2015年11月11日マチネ 劇団四季『キャッツ』32周年@札幌




キャッツ
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ゆうき
ゆうき

11月11日はキャッツの日!

日時:2015年11月11日マチネ公演
場所:北海道四季劇場
座席:S席5列26番




はじめに

この日、札幌遠征最終日となりました。
どうせ札幌来たなら記念公演観てから帰るべきだと思い。

32周年…1983年の初演から、そんなに経つのかぁ…と凄くびっくりしております。
私が生まれたのが1993年だから、生まれる10年も前からこの作品が上演されていたなんて…と。
キャッツの歴史の深さを改めて実感しました。

そしてこの日は劇場に色んなものが。

まず、横断幕。
いよいよ札幌キャッツも来年千秋楽。
たくさんの人に愛され続けた作品でもありますから、千秋楽までずっと盛り上がるといいですね。

そして、猫たちキャスト陣のサイン入りボード。

細かく。

とにかく大混雑で、色々と大変でした(笑)
ということで、今回の記事ではなるべく全キャストに触れていけたら…と思っています。
多少、キャストによって感想の増減はあるんですけど(笑)

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いています。

グリザベラ:雅原慶

凄く、気になっていたことがあったんですね。
どうしてグリザベラってあんなにみんなから嫌われているんだろうって。
それでぐぐってみたら、とても詳細な分析をされている方の記事を発見し読ませていただきました。
やはり、ただ落ちぶれているからだけでなく、過去に娼婦であったことが大きな原因なのでは…と。
だからグリザベラってもう年老いて落ちぶれた猫なんだけど、どこか女性の華やかさは過去にあった。
雅原さんはグリザベラをやるにはまだお若い方ですけど、でも孤独を感じさせる寂しさの表現が本当上手だと思いました。
この猫は他の猫とは異色なんですよね…強がっているし自嘲しているけど、やっぱり手を差し伸べてほしがってる。
だから、「ごらんよ恥じらい戸惑い」と歌い始める時の言い放つような…なんか自身を蔑んだ歌い方。
強がっているような、なんかどこかでは救いを求めているような感じがにじみ出ていました。
遠くからみんなを見つめている時の寂しそうな表情が特に良かったかなぁ。
しかし、やっぱりまだ若い。
お芝居も歌もとてもお上手だし、実際とてもお綺麗で色気もある方だからグリザベラは凄く似合っていると思う。
けど、まだ若いなぁ…メモリーで「お願い私に触って私を抱いて」と、気持ちを爆発させるところ。
凄く力強くて、彼女がそれを望んでいることが痛いくらいに伝わってくるんだけど…なんというか…若いんだ。
なんか、娼婦を辞めて、他の猫たちからも蔑まれてからそんなにまだ時間が経っていないような印象。
長年ずっと一人ぼっちでみんなから嫌われていた、というより、つい最近までちやほやされてたのに突然避けられたような。
ある意味、つい数年前までジェリロを演じていたのもあるし、本当にそんな感じ。
だからきっと…やはりもっと演じていく必要はあるだろうし、年を重ねていくごとに素敵になっていくと思います。
雅原さんとても好きな女優さんなので、今後さらに良くなっていくんだろうなーと楽しみです。

ジェリーロラム=グリドルボーン:小林由希子

3回目ともなると、ついに違和感にすら慣れてきてしまうから危ない危ない…。
やはり由希子さんのジェリロもとても異色。
人間でいえば、大人と子供の境目である18歳くらいの…まだ大人になりきれていないジェリロだなぁ。
チャーミングなんだけど、なんかどこかどの猫とも一線を置いているように感じてしまう。
つい最近、ここの猫界隈に加わったのかなぁ…とでも思うようなよそよそしさがね、なんかあって。
だから凛としている時、というかタガーなんかを少し冷めた目で見ている時とかは結構良いんです。
どの猫に対しても、まだ完全に気を許していないような感じがしました。
特にガスナン。
どうしてジェリロはガスのことをあんなに優しく見守り、寄り添っているのでしょう。
それがふと疑問となって今もずっと悩まされています。
でも、ジェリロにとってガスってなんらかしらで特別な存在なんですよね、きっと。
だからあんなに優しく勞って、寄り添っているんですよね。
なんだけど、由希子さんのジェリロの場合、ガスに寄り添っている姿でさえどこか正直よそよそしさを感じてしまいました。
どうしてこの猫がガスの境遇を語っているのか、不思議で仕方ない…という違和感。
この3回観劇してずっと由希子さんジェリロに抱いていた違和感は、多分このよそよそしさなんだろうなぁって思いました。
包容力が感じられないのも優しさもどこか上辺に感じてしまうのも、そのせいなのかな。
グリドルもやはりチャーミングではあるけど、んー、どこか違うかなぁ。
本来お芝居も歌もお上手な方ではあるんですけど、ジェリロはやっぱり違うのかもしれない。
もっと思春期を迎えてるような好奇心旺盛な猫とかのが似合うんじゃないかな?

