2022年6月14日ソワレ 劇団四季『ノートルダムの鐘』@横浜




ノートルダムの鐘
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ゆうき
ゆうき

今週も来たよ!!!!

日時:2022年6月14日ソワレ公演
場所:KAAT神奈川芸術劇場
座席:S席1階4列11番




はじめに

今週もいてくれたおかげで、前回が見納めにならずに済みました。相変わらず全然チケットが取れず、先週から体調を崩してしまったのもあって観劇する気力も起きず…と散々でしたが、ひとまず今週も会えたので何よりです。

そして今回は今期初の最前列センター。もう今期は座れないだろうから、一生懸命噛み締めてきました。そんなタイミングでクロパン役に髙橋基史さんがデビューという嬉しいお知らせもあり、正直情報過多です(笑)

あとどれくらい岡村美南さんが出演してくれるのかさっぱり分からないので、とりあえずチケットが取れる限りは観に行きたいと思います。

ということで今回もキャストの感想メインで書いていきますので、ぜひ最後までご覧ください~!

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

週頭から白熱したお芝居を観られた満足感でいっぱいです。先週からデビューラッシュが続いていて、今回もアンサンブルさん含めデビューの方が結構いたので、正直なところ「デビューさんがたくさんいる公演だったなぁ」という印象はありました。テンポであったりセリフの声の合わせ方であったり、なかなか上手くいかない部分はありましたが、それでもプリンシパルの安定したお芝居や全体の士気の高さに涙が止まらない公演でもありました。

もちろん今回の一番のお目当ては贔屓の岡村美南さんですが、泰潤さんカジも楽しみだったし2回目の村さんフロローも楽しみだったしデビューの髙橋基史さんクロパンも楽しみだったし…と目が足りなかったです。というか髙橋基史さんクロパン、今回が本当にデビューなのか!?と疑いたくなるほどの完成度の高さ。神永東吾さんといい、今期デビュー組の完成度は凄まじいです。

なんかね、今回の組み合わせはそれぞれのキャラクターの個性や人生が凄く垣間見えた気がしました。ふわっとしていなくて、それぞれがどんなことを考えてどんなことを感じてどのように生きてきたのかが凄く見えてきたんです。だから、まさに人間ドラマだなって思いました。かなりの密度でした。

ご主人様の教えを自身の体に染み込ませながら外への憧れを捨てられずにいる純真無垢なカジモド、聖職者として全うな道を生きようとしつつも道を外れた途端にサイコパスになっちゃうフロロー、エスメラルダのために何もかもを捧げて彼女を必死に想うフィーバス、仲間のために容赦はしないし義理堅い頼れる男クロパン。そんな男性たちに囲まれる我が贔屓エスメも本当に伸び伸びと生きていて、どのキャラクターも凄く粒立っていて、どの瞬間も楽しかったし面白かったです。

そんな中で今回は泰潤さんカジモドにひたすら魅せられてしまい、泰潤さんカジを観るだけで泣きそうになる瞬間が多々ありました。自分の頭や体をバシバシ叩くのが観ていて痛々しくて、胸がキュッと締め付けられてしまうんです。自分がどれほどの怪物なのか、いかに醜いのか、いかに未熟なのかをそうやって自身に教え込ませて生きてきた彼がですよ。エスメと心を通わせたTOTWで凄く嬉しそうに幸せそうにはしゃいでいて、もうね…もうそれ観てブワッで涙が込み上げました。ノートルダム観劇は今回で30回前後だと思うんですけど、TOTWで泣いたのは初めてでした。

泰潤さんカジのあまりに純粋で幸せそうなはしゃぎっぷりと、そんな泰潤さんカジを温かく包み込む岡村さんエスメの優しい笑顔に、涙腺大崩壊でした。私、泰潤さんカジと岡村さんエスメの組み合わせが好きだな…っていうのを京都公演のときに感じたんですが、あのときの感動がまさにこの瞬間蘇りました。

私の贔屓があまりにも天使過ぎて、なんか言葉にできないほど幸せな気持ちになってしまって、ああ好きだな…なんて月並みの言葉でしか語れないくらい好きという気持ちが込み上げてしまったTOTWでした。泰潤さんカジの気持ち、よーく分かるよ…。あんな笑顔向けられたら、そりゃ好きになっちゃうよね。もう贔屓は本当に罪な女です。

