ナンバーごとの感想
ナンバーごとの感想を書いていきます！
遥かな調べ
『Tell Me on a Sunday～サヨナラは日曜日に～』より。はじめて聴いたナンバーでしたが、このナンバーを歌った真瀬さんに魅せられたのでとても印象に残りました。このナンバーが始まる前にロイド＝ウェバーが次の曲の解説をしていて、「この曲は2.5オクターブまで上がるので歌える人がいないんです。でも歌える人が現れました」みたいな紹介をして真瀬さん登場！という流れだったので凄く期待値が高まりましたよね。
ロイド＝ウェバーが事前に音域に触れた解説をしていたように、聴いていても凄く歌うの難しそうだなぁ…と思う複雑な音階をしていました。楽譜を見たらきっと音符の位置がバラッバラなんだろうなぁ…って。高低の凄い歌声を出すって凄く難しいし綺麗に出せなくて汚くなっちゃう人もいると思うのですが、真瀬さんは低音も綺麗だしソプラノも凄く伸びやかでキンキンしなくてすべてが滑らかだったんです。ずっと聴いていたいくらい、まさに「遥かな調べ」というタイトルにふさわしい美しい調べを歌われていました。
ラストの高音もすっごく綺麗で、優しく包まれるような包容力でいっぱいでした。真瀬さん、歌で包み込んでくれそうなくらい温かい歌声してたんですよ…。もうそれだけで惚れましたよね。元男役さんなので低音は完璧だし、元男役さんでありながらあれだけ綺麗なソプラノを奏でられるのも凄すぎました。とにかく真瀬さんの歌声に魅せられたナンバーでした。
マキャヴィティ～犯罪王
『キャッツ』より。真瀬さんがディミータパート、志音ちゃんがボンバルリーナパートを歌っていました。キャスティングも絶妙だし、何より真瀬さんの色っぽさと志音ちゃんの鋭い悪女感がマッチしていて本編とは違った魅力がありました。ミステリアスなだけじゃなくてオシャレに仕上がっているのも良かったです。
そしてマキャナンは女性陣が5人でパフォーマンスしていて、最後のほうで横に一列に並んで踊る瞬間があったんですけど、それがめっちゃくちゃかっこよくてオシャレでテンション上がりました。女性陣の華やかさと強つよな並びもたまらなかったですし、正直1幕で一番興奮したナンバーでした。やっぱり女性陣最高です！
バッド・シンデレラ
『シンデレラ』より。普通のシンデレラっていうとおしとやかな女性のイメージがあったのですが、ナンバータイトルに「バッド」が入っているのもあってか、かなりパンチの効いた強つよの女性イメージでした。愛咲さんがとても元気いっぱいで明るくやんちゃでボーイッシュな感じのヒロイン像だったのですが、ALWコンの中でもかなり異色のナンバーとなっていて面白かったです。
とてもアップテンポなのでノリも良かったですし、疾走感があって聴くのも楽しかったです。愛咲さんの伸び伸びなハイトーンもこのナンバーに合っているし、ラストのグンとキーが上がるハイトーンは明るい未来を想起させるような開けさを感じさせました。ガラッと愛咲さんに対する印象が変わったくらい、とても新鮮で衝撃を受けたナンバーです。
アズ・イフ・ウィ・ネヴァー・セッド・グッドバイ
『サンセット大通り』より。大女優・ノーマが再びスポットライトを浴びることの感動や喜びを歌うナンバーだったと思うのですが、ノーマになりきって歌っていたのが四季が誇る歌姫・えばちゃんです。さっきえばちゃんの感想のところでも書きましたけど、ノーマをえばちゃんが歌ってくださったのは凄く興奮しました。
大女優でありながらしばらくカメラの前に立っていないノーマの不安と恐怖、そして過去の栄光に縋る儚さと喜び…色んな感情がこのナンバーで露わになります。えばちゃんの絞り出したようなか細い歌声と緊張感が伝わってくるような不安でいっぱいの歌声が、まさにノーマの感情を丁寧に紡ぎ出していました。まるで自分に語り掛けるように、ゆったりと紡ぎ出す歌声が本編とリンクしたんです。歳と経験を重ねた今のえばちゃんだからこそ歌えるナンバーだと思います。
最初は不安と緊張でいっぱいの歌声なのに、だんだん喜びに溢れてきて、それが歌声に乗っかっていって自信に満ちていくという変化がすっごく素敵でした。ただ歌うだけじゃなくて、このナンバーに込められたノーマの想いがしっかり表現されていました。
先述したように、えばちゃんのことはエルファバデビュー直後から観ていて、あの頃のえばちゃんって歌は上手だったけど表現力にはまだ欠けた部分もあって…それが今こうして貫禄もついて表現力にも長けたまさに「大女優」になっていて。だからこそ、江畑晶慧という俳優に対する思い入れがあって泣きそうになってしまいました。このナンバーだけで、ノーマが抱えてきた人生の重みや苦しみや喜びが全部伝わってきたくらい、えばちゃんの歌声の表現力は素晴らしかったです。正直私がALWコンの中で最も楽しみにしていたナンバーでもあったので、えばちゃんが歌ってくれて凄く嬉しかったです。
