2019年11月9日ソワレ 劇団四季『パリのアメリカ人』@名古屋

パリのアメリカ人
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ゆうき
ゆうき

名古屋初のマチソワ!

日時:2019年11月9日ソワレ公演
場所:名古屋四季劇場
座席:1階S席2列18番

はじめに

マチネのレポを読んでくださった方なら分かると思いますが、本当に客席の環境が悲惨でした。
それもあってソワレは絶対に挽回して楽しみたいと思って挑んだソワレ観劇…。

しかも大好きなセンター下手寄りということで、マイロ堪能席でした!
がっつり岡村美南さんを拝めましたし、楽しい時間を過ごすことができました。

そんなわけで、マチネも受けてソワレのレポはしっかり書いていこうと思います。
ぜひ最後までお付き合いくださいー!

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

マチネに続き同じキャストでしたが、もう大満足。
マチネで抱いた印象が、ソワレでは違うように見えたこともありましたし、色々発見があって面白かったです。
名古屋の新キャストはもちろんですけど、初演から演じられている方々…。
そして岡村美南さんもいるので、新鮮さと安定感が抜群の素敵なキャストの組み合わせだったと思います!

ソワレは本当に環境が良かった…。(マチネが悲惨なだけ)
まあ、隣の人が上演中にアメを舐めるために上半身をしゃがめたりアメの袋を開ける音がしたり…っていうのもありましたけど。
まあマチネに比べたら可愛いもんです…。
それに、マイロを堪能するには最高の下手寄り席でしたからより楽しめました!
ちなみに17番がマイロのカテコの立ち位置だったので、18番だとちょっと上手寄り。
それでもほぼ正面に変わりないので、本当に眼福な席でした。

キャストも座席も最高なので本当にソワレ来て良かった!!
マチネだけで帰ることになったらマジで悲惨でしたからね…。
お客さんは割と熱量低めの方が多いのか、そこまで拍手とかも盛り上がりませんでしたけど…。
でも何だかんだで名古屋に来て良かったと思わせてくれる最高の舞台を観劇できたと思います!

キャストの感想

気になる方の感想を書いています。

ジェリー・マリガン:吉岡慈夢

やはり顔面偏差値が高すぎて、こりゃモテるわ…ってルックスで説得力を強めてくるジェリーでした。
純粋な好青年って感じで、ジェリーの気持ち悪さとかが少し薄れてるのが勿体ないかな。
本当はもっとリズのこと大好きかもしれないけど、あまりそれが表に出ないのでジェリーがどうしてここまでリズにこだわっているのかが見えにくいなっていうのはありました。
完全にスマートな好青年だから、逆にアダムやアンリが変人に見えてしまうくらいでした(笑)
お芝居に関しては演じていく中でもっとジェリーに近付いていけるんじゃないかなって思います。
酒井さんも実際そうでしたから、どんどん演じていくと素敵なジェリーになる気がしました!
逆に慈夢さんは歌の安定感が素晴らしいので、高音も出るし踊りながらでもブレないしでそこは聴いていてとても気持ち良かったです。
ダンスと若さが魅力の酒井さんジェリー、キャラクター性が魅力の松島さんジェリー、ルックスと歌が魅力の慈夢さんジェリーってところかなぁ…個人的には。
それぞれに素晴らしいところがあるので誰が一番とかそんなの決められませんね。
ちなみに、慈夢さんジェリー2幕で足がウズウズする前にリズがいるんじゃないかってソワソワしてしまうお芝居が酒井さんや松島さんとはまた違った演じ方で面白かったです。
この前の酒井さんだとピアノのほうに行ってスーツのジャケットを脱ぐ際にパタパタパタって手を振りながらいかにもソワソワした感じで脱衣していて。
顔も困り顔で凄く焦っているのが視覚的にも分かりやすかったんですよね。
一方の慈夢さんは、スーツは普通に脱ぐし決して表情も崩さないから一見ソワソワしてるようには見えなくて、アダムに「何ソワソワしてんだ」って言われてもピンと来ない部分もあったのですが。
でも普通にしているように見えて、ちょっと落ち着きがない…例えばすぐに体勢変えたり周りをちらちら見たりして些細な仕草でそれを表していました。
スマートなジェリーだからこそ、この些細な感じが凄く絶妙だなぁ…と思って、凄く面白かったです。
あと、足がウズウズしたあとにマイロと手を繋ぎながら上手に行って、マイロがピアノの椅子に座ったら慈夢さんジェリーもちょこんと椅子に座るの可愛い。
2人でピアノの椅子に身を寄せて座ってる後ろ姿が可愛くてとてもキュンとしました。
んー、今回はそんな感じかなぁ…。
やっぱりお芝居の部分がちょっと弱いかなっていうのが個人的な印象でしたけど、ルックスも歌もダンスも素晴らしい方なのでどんどんジェリーを演じていって素敵になっていってほしいです。
とにかく踊っているときの慈夢さんの笑顔がマジで素敵なので、ぜひ一度観に行ってほしいですー!