そして今回は神永さんフィーバスの良さを再認識した観劇でもありました。Somedayのエスメとフィーバスの愛の描き方は本当に美しくて、神永さんフィーバスの佇まいというかお芝居の解釈が本当に私好みなんです。こんなにもフィーバスを好きだと感じたことはないので、観れば観るほど神永さんフィーバスの虜になりそうでした。男性陣がどうしてこんなにもエスメに必死になるのか、凄く理解できた公演だったんですよ。泰潤さんカジも村さんフロローも神永さんフィーバスも髙橋さんクロパンも、みんなすっごくエスメに対するお芝居が素敵すぎたんです。

そして男性陣がそうなってしまうほどに、岡村さんエスメが自然体でありながらどこまでも魅力的であることを改めて身をもって実感しました。なんなんだろうね、本当に岡村さんエスメって凄いんだよね。存在感というかオーラというか、人を惹きつけてしまうものを持っていて。そして彼女自身がそのことに気付いていないっていうのがまた魅力的なんです。そうしたくてそうしているんじゃなくて、そうなっちゃっただけっていうのが罪深い…。

エスメがあの場に現れなければカジモドもあんなことにはならなかったしフィーバスもすべてを失うことはなかったしフロローだってずっと聖職者として人生を全うしていただろうしクロパンも何だかんだ仲間たちと楽しく暮らしてたかもしれません。だからエスメの存在って色んな意味で罪深いんですよね。その罪深さを、自覚しないまま伸び伸びと生きている岡村さんエスメが本当に魅力的でした。たった1つ歯車が狂うだけですべてが狂ってしまうことの恐ろしさを、今回改めて目の当たりにしたような気がします。

本編においてはキャラクターの密度を感じ取ったことや前方からの迫力ある見え方なども相まってボロボロに泣いてしまったのですが、カテコは久々に岡村さんが段取り忘れて色々ザワザワさせてたので一気に涙引っ込みました(笑)なんかめっちゃ久々にあんな岡村さん観たので、変わらないなぁぁぁって嬉しくなっちゃいましたよね。「カテコの段取り把握していないことに定評のある岡村美南さん」ね。

何回目かでお辞儀終えて捌けるときに、舞台中央奥に捌けるのか下手に捌けるのか分からなくなっちゃったらしい岡村さんが、おそるおそる下手側に歩いてきながらちらっちらっと後ろを振り返って、泰潤さんと村さんがどこに捌けていくのか見てたんですよね(笑)カジ、フロロー、エスメの3人で舞台中央奥に捌けるパターンがあるから、そっちの捌け方なのかと岡村さん自身不安だったみたいです。

そしてそんな岡村さんのことを泰潤さんと村さんも顔を見合わせるようにして見ていたので、もしかしたら本当は舞台中央奥へ3人で捌けるパターンだったのかもしれない(笑)でも泰潤さんも村さんそっちじゃないパターンで捌けられたので、岡村さんに合わせてくれたのかどうかは謎です…。

で、多分それで油断したであろう岡村さん。次のカテコで鳴り止まない拍手にまたステージの照明がつくも、誰も出てこず客席がザワザワしていました。私は「絶対ここで出てくるの岡村さんやろ!」って思いながら見届けたのですが、案の定だいぶ遅れて岡村さんがソロで走って登場してきてお辞儀をしていました。そのときやっちゃった~みたいな顔してて、ほんとそういうとこ!って思いました(笑)カテコで登場してこないの何度目よ、これ初めてじゃないからね(笑)もう、終演するとすぐ気が抜けちゃうとこ可愛いし、本編あんなに泣きまくったのにめっちゃ笑顔になりました。

そのあと全員を呼び込むときに神永さんにも泰潤さんにも笑ってごまかすようになんか言ってて、ほんと私の贔屓世界一可愛かったです。

そんなカテコのハプニングもありつつ、本編は本当に素晴らしいお芝居だったので大満足でした。今回は寝不足も祟って全身ビリビリしまくっていたのですが、気力で乗り切れて良かったです。観れば観るほど奥深さが増す素敵な作品、たっぷり堪能できて幸せでした!

NEXT>>キャストの感想です!

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