2023年11月5日マチネ 劇団四季『ウィキッド』




ウィキッド
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ゆうき
ゆうき

キャスト総替え今期2回目の観劇です!

日時:2023年11月5日マチネ公演
場所:四季劇場[秋]
座席:S席1階7列センター




はじめに

前回の観劇から2週間経ち、開幕キャストからガラッと変わってセカンドチームがデビューしました。どちらのチームも凄く観たかったので、手持ち少ないチケットで早速両方観ることができて嬉しかったです。

ここ最近キャスト別の感想書けてないので貼る場所なかったからここに…。前回のキャストがこちら。

そして今回のキャストがこちら。

全キャスト楽しみでしたけど、中でも中山理沙さんグリンダと小林美沙希さんエルファバがめちゃくちゃ楽しみでした。中山さんは『コーラスライン』でも拝見したことがありますけど、小林さんは申し訳ないのですが名前も聞いたことがなかったので、期待と同時に不安も正直ありました。でも、いざデビューして観劇された皆さんのレポをちらほら拝見しているととても好評だったので、不安は全部期待に変わりました。

前回のレポではグリンダとエルファバの関係性について自分なりの考察も含めて書きましたが、今回もグリンダとエルファバの関係、そしてその周りの人たちとの関係についても触れながら感じたことを書いていこうと思います。ぜひご覧ください!

総評

前回は2階のB席だったのでかなり遠かったですが、今回は抽選で取れた1階7列センター。とても近くて迫力がありました。ちょうどこの距離なら幕とドラゴンを一緒に写真におさめることもできたので、記念に撮影できて嬉しかったです。秋劇場は7列付近から滑らかな傾斜になっていくので、前の人の頭が邪魔で見えないということもなく、快適な環境で観劇できて大満足でした。

そして何より、中山さんグリンダと小林さんエルファバに期待以上の衝撃を受けてしまい、感動どころではなかったです。前回観た真瀬さんグリンダと三井さんエルファバって、他の作品で2人の実力を知っていたこともあって元から期待値が高かったし、いざ観てみたらお芝居の解釈は想像と違えど「やっぱり凄いよね!」と期待通りの素晴らしさでした。

その一方で、中山さんも小林さんも私にとっては正直未知数で、期待はしていたものの全然イメージが湧かなかったんです。だからこそゼロだったところから一気に100以上のものをバーンと見せられ、予想をはるかに超えた衝撃を受けてしまいました。なんやこの逸材!?って(笑)まさにダイヤの原石でした。

中山さんグリンダに関しては「これぞグリンダ様~!」って感じのザ・グリンダ。「グリンダってやっぱりこうだよね!」と感じさせてくれる、明るさでいっぱいの天性の愛されキャラでした。前回観たときに真瀬さんの自己犠牲強めな新タイプのグリンダも好きだな~とは思いましたけど、中山さんの正統派なグリンダを観たらやっぱりグリンダは天性の愛されおバカキャラであってほしいなという思いが溢れました(笑)エルフィーが「あなたはみんなに愛されたままでいてほしいの」って言う気持ちが分かりますわ…。グリンダにはみんなから愛される存在でいてほしい、ほんまに…。

中山さんグリンダ、みんなから愛されることが当然だと思ってるし自分が常にみんなの注目を浴びている存在でいたいと思っているくらい主張が激しいのに、決して自分勝手な感じではないのが凄いな~と思いました。ちゃんと人を愛することができるグリンダだったの。

DTLでエルファバが1人で変なダンスを踊り始めるシーンで、最初は罪悪感からエルファバと向き合いながら一緒に踊り出す中山さんグリンダが、次第にちゃんとエルファバの目を見てエルファバに微笑んで「うんうん」って頷くようになっていって、彼女のことを受け入れて一人の人間として接しながらまるで愛を注ぐように彼女を光のほうへ導いたのが凄く印象的でした。弱い者に対して手を差し伸べてやろうとか考えず、純粋に心の底からエルフィーと向き合っているように思えて、そりゃこの子はみんなから愛されるわ…と納得しちゃいました。天性の愛されキャラってこういうところにちゃんと愛される理由が隠れているんですよね。私はここの中山さんグリンダでもう心を鷲掴みにされましたよ…。

からのポピュラーで化けの皮が剝がれたかのように振り切ったお芝居をし始めた中山さんグリンダにさらに心を奪われました(笑)中山さんグリンダ、かなりぶっ飛び系で凄く笑っちゃいました。今や伝説ともなっている苫田亜沙子さんグリンダに並ぶ逸材です(笑)私が一番魅力的なの!って言ってるような自称・人気者なのに、ネジが外れたみたいに振り切ったお芝居をしてくれるとその落差が本当に観ていて気持ちが良くて、憎めないおバカらしさが全開で最高でした。ここまで明るく照らしてくれる太陽みたいな存在だから、エルフィーも心が溶かされたんですよね…。ちゃんとグリンダがエルファバを変えてくれたという説得力が感じられる関係性で、私はとても好きでした。

