2022年9月16日ソワレ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』@金沢




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

やっと来れたよ~!My全国初日!

日時:2022年9月16日ソワレ公演
場所:北陸電力会館 本多の森ホール
座席:S席1階B列38番




はじめに

お久しぶりです!気付いたら1ヶ月以上もブログ更新してなかった、我ながらビックリ。

この数ヶ月、とにかく激務でした。でしたっていうか、今も激務です。フリーランスになったことで仕事量だけめちゃくちゃ増えて稼ぎはそんな大したことないという非常に非効率な日々を過ごしています。でも元気です!

本当は8月21日の海老名公演を観に行きたかったんですけど、恐ろしいほどチケットが取れませんでした。もうこんなに悔しい思いをしたのは久しぶりです、ええ。狙った獲物は絶対逃さん!というスタンスでずっとやってきたので、せっかく関東に岡村さん来てくれたのに!田邊さんとの組み合わせだったのに!宮田愛さんともようやく共演したのに!観れませんでした。未だにショックを引きずっています。あまりにも悔しくてふて寝していました。

そんな日々を経ての、全国ツアーMy初日でございますわ…。遅すぎるな。もっと早く来たかったけど、満を持してって感じです。北陸公演は絶対に岡村さん来るの分かっていましたし、ドンピシャに戻ってきてくれたからホッとしています。

なんでこのタイミングでこんなぐちゃぐちゃなキャス変が起こるのか謎すぎる。でも、ようやくよ…。ようやく田邊真也さんベン×岡村美南さんエイミー観れますわよ。本当に嬉しい~~~!16日も行くって決めてて良かった~~~!

金沢来るのは2016年の『ウエストサイド物語』以来です。久しぶり~!このまま富山公演まで突っ走ります!

そんでミニチュアタングが持っているのはなんなのー!石川県の県花とかですかね?よく分からないけど可愛いよ~!

ここ最近仕事を頑張っていた自分へのご褒美として、久しぶりの観劇を楽しんできました。私にとって初めての田邊さんベン×ミナミーの組み合わせでもあるので、2人の掛け合いもしっかりレポしていきます。ぜひぜひご覧くだちい~~~!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

なんだかんだロボットは半年ぶりなのですっごく懐かしさでいっぱいでした。そしてこの半年でキャストの皆さんのお芝居も結構変わっていたし、今回初めて観た方もいたし初めての組み合わせもあったしで、新鮮さもあったし目が足りませんでした!とにかく楽しかった!

この本多の森ホールって座席が不思議な造りになっていて、ドセンターが通路になっているんですよね。だからドセンブロックが存在しなくて、私の席は普通の劇場で言うならセンブロの下手通路席でした。久々に下手寄り座りましたけど、通路側だしエイミーがよく来るから観やすかったな。とにかく久々の観劇だったので岡村美南さんをこんな近くで観られて幸せでした。

座席環境としては最前列に座っていた方が落ち着きなくてソワソワしましたけど、全体としてはよく笑ってくれるし温かみのある客席だったと思います。これは全国ツアーならではの楽しみですね。

で、肝心の本編!全国ツアー仕様の演出変更がいくつかありました。私が気付いたのは2箇所で、1つはカイルの登場シーン。東京公演や京都公演では本物のロボットが自走しながら登場して途中から本城さんが操作するカイルに切り替わっていましたが、ツアー版では最初から本城さんが操作していました。最初これ観たときにカイル故障してんのかな?って思っちゃったのですが、よくよく考えてみれば会場によって広さも大きさも違うから一律操作が難しいのか~と腑に落ちました。

で、もう1つは2幕ラストでボリンジャーの追手がやってくるときに、今回で言えば帯津さん枠のアンドロイドが階段をのぼって落ちていく演出ではなくなっていました。これも会場の大きさによってクッションの用意が難しくなる可能性があるからこその演出変更かな。「あ、こここういう風に変わるんだ!」と思ったポイントがいくつかあって新鮮でした。

特にミスやハプニングもなかったですし、全体的に安心して観ていられました。別の意味でソワソワしていたとすれば、やっぱり田邊真也さんベン×岡村美南さんエイミーの化学反応がどんなもんになるのかってところですわ。だってさ、ずーっと想像できなかったんだもの。この2人が夫婦になるってどゆこと!?と観るまでまったく想像つかなかった。正直言えば、1幕を観終わったあとでさえ自分の中でまだしっくり来ていませんでした。

単純にこれまでずっと田邊さんはゆきみさんと、岡村さんは山下さんと組んでいるところしか観てきていなかったから強い先入観があったし、見慣れなかっただけなんですよね、多分。だから1幕観終えてみて、おっとこれは…?となったのは事実です。お互いがこれまで通りのお芝居をしてもチグハグになっちゃうなぁ…って。お互いの呼吸や温度感に合わせたお芝居が必要だなぁ…って。でも、その点はやはりお2人ともプロですからそれぞれのお芝居に合わせて自分のお芝居をしっかり変えていました。

そのうえで感じたこととして、1幕の時点ではお互いが大人すぎてるなということです。お互い干渉しなさすぎて、夫婦である必要性みたいなものをあまり感じられなかったのが正直な印象でした。この2人、一緒にいて楽しいのかなぁ…って。

田邊さんベンは山下さんベンに比べて年齢が上だから余計にどうしようもないわけです。いい歳した大人がそんなんでどうするよ…っていうダメ男っぷりが凄かったです。自覚ありありで、笑ってごまかすとかそういうことせずにガチで落ち込むタイプ。山下さんベンは笑って一生懸命ごまかして落ち込むけど、田邊さんベンはもう取り繕うこともしないで落ち込んでいました。ゆきみさんと組むときは結構へらへら笑ってた印象あったけど、これはミナミーと組んでいるからそうなってるのかな?

