2022年1月15日マチネ&ソワレ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

もちろんマチソワです!

日時:2022年1月15日マチネ&ソワレ公演
場所:自由劇場
座席:マチネS席2階1列10番/ソワレS席1階5列16番




はじめに

マチソワしてきました!14日分のブログを仕上げるために夜まで起きていて、かつ朝5時に目覚めていそいそと執筆していたためめちゃくちゃ眠くて死ぬかと思いました。朝の時点で眠気が凄すぎて気持ち悪さ全開だったし、こんなコンディションで観劇するべきじゃないと先週も思い知ったはずなのに相変わらず学びがありません。

でもね、岡村美南さんに会うためならどんなことでもするのが私です!眠気は気合いでどうにでもなり、しっかりと観劇を楽しんできました。

毎度ブログに愛の重い文章を綴っておりますが、自分で書きながら「そういえばあそこってああだんたな、だからああいう解釈なんだな」と頭の中を整理しています。なので人様に見せるために書いているというよりは、自分で観て感じたものをちゃんと言語化して自分の中に落とし込むために書いているといったほうが正しいんです。で、自分で言語化していくことですとんと自分の中に解釈が収まっていくんですよ。だから次の観劇が楽しくなる。

そういう目的もあってやはりブログはやめられないので、多少の無理をしてでも今後も書き続けていきたいと思います。ということで今回も観劇してきたのでレポ頑張ります。ぜひ最後までご覧くださいませ!

あ、というか一応私も完成したブログを自分で読み返すんですけど広告めっちゃ多いですよね!?すげえ邪魔だな…って思って。編集画面上で「広告を除外する」にチェック入れてるんですけど全然除外されてないのでちょっとやり方分からんのですわ。読みにくくてすみません…。

そういえば、ミニチュアタングたんのポーズがこの前と変わっていてビックリ!もしかして日によって違うのかしら。とても可愛らしいタングたんに癒されながら、レポスタートです!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

マチネもソワレもどんどんお芝居が変化してきているのを実感できた公演でした。特にソワレの皆さんの気合いの入れようは凄かったです。新生ロボットで私が今まで観てきた中で一番激アツな公演だったんじゃないでしょうか。それくらい、山下さんも岡村さんもそれ以外の方たちも演技に変化がついたしお芝居の熱量がいつもの5倍くらいに感じました。

でね、私がこれまで見落としていただけなのかもしれないのですがマチネもソワレも岡村美南さんがボロ泣きだったんですよ。2幕ラストでベンに想いを告げる流れからタングに心臓の音を聞かせてもらうところまで、エイミーが泣くような仕草を見せる瞬間が何度かあると思います。今までは泣く演技なのかな?と思っていたのですが、よーく観てみたら目に涙を浮かべて、頬にも涙が流れたあとがあって…。マチネのほうがボロ泣きだったけど、ソワレも涙のあとがあったし、そんな岡村さんの涙を観て胸がギュッと締め付けられるような感覚でした。

泣くことが凄いことでは決してないのだけど、やはり私の中で岡村美南さんって泣くイメージがない方でして。だけど去年まで演じていた『マンマ・ミーア!』のドナから、しょっちゅう泣くようになったなぁ…と思います。単純に感受性が豊かになったからなのかな、とか、それともこれまでも毎日のように泣いていたことに気付かなかっただけなのか、とか、それとも結婚、妊娠、出産といった一大イベントを経験するような役を演じるようになって女性としてグッと来るものがあるのか。

ドナは少し年齢が離れていましたが、エイミーはおそらく実年齢に近い役だと思いますし、感情移入しやすいのかなとも思います。想像で演じている部分が大多数だと思いますが、その中でもきっとエイミーに共感できる部分がたくさんあって、岡村さんも演じながらきっとエイミーと同じようにベンに愛しさが芽生えているのかなぁ…って。女性としての幸せもたくさん詰まっている役ですし、きっとこれまで演じてきたどの役とも違う感情が岡村さんの中に生まれたんだろうなって、今回観ながら感じました。

岡村さんの中で生まれた感情が涙となって表れたっていうことと、幸せそうに泣く岡村さんを観て、私も胸がギュッとなって目頭が熱くなって鼻水ぐずぐずになっていました。大好きな人が幸せになるってこんなに嬉しいことなんだなぁ…って。幸せになれて良かったねと心から祝福しました。いやぁ、なんか凄く良い公演を観たなという満足感でいっぱいです。

山下さんも1幕からしょっちゅう泣いていて、泣き虫なベンと泣き虫なエイミーの夫婦じゃんって微笑ましくなっちゃいましたよね。改めてこの作品の温かさや人と人が触れ合うことの尊さを感じられた観劇でした。

