2022年7月3日マチネ 劇団四季『ノートルダムの鐘』@横浜




ノートルダムの鐘
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キャストの感想

キャストの感想です。

カジモド:寺元健一郎

土曜日ソワレに泰潤さんカジを観たのもあって、ここでは寺元さんカジはこの仕草しないんだなぁ…などと比較するように観てしまいました。ごめんなさい。泰潤さんカジに比べるととてもシンプルなお芝居ではありますが、寺元さんカジの真っ直ぐで純粋なお芝居がとてもピュアで可愛らしくて良かったです。

タンバリンでエスメラルダを初めて観たとき、言葉では表現できないような顔をしていたのが凄く印象的でした。なんていうんだろうな…明らかに嬉しそうとか驚いた表情をしているとかじゃなくて、眉毛を下げてなんなら泣きそうな顔っていうのかな…。凄く切なそうな羨望の眼差しで彼女をずっと見ていました。あぁ、寺元さんカジにとって彼女との出逢いは奇跡だったんだろうなっていうのが伝わってきて胸がキュッと掴まれる思いでした。

TOTWでが、自分がどんなことをしてもエスメは笑ってくれると分かって、ニッコニコの笑顔で彼女に手を差し伸べていた姿が印象深かったです。もう寺元さんカジの笑顔が死ぬほど可愛くてキュンキュンしまくりでした。寺元さんカジにとってこの瞬間が本当に幸せでかけがえのないものだというのが伝わってきて、とても尊いTOTWだったと思います。

そしてエスメが息を引き取る直前、エスメが「ここに戻れたのね」と嬉しそうにしているのを見て寺元さんカジもすっごく嬉しそうにニコニコしていたのがグッと来ました。カジにとっても彼女とここに二人でいることがいかに幸せなことかを痛感しているようで、そして彼女も自分と同じことを思ってくれているということに凄く喜びを感じているような表情でした。

エスメが息を引き取った直後の「起きて」はすっごく優しくて、まるで子供をあやすかのような口調にどこかお兄ちゃんみを感じてキュンとなりました。あと、寺元さんカジって本当に精神的に凄く大人びていてお兄ちゃんな印象が個人的にあるので、エスメの亡骸に縋りつくフィーバスの頭を優しく何度も撫でる仕草も大好きです。「あとは僕に任せな」とでも言うように、フィーバスから彼女を引き受ける姿が本当に逞しくて、凄く好きな瞬間でした。

今期はたっぷり寺元さんカジを観られました。京都公演でデビューしてから何度か観ていたけど、あのときとは比べものにならないくらい進化していて、毎回とても素晴らしかったです。改めて、寺元さんカジのお芝居を堪能できて嬉しかったです!

フロロー:村俊英

村さんフロローもこの公演がラストでした。今回は色々とミスが多かったかなぁ…。セリフを言い忘れてしまいそうになったりちょっと甘噛みしたりと、ヒヤヒヤする瞬間がありました。もちろんそれ以外は素晴らしいお芝居だったし、迫力のある大助祭様だったので、やっぱり村さんフロローは最高ってなりましたけどね。

村さんフロローは自分が正しいと信じて疑わず、自分が導いてやることが相手の救いになると思っている節があるのがヤバいですね。ジェアンに対してもカジモドに対してもエスメラルダに対しても、それが正しいと思っているわけでしょ。いや、正確にはそれが間違いであると本当は分かっているはずなんだろうな…って今回思いました。

ジェアンが死ぬときにまずそのことにはきっと気付いていたはずなのに、そのことから目を背けてしまい、カジモドを引き取ると同時に「いや弟は間違っていたんだ…自分が正しいんだ……」と自分を正当化することで自我をなんとか保ったんだと思います。弟のことは確かに愛していたけど。もうこの時点で歪んだ愛情なわけです。カジモドを従順に育て上げ、自分の正義を彼にも押し付けて…。そうすることが正しいと思っていたはずなのに、エスメラルダに指摘されたことで再び自分の間違いに気付かされてしまう。そのことに耐えられず、再び自分を鼓舞して自分が正しいと思い込むことで必死に自我を保っていたように感じました。

自分をひたすら正当化していたことで、余計にヘルファイヤーで心の内なる声に惑わされ葛藤する姿が醜く映った気がします。「私は悪くない…!」って責任転嫁するのも凄く納得できたし、導入こそ自分はきっと悪くない…そうだ…悪くないんだ……って葛藤するところから始まり、だんだんと思い込みが強くなって、あいつが悪いんだ…自分は悪くない!!となるのがマジヤバいです。

