キャストの感想
キャストの感想です！
ジーニー：韓盛治
前回に引き続きソンチさんジーニーです！なんとなく前回観たときよりも喉の調子が良かったっぽくて、歌に関しても音域しっかり広げて歌われていたし、ジーニーの迫力を感じられる歌声で圧巻でした。そして本当に面白すぎてしんどいです（笑）
瀧山久志さんのジーニーもそうですけど、ソンチさんも前方のお客さんと目を合わせながら問いかけるように喋ることが多くて、劇場と客席をしっかり繋いでくれる役割を果たしていました。ジーニーはいわゆる劇場案内人みたいな立ち位置でもあると思うので、そういう意味でもお客さんとしっかりアイコンタクトを取ったりしながらお芝居しているのがとても印象深くて良かったです。
そして厂ちゃんアラジンとの絡みは凄く息ピッタリで、まさに相棒そのものでした。2人が作る空気感であったり間であったりが凄くドンピシャで、厂ちゃんアラジンがとてもやんちゃだからソンチさんジーニーがちょっとお兄ちゃんっぽくなるというか保護者っぽくなるというか…。一気に頼れる兄ちゃんらしさが出るようにもなって、それもまた前回観たときとは印象変わって面白かったです。
個人的に一番じわじわ来たのは、ラップを終えたあとに厂ちゃんアラジンと見つめ合って無言でお互い深く頭を下げたことです（笑）これ前に瀧山さんジーニーと島村さんアラジンのときだかにも観たやりとりなんですけど、やっぱり不意にやられるとめっちゃ笑いますね。予測のつかないやりとりほど笑うものはないので、今回もたっぷり笑わせられました。
そういやカテコでアラジャスが舞台奥に仲良く歩いていくとき、ソンチさんジーニーがいったん舞台袖まで捌けちゃってそれから笑いながら戻ってきたんだけど、これはデフォ？それとも間違って捌けちゃったやつ？愛咲さんジャスミンがそんなソンチさんを見て顔をぷくっと膨らませていたので、後者かもしれませんね。そういううっかりソンチさんも観られて貴重な観劇ができました！
アラジン：厂原時也
なんと2016年7月以来の厂ちゃんアラジンでした！すっごく久しぶりです。だからなのか、出てきたときになんとなく大人びたな～って思いました（笑）一回り成長したというか大人の男性になったなぁ…って感じがして、凄くドキドキしました。そして厂ちゃんアラジンはとても真面目な性格出ていますね。直近ではいっちーだったり北村さんだったり、かなりチャラい系のアラジンを観ていたので、厂ちゃんが凄く硬派なアラジンで衝撃を受けました。
身体能力の高さもさすがなので人一倍軽やかで、真面目がゆえに頭も良さそう。そしてPOYBのラスト、「そう、母さんの自慢の息子に」の1フレーズを溜めるようにして歌っていたのがとても印象的でした。その間によって、アラジンがどれだけの覚悟と決意を持ってそう歌ったのか、その本気度が伝わってきました。しかも切なさもちょっぴりあって、かなり心に響く歌い方をされていたので凄く好きだなって思いました。
あと感じたこととしては、そこまで感情的になりすぎないっていうのがかなり新鮮だったかも。たとえばAWNW後にジャスミンにアラジンだと見抜かれたときに「あっ！」って声を上げるセリフも、「あ…気づいてたんだ」とぎこちなさそうな言い方をしていましたし、ジーニーに最後の願いを使わないといけないかもしれないと打ち明けるときに言う「分かってくれよ」も叫ぶように言うんじゃなくて懇願するように寂しそうに言っていたのが印象深かったです。
細かい部分で感情的になって声を発さないのが凄く冷静沈着さを醸し出していて、とても大人びた印象を受けました。本当に真面目で根は優しくて、仕方なく盗みを働いている感じが出ていて、個人的には凄く好きでした。
その一方でジーニーが現れてからは一気にやんちゃさが出て、とにかく元気いっぱいで活発な少年っぽさが強調されるようになるのがまた可愛すぎました…。結構やりたい放題で、FLM後にジーニーが息切れでギブアップしているときに後ろのほうで厂ちゃんアラジンが無心になってFLMの振りを踊っていたのが可愛すぎてキュン死です。
厂ちゃんアラジンってこんなに可愛かったっけ…と久々に観て再認識できたので、今回久しぶりにいることができて幸せでした。ソンチさんジーニーとの組み合わせは面白いし、愛咲さんジャスミンとの組み合わせは背が同じくらいでとても可愛かったです！