そうそう、14日にアナ雪繋がりのフォロワーさんと話していたときに「アナ雪は舞台転換が自動なのに、ロボットは人が黒子でもなく役として見える形でセットを動かして舞台転換をするのが新鮮だった」という感想を言っていたのを思い出して、そこもこの作品の良さだよねと再認識。だってテクノロジーが進化してアンドロイドが人間に成り代わろうとしているような近未来的な作品じゃないですか。だから舞台転換も機械によって行われても良いのに、すべてアナログで人の手によって行われる。なんならベンのパパやママ、リジーやカトウ、ブライオニーやデイブたちが行っている。これ、凄く素敵だなぁ…と思いました。

やっぱりこの作品に込められた思いがそういうところにも反映されていて、機械的なものではなく人と人が紡いでいくからこそ温かさが生まれるということを効果的に表している気がします。どこまでも温かくて優しい気持ちになれる作品だな…と、これまで深く考えずに観ていた部分に焦点をあてて再確認してみると、メッセージ性が凄くて温かくて心がぽわぽわして浄化されるような思いでいっぱいでした。

今回特にソワレは客席の温度も高めで、しょっちゅう笑いが起こっていたんですよ。タングを温かく見守る人たちが多いのか、タングが何かするたびに笑いが起こって、もう本当に死ぬほど客席の一体感と温かさが凄くて心地よかったです。マチネとソワレでタングのペアも変わるし、タングが変わるだけでもかなり印象が変わるのでそんな違いも楽しめて大満足でした。

ソワレのカテコでは、タングが1人で出てきてあれこれするときに投げキッスをしてくれていました。めちゃくちゃ可愛いのよぉぉぉ…。そして全員が出てくるカテコでは、みんなが上下それぞれに捌けるときに山下さんと岡村さんが手を繋いで歩いていたのですが、タングが下を向いてシクシクしていて。そんなタングに気付いた岡村さんと山下さんがタングを迎えに行ってあげていて、山下さんが手を差し出してタングも一緒に連れて帰っていきました。もう、可愛すぎた…。長野さん&安田さんタングの引き出しの多さに圧倒されるし、カテコでまさかこんなに可愛すぎるタングを観れると思わなかったのでキュンキュンしまくりでした。チェンバーズ一家が尊すぎる…!

あ、そういえばカテコでチェンバーズ一家は岡村さんが後ろ向きながらおいでおいでってしてベンとタングを先導していてサザエさんみたいな感じで登場してくるんですけど、そのさらに後ろを歩いてくる唯くんと萌さんが私らはどうしたら…みたいな戸惑いの表情を浮かべながら登場してきて笑いました。カテコのわちゃわちゃ大好きなので色んな関係性を垣間見ることができて楽しかったです。

ちなみにマチネは2階席での観劇だったのですが、自由劇場の2階席って近いですね。最前列センターだったのですが、手すりが邪魔で見えないっていうこともなくて綺麗に観ることができました。でも後ろの席の人の足を動かす振動が背もたれに伝わってきたり、コートをいじる音がうるさかったり…と環境的にはちょっと最悪だったかな(小声)。それもあって100%楽しめたというわけではなかったので正直モヤモヤしています。公演はめっちゃ素晴らしかったんですけどねー。客席ガチャだけは自分でどうすることもできないので悶々としてしまいます。

一方のソワレは1階席の前方センターで、やはり距離が近いことと見上げる形でステージを目視するので構図的にも没頭しやすくて、かつ周りの客席の環境も良かったのでより一層楽しめました。なかなかチケットが取りにくい状況のときは2階席も選択肢として考えようとは思いますが、今後はやっぱり観るなら1階席だな…と思いましたわ。

ま、席に関する愚痴はこの辺で…。とりあえず今回はマチネもソワレもカンパニーの一体感がどんどん強まっているのを感じられて大収穫です。特にまちまりさんこと町真理子さんが柔軟で、山下さんベンやミナミーと絡むときのお芝居がどんどん濃ゆくなっていったんですよ。だから、ベンとはちゃんと姉弟に見えるような距離感になっていったし、ミナミーとも親友として何でも話せるような仲なんだろうなという説得力がさらに出るようになっていました。

こうしたキャスト同士の関係性が濃ゆくなっていくことで作品の濃度も高まっていくし、より「家族」の絆を感じられる気がします。ベンはこんなに温かくて魅力的な人たちに囲まれていたんだねと、最後になって気付けるのがたまらないです。決して独りぼっちじゃなかったんだなって。

だから観るたびに皆さんの進化と距離感に驚かされて、ますますカンパニー全体のことが好きになってしまいます。岡村さんも今回はこれまでに何らかの作品で共演してきたような人たちが集まっているからやりやすいんだろうなーとも思いました。できることならずっと観ていたいです。このカンパニーと東京で会えるのがあと1週間だなんて耐えられないくらいに、凄く素敵なカンパニーに出逢えました。

そして今回のマチネ公演もソワレ公演も本当に最高でした。凄く良い舞台を観劇できて大満足です!

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