中山さんグリンダ、歌唱力は真瀬さんのほうがずば抜けている印象があるのですが、グリンダとしてお芝居も佇まいも全部完成しているのでデビュー週でこの完成度ならこの先どんなふうに進化していくのかますます楽しみです。

あと、2幕冒頭でもフィエロが自分を愛していないことに気付いて寂しそうな表情を見せるも、みんなが自分を求めていることに気付いて自信を持ち直して「みんなに愛されてるからやっぱり私は幸せなのよ!」と前向きに笑顔を見せていたのが凄く健気で好きでした。ここのお芝居は特に真瀬さんグリンダとは真逆な印象です。

何より、中山さんグリンダはそこまで賢くはないので…(笑)最後のエルファバの計画にも多分全然気付いていなくて、でも「エルフィーは凄いんだから!水をかけられて死んでなんかいない、きっとどこかで生きてる…生きていてほしい」と強く願っているタイプだろうなぁ~と思いました。1幕のグッドニュースでグリンダが「誰にも愛されぬまま一人消えていくの」とエルファバのことを歌いますが、なぜ「死んだ」ではなく「消えていく」という表現なのかをずっと考えていたのですが、中山さんグリンダの場合は絶対に死んでないという確証はないけどエルフィーにはどこかで生きていてほしいという願いも込めて「消えていく」と言ったのかもしれないなと思いました。

一方の賢い真瀬さんグリンダは、多分エルフィーの考えも理解したうえで自己犠牲の道を選んでいる印象があったから、エルフィーが生きていると気付いている可能性が高いけど「悪い魔女として成敗される」という彼女の覚悟を守るために、あえて「消えていく」と表現を濁しているのかなぁ…という印象を受けました。死んでるとは断言したくない、これは友人としての気持ち。でも生きていると言ってもいけないから、「消えていく」という表現にした。真瀬さんグリンダの賢さが出る部分なのかなと思います。これは私の個人的な意見というか考察です。

なので、グリンダとしての在り方もエルフィーとの向き合い方も中山さんグリンダと真瀬さんグリンダは全然解釈が違うように見えて、その違いが観ていて面白かったです。どっちが素晴らしいとかではなく、どちらのグリンダも軸がブレていないので私としてはこんなにタイプの違うグリンダが2人同時に誕生してくれたことが凄く嬉しかったです。

中山さんグリンダはカテコでも凄くニッコニコしてはしゃぐように手を振っていて、そんなところまでグリンダ様だ~~~~ってなったので素敵でした。正統派なグリンダだったので、やっと「グリンダ様に会えた」という感覚を味わえた気がします。

そして小林さんエルファバは、観劇前に皆さんの感想をちらっと見かけたところ、歴代のエルファバを感じさせるエルファバだと仰っている方が何人かいたのでとてもワクワクしていました。初登場シーン、思った以上に背が高かったのでビックリ。パッと見、えばちゃんエルファバみたいな雰囲気があって、喋り出したらきょんちゃんエルファバみたいな雰囲気があって、歌い出したら濱田さんエルファバみたいな雰囲気があって、何事~!?ってなりました(笑)声が低めで厚みがある方なので、それだけで歴代エルファバを彷彿とさせる懐かしさと同時に安心感のようなものがありました。

四季で大役を掴まれたのが初めてとは思えないくらい堂々としていて落ち着いていてお芝居も凄く上手。三井さんのような芯が真っ直ぐ通った我が道を突き進むタイプの強いエルファバではなく、周りの大切な人たちに手を差し伸べつつ一緒に前に進もうとするタイプの穏やかなエルファバに思えました。ネッサのことも凄く大切にしていて、守山さんネッサも凄くエルファバのことを気にかけていたのでスロップ姉妹の絆にホロッとしちゃいましたね…。

前回観たまりえちゃんネッサがとにかくエルファバに対する嫌悪感が凄くて、姉がこんなんで恥ずかしい…と感じているような冷え切った姉妹関係だったので結構観るのしんどかったんです(笑)まりえちゃんネッサが姉に対する軽蔑の感情が強いがために、三井さんエルファバも妹に対する愛情よりも罪悪感からネッサのお世話をしているかのように思えて…。なので、小林さんエルファバと守山さんネッサのちゃんと温かみを感じる姉妹関係にホッとしました。逆に守山さんネッサと三井さんエルファバ、まりえちゃんネッサと小林さんエルファバの組み合わせになったらどんな印象になるのかとても気になります。

そしてDTLでは一人で変なダンスし始めるところ、物凄く強がっているのが伝わってきて泣きそうでした。小林さんエルファバ、いろんな場面で凄く根が優しいのが伝わってくるだけに、孤独ながらもついつい虚勢を張ってしまう姿があまりにも健気で愛しかったんですよね。なので、グリンダと心を通わせながら踊るときに自然と笑顔を見せるようになって、もう涙腺がうる~~~~ってなっちゃいました。小林さんエルファバと中山さんグリンダは、友情の深さを感じられたので凄く良かったです。