ジェニエニドッツ:加藤あゆ美

もう今回の観劇でかなり好きになったあゆ美さんジェニ。
とにかく笑顔が可愛くて…大好きになっちゃいました。
おばさん猫だけど、肝っ玉母さんって感じ。
ハツラツとした感じが凄く好印象だし、とにかく底抜けに明るい感じもなんか可愛くて。
グリザに近付こうとするバブを制して、しばらくじーっと見つめて諭してるんだけど、バブのオカンなのかな?笑
それくらい、なんというか包容力?というか…何とも言えない温かさもありました。
バストファナンバーを歌う時のあゆ美さんが特に好きです。
そして今回の席では、ご挨拶の時にあゆ美さんジェニにじーっとロックオンではないけど…見つめられていたような気も。

ランペルティーザ:今彩乃

今さんランペも今回の観劇でかなーり好きになった1人。
もう、すっごく可愛くてキュンキュンしちゃいました。
声が凄く可愛らしくて、マンペルナンバー始まった時に笑い出す声とか可愛すぎて。
とにかく可愛いの一言なんだけど、泥棒猫ちゃんだから悪い子なんだけど。
なんか凄く愛嬌があってつい許したくなっちゃう感じ。
でも本当は凄く純粋なんじゃないかなぁってくらい、デュト様を迎えに行く時の瞳とかが真っ直ぐで綺麗。
ガスナンの時に退屈で寝ちゃったりするのも可愛くて、今回はかなりランペにやられました。

ディミータ:相原萌

いやもう萌さんのディミが素晴らしすぎる…。
猫の鋭さが、メイクからもお芝居からも感じられてとても良かったです。
とにかく鋭くて、丸さが全然なくて…近付いたらすぐにでも引っ掻かれそうな感じ(笑)
それくらい鋭いなぁという印象の猫ちゃんでした。
歌もダンスももちろんお上手な方なので、なんというか…本当に凄かったです。
まさに野良猫だなぁって感じがしました。

ボンバルリーナ:花田菜美子

花田さんのメイクの違和感は前回よりも消えたかな…(見慣れただけ?)
それにしても、花田さんの声も凄く好きでした。
マキャナンで萌さんディミが歌ったあとに花田さんの声聞くと、凄く丸く感じるというか…。
萌さんがとても鋭いだけあって、花田さんはやや丸く感じるボンですかね。
だから、やはりダンスも凄く柔らかさがあって。
凄く素敵でした、タガーになびくところとかも可愛らしかったです、そういえば。

シラバブ:岩城あさみ

びっくりしましたけど、前回よりもかなり猫ちゃんらしくなっていて可愛かった!
とにかく末っ子感が満載で、お兄ちゃんお姉ちゃんに甘える感じとかも凄く可愛かったです。
まぁね、今回ジェリロちゃんがあまり構ってくれてなくてあれだったけど(笑)
歌もよりバブちゃんらしくなっていたような…ちょっと抑揚が足りないかなっていうのは否めないですが。
でも、手くるくるとかもしっかり出来ていたし前回より好印象でした。

タントミール:間辺朋美

前回、高倉さんで観てしまっているだけあってやや印象は薄れてしまう部分があるけど…。
でも、凄くしなやかで美しかったです。
割と間辺さんもメイクの感じとかは鋭さがあって、警戒心のある猫な印象も多少受けました。
それにしても細いですよまったく…素晴らしかったです。
確か、今回のネーミングで間辺さんにロックオンされたんですけどドキドキしました。

ジェミマ:加島茜

加島さんの歌声が凄く好きだなと今回観劇していて思いました。
ソングの「目を閉じても迷わないで」とか、なんだろう…凄く好きな声の出し方?
そして素顔も可愛らしい人で、ジェミマメイクも凄く可愛くて。
ジェニナンでのくしゅくしゅとかも可愛くて、ずっと観ていたかったです。

ヴィクトリア:藤岡あや

今回私が心を奪われた猫ちゃんが藤岡さんのヴィクです…。
前回はカッサで観ているはずなのですが、岡村さん出ていたしカッサまで観ていなかったから印象なくて…。
でも今回、もちろん最初からヴィクに注目しようとも思ってはいなかったんですけど。
いやもうね…すっごくすっっごく可愛くてキュンとなってしまったのがジェニナンの藤岡さん…!
ゴキブリで登場する時、他にカッサとかもいるよね確か?
でもほとんどがオス猫ばかりで、その中に埋もれそうなほど小さい藤岡さんヴィクを見つけてしまい。
その姿にもうキュンとなって、ずっと悶えてしまいました。
あんな長身のゴキブリたちの中でちっちゃいながらも一生懸命に踊ってる藤岡ゴキヴィクちゃんが可愛くて…。
3公演全部、ゴキタップでは藤岡さんしか観ること出来なかったです…。
もちろん、それだけでなくヴィクトリアのダンスも凄くしなやかで美しかったです。
さすが猫常連とだけあって、凄く猫らしいというか…仕草も含めリアルな猫ちゃんです。
そしてヴィクのメイクがとても似合うんですね、すっごく可愛いの。
ぜひ、ぜひ、ゴキタップの藤岡さんは観ていただきたいです、本当にオススメです、可愛いです。

