2019年2月6日ソワレ 劇団四季『パリのアメリカ人』(リハ見あり)




パリのアメリカ人
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ゆうき
ゆうき

リハーサル見学会もありましたよ!

日時:2019年2月6日ソワレ公演
場所:東急シアターオーブ
座席:1階S席1列23番




リハーサル見学会

この日は「パリのアメリカ人」では初めてのイベントであるリハーサル見学会が行われました。
私も参加してきたので、簡単にではありますがレポと感想を書いていきますね。

ちなみにすでに公式で記事があがっていたので、そちらを見たほうが早いです(笑)

リハーサル内容

リハーサルシーンは1幕冒頭にある「I Got Rhythm」。
まずは歌の稽古から細かくブラッシュアップしていきます。
「感じるリズム感じるミュージック…」というお馴染みの歌詞ですが、「リズム」の「ム」が聞こえないからしっかり音にするように、と音楽担当の秋本みな子さんの指導が入りました。
また、「花咲く野原と恋人それだけで幸せ」という歌詞があれば、「どんな花が咲いているのか」など、歌詞ひとつひとつを抽象的なものとしてではなく、明確に想像しながら歌うようにとのことでした。

歌詞の意味を考えずに歌うと確かに流れてしまいますし、こういう細かいものでもきちっと手を抜かずに指導をしていく四季のレベルの高さに感心しましたね…。

歌の稽古が終わったら次はダンスレッスン。
ダンスリーダーの村上今日子さんの指導のもと、ダンスのブラッシュアップが行われていきます。
ここも本当に細かいし、振りにも全部意味があるんだなぁ…と再認識。
口ではうまく説明できないので割愛しますが、指の先まで神経を集中させるような動きばかりで観ていて素晴らしかったです。

質問コーナー

最後は質問コーナーが設けられていました。
MCは渡邉寿宏さん、回答者は石橋杏実さん、武田恵実さん、吉岡慈夢さん、照沼大樹さん。

「終演後はどのように疲れを癒していますか?」

石橋さん:楽屋に戻った瞬間にミカンを食べてビタミンCを摂取
武田さん:即家帰って、買い物で美味しいものをため込んで飲んで寝る
吉岡さん:ブルブルするストレッチボールをやる
照沼さん:お風呂に入って1時間くらいストレッチ

「1日休みがあったら何をしますか?」

石橋さん:リラックスをする
武田さん:お菓子を買い込んで家でひたすら寝る
吉岡さん:1日ベッドから動きたくない
照沼さん:ストレッチ

「海外スタッフからの指導で印象に残った指導や言葉はありますか?」

石橋さん:開幕後のパーティーで「自分の選択は正しかった」と言われたこと
武田さん:アンサンブルにもキャラクターがあって個性があるんだと叩き込まれたこと
吉岡さん:戦争による「破壊からの再生」がテーマにあると言われたこと
照沼さん:ダメ出しが多い中、褒められてその後ダメ出しを食らわなかったこと

「お気に入りのシーンはどこですか?」

石橋さん:香水店のシーンでアンサンブルの人たちと関われるのでそこが好き
吉岡さん:IGRの3人で踊るシーン

「出演者の中で流行していることはありますか?」

武田さん:クレベリン
照沼さん:うがい手洗い

「最初に観た四季の作品と年齢、志望動機」

石橋さん:中学生の時にキャッツを観て、バレエ以外のダンスに引き込まれた
武田さん:5歳の時にLKを観劇、3年前のWSSを観て「入りたい!」となった
吉岡さん:中学生の時にJCS(ジャポ)を観て、「これしかない」と決めた
照沼さん:3年前にアラジンを観て、決意

以上でリハーサル見学会終了でした。
残念ながら岡村さんは出ませんでしたが、とても楽しかったです。

総評

全体の感想です。

演出:★★★★★
物語:★★★★
キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★

前回から星が増えましたが、その理由としてプロジェクションマッピングの凄さに気付いたからですかね。
物理的なもので背景が変わっていくのではなく、すべて映像なので気付かないうちに遷移していく感じが「おお…」となりました。
というのも、いつの間にかその空間に引き込まれるわけなんですよ。
背景が自然に変わって、曲が始まって…気付いたらその場面にいる。
ああ、これは凄いな…ってなりました。

