岡村美南さんエイミー役デビューです!
はじめに
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします!
ということで早くも2022年になりましたね。本当に1年があっという間です。そしてそして、今年イチのビッグニュース!!!!1月7日、ついに岡村美南さんが『ロボット・イン・ザ・ガーデン』エイミー役デビューを果たしました!!!!!!
いやーーーね、キャスト発表されるまでが長かったんですよ。1月3日の月曜日に通常通りキャス変があって、7日~10日は未定でした。まあでも5日あたりに出るやろ…と思っていたら、なんと当日の10時になっても発表されないの!おせえ!!!
結局10時半頃にキャストが出て、賭けで有休もチケットも取ってドキドキしながらデビューを待ち望んでいた私は安心して家を出ることができました。こういった公演途中でのデビューでしかも当日発表って、私は岡村美南さんを応援するようになってからかつて経験したことがなかったのでとても心臓に悪かったです。
しかも前日に大雪が降ったためか電車も遅延してるわ、道は凍結してツルツルだわで劇場に着けるか不安でした…。もうこんな経験はしたくないです(笑)
とまあ色々ありつつも、無事に劇場に到着!岡村美南さんにとっては四季俳優人生初めての自由劇場です。ようやく来たか!!
タングも正月仕様です!
そんな感じでドタバタではありましたがしっかりとデビュー初日を見届けてきましたので、がっつりとレポしてまいります!ぜひご覧くださいませー!!!!!
総評
全体の感想です。
今回はメインとなるベン、タング、エイミーが前回からガラッと変わったのでもうこれまでのロボットとはまるで印象が変わりました。ベンとエイミーが変わるだけでこんなにも変わるものか!と思うほど、オリキャスとは違ったアプローチでお芝居していたのが凄く好感持てたし、観ていて楽しかったです。そして山下さんも岡村さんもデビューとは思えない完成度!
正直ね、オリキャスでずーっと観てきたからそのイメージが自分の中に染みついちゃっていて「他の人が演じるなんて想像つかない」とすら思うくらいに田邊さんやゆきみさんがハマり役だったわけです。だから1幕始まってすぐは多少の違和感があったんですよ。実際田邊さんやゆきみさんがやっていた細かな仕草を山下さんや岡村さんがやっていなくて「あー、それやらないのかぁ…」となる瞬間もありました。だけど、観ていくうちに自分の中で山下さんベンと岡村さんエイミーのお芝居がどんどん馴染んでいくようになって、自分なりの解釈でこの2人の関係性や雰囲気を見出していくことができました。それができるともうめっちゃ楽しい!
山下さんベンと岡村さんエイミーは、簡単に言い表すなら「子犬感満載の心優しい年下夫とバリキャリで頼れる姉さん女房」です。田邊さんベンとゆきみさんエイミーとは真逆ってくらい立ち位置も雰囲気も違いました。岡村美南さんと言えば歩く包容力の姉御肌ですから、姉さん女房なのはしっくり来ました。そして山下さんも心優しい青年らしさがすっごく感じられて最高に良かったです。
この2人と言えば『パリのアメリカ人』のアンリ役とマイロ役で共演して良い雰囲気になっていましたが、あのときの2人の掛け合いが凄く好きだったので今回ガッツリと絡んでくれてしかも夫婦役なので、自分の中ではベストと言えるくらいの組み合わせ!最初はどうしてこの2人が夫婦になったのかなとかどこに惹かれ合ったのかなとか気になる部分もあったのですが、観ていくうちにこの2人だから夫婦になったんだ!と思わされるくらいの説得力を感じられる掛け合いをしていました。なんか、やっぱりベンとエイミーは結ばれる運命だったんだと。田邊さんとゆきみさんでも強く感じたことを、この2人でも感じられたのが個人的にとても嬉しかったです。
1幕冒頭はもう観ているのも心苦しくなるほどの倦怠感でした。冷め切った夫婦仲をリアルに描いているというか、岡村さんの声のトーンがそうさせたのかな。すげえしんどい1幕冒頭…(笑)
だけど離れているときに山下さんベンや岡村さんエイミーが相手のことを想う瞬間、「あ、ベン(エイミー)のことが好きなんだな…」と思わされるような表情をするんですよ。山下さんも岡村さんも表情や声色での感情表現が上手いのよ…。
田邊さんとゆきみさんって感情が激しく動く印象があったんです。でも山下さんと岡村さんは静か。静香に怒るし静かに泣く印象。だから何考えてるかよく分からないの。それが1幕冒頭の冷め切った夫婦仲をリアルに表現していたんだと思うのですが、凄く静かだからこそ表情とかふとした声色がちょっと変わるだけで感情がダイレクトに伝わってくるの。その緩急がすっごく良かったんです、今回のデビューしたてのチェンバーズ夫妻…。
