2022年1月8日マチネ&ソワレ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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キャストの感想

キャストの感想です!

ベン:山下啓太

山下さんベンが観れば観るほどわんこすぎて可愛いです。黒縁メガネがあまりにもポイント高すぎて旅の最中もずっとメガネをかけていてほしいくらい。本当に可愛すぎて、こんな可愛い人ならミナミーを嫁にしてもいいよ!って思っちゃいますね(誰目線)。

山下さんベンは田邊さんベンほど葛藤していないし傷も浅いだろうし、「自分を認めてあげられない」というのも田邊さんベンのほうがしっくりく来るとは思います。でも山下さんベンにもどこか寂しさを感じられるのは、やっぱり真っ直ぐで優しすぎるからなんだろうな。田邊さんベンは自分を凄く責めている印象があるけど、山下さんベンは気付いたら置いてきぼりになっていた感じ?

みんなに優しく振る舞っていく中で自分を見失ったような印象を受けました。没個性。自分を認めてあげられないのは他人に優しくして気遣っていくばかりで「自分自身がどうなりたいか」を見失ったのもありそうだなぁ…って。でも人に優しくすることはやめられなくて、どんどん置いてきぼりになっていく。そんな感じがしました。

生きるものすべてに優しすぎて自分の人生を生きることができていないっていうのが凄くしっくり来るベンだなと思いました。だからミナミーもほっとけなかったのかもしれませんな。バカみたいに真っ直ぐだから、山下さんベン。

タングに対しても優しくて、タングがやる動きを一緒にやってあげたり「ウィ!」って返事をしてあげたり、タングとの距離の詰め方が凄く近いなと思いました。生きるものが好きということに説得力がありすぎて、本当に可愛すぎて癒しなんですよ。可愛い。タングも可愛いけどベンも可愛いって罪。

そして感受性が豊かなのですぐに泣いちゃうのが可愛い。2幕のRIGでタングに「泣き虫のベン」と言われるのが凄く頷けました。自分を犠牲にできるくらい人を思いやれる心優しい青年なので、「無力な僕だけどでも守るよ」という歌詞も真実だなぁ…って。田邊さんベンは正義感がとても強いからその正義感で守ってくれそうだし、山下さんベンは優しさで守ってくれそう。とにかく優しさの塊でした。

今回はカテコでタングが1人で出てきて踊っているところに山下さんも駆けつけて一緒に踊っていたのが可愛すぎました。山下さんベンは一緒に笑ってくれるし一緒に泣いてくれる人なんだろうなーって、そのダンスを観ていても思いましたね。絶対に1人にしない。僕がついてるよって。そんな優しさを感じさせるベンでした。あー、エイミーも素敵な人と結婚できたねって思っちゃいましたよ。凄く素敵だった。改めて山下さんベンが好きだなと感じられたマチソワでした!

タング:生形理菜/渡邊寛仲

安定のうぶちゃん&渡邊さんタング!今期は初日に観て以来でしたが、初日からガラッとお芝居の雰囲気が変わっていたのでビックリしました。かなり柔軟になったというか…遊び心が増した?とても感情豊かなタングになっていました。今期の新演出ではタングは3ペアともそこまで機械的な喋りをしていないのであえて最初から人間的な喋りをするんだなーって気付きましたが、うぶちゃん&渡邊さんタングは一番子供っぽくて可愛かったです。

そしてこのペアでずっとやり続けてきているのもあって手慣れている感じが凄い。ベンとの掛け合いもスムーズなので、正直一番山下さんがやりやすそうだなと思いました。作品的な意味ではタングがベンをリードしていくっていうのはちょっとおかしな話ですけどね。でも一番ナチュラルに絡んでいた印象があって、ベンとタングの凸凹感とパートナー感がしっくり来ました。

そして私自身も一番見慣れているペアなのもあって一番観やすかったです。ディテールも前回公演から変わった部分がちょこちょこあって、ヒースロー空港でプレミアムシートに座っているときに小刻みに震えていた(離陸時の振動によるもの)のも細かくて可愛いなーって思いました。凄くやんちゃで可愛くてキュンキュンしっぱなしでした。

そういえば東京のホテルに泊まっているときにベンのリュックからズボンを取り出そうとして、最初はハンカチ、次にハート型のクッションを取り出す動きがあるのですが、今回は最初の時点でハンカチとクッションが一緒に取れてしまったので、ズボンを取り出す際に凄くもたついた演技をしてカバーしていたのが印象深かったです。その勢いでズボンの歌(?)をアレンジして歌い出したのも可愛すぎて、うぶかんタングの貫禄には驚かされました。ブラッシュアップが止まらない安定のオリキャスタングを観ることができて良かったです!

