2022年3月20日マチネ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』@京都




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

通算190回目の岡村美南さん観劇です!

日時:2022年3月20日マチネ公演
場所:京都劇場
座席:マチネS席1階B列24番




はじめに

連日の観劇とブログ更新で体が悲鳴をあげているゆうきです。数え間違いでなければ今回の観劇で通算190回目の岡村美南さん観劇となりました。まだ200回超えてなかったんだ~という驚きと、ようやくここまで来たか…という驚きとでいっぱいです。初めて観た2010年の『55steps』、岡村さんを強く意識し出した2014年の『ウィキッド』からこうして観劇回数を重ねて、もうじき200回近くになります。

自分が190回目を迎えられるまで、こうして岡村さんがずっと舞台に立ち続けてくださっているということは素直にファンとして嬉しいです。そしてありがたく思います。たくさんの俳優さんが退団していく中で、今も劇団四季の俳優として舞台に立っていてくれるのは本当に奇跡のように思います。だから200回、300回、400回、500回…と回数を重ねられるまで、ずっと応援できたらいいなぁ…。

そんなことを噛み締めながら今回も観劇してきました。しっかりとレポしていきますので、どうぞ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

今回も素晴らしい公演でした。総括はもはやその一言に尽きます。本当にただただ素晴らしい公演でした。なんでこんなに素晴らしい作品なのに満席にならないのか不思議で仕方ありません。もっとたくさんの人に観てもらいたい気持ちはあるのですが、でも客席に座っている皆さんの前のめりな気持ちは拍手からもしっかり伝わってきて、凄く一体感のある公演でした。

そんな私は今回も懲りずに上手側のサイドブロックに座りました。前回上手サイドに座って首を痛めたのでもう座らん!と思っていたのですが、チケットが取れただけでもありがたい。そしてやっぱり首が痛いです(笑)マジで京都劇場のサイドブロック前方席は首も体も痛めるし観劇後の疲労感が人一倍なので、マチソワ時や長距離移動がある際はオススメできませんな。

今回は遠征の中日だったしこの1公演だけだったので無事でした。壁側でもないけどセンター寄りでもないから見え方的にどうかな~っていうのは気になっていたのですが、意外と見えました。前回座った23番は確かミナミーが結構隠れちゃった記憶があったのですが、今回はほぼほぼ見えました。その日その日で若干立ち位置が変わるのもあってか、見切れることがあまりなかったので本当に良かったです。

そうなると、上手サイドも首は痛いけどミナミー堪能席でした。上手側を向いてお芝居するときの表情をほぼ正面から観られたので、いつもとは違った見え方で「あ、こんな表情するのか」と知れたのが個人的な収穫になりました。やっぱり表情が見えると見えないとではセリフの感じ方も全然違ってくる。情報は多すぎてもダメだけど、程よく揃っていたほうがちゃんと伝わりますね。

懸念していた部分は特に問題なく観られたし、思いがけず岡村美南さんのお芝居をたっぷりと堪能できて嬉しかったです。でもボーダーラインはやっぱり24番までかな。日によっては24番も厳しいだろうし、かろうじて23番…。というかサイドは座るならセンター側の通路横がいいと思います。これは自戒(笑)

そんな座席に関する問題は無事解消され、とにかく本編を楽しんできました。なんか今回は皆さん涙を拭う瞬間があって情緒どうしちゃったの…と心配になりました。萌さんリジーも「砂の街のカイル」でめっちゃ泣いてたし、まちまりさんブライオニーも「Gift」で涙を拭っていたし、ミナミーもタングに心臓の音を指摘されてタングを抱き締めた直後に涙を拭っていたし、山下さんベンは至るところで涙を拭っていたし(平常運行)。でもそれだけ物語の中に没入していて、キャラクターに感情移入しながらお芝居しているんだろうなと思いました。

なんか、誰一人として違和感がないんですよね。ちゃんとそのキャラクターに見えるのが不思議というか、言動ひとつとっても説得力があって、ちゃんとその場にキャラクターが存在しているんです。それが『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の凄いところだと思います。まるで当て書きしているんじゃないかとすら思っちゃいますね。それくらいしっくり来たし、だからこそ涙を流してしまうほどに俳優さんたち自身も作品の魅力に憑りつかれているのかもしれません。

で、俳優さんたちはあくまでこの作品を作り上げるために集まった人たちですけど、本編ではまるで家族のような団結力を見せるのが尊いです。こんなにも家族だなぁ…と思うカンパニーってそんなにないんじゃないかな。それくらい、皆さんが温かくて優しくて家族のように包み込んでくれる、そんな感覚を味わえました。タングを新しい家族として迎え入れたチェンバーズ夫妻のように、観客たちもロボットカンパニーの一員として迎え入れてくれているような…。そんな特別感を味わえました。

ちなみにカテコはまーた長く続いてちょっと辟易としましたが、俳優の皆さんも笑顔で出てきてくださってありがたい限りです。今回のさらてつタングはちょっとワガママな感じだったので、その様子も含めてレポしていきます。