あと平均年齢も低くなったためか、ちょっと甘酸っぱさがあってキュンとなりました。山下さんの少年のような可愛らしさと岡村さんのお姉さんみたいな包容力とが凄くバランス良い。これぞ新生ロボットカンパニーっていう感じです。元々チェンバーズ夫妻が大好きでしたけど、この2人を観られたことで自分の中のチェンバーズ夫妻の解像度がグンと高まったので、さらに好きになりました。とっても素敵なカップルに出会えて最高に幸せです。
ただ、やはり演出が大きく変わったことも影響してかテンポがあまりよろしくはないなぁ。オリキャスのテンポに慣れてしまっているのもあるけど、一番は演出だと思います。今期のロボットは初日以来2度目なので、なかなか新演出が自分の中に馴染まないんですけど、やっぱり1幕は特に駆け足ですよねー。ベンがどうして旅をしようと決意したのかとか、ベンの過去の葛藤とか、タングへの愛情が深まっていく過程とか…。物語においてとても重要なポイントをごそっと削っているのはとてももったいないし、1幕の不完全燃焼っぷりはどうすることもできませんでした。
一番解せないのは1幕のRIGの間奏以降をカットしたことですな…。「レンズの瞳輝いて~」の部分をカットしたのはどうしてなの!?!?1幕でベンがそれを歌うから、2幕のリプライズでベンとタングが歌うことに凄く意味を見出せるのに!!!本当にこれは解せないのよ!!!これ、先日長文で拍手コメントくださった方がいて全文共感しました。凄く分かりみが深かったです。やっぱりここの歌詞カットはしないでほしかったですよね。ここで不満言っても仕方ないんですけどね。
凄くもったいないことしてるなーと思う部分もあったんですけど、でもやっぱり作品の持つ温かさとか優しさとかそういうのは凄く素敵だったから結局泣きました。旧演出ほど涙腺に来ることはなくなったけど、泣くね。あとは、久々に贔屓を観られて「元気に舞台に立ってくれてる…しかも温かい家族に囲まれて、子供も産んで…幸せなママになったね…」と誰目線なのかよく分からない感情でいっぱいになって泣きました。やっぱり幸せそうな贔屓を観るのが一番健康に良いわ。
岡村美南さんも『マンマ・ミーア!』に続いて、家族の愛などをテーマにした温かい作品に出演してくだったので凄く嬉しかったです。『マンマ・ミーア!』を経ての『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は最高でしたわ。岡村さんのお芝居が以前とはガラッと変わりましたもん。凄く良かったです。岡村美南さん、マジで一生幸せになってほしい。
まああとタイミング悪く宮田愛さんや佐野正幸さんや山崎遥香さんといったデビュー組は観られなかったのですが、どこかのタイミングで観れたらいいな。今回は3列目のほぼドセンという良席でありながらオペラグラスをかまえてしっかり岡村美南さんをロックオンしてしまったので、どちらにしても視野が狭かったです。反省。
だけど自由劇場自体はとても小さいしステージとの距離も近いから、はっきりと岡村美南さんの表情を観ることができて良かったです。こんな近くで贔屓を観たの久しぶりだったのでドキドキしちゃいました。相変わらず美人さんで可愛かったです。もうほんと好き…。愛してるわ、マジで…。なんだろうね、本当に好きだなって思いました。離れた時間が愛を育むっていうのは作品の中でも描かれているけど、私もまさにそれでしたよ(早口)。10ヶ月という時間が私の中の岡村美南さんへの愛を再認識させてくれました。愛。愛だわ。そこに愛はあるんか?そこに愛はあるんですよ。
脱線しまくりで訳分からない感想ばかり述べておりますが、とにかく新生ロボットカンパニー良かったですっていう話です。オリキャスの安定感とデビュー組の新鮮さとでいっぱいではあったものの、これまでとは違った扉を開いたような印象を受けて、とってもワクワクしました。デビューでこれだけの完成度なら、今後さらに良くなっていくんだろうなと今から期待しかないです。マジで今回見届けられて最高に幸せでした。
とりあえず今回は岡村美南さんのことしか感想書けないくらい岡村美南さんのことで頭がいっぱいなので、いったん総評はこの辺で。客層も良かったしミスやハプニングも特になかったし、凄く素敵な公演でした!改めてデビュー組の皆さん、おめでとうございました!
NEXT>>キャストの感想です!
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