タング:長野千紘/安田楓汰

初めましてのペアです!長野さんは前回公演からずっと観てきていますが、メインで喋るほうになったのでとても新鮮でした。他の2ペアよりも大人びた印象があって、そのためかとてもナチュラルに人間らしさを感じさせるタングでした。落ち着きのある喋り方がもう人生2回目なんじゃないかって(笑)

そしてここのペアも主に喋るのは長野さんで安田さんはちょっと歌ったりハモリで喋ったりするくらいだから、喋りの担当の比率的に半々なのはこの前デビューしたばかりの前田さん&小原さんペアだけっぽいですね。それぞれタングに個性が出ていてとても良いなと思いました。

そして長野さん&安田さんペアはタングの学習能力が凄まじいのを実感できるポイントが多々。秋葉原で野次馬にかっさらわれてふらふらになったときに「はろぉ…はろぉ…」って言いながらふらふら歩いていたのが面白かったです。ちゃんと直前のオタクたちの歌を学習してるんだなっていうのが伝わってきました。

あとはエイミーに別れを告げたベンを励まそうとするシーン。舞台奥のほうに歩いて行ったかと思うと、柱に手をついて「彼女、ひとりぃ?」と直前のベンの言葉を真似しながら言っていました。これがあまりにも不意打ちすぎて私も思わず笑ってしまったし、客席からも笑いが起こっていました。ここであの伏線を回収するのは天才すぎる!長野さん&安田さんタングはとても頭が良いですよ!

とにかく至るところでタングの頭の良さを感じる瞬間があって凄いなと感心したし、不意打ちを食らって笑ってしまうことも多かったしで観るのが楽しかったです。タングの幼さというか真っ直ぐさを表現するには多分もっと年齢的に若い感じで演じるのが良いのかなーとは思うのですが、このタングもありだなと思ったので観られて良かったです!どのペアもそれぞれの魅力があってとても素敵でした!

エイミー:岡村美南

今回も可愛すぎました。こんなに可愛いのか私の贔屓は、と頭を抱えてしまいそうになるくらいに可愛かったです。デビュー2日目とは思えない落ち着きよ。え、前回公演出てませんでしたっけ?と言いたくなりますわ。貫禄がすでに凄いのよ。

エイミーとしても落ち着きのあるお芝居をしていて、エイミーの冷静沈着さと聡明さ、大人びた雰囲気がとても感じられました。なんかさ、両親に愛されずに育ってきたから自分でなんとかしなきゃっていう思いが強くて自分でどんどん強く逞しくなっていって、達観しちゃった感じあるんですよ。大事な時期に自分を可愛がることを忘れてしまった人なんじゃないかなって。もちろん自己管理能力は相当高いだろうし頭も良いだろうから、自分のことは自分でちゃんとできる人なんだけど、自分自身にもっと愛情を向けてもいいんじゃないかな…と。それがある意味山下さんベンと似ているところだと思います。

「自分の心を大事にしたい」「あなたといると自分がダメになりそう」「心は自分のもの」といったセリフや歌詞を発するときのミナミーは、まるで自分に言い聞かせているようでした。自分のことを自分が一番認めてあげるべきで、ミナミーはちゃんとそれができているのよ、仕事面においては。だけど肝心なところでそれができていないんじゃないかとも思いました。

でも、でも…。ミナミーは多分自分のことよりも誰かを愛してあげたい人なんだろうなとも思うんですわ。ベンに向ける愛情は、ベンを愛することと同時に自分を愛することにも繋がっているようにも思いました。愛さずにはいられない人なんだと思います。自分を認めてあげられないベンを認めてあげたい、愛してあげたい、幸せにしてあげたい。そんな想いを出会ったときからずっと持ち続けていたんだろうなって。

ベンは私の人生を明るく照らしてくれた素敵な人だから、なんて理由付けはもはや必要なくて。出会ってしまったが最後、この人を愛してあげたいって心から感じるようになったんだろうなーっていうのをGiftのミナミーを観ていて感じました。だから運命なんですよ、ミナミーがベンに出会ったことは。凄くしっくり来るマチソワだったので、もう愛しさしかなかったです。

ブライオニーが「私の弟を気にしてくれるのは嬉しいけど、あなたも自分の人生を生きなきゃ」とエイミーに言いますけど、このセリフがめちゃくちゃしっくり来るんですよね。エイミーにとってはベンを愛することが自分の人生を生きることなんですわ…。

