2015年6月23日ソワレ 劇団四季『アラジン』




アラジン
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ゆうき
ゆうき

ついにMy初日です!

日時:
場所:
座席:1階S席1列19番




はじめに

まず最初に、私ごとではありますが…iPhoneデビューしました。
だからキャスボがこんなに鮮明に撮れる!感動!
なんか左端が黒くて、色々設定いじってみたけどどうすることも出来ず…。
なんだろうって思ったけど、これカバーが邪魔してたのかしら。

ということで、開幕からもう1ヶ月。
なかなか観に行く機会がなく、ようやく初観劇となりました。
テレビでも色々特集組まれ、Twitterでも絶賛の嵐。
もう気になって気になってうずうずしていました(笑)

フェスどころかウィキッドの時にはすでに貼り替えられていたこちらの看板。
本日はドキドキしながらここを通過いたしました。

劇場に着くと、なんと魔法のランプが!

そして気になるキャストでしたが、ほぼ開幕キャストと変わらない感じですね。
カシームが西尾さんから萩原さんに変わったり、と諸々。
しかし私が観たかった瀧山ジーニー、岡本ジャスミンはそのままだったのでとても嬉しかったです。

ということで、今回が初見であり映画のアラジンすら見たことない私の感想をつらつらと。
キャストの感想はもちろん、初心者ならではの感じた今作の見所を少し紹介したいと思います。
前にも書きましたが、ネタバレを含みますので嫌な方はこの先ご遠慮くださいね。
そんな大したネタバレでもないかもしれないのですが、一応。

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いています。

ジーニー:瀧山久志

とにかく素晴らしいの一言に限る!
映画も見たことはありませんが、山ちゃんのジーニーの凄さは知っていました。
あの多彩な声色の使い分けが魅力的なフレンド・ライク・ミー。
それをフェスで瀧山さんが歌っているのを観て、これは絶対はまり役だって確信がありました。
彼自身が凄く気さくで面白い方なので、きっとお芝居にもその人柄が活きるだろうなと思っていました。
体格の良さもジーニーにより近い感じ。
ちょっと強面ではあるけど、喋りだしたら凄く愛嬌があって可愛らしくて。
畳み掛けるような台詞の数々に、コミカルな要素が散りばめられていて。
アドリブなのか台詞なのかすら分からないくらい際どい笑いのツボがたくさんありました。
こればかりはぜひ劇場に足を運んで観ていただきたいです。
言葉で表現しようにも出来ないくらい、素晴らしいです。
しかし、いわゆる芸能人のネタを使ったり…こういうことが四季の舞台で行われる。
そのことに凄く新鮮さを感じると共に、四季の新たな可能性を感じさせてもくれました。
ダンスはやや苦手なのか、やはりダンサーに囲まれるとちょっと劣る部分はありますが。
それをカバーすることの出来る厚みのある歌声はとても圧巻です。
やはりジーニーというとフレンド・ライク・ミー。
瀧山さんの多彩な歌声だけでなくエンターテインメント性も兼ね備えたパフォーマンスは本当に素晴らしい。
山ちゃんのジーニーで衝撃を受けたのと同じくらいのハイクオリティです。
ぜひ、瀧山さんのジーニーを観ていない方は観てほしいです。
ジーニーそのものであり、歌唱力、エンターテインメント性抜群のパフォーマンス、そして愛嬌。
観たあと絶対に彼の魔法にかかってしまうような居心地を抱かせてくれます。
本当に素晴らしかったです、瀧山ジーニー!

アラジン:島村幸大

島村さん自体拝見するのは今回が初だったと思います。
化粧をすると目がつぶらで凄く可愛らしいですよね。
まぁ、そんなことはどうでもよくて。
やはりシンバやられているだけあって体格も凄くいいし歌唱力もある。
やんちゃな一面がある一方で、ふとした時に見せる表情がとても大人びていてギャップが素敵。
ジャスミンをリードする姿も優しさがあって凄くかっこよかったです。
島村アラジンは全体的に凄く優しさに溢れた印象がありました。
軽快なダンスもパフォーマンスも凄く魅力的でした。
なにより、声が素敵だなぁと感じました。
映画のア・ホール・ニュー・ワールドは聴いたことありますが凄く声が綺麗で。
あれ、石井一孝さんが歌っているんですよね。
その声にやや似ているような印象もありつつ、アラジンの純粋な心が歌声にそのまま現れていて。
濁りのない透き通った綺麗な歌声でした。
瀧山さんとの相性も凄く良くて、2人の絡みはとにかく面白くて可愛らしかったです。