ジャスミン：平田愛咲
前回観て凄く好きだと感じた愛咲さんジャスミン！今回観てみて、改めて愛咲さんジャスミン好きだなぁ…と感じられるポイントがたくさんあって、さらに好きになりました。
とにかく美人さんでキュートでおてんばでスタイルも良くて可愛いし、歌も上手でお芝居も凄く自然…。好きにならないわけがないですよね。とても聡明で賢そうだし、ちゃんと自分の意見を持っていそうな芯の強さも感じられるのがまた好きなポイントでもあります。
そして厂ちゃんアラジンとの組み合わせになると、厂ちゃんがとても真面目なアラジンだから愛咲さんジャスミンのおてんばっぷりがさらに強調されて好きでした。別に厂ちゃんアラジンを振り回すってほどのおてんばではないんですけど、ちょっとだけやんちゃな部分が出て、とてもお似合いだなぁ…って思いました。個人的にはいつか北村優さんアラジンとの組み合わせが観てみたいです。
今回のミリオンの「すべて捨てて」は、前回いっちーアラジンがやっていたポイッと大きなものを投げ出す仕草を愛咲さんジャスミンが率先してやっていました。なので厂ちゃんアラジンは愛咲さんジャスミンの仕草を真似するようにやっていて、逆にジャスミンがアラジンを導いていく関係性も新鮮で良かったです。
あと、個人的に印象深かったのはAWNW後に「最高の結婚相手を見つけたかもって…そうでしょ？」とアラジンに言うシーンの「そうでしょ？」の言い方と表情でした。ここの言い方って、嬉しそうにはにかみながら言うセリフなのかなぁ…ってこれまでの歴代ジャスミンを観ていると感じたんですけど、今回の愛咲さんジャスミンはちょっと不安そうな言い方と表情を向けて、それからアラジンのほっぺにキスをするので、かなり印象が変わって興味深かったです。
自分だけなのかな？嘘じゃないよね、夢じゃないよね？と不安になりながらも、キスをすることでちょっと自信がついて、それから嬉しそうに部屋を出ていく感じがとても純粋な夢を見ている少女感あって最高でした。愛咲さんジャスミンはとてもあざとい…。可愛すぎます。
そして2幕ラストではアラジンに「もうお別れだね」と言われるシーンで泣きそうになっていて、鼻を啜るようにして一生懸命泣くのをこらえていたのが印象的でした。本当に純粋なんだろうなぁ…っていうのがと伝わってくるし、自分の感情に凄く素直で優しい心の持ち主なんだなっていうのも感じられました。だから最後にジーニーがナイル川を出そうとして「無理でーす！」って言うのを聞いて困ったように笑っていたのも前回から変わらずで、とにかく表情が本当に素敵。どの瞬間を観ても素敵で、ジャスミンの凛々しさと賢さと可愛さと美しさが共存しているのがマジで最高でした。今回も愛咲さんジャスミンを観ることができて嬉しかったです！
イアーゴ：町田兼一
町田さんイアーゴもめちゃくちゃ久しぶりです！ここ最近はずっと嶋野達也さんのイアーゴを観ていたので、他の人のイアーゴはとても新鮮でした。町田さんイアーゴは結構真面目タイプなのかな？嶋野さんやオリキャスの酒井良太さんのような先天的なやかましさというよりも、一生懸命やかましくなろうとしている感じがあったように思います。
だから完全に振り切ったお芝居をするというより、計算高そうに悪さをしてこびへつらっている感じがあってとても新鮮でした。計算高いから決しておバカでもないし、オウムのようにただ同じことを繰り返すだけの鳥とはまた違ったタイプのイアーゴだなぁ…と思いました。なんなら密かにジャファーを出し抜いてやろうとさえ企んでいるんじゃないかなぁ…なんて（笑）
ずっとやかましさ全開のイアーゴばかり観ていたので、久しぶりに全然違うタイプの町田さんイアーゴを観られて楽しかったです。カテコでの牧野さんとの絡みも可愛くて、初演キャスト同士っていうのもあって凄く仲良さそうだな～っていうのが伝わってきました！
カシーム：萩原隆匡
まさか萩原さんがアグラバーに戻ってくるとは思わなかったのでビックリです。年末頃には『ロボット・イン・ザ・ガーデン』や来年には『バケモノの子』の振り付けもあると思うので、今がチャンスと思って、無事に観ることができて良かったです。私が一番観ているカシームは萩原さんでもあるので、やっぱり一番自分的にはしっくりきました（笑）