だから最終的にベンを愛することの大切さというか、自分の心に従った結果がベンを愛してあげたい、ベンのそばにいたいということなんでしょうな…。岡村美南さんは愛に溢れた演技をするのが本当に上手なので、そういったエイミーの精神性が凄く伝わってきました。単なる姉さん女房ってだけじゃなくて、愛することを誰よりも必要としている人なんだって。エイミーの暗い幼少期を裏付けるだけのお芝居をしていたのが本当に、岡村美南だなぁ…って思わされました。

で、両親に愛されてこなかった過去があるということになんでこんなにも説得力があるのかという話をフォロワーさんとしていたときに、エルファバのお芝居を引きずっているんじゃないかという話を聞いて「確かに!」となりました。『ウィキッド』のエルファバも父親に愛されずに育ってきていて、確か作中で「お父様は私が嫌いなの」と言うセリフも出てきた記憶があります。

そっかそっか、エルファバに似てるのかミナミーは…と凄く納得がいきました。だから誰よりも温かい家庭や幸せに執着があるんだなっていうのがめちゃくちゃ納得できてしまって、もうミナミーに対する愛情が溢れましたよね。ミナミーは弱さを知っているから強くなれた人なんですわ。いやー、泣ける。タフそうに見えるけど実際とても繊細なんだろうなっていうのは、ベンとよりを戻したときに泣きじゃくっているあの泣き顔からもうかがえるし、だからこそ心優しい山下さんベンが絶対に幸せにしてほしいし愛してほしいなと思いました。

でさ、妊娠していると分かってタングに心臓の音を聞かせてもらったときに思わず口元に手をやって泣いてしまうお芝居をしているときなんかはこれまでのミナミーのお芝居を観ているとよりグッと来てしまうわけですよ。子供が欲しいっていうのは、子供が幸せな家庭を築くための手段とかそういう意味で考えているわけではないだろうけど、ベンとの愛の結晶を、自分が経験してきたような悲しい思いをさせることなく愛してあげたいっていう、そういうことだと思うのですが…!だからね、ずっと愛を捧げてきた人たちの元にご褒美と言わんばかりに授けられた小さな命の尊さがより深く描かれているなと思いました。

嬉しかったよね。ベンを幸せにしてあげたいし、ベンに幸せにしてもらいたい。温かい家庭を築きたい。家族になりたい。そんな思いをずっと抱きながら結婚生活を送ってきて、自分自身の心に正直になってベンの元に戻ってベンにも想いを告げられて、タングも家族になってくれたしボニーも生まれたし。なんか…温かすぎて本当に良かったね~~~~~という気持ちでいっぱいでした。ミナミーは幸せになるべき人です。愛することをやめずにいた人だから、神様から愛を注いでもらえたんだなって嬉しくなりました。

ここまでさも真実のように語っていますがすべて私の妄想なんですよね。デビュー2日目だけどここまで妄言を発せられるくらい、ミナミーのお芝居が凄いんですよ。説得力が凄くあるからこそ、ここまでバックボーンや心情を深掘り(深読み)できるんだと思います。もう、ミナミー本当におめでとうございます。一緒にデビューしてくれたのが山下啓太さんで本当に良かったと思いました。

あとは細々したところを書いていきます。まず「10時から戦闘開始!」はマチネでは目を閉じながら両手をウエストのあたりに持ってきて仰ぎながら精神統一みたいなことをしていました。その直後に右手でサッと空中を掴んでいたので、いったい何が見えていたんだ…?笑

ソワレは7日と同じように最初はカンフーみたいな動きをしたと思ったらカメハメ波をやっていました。ここの戦闘開始はもしかすると日替わりで色々変えてくるかもしれませんね。とても楽しそうで可愛かったです。

そういえばマチネでは部屋が散らかった状態で帰宅したときに、舞台奥のほうに書類が飛んじゃっていたのでそれを拾い上げてからタングが部屋にあがっていることに気付いて「なにこれ…」と言っていました。拾い上げた書類はテーブルの上へ。ロボットは小道具が多いから色々処理するの大変そうだなーって思います。

それからFree Free。ブライオニーとのお尻たたき合い合戦は、ミナミーはマチソワどっちもブライオニーのお尻を両手でべちべち叩くんですけど、まちまりさんの仕返しがマチネはべちべちし返されてソワレは両手でお尻を撫でまわされてました(笑)いやーーーんまちまりさんブライオニーとの絡みもめちゃくちゃ好きなんですよね。まちまりさんも芯がある強そうな女性に見えるし、お互い強つよな女性同士があんなにきゃっきゃしながらポップに歌っているのが可愛すぎるんですよ。マジで目の保養。

