再び観劇できることの幸せを噛み締めながら劇場へ




日常ブログ
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私にとって「観劇」は日常生活の一部でした。

劇場に行くことが当たり前だったし、ご贔屓のお芝居を観ることが当たり前でした。
でもそれは当たり前ではないということを、この半年痛いほど実感しました。

演劇はナマモノですから、自分の体調が悪ければ観に行くことができませんし、出演者の体調が悪くても公演は行えません。交通機関がとまってしまえば劇場に行けませんし、災害で公演自体が中止になることだってあります。

考えてみれば、あらゆる奇跡の上に成り立っているものが演劇でした。

それをさも当然のように日常生活の中に取り入れ、毎週劇場に足を運んでいた頃の自分はきっと観劇できることのありがたみを本当の意味で理解していなかったんだと思います。

この半年間は演劇ファンとして、とてもつらかったです。
演劇を娯楽として片付けられ、特に援助があるわけでもないのに真っ先に休業を命じられ、いざ公演を再開すれば白羽の矢が立ち、きっと演劇業界から去った人も多いでしょう。
日本のみならず世界に目を向ければ、ブロードウェイは来年まで公演を再開できない状況が続いていますし、本当に世界から「演劇」というものが消えかかろうとしていました。

私としても、観劇できない日々は実につらかったです。

だからこそ、こうして再び劇場が灯ることを心から嬉しく感じますし、何よりも観劇できることの幸せを痛いほど感じています。
「観劇してきます」なんて口では簡単に言えますけど、劇場に足を運ぶこと、そして舞台を観ることがこんなにも貴重な体験だったのかと本当に凄く凄く実感しています。

当たり前は当たり前じゃないということを、身をもって体験しました。

今日、劇団四季は創立67周年を迎え、約半年ぶりに公演を再開します。
私にとっても2月22日の『ライオンキング』観劇ぶりの劇団四季ということで、今劇場に向かうための準備をしている最中ですが、「何を持っていけばいいんだっけ」とか「何が必要かな」とか、まるで観劇初心者のような状態です。

だけど、間違いなく今の私は恐ろしいほどの幸せを噛み締めています。

手元にチケットがあり、劇場に行けば公演が上演される。

たったそれだけのことを、今めちゃくちゃ嬉しく感じています。
この半年間はつらいことばかりでしたが、改めて自分にとって演劇とは何かを考えさせられた日々でした。
自分がどれだけ舞台を好きなのかを強く実感することができました。

やっぱり私は、舞台が大好きです。

今日の公演は私の大好きな岡村美南さんは出演されないみたいですが、それでも劇団四季の公演を観られるというだけで泣きそうなほどに幸せです。
劇場に行ってその空間で感じられるものすべてが感動体験となることの幸せを、今日はたっぷりと実感してきたいと思います。

テレビで観る演劇もいいですけど、やっぱり劇場で観る公演が一番。

きっと今日は私にとって忘れられない1日となるでしょう。

コロナ対策を万全にして、観劇できることの幸せを存分に噛み締めながら、これからKAAT神奈川芸術劇場へ向かいます。
今日からまた、新たな私の舞台オタク人生が幕を開けます。

その幕開けを、一瞬たりとも逃すことのないようにしっかりと目に焼き付けていきます。
舞台が大好きという想いを胸に、またこれからも舞台を愛していきます。

おかえり、私の大好きな「日常」。

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