正義を振りかざす頑固じいさんなんですよね…、一番厄介なタイプ。くわえて初恋拗らせていてめんどくさいから本当に厄介です。TOTW終わりに鐘撞き堂でエスメと二人きりで話すシーンは、彼女を導いてやろうと思いながら、人生で初めての彼なりの告白のようなものをするわけですよね。今回の村さんフロロー、すっごく穏やかな表情して彼女に迫っていくんですよ。あぁ、彼は自分が正しいと思っているし彼女のためになっていると思っている…っていうのが伝わってきてゾッとしました。

でも彼は最後、カジモドに「悪人は罰を受けるんだ!」と言われることでようやく目を覚まし、自分の心が穢れていることを再認識してしまいます。それでもそんな現実から逃げ出そうとするから、本当に罰を受けて命を落としてしまうのですが。村さんフロローの醜さは本当に観ていて心地悪くて、凄く好きでした。お芝居の解釈に一貫性があるんですよね。矛盾が一切なくて、凄く好きです。

あと村さんフロローって感情が荒ぶったときに一度目を閉じて冷静になる瞬間があります。あくまで自分は聖職者であるということをしっかりと意識している節もあるので、理性と欲望との狭間で揺れている姿が凄く分かりやすくて好きです。信心深いんですよね、マジで。聖職者のフロローっていう設定にとても説得力があるので、やっぱり村さんフロロー大好きです。

そして今回、1幕ラストの「エスメラルダ」の宿のシーンで、フィーバスが血迷い始めたところで言う「直々の命令に背くのか?」というセリフを言い忘れかけるというミスがありました。しばらく沈黙が続いたから私もあれ?って思ったんですけど、結構経ってから村さんフロローが思い出してそのセリフを言うんですけど、ちょうど言いかけている途中に神永さんフィーバスが「今が決断のときなのだ」って歌い出しちゃったので、完全にフィーバスにガン無視されちゃっていてちょっと笑っちゃいました(笑)確かにこれはミスではあるんだけど、ちょうどセリフに被せるようにフィーバスが歌い出してフロローの言葉にまったく聞く耳を持たない構図は決して違和感があるものではなかったので、個人的には全然問題なかったです。なんならガン無視されてるフロローが可哀想すぎて可愛かったですし(笑)

岡村さんエスメにも塩対応くらうし、とことん村さんフロローが可哀想ではあったんですが、まあ自業自得だから仕方ないですな。そういうところも含めて村さんフロローにはあまりにも救いがなさすぎて、どんどん心が蝕まれていく様を表現していて、素敵なフロローだなと再認識できた観劇になりました。静かで恐ろしく、1幕と2幕とでもう声色も全然違っていて、物語の中でだんだんと怪物へと変化を遂げていくのが凄く上手でした。

今期ノートルダムは村さんフロローに出会えたことも大きな収穫の一つです。観れば観るほど好きになるフロローでした。カテコでのちっちゃくお手てふりふりする姿も村さんらしくてキュンと来ていました。最後にたっぷりと村さんフロローを堪能できて嬉しかったです!

エスメラルダ:岡村美南

最後まで絶好調でしたわ。喉の調子も良くて、とても伸び伸びとお芝居をされていた印象があります。そしてところどころ岡村さんエスメのセリフの言い方が変わったりもして、なんとなく雰囲気にも違いが出てきて、凄く素敵でした。やっぱり岡村さんエスメは聖母ですな…。彼女自身は気付いていないけど、聖母だよ。聖母なんだけど、あまりにもその優しさが誰かを傷つけてしまっているのだよ…。誰かをっていうかカジモドを、なんだけど。

その危うさはカジモドに感情移入すればするほど強調され、彼女としてはそれがカジモドのためになると思ってやっているはずなんだけど、傍から観ればとても残酷に移ります。彼女としては分け隔てなく接しているつもりだし、カジモドを利用しようなんて一切思ってはいないんだろうけど、それでも利用されているように見えてしまうんだから凄く複雑だなと思いました。

2幕冒頭でフィーバスをかくまってくれたカジモドに「ありがとう」と言いながら頬にキスをするシーンがあるのですが、今回はその「ありがとう」に凄く感情が込められていたんです。本当に感謝しているっていう強い思いが伝わってくるようなちょっと力んだ言い方で、それを聞いたカジモドは彼女のために責務を全うしようと強く思ったでしょう。その優しさはカジモドを知らずのうちに苦しめることになってしまうとも知らずに。そういう危うさを自覚していないところが、とても罪な女だな…と思いました。キスまでしちゃうんだからな…そりゃカジも勘違いしちゃうよね…。