一方のミナミーは、山下さんベンのときほど「私がいないとダメなんだから!」みたいな世話焼き女房感はそんなに強くなかったです。実は精神性としても田邊さんベンと対等かむしろ本当は田邊さんベンのが優位なのかもしれない。でもミナミーは自立してるから自分のことは自分でしっかりするし、ベンのことも自分が面倒になりたくないからやってる、みたいな感じ?

山下さんベンと組んでいたときに感じたような、「あなたには私が必要でしょ!」みたいなものはそこまで感じませんでした。愛情ダダ洩れな感じでもなく、だからといって冷めてるわけではもちろんありません。とにかく自立してんなぁ…っていうのがひたすら感じられるエイミーでした。

なんかもう、お互いがお互いの人生を歩んでるのよね。もはや依存してないというか。山下さんベンはミナミーに甘えっぱなしなのが凄く伝わってきたけど、田邊さんベンは甘えてるというより壁さえ作って遮断してる感じ。本当に殻の中に閉じこもっちゃって、ミナミーすらその中に入れないイメージ。だから互いに干渉してないというか、干渉さえできない状況なのかもしれない。もうね、一番まずい夫婦状態ですよ。私が感じた違和感は、まさにこれなんだと思います。夫婦である必要性がないっていう、この2人って夫婦…なの…?っていう違和感。言語化したことで今ようやく自分としてもしっくり来ました。

だがしかし…。それはあくまでも1幕を観終えたときの感想なんですわ。2幕でね、ようやく私の中でこの2人の夫婦らしさにしっくり来るものがあったんですよね。「Gift」と2幕ラストで家帰って再会するシーンを観れば、ああこの2人が夫婦だった意味はちゃんとあったな…って感じられました。いやー、安心しましたよ…(笑)

とにかくね、2幕のガーデンパーティーのシーンではミナミーが田邊さんベンにデレッデレだったの…。ビックリ。乙女すぎて可愛かった。こんなにも「岡村美南」を「女」にできる田邊さん凄すぎでは…?田邊さんベンがなんというか、スマートにキュンとすることをしてくるわけですよ。エスコートが上手い。女の扱いに慣れているわけではもちろんないと思うけど、「女性を大事にする」ということに長けているんですよね。

たとえばGiftで「君こそくれたよ僕にGiftを~」と歌うところで田邊さんベンは跪いて盛大にエイミーを称えてくれるわけです。そんな王子様みたいな田邊さんベンに、ミナミーは口元に両手をやって乙女のように驚いていましたけど、ミナミーにそんなことさせられるの田邊さんベンだけだよ!?いや、そもそもミナミーがそんな反応するなんて思わなかったからビックリ。本当に乙女。可愛すぎだろ!

その直後にもミナミーの肩だか背中だかに手を添えるようにしてエスコートして寄り添いながらまるで彼女に夢を見せるかのように歌ってくれていて、なんかもうね、そういうところなのよ…。すっごくスマートにそういうことをするの。本人も狙ってやっているわけではないと思うの。あ、いや跪くのはさすがに狙ってやってるけど、そうじゃないところはさりげなくやってのけてしまうわけです。からかっているわけでも下心があるわけでもなく、純粋に優しくて包容力のある男性なんです、本来は。

ミナミーはきっと田邊さんベンのそういうところに惚れたんだろうなって思いました。幼少期も家族からは疎まれて育ってきたから、誰かに愛されることや大切にされることを知らなかったでしょう。でも自分より年上の田邊さんベンは凄く優しくて自分を大切にしてくれて、そんな彼に甘えたい気持ちもきっとあって…。もちろんただ優しくて包容力がある男性ってだけなら、ロジャーだっていいんですけど、そうじゃない。

田邊さんベンでなきゃいけない理由は、自分の魅力に自分で気付いていないところや自分よりも誰かを大事に想うところにあるんだと思いました。ミナミーは自分を愛することはちゃんとできているけど、誰かから愛されることを知らずに育ってきた女性。田邊さんベンは誰かを愛したり大切にしたりすることができるけど、自分を愛したり大切にしたりすることができない男性。互いに持っていないものを互いが補い合える。だから惹かれ合ったんだな、ということでとてもしっくり来ました。

年齢差もあるからミナミーが田邊さんベンに甘えたいっていう気持ちが強く感じられる点も本当に可愛くてたまりません。そうだよね、誰かに甘えたかったよね…。ずっと1人で強く生きてきたしこれからもそうやって生きていくものだと思っていたから、強がらなくていいんだ、寄り掛かっていいんだ…って思える相手にようやく出会えたんだよね…。山下さんベンとの組み合わせではあまり観られなかった新しいポイントなので、ニヤニヤが止まりませんでしたわ。