グリンダに髪をなびかせる指南を受けるシーンでは、声を高めにして「キラキラ~キラキラ~アッ!」ってぶっ飛んだお芝居をしていて思わず笑っちゃいました(笑)しかもそのあとシズ大学の制服着ながら下手側で「キラキラ…キラキラ…」ってやるところでも、声を高めにして「キラキラ~キラキラ~」ってそのまま言っててさすがに笑いました(笑)小林さんエルファバ、コメディも上手いのさすがです。ただの堅物じゃなくて面白い一面もあって気さくさが感じられるエルファバなの、凄く感情移入しやすくて好きでした。

そして何より圧巻なのがDG。今回は1階席からの観劇なのもあって、エルファバが大空高く舞い上がるところは見上げる形になるのでブワッと鳥肌が立ちました。2階席から観るのもいいけど、やっぱり1階席から見上げるほうが迫力あって好きですなぁ…。三井さんエルファバのときも次は1階席で観たいです。

そして小林さんエルファバの歌唱力がえげつなくて思い切り頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。声に厚みがあるから歌声のパワーが凄いのと、とにかくブレが一切ないのが凄すぎて…。このナンバーをこんなにもブレずに歌い切れる小林さん、マジで何者!?となってちょっと放心状態でした。凄い人を発掘したなぁ…。エルファバに選ばれたからにはきっと実力があるんだろうなとは思っていましたが、ここまで凄いとは思いませんでした。マジで素晴らしかったです。

2幕、ALAYMでフィエロとキスするとき、フィエロの頬に両手を添えて自分からキスしに行った積極的な小林さんエルファバに思わず歓喜。岡村さんエルファバもまさにそのタイプで、自分の人生なのに自分が主役になることがあまりなかったエルファバが恋を知って自分から幸せを掴みに行く=わずかでも自分が主役の人生を生きるっていう構図が凄く好きなんです。なので、小林さんエルファバが自らフィエロにキスしに行ったのを観て、大好きな贔屓のエルファバを思い出して泣きそうになっちゃいました。

さらにNGDのラストのロングトーンで「だーけぇぇぇ」のところ、CDの濱田さんの歌い方ではなくブロードウェイ版のエルファバと同じような歌い方で高音が長く続くタイプの歌い方だったので、すげえ~!ってなりました。あらゆる場面でとことん衝撃を受けてしまい、小林さんエルファバに骨抜きにされちゃいましたわ…。歴代エルファバの要素も感じさせつつ、ちゃんと小林さんエルファバのお芝居として確立していて、本当に素晴らしいエルファバでした。デビュー週でこれならこの先さらに進化していったら相当凄いんじゃないかなと思うくらい、期待でいっぱいです。

これだけ素晴らしい友情関係を観られたわけですが、やっぱり今回もFor Goodは泣けませんでしたねー。どうしてもエルファバの計画のためにグリンダが利用されているように思えてしまって。もちろん、利用するだけではなく、エルファバとしても自分が悪として抹殺されることでグリンダを守れると思っていたと信じていますけど。「みんなに愛されたままでいてほしい」というのも本心だと思っているのだけど、真実は意外と残酷だなぁ…と改めて実感してしまいました。

でも、小林さんエルファバも中山さんグリンダも相手をちゃんと思いやれる優しい子なので、互いに自分の人生を生きると決めても「相手には幸せになってほしい、まあ喧嘩もしたことあったけどね」なんて笑い合いながらお互いの幸せを心から願える関係性だなぁと思いました。だから、凄く今回の組み合わせは救いがあって良かったです。互いのことを尊重し合っている関係だから、進む道に迷いがないのも素敵でした。

デビュー週でこれだけのクオリティだったので、数ヶ月後にブラッシュアップされた2人を改めて観たいです。それくらい本当に素敵なエルファバとグリンダでした。いや~、観れて良かったです。

また、本当に頭が空っぽで何も考えてなさそうな富永さんフィエロや、うさん臭さの強い涼太さんオズ陛下、迫力のある秋本みな子さんモリブルなど、完成度の高いキャストが揃っていて、全体的に凄くバランスの取れた組み合わせでした。凄く見応えがあって、満足度凄かったです。今回は色々考察しながら観るというより、エルファバとグリンダをはじめキャストの皆さんのお芝居を楽しむので精一杯だったので、また次回観るときに色んなことを考えたりしながら観れたら嬉しいです。

まとめ

キャストが変わるだけでこんなに印象変わるっていうのを再認識できて、エルファバとグリンダの関係性も全然印象違ったので凄く観ていて面白かったです。組み合わせが変わったらまた違った関係性が観れるでしょうし、エルファバとグリンダの組み合わせが変わったときにでも観に行きたいと思っています。

今回はざっくりとした簡単なレポでしたが、読んでくださりありがとうございました!

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