そしてデビュー初日にナンバーの中でタオルを使う振付のところで、肩からタオルが落ちちゃったハプニングがあったのを受けて、今回はマチソワ共にガッツリとタオルを肩にかけるようにしていました。そういうところ分かりやすすぎて可愛いです(笑)

1幕ラストの「地平線を目指して」はまあ不審者よな…(笑)サングラスかけてスカーフ巻いてさ。上手端のほうで化粧直ししてたら踊ってる人たちが気になっちゃってついつい乱入しちゃってセンターで目立つ踊りをして「あっ…」となって慌てていそいそと戻っていくの、本当になんなん(笑)

秋葉原のシーンもスタッフ役なのにかなーり目立つことをしているし、なんかもうドッキリ番組で芸能人が一般人に成りすまして街中を歩いてバレないようにする企画で、誰かに気付いてもらいたくて仕方なくてついつい大胆なことをしちゃう芸能人と一緒なのよ、やってることが(笑)アンサンブルに徹しているのに自分を出したくて仕方ない岡村美南さんマジでLOVE。

あとGiftの回想シーンでは「家族を恥じてる!」と家族の真似をするお芝居がマチネは勢いをつけてベンに詰め寄るような言い方をしていたのですが、ソワレは普通に話す感じで言ってました。まだお芝居は模索中なのかな?

とりあえずGiftに関してはとっても可愛すぎて語彙力がなくなりましたね。可愛い…。本当に可愛い。声も可愛い。羽根をつけてもらって、フリフリ~ってベンに見せつけるところもめちゃくちゃ可愛い。オール可愛い。本当にガチ恋ですわぁ。

パラオは相変わらずキレッキレのダンスを披露していましたが、マチネでは何かがステージに落ちちゃったみたいで拾い上げる瞬間がありました。というか岡村さん、ウエスト細すぎるな???このへそ出し衣装もそうだけど、スーツ姿のときにウエストの細さがめっちゃ強調されてビックリしました。こんなに細かったっけ???食べ物ちゃんと入るスペースある????????ぜひ美味しいものをたくさん食べてほしいですわ。

とりあえずそんな感じかな。細かいことを書こうとすれば正直まだまだ書けるんだけどいかんせん時間がないのよ。時間があるときにバーッと書くのでこの辺でお許しくだせえ。

でも観れば観るほど岡村美南さんの魅力が存分に発揮されているなーと思うので、どんどん好きになっちゃいます。エイミーがあまりにも魅力的すぎるからたまらんですな。観るの本当に楽しいです。やっぱり岡村美南さんは最高でした。これはもう通うしかないので、頑張れる限り通って見守っていきたいと思います。今回もマチソワ共に素敵なお芝居をありがとうございました!

まとめ

ということで何とかチケットを確保してマチソワしてきました。正直全然チケット持っていなかったので今毎日チケパトしまくっているんですよ。全然チケット取れなくて大変です…。今回も無事にマチソワできて良かった。

岡村美南さんを応援して7年が経って今8年目を迎えていますが、エイミーのような役って今まであったけどなかったから新鮮だし、逆にこれまでの集大成みたいなところもあるからどこか懐かしさもあるし、観るのめちゃくちゃ楽しいです。ロボットにはいつか出てほしいなーと思っていたのですが、こんな形でたっぷりと堪能できるのが嬉しすぎて毎日幸せです。

ずっと四季にいて骨を埋めるんだろうなぁ…と思っていた上川一哉さんも退団してしまって、四季の舞台に立ち続けてくれるってやっぱりありがたいことなんだなと強く思いました。だから私も彼女が舞台に立ち続けてくれる限りは劇場に足を運びたいし、全力で応援したいです。

岡村美南さんがご自身で掴んだ新しい役。たっぷりと見届けていきたいと思います。

ぼやけちゃったな。残念。マチネの分です。

こっちはソワレ。

ということで今回も岡村美南さんのお芝居を堪能できて幸せでした!やっぱり世界一大好きだわ!

皆様も前回のブログにたくさんの拍手コメントをいただきまして、凄く嬉しかったです。読んでくださりありがとうございました!そして今回のブログも最後までご覧いただき、ありがとうございました!

次は9日!更新日的には今日!行くよ!!!!!

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