2回目のタング締めで、山下さんが1人で登場してきました。で、両手を振って客席にファンサしまくる山下さんですが、そこにタングがやってきます。そしたら山下さんめがけて一直線に歩いてきて、ぎゅーって抱き着いたんですよ。それがもう死ぬほど可愛くて可愛くて…。さらてつタングって結構ドライな感じだったので、まさかここで山下さんに甘える様子を見せるなんて!とギャップ萌えしてしまいました。同時に、もしかしたらさらてつタングにとって山下さんと京都で共演するのが最後で、寂しいよ~って甘えていたのかもしれませんね。

3回目のタング締めカテコでは、タングがお花に向かって一直線。花カゴを持ち上げようとするので山下さんが慌てて止めに入りますがタングも譲りません。山下さんが取り上げようとするもタングが全然花カゴを離そうとせず(笑)最後は仕方なく山下さんが引いて、タングがちゃんと元の位置に戻していました。なんだかさらてつタングが今回はめっちゃ色々やってくれていて可愛かったです。

でも全員集合カテコではさらてつタング、山下さんと岡村さんを待たないで帰っちゃうんですよね(笑)だから山下さんと岡村さんは2人で手繋いで帰っていました。相変わらずドライなんだよな~(笑)

一方、上手側には佐野正幸さんたちが捌けていくのですが佐野さんと原田真理さんのチェンバーズ夫妻もなかなかに仲良し。佐野さんが原田さんの肩に手を回して強く抱き寄せるようにして見せつけてきたり、原田さんが佐野さんの元へやってこようとすると佐野さんがいたずらっこな笑みを浮かべて走り出してプチ追いかけっこみたいになっていたり、とやりたい放題でした(笑)こっちのチェンバーズ夫妻も可愛いしバカップル!目が足りなかったです~!

本編も可愛い&面白い尽くしでしたので、日替わりネタなど書いていけるところは書いていきます。

マイクロンシステムズ。今回の塚田さんアンドロイドはなんだか肩がこっている様子。ひたすら自分の肩を叩いて、それを帯津さんにアピールしていました。肩マッサージしてとお願いして、しぶしぶマッサージしてあげる帯津さん。そしたらそこに竹内さんだったかなぁ…もやってきて、帯津さんに肩をマッサージしてもらっている塚田さんの前にやってきて、塚田さんに肩をマッサージしてもらっていました。すっごく可愛い(笑)

ブライオニー宅。赤いバッグが見つからないと朝から騒ぐブライオニーに起こされた長手さんデイブでしたが、まちまりさんブライにほっぺぎゅーってされてちょっと声がとろけた状態で「フライト明けなんだ~」って言っていたのがじわじわ来ました。朝から甘ったるい声を出さないでくれ(笑)

今回のまちみなペアも可愛さ満点。ポラリスとひと悶着終えたまちまりさんブライがミナミーの元へやってきて、ミナミーがふらふら~と酔っぱらいのような動きをしていたので、おそらく昨夜のまちまりさんブライの惨状を教えてあげていたんだろうなと思います。

そして「Free Free」のお尻叩き合いは今回も本気で叩きに行くまちまりさんブライ。その仕返しにミナミーも自分の手に息を吹きかけてしっかり温めてから思い切りベチッと叩いていました。日に日に容赦がなくなってきているまちみなの絡みが可愛すぎて癒しでした…。あと今回の「Free Free」、私が聴いてきた中で一番声のハモリが綺麗だったな。岡村さんとまちまりさんの声の相性、本当に最高なので音源残してほしいです。

ひとまずそんな感じですかね…。とにかく楽しかったの一言に尽きます。今回は山下さんが噛んじゃったりちょっとしたミスはあったものの、凄く完成度の高い公演でした。そしてこの作品に込められたメッセージを受け取ったときに、色々と考えさせられてしまいます。AIがどんどん進化して人間にとって代わる時代。それでも人と人とが紡いでいく温もりを大事にしたいとか、生きるものは誰でも平等に与えらえた義務があるとか、なんかこの先の現実の世界で起こり得てもおかしくないことを先取りして伝えてくれているような気がしました。

便利な世の中になることで人間の存在価値はどんどん薄れていく。ロボットもアンドロイドに居場所を奪われ、壊れたものはどんどん廃棄されていく。そんな使い捨てな生き方で本当に良いのか。生きるものはもっと大事にするべきじゃないのか。命の大切さを誰もが知るべきなんかないか。言い出したらキリがないくらい、たくさんのメッセージが込められていると思います。それをお芝居を通して熱く伝えてくれる俳優さんたちに魅せられました。

世界情勢は深刻でいつ日本で戦争が始まってもおかしくない状況の中で、今を必死に生きられていることの幸せを享受できたような気がします。今回も無事に公演が終了して安心しました。無事に客席から見届けられて幸せでした。

カンパニーの皆さんが笑顔でカテコを迎えられた姿を観て、本当に心が満たされました。きっと山下さんも岡村さんも残りわずかなんだろうな…と思わせる瞬間もありましたが、最後の瞬間までしっかり見届けたいと思います。とにかく今回の公演、本当に良かったです。最高の時間をありがとうございました!

NEXT>>キャストの感想です!

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