リズ・ダッサン:石橋杏実

石橋さんのリズが本当に可愛すぎて惚れてまうやろ~状態でした。
笑った瞬間に花が咲いたような明るさがあって、とってもかわいいですね石橋さん。
ツンツンしてはいるけど、渋谷や横浜のときよりだいぶ柔らかくなったのかな。
もっと強気なリズだったような気がしたけど、至るところで凄く笑顔が増えていてマイルドな感じになっていました。
マチネのレポでも書きましたけど、やっぱりお歌が上手になっていて良かったです。
声量があまりなかったのもあって儚さしか感じられなかったリズだったけど、ちゃんと声量もあってお腹から声出てるから強さもあって、リズの芯の強さも感じられたような気がしました。
まあ、リズは元々歌う曲が少ないからそこまで歌唱力は求められていないんだろうけど、やっぱりソロがあるだけに気になってしまうからね(笑)
そして石橋さんリズの好きなところって感情がしっかり出るところなんですよね。
ツンツンした感じもそうだけど、2幕で「私もあなたを愛してる!」ってジェリーに訴える石橋さんリズが凄く好きなんです。
必死さが伝わってくるし、愛してるけど自分には責任があるからその気持ちには応えられないっていうもどかしさもヒシヒシと伝わってきて、胸がギュッと締め付けられました。
見えない何かに囚われていて、その中で必死に生きようとしているリズの姿が至るところで感じられて、凄く好きですね。
あとはナイトクラブでアダムに言う「楽譜もまだあがらないし」とジェリーに言う「やめて」の台詞。
前者は皮肉じゃないけど、やっぱりトゲがある言い方でアダムの心に凄く刺さったと思うんです。
そしてジェリーへの「やめて」があまりにも拒絶を含んだ冷たい言い方で、ひえええ…ってなりました。
ここでアンリにだけ優しさを感じさせるところが、石橋さんリズの好きなところです。
拒絶を含んだ言葉ではあるけど、それは強がりでしかなくて、このあとの楽屋のシーンに生きてくると思うんですよね。
楽屋のシーンでマイロに「それじゃ、情熱を感じたときのことを考えて」って言われたときに、泣きそうな顔になりながらそのアドバイスを聞いて、ジェリーからプレゼントされた絵を見て、ジェリーへの愛情を噛み締めるように胸に絵を抱いて強く「うん」と頷くんです。
一度強く拒んでしまったし自ら自分の気持ちに蓋をしてしまったけど、それをまた解放しようとする、そのプロセスの描き方が完璧すぎて…。
そして舞台が終わって、アダムに「愛は芸術よりも大事なものだ」って言われるシーンでも石橋さん唇を噛み締めて泣きそうな顔になってて、アンリと一緒に下手に捌けていこうとするところでもう今にも泣きそうな顔になってたんです。
単純に涙が込み上げてきたゆえの表情だとは思うんですけど、アダムやマイロが正しい生き方を教えてくれて、そしてこのあとアンリではなくジェリーを選ぶことになる、その結末が彼女自身見えていたのかなって思いました。
観劇していたときはそこまで深く考えることなく次のシーンに移ってしまったけど、あとから考えれば考えるほどリズに感情移入してみると凄く泣けるシーンすぎてヤバかったです。
石橋さんのお芝居や表情があってこそ、リズのことを色々と感じられたので、またこうやって石橋さんのリズを観ることができて嬉しかったです!