岡村さんエスメはどんな言動も凄く自然にさらっとやってしまうところが凄く好きなんです。いかにもやっています感を出すんじゃなくて、自然とそうしているように見えるの。自然体に生きるエスメラルダをしっかりと表していて凄いなと思う反面、カジモドに対する残酷さも凄く感じました。こればかりは仕方ないのよ。でもTOTWでカジモドが本当に嬉しそうにしていてあの瞬間は間違いなくカジモドにとって幸せな時間だったし、残酷なだけではないのよね。エスメにとってもあの時間はかけがえのない尊いものだったはず。だからエスメの持つ優しさは、いわば諸刃の剣です。使い方を誤ると刃のように相手を傷つけてしまう。岡村さんエスメがそのことに対する自覚を持っていなさそうなあたり、非常に人間味があって完璧ではないところが感じられて好きです、はい。

ちなみにTOTWは最前列センターだと柵でエスメの顔見えなくなる瞬間が多々あるから、あの柵邪魔なんだよな…(笑)上手のほうでカジモドと話す「居心地がいいんでしょうね」のやりとりとか、一切見えませんでした。残念。でも声だけでも岡村さんエスメの包容力が伝わってきて、私もなんだか包まれた気持ちになりました。凄いよね、声だけであんなに温かさと包容力を感じさせるんだから。生まれ持った才能です。

そしてカジモドと過ごす最期のとき。「ここにいればいいよ、永遠に」と言われた岡村さんエスメは「永遠には……いられないと思う」と間を開けるようにしてそのセリフを言っていました。いつも間を開けずに言うことが多いんだけど、今回そこをちょっと間を持たせて言ったことで、このセリフの意味合いが少し変わったように感じたんです。たとえば、彼女はもう永遠にいられないことを受けれているかのように。たとえば、永遠にいればいいと言ってくれるカジの気持ちに応えられないことへの罪悪感を抱いているように。いつもよりドラマ性のあるセリフになった印象があって、個人的にここでガンと頭を殴られたような衝撃を受けました。

岡村さんエスメ、日によってお芝居の雰囲気やセリフの言い方が変わりますけど、今回のようにカジモドに対する何かしらの感情が見えるようなセリフの言い方はとっても好きでした。岡村さんエスメなりの優しさがね、凄く感じられました。

その一方で村さんフロローには相変わらず厳しくてさ(笑)もうほんと村さんフロローが可哀想に思えてくるレベルの塩対応なんですよ。トプシーでの一件や、村さんフロローの言動に対して早くも疑心し始めていて、それがダダ洩れになっているのが伝わってきました。同時によくもまあ意味の分からないことをのたまってやがると呆れた表情をしていて、鐘撞き堂での対峙シーンでは「ハッ……私には救いなんて必要ないと思う!」みたいな感じで鼻で笑ってすらいました(笑)ちょっと文章に起こすとかなり生意気なエスメに思えちゃうし誇張表現に見えちゃうんだけど、確かに鼻で笑った瞬間があったんですよ。いやもうコイツ話通じねーって感じの呆れた表情していて笑っちゃいました。

誰に対しても聖母らしくっていうのじゃなくて、フロローに対してはちょっと野性的というか野蛮な感じが出ているのも凄く良いですね。ジプシーだから少し荒っぽいところあっても違和感ないし、正義感の強い彼女なので彼に対しては絶対に許せないっていう強気な部分を出してもいいと思うんですよ。今期の岡村さんエスメは終盤のほう結構フロローに対する強気な姿勢が垣間見えたので、観るのが楽しかったです(笑)

バスティーユでも彼に対する怒りは剥き出しで、「なんで私なの…?分からない。なんでよりによって私なんか…!」は非常に感情的な言い方でした。なぜ私を選ぶのか分からないという単純な疑問と同時に、どうしてあなたに愛されなきゃいけないのっていう憤りのようなものもあったと思います。悔しくて苦しくて、愛ってこんなものじゃないでしょとでも言いたげな表情をしていました。愛されることの喜びを知った直後に、愛されることの苦しさを味わう地獄ったらないですよね。愛とは「自分のものになれ」と求めるものじゃないでしょって。フィーバスが自分に愛を捧げてくれたように、愛は捧げるものなのだと。求めるものではないのだと。愛することの意味を知った彼女は、とても強くなっていました。バスティーユでの岡村さんエスメのお芝居は本当に真に迫るものがあって、とても息を呑みました。非常に良かったです。

