2022年6月28日ソワレ 劇団四季『ノートルダムの鐘』@横浜




ノートルダムの鐘
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ゆうき
ゆうき

岡村美南さん誕生日前夜!

日時:2022年6月28日ソワレ公演
場所:KAAT神奈川芸術劇場
座席:S席1階4列8番




はじめに

今週もキャス変確認して「いるんかーーーーーい!!!」と突っ込みました。長いね???まさか1ヶ月もいるなんて思っていなかったから、色々と予定が狂いまくりですよ私。でもよ…でも、ついに6月29日のお誕生日当日に久しぶりに舞台に立たれることが決まったんですよ…!

えーやった!!!ついに誕生日当日に観られる!!!って歓喜する間もなく、全然チケット取れなくて泣きました。誕生日当日に舞台に立つという奇跡なのに、客席から見届けることができないなんて…!!!というか、なんでこんなにチケット出てこないの?貸し切り公演ですか???ってくらい、出ませんでしたなぁ…。実際、S席はほぼほぼ学生団体さんで埋まっていたらしく、一般はサイド席?のみだったみたいです…。よりによってなんでこの日…!笑

ただ、まったくチケット戻らなかったわけではないんですよね。ずーっと公式張り付いていたら、立見席やC席は戻ったんです、何度か。でも取らなかった。別にその席が悪いというわけではありません。前方席で観たいというワガママもあるけど、特別な日だからこそ自分が納得できる席で見届けたいという気持ちがあったから、自分のケジメとして取りませんでした。初めて立ち会える記念日だからこそ、自分の想いに妥協はできませんでした。なのでダメなときはダメだなぁ…と諦めもついたし、来年以降またチャンスがあるならそのときリベンジしたいです。

そして私は前日の28日に、35歳最後の岡村美南さんのお芝居を見届けてきました!本当はね、28日も前日予約失敗して行けないはずだったのですが、フォロワーさんがお声がけしてくださって行けることになりました。しかもこんな素敵なお席…!本当にありがとうございます(´;ω;`)

せっかくいただいたご縁に感謝しながら、お祝いの気持ちも込めてたっぷりと観てきました。早速レポを始めていきますので、ぜひご覧ください!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

今回は1幕ちょこちょことプチハプニングのようなものが多くてヒヤッとしましたが、2幕で立て直していてとても熱い公演だったと思います。金本泰潤さんカジモドを観るのは結構久しぶりだったのですが、泰潤さんってこんなに凄いんだっけ!?と驚いてしまったくらいに、特に泰潤さんカジモドが激アツでした。あと、これ毎回書いてる気がするけど泰潤さんカジモド×村さんフロローの組み合わせが死ぬほど好きです。それを再認識した観劇にもなりました。

ハプニングというのは、村さんフロローがちょっとセリフを噛んで言い直したり、髙橋さんクロパンがトプシーで帽子を被るも上手く被れなくて被り直したり、岡村さんエスメがタンバリンのラストでフィーバスに投げられるタンバリンをキャッチできなかったり…という感じですかね。結構立て続いたからひえええ…となりました(笑)

特に岡村さんは過去にCFYでカスタネットを客席に吹っ飛ばしたという前例があるので、タンバリンを客席に吹っ飛ばさなくて良かったです。キャッチできなくて舞台前方にコロコロ~と転がっていったから、あのまま客席にタンバリン落ちてしまったら大変なことになっていましたな。良かった良かった。

そして今週から奥平さんが女性アンサンブル3枠としてデビューされました。今期のデビューラッシュ凄いですね。もはや誰がデビューなのかさえ分からない状態なんですけど、こうやって毎週毎週色んなキャストで観ていくと「あ、この人がこの枠に入るとこんな感じなのか…」というのが分かるようになっていくもんなんですね。でも、皆さんデビューとは思えないくらいカンパニーに馴染んでいて、完成度高いのが凄いです。奥平さんもね、贔屓と同じくジェリロを演じていた方だったのでこの作品で観られるのが嬉しかったんですけど、とってもお芝居も歌も上手で素敵でした。

息抜きのシーンで神永さんフィーバスが胸に興味津々なのを受けて、上手のほうで岩城さん1枠に「私胸大きいから~」みたいにアピールしていた奥平さん3枠がとても可愛かったし、そのあと平田さん4枠の胸に釘付けになっている神永さんフィーバスを見て「私のほうが大きいのに~!」とぷんすかしていたのが死ぬほど可愛かったです(笑)奥平さん3枠とても素敵なので、たくさんの方に観てもらいたいです、はい。

この作品だけに限った話ではないですけど、アンサンブルも俳優さんによって全然印象が違うしやっていることも違うから、そういう違いを楽しむのって面白いですよね。私はプリンシパルに目が行きがちな人間なのでなかなかアンサンブルまで観る余裕がないのですが、ふとしたときに観ると「なんか面白いことやってる」と興味をそそられます。単純に目が足りないです。

そんな細部も観つつ、今回のお目当てはもちろん岡村美南さんエスメです。今回は、今期ノートルダムで初めて座る下手サイドだったので見え方どんな感じだろう…と正直不安がありました。3年前の京都公演で何度か下手サイド座ったときに、劇場の構造上と演出上、ちょうど目の前に別の人が立ってしまうと奥のほうにいるエスメが見えなかったような記憶があったんです。でもその点はKAATだからなのか、段差もあって比較的観やすかった気がします。