今回思ったのはちょっとお腹いっぱいかな…という感じでした。
気付いたら毎週観ていますが、やっぱり内容が内容だけにかなり重いしキツイ。
岡村美南さんを堪能できるのは嬉しいのですが、作品だけを考えると本当なら1回観て充分かな…くらいの重厚感です。
ただ、やはり曲にしても描かれる人間の感情にしても美しいんですよね。
それは観ていると色々考えさせられるし、引き込まれるんだよなぁ…とは再認識しました。

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いています。

アンリ・ボーレル:加藤迪

前回に引き続き加藤迪さんのアンリでしたが、観れば観るほどアンリが愛しくなる。
迪さんのアンリは本当に優等生で、年が離れたお兄ちゃんのような存在です。
見た目のせいもあるけど、たくましいその背中につい頼りたくなる…そんな風に感じさせてくれるアンリでした。
生真面目くんが不真面目を働くようで、ちょっと応援してあげたくなっちゃう迪さんのアンリ。
アンリ最大の見せ場である「I’ll Build a Stairway to Paradise」でも、所々表情が硬い瞬間があって、それが意図的なものか分かりませんが、もっと肩の力抜けよアンリ~って思いました。
それくらい彼は真面目で、でも好きなことには真っ直ぐで。
器用だけど不器用な感じが、迪さんのアンリには感じられてより一層愛しさが増します。
歌に関してはもう上手い以外の感情が出てきませんし、迪さんめちゃ好きすぎて素敵でした。

マイロ・ダヴェンポート:岡村美南

何回観ても岡村美南さんが圧倒的存在感とオーラを放ちすぎている件。
相変わらず今回も素晴らしいお芝居と歌とダンスを拝見できましたが、本当に主役を食いそうなので恐ろしいなとファンの立場でありながら思っていました。
今回は1幕のマイロの部屋でのシーンで、ちょっと甘噛みしてしまったり「Shall We Dance?」の「そんな暗い顔やめて」の歌詞の歌い出しがちょっと遅れた?りするプチミスもありましたが、全体的には素晴らしさが目立ちます。
最初岡村さんのマイロを観たとき、なんて大人な女性と思ったのですが、観れば観るほど彼女から漏れ出す幼いというか無邪気な一面が垣間見えてきて、そのギャップにやられました。
基本的にマイロは育ちがいいので立ち居振る舞いが非常に上品で美しいですが、そんなキチッとハマった型から抜け出すようにハメを外す瞬間もあって。
そういう姿を見ると、マイロも可愛らしい一面があるなって思えます。
岡村さんの声質や顔立ちが大人っぽいのもありますから、余計にそういう無邪気な一面を見るとギャップを感じますね。
もちろん、煙草を吸う姿やその他アダルティな一面も凄く素敵です。
何度観ても煙草を吹かす姿は様になりすぎですし、煙草の煙を顔に浴びたい(殴
そして相変わらず、手や指先までに至る細かい丁寧なお芝居が素晴らしいです。
声のトーンや緩急、含みをもった喋り方なども自然で、本当にマイロがそこにいるかのよう。
個人的に毎回うぉぉ…って思うのが、リズと初めて会った時に言う「とても謎めいている」の言い方。
言葉じゃ上手く伝えらえないですが、非常に謎めいている言い方をしています(?)
こういうところなんだよなぁ、岡村さんのお芝居の+αの部分って。
「自然体」これこそが岡村さんのお芝居を端的に表す言葉だと思っています。
お芝居をしているというよりも、その役がそのまま舞台上を生きているかのように見える。
岡村美南さんの役者としての才能がいかんなく発揮されていると思いました。
何回観ても本当に本当に素敵です。

観劇の感想・考察

前回に引き続き、考察の項目を入れてみましたが、今回はマイロとアンリについて喋っていきます。

マイロがジェリーのどこに惹かれたのか、正直分かりません。
きっと芸術の才能に溢れた彼が魅力的だったんだろうし、その才能を開花させていく姿を隣で見てきて惚れたのかな…とは思います。
ジェリーは、マイロを「支援してくれる女性」それ以上に思ってはいなかったんですね。
感謝はしているけど、マイロを「お金で何でも手に入ると思っている女性」としか思っていなかった。