ジャスミン:岡本瑞恵

ソフィを観て凄く実力のある女優さんだなぁと感じていた岡本さん。
そんな彼女のジャスミンが観れたことが凄く嬉しかったです。
それにしてもジャスミンってあんなに活発というかじゃじゃ馬娘だったのですね(笑)
もっとおしとやかなお姫様だと思っていました。
そのせいか、ややソフィ寄りな…というかソフィがそのままお姫様になったかのような印象(笑)
声の張り方などはそっくりそのままでしたね。
次回観劇する時までに映画の方もしっかりと観て予習しておきたいと思います。
でもやはり歌唱力がとても素晴らしいです。
曲名とか全然分からないものばかりなので詳しくお伝えは出来ないのですが…。
ア・ホール・ニュー・ワールドなんかでも音域の広さを感じさせる安定した歌声でした。
あとはスタイルが非常に良いですね。
ジャスミンがおへそを出す衣装でもあるので、スタイルがかなり重視されるとは思います。
岡本さん、あんなに華奢なのにエネルギッシュで素敵な女優さんだなと改めて思いました。
ダンスもダンサーさんたちになかなか劣らない素晴らしいものでした。
とりあえずこれから徐々にソフィ抜けが出来ていくといいかな。
まだジャスミンの背後にはソフィの姿が残っている印象もあるので、徐々に。

ジャファー:牧野公昭

MVPをあげるとしたら、瀧山さん、そして牧野さんですかね。
いやもう本当に素晴らしかったです牧野ジャファー!
何が凄いって声です。
牧野さんの声って渋みもあり厚みもあって元々ダンディーだなぁとは思っていました。
しかし、このジャファーでの声は本当に厚みも深みも渋みもより一層増して凄かったです…。
これまた言葉では表現出来ないので、ぜひ劇場で観てみていただきたい。
ザ・悪役っていう感じの声でした。
個人的に面白いなぁ、凄いなぁと感じたシーンがありまして。
アラジンが唯一魔法のランプを取りに行くことが出来る人間だと分かり、彼に近づこうとするシーン。
アラジンが役人?たちに捕まってしまい、それを助けるためにジャファーが老人に変装するんです。
老人なのでそれなり声を嗄れさせるんですけど、役人たちが去っていったあと素の声に戻る瞬間。
その時の声のギャップというか…牧野さんの声色も本当凄いと感じました。
歌声も低音がしっかりと響くし、とにかくかっこいい。
イアーゴとの絡みもなかなか面白くて最高でした。
まさにディズニーの悪役っぽさが漂い、雰囲気だけでなく歌唱力もお芝居も素晴らしいジャファーでした。

イアーゴ:酒井良太

憎めない悪役!
なんというかウザ可愛い悪役って感じですね、イアーゴは(笑)
映画だとイアーゴって人間じゃないんでしたよね?
元々はなんの動物なのか知らないですけど、ジャファーにくっついては色々ウザいことばかりしていて。
まぁイライラするくらい、仕草だったり言動だったりが細かくて可愛い。
ウザいけどペットにしたいな、と思わせるくらいちょこまかと動いては悪事を働き。
でも「殺しちゃえばいいじゃん」とあっさりと言うくらい、結構残酷な一面もあるのでしょうね。
酒井さんの小柄な感じが、ペット感漂うイアーゴに凄くぴったりでした。
そこまで感情を込めて一言一言を発している感じがなく、それがむしろ良かったかな。
そういう感じがむしろ、子どもっぽさというか幼さ?を感じさせました。
よってより愛らしさがあって、悪役なのに憎めないキャラクターに仕上がってるのかなと。
とにかく可愛いです、酒井イアーゴ。

カシーム:萩原隆匡

今回がカシームデビューでしたね、萩原さん。
ということで西尾さんのカシームを観ていないのでどこがどう違うとかは分かりませんが。
萩原さんの肉体美も素晴らしかったです。
カシーム、オマール、バブカックの3人組の中ではリーダー的ポジションなのかな?
常に我を持っていて、アラジンと対立することもあったり。
やや短気というか、そんな一面もあるようなキャラクターなのかなと感じました。
萩原さんの歌唱力も身体能力も素晴らしいですね。
背も高いですし細いけど筋肉質ですし、そういう面でも3人組+アラジンの中で個性を出せていたと思います。
コミカルなお芝居も面白いしテンポもいいし。
デビューとは思えないくらいの完成度の高さがうかがえました。
次は西尾さんでも観てみたいですね。