ジェアンが息を引き取る瞬間の下手側に佇む岡村さんは柱で見えなかったし、TOTW前の上手のほうでカジに言う「あなたのお友達、好きよ」のところのやりとりも柵で見えなかったし、ラスト天国へと旅立っていって舞台奥で振り返るのも見えなかったですが…!でも思った以上に結構見えたので安心しました。なんなら、いつもセンターから観ているのでそこからは絶対に見えないような横顔をたっぷり堪能できて、凄く嬉しかったです。私の贔屓は横顔が本当に綺麗なんよ。どの角度から観る贔屓も綺麗で大好きでした。

何より、下手サイドはカテコで岡村さんが下手側に捌けていくときに超絶目が合いやすいポイントなので、前夜祭にそんなチャンスがあるなんて絶好のタイミングでしかありませんでした。案の定、カテコでは何度もこっちを見てもらえて手を振ってもらえたし、声には出しませんでしたけど「おめでとう」の気持ちを拍手に込めて贈らせてもらいました。本当なら当日お祝いできたら良かったんだけど、前日にこんな素敵な席で見届けられたのは凄く嬉しかったです。ちょろいなと自分でも思いますけど、贔屓大好きです…。

そして今回は、前回ブログを書いた中で触れた「岡村美南さんエスメは聖母マリアの生まれ変わり説」を自分なりに検証する意味合いも込めて観劇していました。いや、もう先入観を持って観てしまうとそうにしか見えなくなっちゃうんだけども、やっぱり彼女は生まれ変わりだわ…と思っちゃいましたね。もちろんそのことに彼女自身は気付いてもいないし、周りの人たちも気付いていないだろうけど。

そういう目線で観るGod Helpは凄く神秘的でした。神と対話を試みるナンバーじゃないですか、あれって。もし彼女が生まれ変わりなのだとしたら、彼女が問いかけている神は今そこにいるのだろうか…と気になりました。生まれ変わりっていうか、なりすまし?それは違うか(笑)神が天の世界から一時的に地上に降り立とうとするなら、きっとそのままの姿ではいられないと思うんですよ。だから誰かの体を借りて地上に降り立つと思うんですけど、その対象となったのがエスメなのかな…と。

じゃあ本来のエスメはこんな聖母のような人格ではないのか、というときっとそうではなくて。元々彼女の精神性はこんな感じで、人の平等を信じて疑わずに自分の信じた正義をまっすぐ貫く人だと思います。だから彼女が神に選ばれたのかな、と思うんだけど、でもそうなるとGHで神と対話を試みるのはおかしいか…。となるから、やっぱり生まれ変わり説濃厚ですね。

GHももちろんですが、Somedayも照明を浴びながら歌う岡村さんエスメの神秘的な雰囲気は本当に凄いです。こんなにも人って神々しいのか…と思うほどに、彼女を観ていると心が浄化されそうでした。邪念もすべて取り払い、心が丸裸にされる感覚です。まさに神を目の前にし、神聖な気持ちで祈りを捧げるような感覚といってもいいでしょう。

これはもう舞台照明が~とかエスメラルダという役が~とか演出が~とか、そういう話じゃないと思うんです。もはや岡村美南さんという存在そのものが神秘的なんです。え?贔屓フィルターかかってる???そんなわけないですよね????みんなそう思いません?????

ほらだって、GHのラストはそんな岡村さんエスメを見ながら泰潤さんカジモドも十字を切ってましたよ????泰潤さんカジモドに関しては、非常に信仰心の強いカジモドなので、その佇まいが余計に岡村さんエスメを神々しく映し出したのかもしれません。泰潤さんカジモド×村さんフロロー×岡村さんエスメの組み合わせは、本当に「信仰心」やら「神」やらそういったものを強く感じるので、より作品の重みというか深み?が伝わってきます。個人的には今期のベストな組み合わせだと思いました。

神への信仰心が強いがために生まれてしまった悲劇。なんだかとても切なくて悲しくて胸が苦しかったです。冒頭にも書いたように、泰潤さんカジモド×村さんフロローの組み合わせが最高すぎるのは、2幕ラストのフロローを投げ飛ばすシーンにすべて凝縮されている気がします。神への信仰心とともにフロローへの信仰心があったカジモドがあんなにも怒り狂ってフロローを捕まえる狂気っぷりと、悪人は罰を受けるとカジモドにもジェアンにも言い続けてきたフロローがいざその罰を受けようとすると逃げ出すことの狡さ。それらが本当にリアルで、泰潤さんカジが捕まえた村さんフロローを逃げられないように持ち上げちゃうのが毎度のことながらヒエッ…となってしまうんです。臨場感と緊迫感溢れるこの2人の掛け合いを観るたびに、凄く鳥肌が立っています。

だから今回久しぶりにこの組み合わせを観られて幸せでした。泰潤さんはあと数週間もしたら『美女と野獣』のお稽古に入られてしまうかもしれないですし、その前にもう一度観られて嬉しかったです。今期ノートルダムは本当に素敵なキャストが揃っていますね。チケット取れない状況が続いている中で贔屓を観に行くのもなかなか大変ですが、今期本当に凄く素敵なので観られて良かったです。

そして相変わらず丁寧なお芝居をする岡村美南さん、とっても素敵でした。カテコで役から降りて俳優の岡村美南さんに戻る瞬間も大好きです。改めて、岡村さんのこと好きだなーと実感できた観劇でした。こんな素敵な公演を見届けられて本当に嬉しかったです!

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