ザ・アニキっていう感じで頼れるかっこよさとオーラがバンバン漂ってきますし、声の張り上げ方にも勢いがあって、つい背筋がピンと伸びてしまいそうになります。そして前髪が伸びて少し長くなって、目がかかるくらいになっていたのも色っぽさがあってとにかくかっこよすぎました。でもダンディなのに可愛い一面もあるのがギャップ凄いんですよ…。萩原さんのカシームはめちゃくちゃ面白いので、オールマイティです。完璧すぎる。
特に可愛かったのが、BOAK前にお尻をフリフリしながら宮田さんにダル絡みしにいったことです（笑）お尻フリフリして宮田さんのお尻にドーンってぶつかっていって、宮田さんもそれに乗ってくれたんですけど、次に松山育恵さんにも同じことして絡みに行ったら凄く怪訝な顔されてました（笑）
ハギームってこんな可愛いことする人だったっけと思っちゃって、めっちゃ面白かったです。というかあんなダンディな人がこんな可愛いことするのかとギャップが凄すぎて笑いました。その一方で、BOAK後に全然稼げなかったことに対して腹が立って唾を吐き捨てるようにして去っていったのも治安悪すぎましたし、何やるにしても笑いをかっさらっていって最高でした…。
あと、BOAKでの「カッシーム！ハァ！カッシーム！…はぁ…」と最後の「はぁ…」が隊長に見つかってしまって、ため息つくみたいに言っていたのめちゃくちゃ面白すぎて笑いました（笑）なんでこんなに面白いんだろうってくらい何やるのも自然にこなして、かつしっかり笑いを取っていて、もう天才ですよね…。本当にお芝居が変幻自在すぎて最高です。久しぶりに萩原さんのカシームに会えて嬉しかったです！
オマール：山下啓太
めちゃ久しぶりの山下さんオマール！数年前に観たときはそんなに山下さんを他の作品で観ていなかったのでそこまで注目していなかったんですけど、『パリのアメリカ人』のアンリや『ライオンキング』のシンバで観るようになってからの久々のオマールだったので、凄く嬉しかったです。
とてもガタイの良いオマールなので普通に強そうなんだけど、凄く女々しいというよりは可愛さ全開でひたすら可愛すぎました。ゲイとかオネエとかっていうより、セクシャルマイノリティって表現したほうがしっくり来るイメージですかね。凄く心は女の子みたいにポカポカと温かそうな感じがして、顔面からも雰囲気からも優しさが伝わってきました。山下さんの人柄が滲み出ています。
「普段から有酸素運動しとかなきゃ」はマジで説得力なさすぎて笑いました（笑）なんならカシームやアラジンよりも鍛えてそうな感じに見えるから、そういうのも含めてかなり個性的なオマールで凄く好きなタイプでした。そして高音もしっかり出るし安定していて良かったです！
昔観たときは若干危なっかしさがあった気もしたんだけど、あれから色々と経験を積んで歌唱力も上がって安定感も出るようになったのかなぁ…とも思います。お芝居はもちろんですけど、それ以上に歌の安定感が凄く良くなっていたように感じました。なので今回のBOAKは歌がとにかく安定していて、すっごく良かったです。安心して聴いていられるっていいですね！とっても可愛くてお歌が上手な山下さんオマールを久しぶりに観ることができて幸せでした！
女性アンサンブル：宮田愛
アグラバーでは初めましての宮田さん侍女！もう余計なお肉が一切ついてなくてとにかく細い…。お腹が出る衣装なので、とにかく華奢なのがドーンと伝わってきてヤバいですね。それであれだけのダイナミックな踊りができるのだから、やっぱり宮田さんは凄いです。この方はガッツリ踊っている姿がとにかく映えるから、とても存在感あって素敵でした。
侍女をやっているときは凄く真面目な感じが出ていて、それも宮田さんらしいなぁ…って思いました。前回が吉田絢香さんだったから余計に（笑）一切ふざけないし、凄く正統な王族の侍女感があって良かったです。
そして、プリアリで「IT’S」の看板を持ってくるところ、首を左右にスライド？させる動きをするんですけど、なんか…なんか宮田さんの首の動かし方が人間とは思えないくらい凄くてビックリしました。もう本当にマジックにかかって首がそのまま横に動いてるんじゃないかってくらい、綺麗にスライドしたんですよ…。言葉じゃ上手く説明できないけどめっちゃ凄すぎてビックリしました。首が柔らかいとかそういうレベルじゃないですわ、あれは…。