オペラ座の怪人
『オペラ座の怪人』より。本役を演じていた洋輔さんがファントム、そしてまさかの真瀬さんのクリスティーヌ！あまりにも激アツすぎる組み合わせに大興奮でした。お兄ちゃんのファントムはやっぱりかっこよくて、厚みと凄みのある歌声には圧倒されました。素面にファントムの仮面をつけているのはちょっとシュールでしたけど、逆に貴重だったので観られて良かったです（笑）
一方の真瀬さんはもう何年もクリスティーヌを演じてきたんじゃないかと思うくらい、とてもしっくりハマっていました。何なら私、前に真瀬さんクリス観たことあるんじゃないか？という幻想すら抱いてしまったくらいにしっくり来ていました。クリスティーヌパートも綺麗に歌われているし、ラストの高音も見事に歌い切りましたし、圧巻。クリスティーヌを演じるにはやや背が高いかな…とは思いますが、ぜひとも本編で観たいです。
兄ファントム×真瀬さんクリスティーヌはマジで最高でした。美男美女…。ありがとうALWコン。
オール・アイ・アスク・オブ・ユー
からのAIAOY！なんと達郎さんがラウルとして登場したので、真瀬さんクリスをめぐる飯田兄弟の激アツバトルが観られました。いつか飯田兄弟でファントムVSラウルの構図を観たいなぁ…と思っていたので、まさかここで実現するとは思っていなくてめちゃくちゃテンション上がりました！
お互い睨むようにして牽制し合い、それから去っていく兄ファントムを見つめつつ真瀬さんクリスと向き合って愛を誓い合おうとする達郎さんラウルがとにかくかっこよかったです。達郎さんもかつてラウルを演じられていましたが残念ながら観ることはできなかったので、このような形であれラウルナンバーを聴くことができて良かったです。
なんかこのナンバーだけやけに男女の恋愛の部分を演出として取り入れているなぁ…と思いましたが、前の曲のタイトルナンバーも仮面つけたお兄ちゃんが出てくるし、わりと『オペラ座の怪人』パートでは本編の雰囲気をそのままこっちに持ってきたような印象を受けました。なのでこの瞬間だけはオペラ座の雰囲気に浸ることができてなんだか懐かしさが込み上げました。
話を戻すと、達郎さんと真瀬さんの美しい歌声にうっとりしつつ、まるで本当に2人が愛し合っているかのような距離感と愛情を歌声や表情から感じられて良かったです。本気で洋輔さんファントム×真瀬さんクリスティーヌ×達郎さんラウル、本編で実現しないかなぁ。すっごく重厚感たっぷりのナンバーの数々を聴くことができて最高でした！
プリマ・ドンナ
続いての「プリマ・ドンナ」では念願の吉田さんカーラが実現して、歌唱自体は少なかったのですがついに観ることができました！吉田絢香さんのカーラは以前から観たいキャスティングだったので凄く興奮しました…。
カーラを演じるにはとても華奢で小柄だなぁ…とも思いつつ、その小さな体からは想像もできないほどの大ボリュームの歌声を響かせていて、かつキャンキャン吠えるような猛犬らしさもあって良かったです。そしてギャルっぽさも全開で、私が観てきたカルロッタの印象とはガラッと異なっていました。吉田さんの表情も自信にみなぎっていて凄く可愛かったです。まっじでいつか吉田さんもオペラ座に戻ってきてほしいです～！
まとめ
正直まだまだ書き足りないのですが、記憶も曖昧になりつつ体力も持たないのでこの辺で…（笑）
とにかくこんなにも豪華なコンサートがよく実現したなと感心するばかりでした。劇団四季が本気を出したのが伝わってきたし、どのキャストも歌が上手すぎて本当に耳が幸せだし贅沢でした。そしてやっぱりアンドリュー・ロイド＝ウェバーって天才なんだなぁ…と思うくらい、どのナンバーも美しかったです。ミュージカルだとたっぷり曲を聴く機会ってそんなにないですし、歌に集中しながら観劇できたのは良い機会でした。
ブリリアも最高の音響でしたけど、しっかりしたコンサートホールのような場所でもう一度聴きたいくらいの上品なコンサートだったと思います。とっても楽しかった…。行けて良かったです！
そして素敵な俳優さんにも出会えたので大収穫！真瀬さん、今後色んな役で観てみたい俳優さんでした！
これがＭｙ楽になるかどうかはまだ分からないけど、行けるならもう一度行きたいです。観に行く予定のない方も騙されたと思ってぜひ一度観てみてください！
ということで稚拙でしたが最後までご覧いただき、ありがとうございました！
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