アダム・ホックバーグ:神永東吾

神永さんのアダム、やっぱり好きでしたわ…。
ダンスは壊滅的だけど、お芝居がとっても魅力的だしキャラクター性も魅力的だし、歌も上手。
1幕冒頭のカフェのシーンで「この時間ならぁぁ~♪シャンパンだ」ってちょっと歌ったり、リズの手紙を見つけてしまったアンリに「それからぁ、もっといいニュ~ス♪」って歌ったり、神永さんらしいアレンジがあって好きでした…。
ザ・アメリカ人なアダムすぎて、神永さんの明るいアダム観ると笑顔になっちゃう…。
だけど一方でシリアスなシーンはちゃんとアダムの真剣さも伝わってくるし、そのメリハリの付け方も心地よくて大好きです。
2幕でジェリーにリズの秘密を話すときの「アンリのご両親がリズの命を救ったんだよ!」っていう台詞も心情に訴えてくるような言い方だし、お芝居が上手い…。
そして個人的にジーンと来たのが、石橋さんのところでも書きましたが2幕終盤のリズに「愛は芸術よりも大事なものだ」という台詞の言い方。
すっごく優しい声だったんですよ、これを言ったときの神永さんアダム。
慈愛に満ちていて、リズに「正しい選択をするんだよ」ってあやしているような感じで。
これ聴いた瞬間に、もう神永さんのアダム好き度がMAXになりました。
ただ論理的に話すのじゃなくて、アダムのリズへの気持ちがしっかり込められているのがもうね…ヤバいですね。
本当に素敵な人がアダムとしてデビューされて、大満足でした。

アンリ・ボーレル:山下啓太

山下さんのアンリ、6日に観たときめっちゃ女々しい!って思ったけど今回観てみたらそこまででもなかったですね(笑)
いや、唯くんや迪さんよりは女々しさもあるアンリなんだけど、ちゃんと男らしい一面もありました。
節々に感じられる女性っぽい感じが、ちょっとクセになっちゃうんですよね(笑)
今回は、アンリの家でリズに「何かいいことがあったんだね」って聞くシーンの山下さんの演技が個人的に好きだなって思いました。
凄く柔らかくて近寄りやすい人柄で、両親に愛されて育ってきたんだろうなっていうのが滲み出ていて。
それからの「リズ、大声は出さないで!」は少しイライラするような言い方だったけど、すぐに笑い出して「からかっただけだ」って言うのもなんか安心感を与えてくれて。
山下さん自身の柔らかい雰囲気とかがそのままアンリに反映されているので、なんか一緒にいると安心するような印象がありました。
それがマイロに対してもそうだから、この前「山下さんのアンリならマイロを幸せにしてくれそう」って思ったのかもしれません。
本当にいい子なんですよね、山下さんのアンリ。
カテコでは割と正面だったのでこちらを見てにっこり笑いながら手を振ってくれて、もう本当に山下さんのいい人感をとことん感じることができました。