そしてその直後のSomeday。やっぱり今期の岡村さんエスメで一番大きく変わったのはフィーバスに向ける微笑みかな…。以前からあんなに優しく微笑んでいたのか記憶が定かではないけど、フィーバスが呼応してくれて、自分だけが明るいミラいを祈っているのではないと気付いて、すっごく優しく微笑む姿がいつも印象的でした。もうその事実だけで岡村さんエスメは救われたんだと思います。ずっと1人で生きてきた彼女がようやく愛されることを知り、愛することを知り、愛とは何かを知り、誰かと人生と共にしたいと本気で願った瞬間だからこそできた微笑みだと思います。安心したような、彼への愛情を感じているような、色んな感情が詰まった微笑み。本当に言葉では言い表せないくらいに神秘的で美しかったです。

今期は岡村さんエスメのSomedayでの佇まいには凄く考えさせられることがたくさんあって、自分がこれまで抱いてきたSomedayの解釈から大きく変わっていきました。この世界情勢や3年間の経験値により、岡村さんのSomedayに対する想いが変化したことがきっとお芝居に反映されたんだと思います。この瞬間だけは、彼女が聖母ではなく1人の人間に見えるから不思議ですね。こんなにも祈りを捧げた歌なのに。逆に人間臭くて、とっても好きでした。

戻ってきたその日は凄くドナやエイミーのエッセンスを感じたエスメラルダだったなぁ…って思ったけど、大人な部分も持ち合わせつつ、同時に少女らしさもある多面的なエスメだな…と思うようになったのが今期の印象です。そして聖母らしさの説得力、同時に非情に人間的な部分も持ち合わせていて、どこまでも引き込まれるエスメでした。お芝居に余裕も生まれ、圧倒的オーラで魅せつけてくるあたり、さすが岡村さんって感じでしたね。本当にお芝居の説得力が凄かった…。

何よりも神永さんフィーバスとの組み合わせが本当に素晴らしかったです。神永さんフィーバス相手だから少女らしさが増したのかもしれないね。神永さんフィーバスの包容力というか、彼に安心してすべてを預けられるっていう絶対的な安心感があって、まさに神永さんフィーバスにすべてを委ねていたような気がします。だから凄く少女らしさがありました。無防備な岡村さんエスメも本当に可愛らしかったし、こんなにも愛されている岡村さんエスメを観られたのも幸せでした。とっても素敵な組み合わせでした。今期の大収穫です。

大好きな岡村さんエスメをたっぷり堪能できて嬉しかったです。最後の最後でこんな最高の席で見届けることができて幸せでした。約1ヶ月の連投、本当にお疲れ様でした!

フィーバス:神永東吾

神永さんフィーバスは岡村さんエスメと仲良くインして抜けましたな…。本当に凄まじいフィーバスがデビューしたと思います。デビュー初日から完成度は高かったですが、どんどん板についてきてお芝居の説得力が増していって、さらに魅力的かつオリジナリティに溢れた神永さんならではフィーバスになりました。

なんだかここ最近はチャラさに拍車がかかっていて、ふぅー!とかハッ!とか色んな声出しながら女の子をたぶらかしていました。凄くオープンなスケベ男で開き直っているところが清々しいです。しかしその一方で、「以前の仕事」に対するトラウマは相当強くなっていました。デビュー直後はわりとキッと見据えた表情をしていた印象がありましたが、ここ最近は体が震えて唇を必死に食いしばるような感じで、震える手をグッと握り締めるなどしていて、相当トラウマが強いんだなというのが伝わる佇まいになっています。佐久間さんフィーバスを彷彿とさせる佇まいでした。

同時に正義感も凄く強いフィーバスです。そんなところに岡村さんエスメは惹かれたんだろうなって思います。だけどそれ以上に神永さんフィーバスの魅力は、エスメラルダを心の底から愛しているところでしょうな。いつ観てもエスメに対する愛情の深さが感じられて、こんなフィーバスだったらエスメが惹かれるのも分かるよ…と納得できます。

神永さんフィーバスって隊長のくせに弱っちいんですよね。カジモドに王冠押し付けられたときも痛そうにしていたし、エスメに小突かれたときも痛そうにしていたし、凄く弱い男です。だけど凄く正義感に溢れ、同時に大きな覚悟と決断ができるだけの強さを持っています。それを感じさせるIn a Place of Miracleは本当にいつも心を掴まれていました。