あとこの2人の声の相性も良かったです。基本的に岡村さんの声質なのか、誰とハモっても綺麗に重なるのが最高。田邊さんとも相性良かったので、凄く聴き惚れてしまいました。年齢も歴も大きく違うから、なんとなくこの2人が夫婦っていうことに対する違和感というか衝撃のようなものはずっと付きまとってはいたんですけども、でも思った以上に良かったです。

というかこうしてブログに書きながら色々と思い返してみて、この組み合わせめっちゃ良かったのでは!?とじわじわ来ています。あ、ヒール履くと田邊さんより岡村さんのが身長高くなっちゃうの面白かったです(笑)

なんかでも個人的に歳の差カップルとか好みなので、田邊さんベンとミナミーの組み合わせめちゃ好きでしたわ。山下さんベンの幼い部分を愛してあげる姉さん女房なミナミーも好きですけど、年上の包容力に甘えて大切に扱われてエスコートされている乙女なミナミーもたまらんでした。岡村さん自身が包容力あるから世話焼き女房がマジでしっくり来るんだけどさ、こういう無防備で乙女な雰囲気もめちゃ可愛いのよな…。最高…。可愛かったです。

金沢公演2日間あるのになぜか1日目と2日目でキャスト変わるから、田邊さんベンとの組み合わせはこの1回限りなんですよね~。もっと観たかったな。いやでも、ギリギリ観られて良かったです。こんな化学反応が起こるとは~!本当にビックリです。岡村さん、やっぱり田邊さんとお芝居するからか凄く緊張感持ってお芝居していましたもんな。そりゃそうよな(笑)

滑り込みで田邊岡村チェンバーズ夫妻を観られてマジで幸せでした。カテコでのいちゃいちゃも期待したんだけど、3回で強制終了だったので普通に手を繋いでるところしか観られなかったぜ…。金沢公演、夜遅いとバスがなくなっちゃうからかな。長いと会場に迷惑かかるからか。ツアーならではの対応なのかもしれません。仕方ないかぁ。

他にも色々書きたいことはあるんだけど、あまりにも田邊さんベンとミナミーの組み合わせが自分の中での最大トピックだったのでここにほぼほぼ割いてしまいました。すんまそ!

一応細かいことだけ書いていくと「ラブダイバー」のラストで本城さんがアレンジ入れてきたのがかっこよかったです。ラブダイバーって歌うところをキー上げてきたので、不意打ちでひいいいい!ってなりました。あと同じくラブダイバーでマダムがロボットを捨てるシーン、そのとき後ろのほうで小林唯くんが床に寝転んで一生懸命床にこびりついている何かを手でごしごししながら削っていました(笑)何してたんだろな。

唯くんはカトウのお芝居めっちゃ良くなってたなぁ…。お芝居に重みと深みを感じました。淡々と話すような口ぶりから、一つ一つ噛み締めるように震える声で言葉を紡いでいる印象があって、これは萩原隆匡さんのカトウがいったん入ったことによって何か得たものがあったのかな?それとも公演を重ねてきた中で生まれた唯くん自身の変化かな?どちらにしても、唯くんのお芝居が凄く良かったなーというのは強く感じた点です。

「ラストリゾート」で男性陣が下手、女性陣が上手に並ぶところでは照沼さんが岡村さんに向かって釣り竿をぽーんと投げて釣り上げるような仕草をしていたんですけど、岡村さんがそれをかわしていました(笑)あと、個々で好きな振付するところは岡村さんがまちまりさんのダンス真似してた(笑)

ツェザリさんも初めましてでしたけど、いやースキンシップが凄い。しょっちゅうまちまりさんブライにチューしてた。いかにもツェザリさんらしい振る舞いですよね。すっごく欧米らしい愛情表現で、ベンとエイミー夫婦との違いを見せつけられた感じがめちゃ説得力あって良かったです。朝のシーンでは、ツェザリさんデイブがまちまりさんブライの手を取って手の甲にキスを何度もしてから口にするようにちゅっちゅって何度もやってました。バカップルすぎる…可愛かったです。

全体の感想はひとまずこんな感じです。改めて、ロボットっていい作品だなと思いました。思わずうるっと来てしまう瞬間も多々あって、身近にいる人を大切にしよう…と思えました、はい。何より元気にステージ上でお芝居している岡村美南さんを久しぶりに観ることができて嬉しかったです。

もう何度も書いてるけど、田邊さんベンとミナミーは思った以上に良かったです。回数観て行けば気付けたポイントもっとあったと思うんだけど、まずは無事に観られたことが何よりでした。夫婦の数だけ家族のカタチがあるなって。田邊鳥原、山下岡村とも違う夫婦像で凄く良かったです。どんなカタチの家族でも、それぞれに愛があるんだなって思えた観劇でした。金沢まで観に来た甲斐がありました。本当に最高でした!

NEXT>>キャストの感想です!

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