オマール:斎藤洋一郎

オマール凄く可愛い!
ちょっと中性的な性格をしているのかな、ところどころ女々しい仕草がありました。
それがオマールの可愛らしさを表していてとてもキュンとなりました。
やはり洋一郎さんのダンスは凄く軽快だしキレがあって美しいです。
3人組の中でも華奢な体格だったり中性的な仕草だったりが個性を出していて良かったです。
それに安定の歌唱力も素敵ですし、そういう部分ではとてもかっこよさがあって。
可愛いんだけどかっこよくて、色んな面が見れる魅力的なキャラクターでした。

バブカック:白瀬英典

久しぶりだなぁ白瀬さん…。
彼のルックスからはあまり想像出来ないあの美声(失礼)。
春のめざめ初演の時に衝撃を受けました、彼の美声には。
それを再び聴くことが出来たのは凄く嬉しかったです。
今作では大食いというか、常に食べ物のことを考えているようなキャラクター(笑)
もちろん個性もしっかり出ているし。
ダンスは萩原さん洋一郎さんと並ぶと少し劣る部分もありますが。
やはり彼の魅力と言ったら、あの美声です。
本当に聴いてて凄くうっとりとする歌声が何度も披露されて大満足でした。

王(サルタン):増田守人

増田さんも今回がデビューだったそうで。
そのせいか他の人たちに比べてちょっと緊張というか少し柔軟さが足りなかったかもです。
しかし、見せる笑顔は凄く優しさに溢れていて素敵でした。
これから徐々に柔軟になっていてよりいいお芝居が出来るのではないかなと思いました。

男性アンサンブル

一括りにしてしまい申し訳ないです。
とにかくサンボの皆さんも役名はなくとも台詞も多いし見せ場も多いです。
特に最初のアラビアンナイト?は凄く体力のいるダンスがひたすら続きます。
レベルの高いダンスには息を呑むほどです。
アクロバットもあり、身体能力の高さが問われる振りが多かったりして。
凄くかっこよかったです。

女性アンサンブル

やはり華があるなぁ、凄く綺麗でした。
カトクミさんのストレートヘアなんて久しぶりに観たなぁ。
腰の動きとかも滑らかだし綺麗なんですよね、女性陣のダンス。
アラビアンナイトでは村上さんが布?を落としちゃっていました。
そして矢野さんの存在感が半端じゃないです。
力強い歌声も素晴らしいですし、とても個性があるキャラクターで素晴らしかったです。
こんな豪華なキャストが揃っているのは今だけでしょうし。
観ることが出来てとても嬉しかったです。

観劇の感想・考察

気になったポイントの感想などを書いています。

『美女と野獣』に負けない豪華絢爛な舞台セット

もうこういうことに関しては各所で紹介されているので知っている方がほとんどかとは思います。
しかし、実際に観てみるともう凄く鳥肌が立ちます…。
初めて『美女と野獣』を観た時に豪華絢爛な舞台セットに衝撃を受けました。
しかし、それに負けない凄く豪華絢爛なアラジンの舞台セット。
衣装も凄くキラキラしていて綺麗です。
どれだけの製作費が費やされているのだろう…と恐ろしくなります。
なんといっても一番凄いのは、ジーニーが眠る魔法のランプの置かれている洞窟の中。
全面に金箔が貼られているそうで、とにかく綺麗です。
これぞディズニー作品と思わされるような壮大なスケールの舞台セットは見ものです。

ジーニーというキャラクター

この作品はジーニーというキャラクターそのものを楽しむ演目といっても過言ではありません。
とにかくジーニーが凄く面白くて彼が盛り上げてくれる世界観が素晴らしいです。
瀧山さんの感想のところにほとんど書いたのである程度重複しますけどね。
本当にアドリブなのか台本に書いてあるのかよく分からないような絶妙な台詞の数々。
芸能人のネタだったりラップだったり物まねだったり。
道口さんの特集がこの前放送されましたが、俳優さん自身が台詞を考えるそうですね。
どんな台詞があるのかとかはここで書いてしまうとつまらないので、ぜひ観てくださいね。
とにかく俳優さん自身が凄く楽しんで演じているのだろうし、それが演技にも生きています。
こんな魔人が実際にいたら楽しいだろうなぁ。
凄くコミカルだし、本当にアニメの世界からそのまま飛び出してきたような感じです。
多分他の演目では観ることが出来ないような非常に頼もしく楽しいキャラクターです。