マイロ・ダヴェンポート:岡村美南

名古屋3公演観てみて、やっぱり岡村さんのマイロかなり変わったなぁ…と思いました。
エスメに引っ張られた部分もあるとは思うけど、本当に凄く落ち着いたマイロ。
あまり声を張り上げなくなったというか、常に同じようなトーンで話される感じですね。
マイロが実年齢何歳なのか分からないけど、だいぶ精神的に大人に見えました。
たとえば「私もそう…どうしようもないの!」っていう台詞の言い方にしても、以前は「どうしようもないの!」って若干上擦ったというか高めの声でマジでどうしようもなさそうに話されていたけど、今回は「どうしようもないの」って自分自身そうであることが当然のように落ち着いたトーンで話すようになったんです。
んー、やっぱりエスメの影響を受けてるのかなぁ。
あとはソワレでもShall We Dance?の歌い方が以前と変わっていて、たとえばアクセントの付け方が違うとかタイミングが違うとかなら意図的な変え方だと思うんだけど。
そうじゃなくて「楽しむのぉぉ~」とか「踊りましょう~~」とか最後音程が高くなるところの歌い方が変わっているんですよね。
今の歌い方のほうが歌いやすいのか、自然とそうなっちゃうだけなのか分かりませんけど、ちょっと新鮮でした。
ちなみにShall We Dance?の発音がとっても美しくて、聴いていると脳みそ溶けそうだし耳が妊娠しそうです。
シェアル ウィ デァンスって感じ、伝わります?
凄く上品な歌い方だから歌い方にもマイロらしさが感じられるし、ずっと聴いていたいと思いました。
それからのセカンドラプソディでは、ピカソのところにやってくるところで「ピカソ」ってオフマイクでジェリーに紹介してて「ピカソ!?」って慈夢さんジェリーが驚いてました。
そしてピカソの絵選びは右上のやつを選んでいました!
すべてが可愛い…。
2幕で、ジェリーがアダムやアンリたちと話していてそれから自分の絵を見つけるシーンで、マイロ自身はマダムとかと話してるんですけど途中からずっとジェリーのことばかり見てて。
で、ジェリーが絵を見つけたときに微笑んでたのがすっごく可愛くて(笑)
目の前に話してる人たちがいるのにそっちのけでジェリーを見てるのも可愛いし、ジェリーの反応に嬉しそうに微笑むのも可愛いしで、どれだけジェリーに夢中になってるんだよって言いたくなったし愛しさが募りました。
だからこそ、彼に拒絶されたときの戸惑ったような苛立ったような表情がより活きるように思いました。
いつも普通に聞き流しちゃうけど、アンリに「エレガントな靴ですね」って声かけられたときの「あぁ…これお好き?」がすっごく上手だなって思うんですよ。
ジェリーに拒絶された直後で放心状態になっているときに声をかけられて、なんとか取り繕うとする感じとぎこちなさが第一声の「あぁ…」で凄く伝わってくるの。
たったその一言なのにマイロの心情がじわじわとこちらに伝わってきて、胸が苦しくなるんです。
それからのアンリとのやりとりで、「この靴、きつくて痛いかもしれない」って冗談めきながら笑うところも凄く切なくて、本当にいつも当たり前のように観ちゃってるけど改めて考えたらお芝居がとても丁寧なんだなぁ…って感じさせられました。
あとは、山下さんのアンリが凄く素敵なこともあって、2幕ラストで「朝になったら電話して」ってマイロに言われた山下さんアンリが戸惑いながらも頷くんですよ。
確か、唯くんとかはここで頷かなかった…?かな、だと思うんだけど。
だからアンリが頷いてくれたおかげで岡村さんマイロも一瞬だけど優しく微笑んだんですね。
ちゃんとアンリとマイロの関係性が見えるシーンで、今回はとても泣きそうになりました。
とことんマイロが好きだなと感じる観劇になりましたし、お芝居の雰囲気とかが変わったとしてもやっぱり岡村美南さんが演じるマイロが素晴らしくて大好きです。
相変わらず色気はないけど、圧倒的な美しさとオーラで身に着けている宝石よりも美しく輝く岡村さんのマイロに心を奪われました。
カテコでニコニコしながら歌っている姿も本当に大好きです。
今回のマチソワは色々ありましたが、こうして大好きな岡村美南さんを観ることができて幸せでした!

まとめ

そんなこんなで突発遠征を決めた今回ですが、うん、疲れました…(笑)
マチネで気疲れしすぎたのもあるけど、観劇って気持ち良くするの難しいんだなって感じましたよ。

こんなに楽しみにしていたとしても、ほんの些細なことで台無しにされてしまうし。
改めて、自分はそうならないように気をつけようって心から思いました。

それは置いといて、とても素敵な観劇ができたと思います。
ようやく念願の新三銃士が揃ったし、そんな中に溶け込む岡村美南さんもいて。
もちろん新たな化学反応もあって、本当に楽しくて仕方なかったです。

帰り道に後ろの女性2人が「本当に美しかったね、今回の劇団四季」って言っているのを聞いて心から頷きました(笑)
戦争の話とかも出てくるから、正直シリアスな部分も多いんですけど。

でもやっぱり美しいなって感じさせてくれる、心が浄化するような美しさがこの作品にあるなって思いました。
こんな素敵な作品に岡村美南さんが出てくれて、本当に良かったです。

次はいつ行くか分からないけど、また会いに行きます!

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