じゃあ、本当のマイロの姿ってどうなの?と考えた時に、思い浮かぶのが2幕でのアンリとのやりとり。
アンリは一瞬でマイロが裕福な女性だと見抜きます。
そんな彼に「男性には珍しくお買い物好きかしら?」と問いかけ、彼もまた裕福な家庭で育った、自分と同じ立場の人間だと知るマイロ。

ここで初めて、マイロは弱音というか、本音を吐露します。
「時々分からなくなるの。人に好かれているとしても、私が私だからなのか、それとも私に期待しているからなのか」と。
これまで散々自信に溢れた姿しか見せなかった彼女が、アンリにだけ吐いた本音。
どうしても色眼鏡で見られてしまうのは仕方がないことですし、ジェリーが思っていたみたいに「何でもお金で買えると思っている女性」と思われてきたことも、たくさんあるんだろうなと感じました。

自信に溢れていたのは確かに裕福な家庭で育ったからこそのものだと思います。
でも、いざ本気で誰かを好きになった時にそれを本気と思ってもらえなかったり、逆に相手に利用されているだけだった…という彼女なりの苦労もきっとあるでしょう。
それをアンリは理解してくれて、「その人たちに君の靴を履いてもらって、君の身になってもらうといいよ」と声をかけてくれます。
そしてマイロは「この靴、きつくて痛いかもしれない」と答え、二人で笑い合います。
このやりとりって、凄く二人の心が通じ合った瞬間だなぁ…と感じました。

その後それぞれの想い人の元に戻りますが、続けて歌う「Who Cares?」でマイロもアンリも、誰にどう思われようが「平気よ(さ)」と歌います。
愛があるなら誰にどう思われようが気にしない、世間体は気にしない。
そう思っても、想い人はそう思ってはくれなくて、もっと相応しい人がいるはずと振り向いてくれません。

マイロはここでジェリーとの関係が終わり、アンリも本当にこれでいいのかと疑心を抱きながらもリズを愛せずにはいられなくて。
最後には二人とも想い人の恋を応援し、独りぼっちになります。

終盤でリズに振られると分かったアンリに、マイロが「明日の朝電話して」と声をかけるのですが、その後どうなったのかは物語の中では描かれていません。
マイロはアンリを慰めるつもりだったのか、明確な答えは出ていません。

ああでも、きっとこのあと二人は分かり合って寄り添い合うんじゃないかな…と勝手に期待しています。
境遇が似ている二人だからこそ分かり合えるし、マイロはそのほうが確かに幸せになれると思うんです。

結局、お金が大切なのかと思われてしまうかもしれませんが、そうではなくて。
本当の自分を分かってくれる人だからこそ、本当の自分らしくいられるのではと思ったんです。

「観る天国、やる地獄」と舞台でよく聞く言葉ですが、まさにそれはマイロたちにも当てはまる言葉だと思います。
一見華やかで楽しそうな彼らも、実際は苦労が多く、誤解ばかりで理解してもらえないことが多々ある。
だから、どうかマイロが本当のマイロらしくいられるようになってほしいと思いました。

アンマイです(カプ厨)
アンマイを推していきたいんです。

はい、最低な締めです。

まとめ

今回は贅沢にも最前列のど真ん中という良席すぎる場所での観劇でした。
前回はマイロ堪能席である下手寄りのセンターだったので、岡村さんを堪能したい自分としては前回のほうが…っていうのもありますが、今回は今回でド迫力。

ただ、開演早々尿意に襲われ死にそうになるという体験をしました。
もうねぇ、本当尿意だけはどうにかしてくれ(笑)

あと、日本上演記念のマイクロファイバーをもらってきました。
大切に使います(使わない)

何度観ても岡村美南さんが素敵すぎて、この人を好きになって良かったという感情しか生まれません。
今回も舞台で輝く岡村さんに拍手を送れたことに感謝です。

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