すべてを捨てて彼女についていこうとする姿も、「生まれ変わったんだ」という歌詞も、すべてに説得力を感じさせます。とにかくエスメラルダのことしか見えていないというか、エスメラルダのためならどんなことでもするという覚悟を持っていて、初登場の頃の女の子たちをたぶらかしていたチャラ男と同一人物には一切見えません。本当に生まれかったかのように、エスメをただ一途に愛する男になっていました。

そして彼女を受け入れると決めただけあって、Somedayでの佇まいも本当に素敵でした。まずフレデリックが「夜明けにまた来ます」と言って離れていくとき、彼はうなだれるんじゃなくてフレデリックに対してコクコクと頷いていました。それからはぁ…と俯いて、エスメラルダにさよならを言う時間が残されていないことを告げます。フレデリックのことも凄く大切にしているのがまた素敵なのよね。

Somedayでエスメが泣き崩れる直前、彼女が自分の頬に触れてくるのをしっかり見届けながら何度も彼女を安心させるように強くうんうんと頷いていた姿が印象的でした。自分も同じ気持ちだと、そう彼女に告げているようで。そんな神永さんフィーバスの姿に、岡村さんエスメも凄く救われていたと思います。

エスメラルダを1人にさせないという強い決意と優しさと愛情の深さが感じられて、Somedayの神永さんフィーバスのお芝居の解釈は何度観ても大好きでした。「時が経てばやがては」のところは、エスメの耳元で囁くように優しい声色で歌うんですよね。それも好き。とことんエスメラルダを愛しているフィーバスです、本当に。

でもそんな彼の想いも虚しくエスメは息を引き取り、エスメの亡骸と対面した神永さんフィーバスは嗚咽を漏らして彼女に泣き縋ります。今回はそんな神永さんフィーバスの姿に涙が止まりませんでした。神永さんフィーバス、マジですべてを捨ててエスメラルダに愛情を注げてきたので、エスメ亡き後彼は生きていけるのだろうか…いや、生きていけなさそう…と感じさせる佇まいで去っていくんですよ。へろへろで、歩くのもやっとなの。そんな弱っちい姿が本当に切なくて涙腺崩壊でした。彼は愛の力で強く生きていけた人間だったのだな…って。

神永さんフィーバスの誕生も今期ノートルダムの奇跡だと思います。お芝居の解釈がこれまでのフィーバスの役者さんとは違うポイントがたくさんあって、個人的にはすっごく大好きでした。とにかくエスメラルダに対する愛情の深さが凄いの。それがお芝居の至るところから伝わってくるのがとても素敵で、エスメ推しとしても救われた部分がたくさんありました。今期、たくさん神永さんフィーバスを観られて嬉しかったです。今回もたっぷり堪能できて幸せでした!

まとめ

今期ノートルダムは岡村美南さんエスメが来てからしか観ていないですが、この1ヶ月で15回も観劇していました。我ながらなかなかのハイペース。でもまさかエスメラルダとして戻ってきてくれるなんて思いもしなかったし、自制心を学ぶことができませんでしたな…(笑)ま、悔いはないです!

今思い返しても今期は本当にチケット取れなくて大変でしたわ…。かつてこんなにチケット取れなかったことがあっただろうかってくらいのチケ難でしたね。そういう意味では、抜けてくれて正直ホッとしています。チケット取るの大変だったからね…。逆に今期はたくさんフォロワーの皆様にご縁をいただき、感謝してもしきれません。チケットを譲ってくださった皆様、声をかけてくださった皆様、本当にありがとうございました!

次行くとしても多分岡村美南さんが戻ってきたらになるだろうから、横浜公演はこれで最後かな。次回は京都公演ですかね。京都来るのかな?どうだろうね。まだ分からないですけど、もし来るならまた通いたいと思います。

とにかく今回横浜公演、来てくれてありがとうございました。久々に大好きな岡村さんエスメをたっぷり堪能できて嬉しかったです!幸せな1ヶ月間でした。

きっとこの1ヶ月で岡村さんエスメに魅了された人はたくさんいると思います。またいつか、魅力たっぷりの岡村さんエスメに会えることを信じて。

そして皆さんもこの1ヶ月、私の観劇レポにお付き合いくださいましてありがとうございました!

そしてそして、この記事も最後まで読んでくださりありがとうございました!岡村美南さん、そして私、この1ヶ月本当にお疲れ様でした!笑

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