そんな感じでとにかく宮田さんの身体能力の高さとダンスのレベルの高さを感じられた観劇になりました。お芝居や歌がガッツリある役も素敵ですけど、やっぱりこうやってたくさん踊る役を観られるのいいなぁって思いましたし、久々にガッツリ踊ってる宮田さんを観られて嬉しかったです！
女性アンサンブル：松山育恵
初めましての松山さん侍女！ついこの前松山さんがアグラバーデビューされたばかりなので、タイミング良くこの豪華キャストと合わせて観ることができて嬉しかったです。いやもう松山さんもアンサンブルにいるって意味分からんですよね…（笑）
逃げ足で松山さんが「親が見たら泣くわ～ね～」って歌ったんですけど、その1フレーズだけでも歌の上手さがめっちゃ伝わってくるくらいパワフルでビックリでした。存在感が凄い…。そしてお綺麗だしダンスも凄くダイナミックだし、なんならジャスミン行けるんじゃないかとすら思うんですけどね。もったいないくらい歌うまなアンサンブルさんが揃っているので、松山さんの歌ももっと聴きたいなと思いました。
そして2幕ラストに愛咲さんジャスミンがソロで踊っているのを見て、あゆ美さん侍女と一緒にきゃっきゃしていた松山さん。興奮冷めやらぬ感じで「可愛かった～」って言っていて、そんな松山さんも可愛かったけどな！とほっこりしちゃいました（笑）もうこういう細かいやりとりとかも観たかったけど全体的に目が足りなさ過ぎた～。松山さんもデビューして間もないとは思えないくらいアグラバーに馴染んでいたので、観ることができて良かったです！
女性アンサンブル：加藤あゆ美
今回の一番のお目当てであるあゆ美さん！『アラジン』で観るのは初めてだったので、キャス変でお名前を見つけたときは衝撃を受けました。調べてみたら数年前にアグラバーデビューしていたんですね。相当久しぶりの7枠ということで、凄く楽しみでした。
細身の占い師さんというのも凄く新鮮だったんですけど、とても明るくて気さくで頼れるお姉さんみが感じられて、キャラクター性も他の7枠さんとはちょっと違って新鮮で面白かったです。そしてとても上品…。あゆ美さんが演じると凄く品の良さが感じられるので凄く好きでした。
もちろん歌も上手ですしパワフルな歌声も聴けて嬉しかった一方で、ダンスもめちゃくちゃ踊れるからもっと踊っている姿を観たかったです～！7枠ソロパート多いからとても美味しいけどもっとパフォーマンスが観たいと思ってしまうのでもどかしい（笑）でも端のほうでクシャっと笑いながら女性サンボさんたちの踊りを観ているあゆ美さんも素敵でした。もう本当にあゆ美さんは笑顔が超絶素敵なので、この作品でもクシャっと笑っている優しいあゆ美さんの笑顔をたくさん観られてマジで最高に幸せでした…。大好きです…。
まとめ
あまりにもキャストが豪華すぎて、逆に1人1人のレポがめちゃくちゃ薄くなってしまいました…。マジで目が足りない状況すぎて、自分があと5人くらいは欲しかったです。前回観てお気に入りキャストになった平田愛咲さんのジャスミンも今回はガッツリと観ることができなかったし、お金に余裕があればもう少し頻度高めにして観劇しようと思います…。
もうかれこれ6年以上続いているから「もうそろそろ良くない？」と思い始める時期でもあるんですよ、正直なところ。だけどふと観たくなる瞬間はあるし、きっと終わっちゃったら「再演してほしい」って絶対言うんですよ。もう分かり切ってること（笑）
なので、劇場に行けば観られる今の恩恵をしっかり受けて、悔いのないように観劇しようと思いました。なんだかんだで岡本瑞恵さんのジャスミンも結構観たからもういいかな～って思っていたんですけど、いざエルサで岡本さんを観てみたら「またジャスミンもやってくれないかな」って思っちゃってるので…（笑）
と言いつつ、なかなかアグラバーに足を運ぶ回数は多くないと思いますが、気になるキャストが来たらすぐ行くように心がけます。なんならいっそ岡村美南さんもアグラバーデビューしてもいいんじゃないかな！？ジャスミンはちょっと系統違いますけど、いっそ侍女やってみてもいいと思うんですよね。新境地開拓してみてほしい。
そんなわけで今回もこの作品にはたっぷり元気と勇気をもらえました！凄く楽しい観劇ができて大満足です！
次は未定ですけど、また気になるキャストが来たらお邪魔しますー！
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