フレンド・ライク・ミー

この曲自体は知っている方もたくさんいらっしゃるでしょうね。
ジーニーのエンターテイナーの一面が全開な凄く楽しく圧倒されるナンバーでした。
曲の中には『美女と野獣』とか『リトルマーメイド』のメロディが流れたり…。
それをジーニーがそれらしく歌うのがとても面白いです。
ダンスも圧巻ですし、あの楽しさは「ビー・アワ・ゲスト」に似たものがあります。
花火も使われ、とにかく豪華絢爛なジーニーのナンバー。
これを観るだけでも劇場に行く価値があります。

ア・ホール・ニュー・ワールド

多分皆さん気になっているのが、このナンバーで登場する”魔法の絨毯”なのでは。
曲自体も物凄く有名ですし、注目度が高いシーンでもありますね。
ジャスミンの部屋の外から絨毯に乗って空へ飛び立つアラジンとジャスミン。
まぁ、どうせワイヤーで吊ってるんだろう…と思っていたのですが…。
いやきっとそうなんだろうけど、吊っているようには思えない自由自在な動きをします。
絨毯が宙に浮いている間は周りのセットが全部捌けていきます。
そして全体の照明が落ち、星空が浮かび上がります。
凄く綺麗です…。
曲も凄く静かでそこまで主張しない感じが、夜の静けさを表しているようで素敵でした。
こればかりは仕掛けが分かるようで全く分からず。
多分仕掛けが分かってしまったらつまらないでしょうから、気にしない方がいいですね。
本当に凄く綺麗で、2幕最大の見所だと思います。

他の演目にはないエンターテインメント性

なによりもこれですね、一番の見所。
これまで劇団四季では壮大なスケールの演目をたくさん上演してきました。
『美女と野獣』も凄く豪華絢爛だし大掛かりで凄い演目。
『リトルマーメイド』も技術だったりフライングだったりが凄く魅力的。
楽しい作品もたくさんあります。
しかし、これを越えるエンターテインメントショーは他にないと思いました。
CFYみたいにたくさん笑える要素がある演目もあるんだけど、あれとはまた違っていて。
本当にエンターテインメントなんです、すべてが。
仕掛けが全く分からないジーニーの魔法が次々と披露されたり。
これがミュージカルなのかと観ているうちに分からなくなるくらい凄いです。
もう自分がアニメの中に入ってしまったかのような錯覚に陥いります。
劇団四季だからこそ出来るハイレベルなパフォーマンス。
しかし、あの劇団四季がこんなこと出来てしまうのかと驚いてしまうハイクオリティなパフォーマンス。
劇団四季のこれまでの常識を破ったような、とにかく新鮮な演目でした。

まとめ

もう本当に魔法にかかったようなあっという間の3時間でした。
凄く楽しくて楽しくて楽しくて。

しかし強いてちょっと物足りなさを感じた部分を言うと、音響とジャファーの最期かな。
音響に関してはもっと上げてもいいんじゃないかなぁ。
数年前にウィキッド観た時、毎回ビクッてなるくらいの音量だったんだけど。
今回はなんだか壮大な舞台の割に音量がこじんまりとしていた感じがしました。

そしてジャファーの最期。
まぁ…リトマのアースラの最期に比べたら全然ですけど。
これはやばいジャファーに征服される…!
と思ったらあっさり退場してしまったのが、あれっと思った点でした。
LKのスカーの最期とかは臨場感もあってかっこいいんだけど。
そればかりは仕方のないところかな。
彼がランプの中に吸い込まれてしまったのだから、そういう退場の仕方になるのか。
それなりに劇中で存在感を発揮していたキャラクターがあっさり退場するのは寂しくもありますが。
でもそれを越える楽しさがこの作品にはあるので、問題なしかな。

ってことで、私のアラジンMy初日。
もう大満足でした!
これはまた観に行きたいなぁ…。
瀧山さんのジーニーがまるで本物だったからより道口さんのハードルがあがったと思います。
一体どんなジーニーになるのか、凄く楽しみです。
また、厂ちゃんのアラジンも三井さんのジャスミンもいつか観たいなと思います。

これは新生四季の好スタートだと思います。
ぜひ、皆さん観てみてください!

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