カッサンドラ:蒼井蘭

凄く独特の猫ちゃん(笑)
シルクドソレイユとかで踊ってそうな感じ(笑)
もちろん、凄くしなやかで綺麗な猫ちゃんでした。
確か、ネーミングの時蒼井さんも来た気がするんだよなぁ…それは前回公演だったかな。
タンブルとのダンス等含め、本当に綺麗な猫ちゃんでした。

オールドデュトロノミー:山田充人

いやあ…とてもふくよかなデュト様!笑
ミストのマジックで登場する時、あの布がかなりギリギリでしたよ(笑)
それはいいとして、とても厚みがありました。
え?体格のこと?あ、それもそうだけど…もちろん歌声がね。
凄く響かせるし、しっかりと声も出ていました。
ただ、ソングの時のあの全身タイツはちょっと罰ゲームかな…。
デュト様って絶対誰がいいみたいなこだわりがないため、どなたで観ても好印象。

アスパラガス=グロールタイガー:橋元聖地

今回の遠征ではドンちゃんと橋元さんのガスを観ることが出来ました。
もう老いぼれた感じは、完全に橋元さんのが感じられる。
グロタイの歌声はドンちゃんのが安定感がある。
両者共に凄く良い面があって、どっちも観れたのは楽しかったです。
で、6月の観劇でも橋元さんで観ましたが、やっぱりグロタイは橋元さんのがチャーミング(笑)
とにかくオフマイクというか、遊んでいる感じが出ていて面白いです。
ちょっとグロタイのバカっぽいところというか、間抜けなところというか…がより強調されてる。
あ、完全にグリドルにうつつを抜けしてるわって感じが全面に出ていて好きです。
そして、今回橋元さんを観てある違和感に気付いたんですね。
ソングの時に全身タイツのガスがソロで歌うところありますが、ドンちゃんの歩き方が変だと気付きました(笑)
なんか猫なのにすっごくノッサノッサしていて、これは猫ではないのでは…というような(笑)
それが橋元さんで観た時に感じなくて、ようやく納得。
それもそれで可愛いです。

マンカストラップ:加藤迪

本当大連投ですね、加藤さん…お疲れ様です本当に(;゚Д゚)!
でも全然疲れも見せず、素晴らしいマンカスを演じていました。
もう頼れるマンカスらしさがあって、お兄ちゃんらしいというか…安心感がある。
凄くかっこいいし、歌声に強さも優しさもある。
シラバブに差し伸べる手の指の先まで、凄く優しさというか頼れる感じがあって。
これはもう経験とかから自然に出せる加藤さんのマンカスの雰囲気なんだろうなと感じました。
ヤクマンは可愛らしいし、マキャファイトの時なども含めとにかくかっこいいし…。
威嚇とかする時の猫らしさも半端ないです…。
本当に素晴らしかったです、このまま千秋楽まで連投なのかしら…。

ラム・タム・タガー:飯田達郎

タガ郎さん、本当にチャラかったですねー。
声は割と硬派で好きなんですけど、仕草とかがいちいちチャラいです。
今回のタガナンで連れ去った女性が多分初観劇の方なのかな…。
凄く怖い顔して警戒していて、それを見たタガ郎さんも苦笑いしてからかっていました。
そして最後の「ごむぅぅぅぅよう」のところ、とにかく伸ばして歌っていて凄く調子良いなぁって感じでした(笑)
ボンやディミにフェロモン振り撒くのもなんだかチャラいというかエロティックというか…。
まぁ、そんなお調子者タガーではありますけど真面目なお芝居もとても素敵です。
マンカスやミストとの信頼関係もそれとなく目に見える絆があって。
そのギャップとかも、チャラさが大きく目立っていただけに良かったと思います。
タガーベッドは、隣のギルの上に乗ろうとしたらカッサにどかされて下手の端っこの方に行き。
シラバブに連れ戻されるけど嫌々していて、ぺたんってなったりなかなかベッドになりませんでした(笑)
バブとの絡みが凄く可愛かったですねぇ、やっぱり。
なんだか久しぶりに芝さんのタガーも観たいなぁなんて思います(笑)

ミストフェリーズ:岩崎晋也

岩崎さんも随分長いですよね…本当お疲れ様です。
それにしても岩崎ミストがすっごく可愛くてびっくりしました…。
華奢でしなやか、足音一つ立てないんじゃないかってくらい身軽で。
とにかく回転するたびに汗が飛び散っていて、凄かったですが(笑)
笑顔を見せる瞬間が凄く可愛いんですね。
急にそこでミストが柔らかく感じるから、なんとなく愛しく感じてしまう。
フェッテも美しくて、本当に素敵でした。
デュト様を出現させた時に、布を手繰り寄せて目をギュッと閉じる姿が凄く印象的。
ミストがまだまだちっぽけな存在で不安に駆られている感じがやはり愛しくて。
台詞を喋るわけでもないけど、そこから伝わる臨場感とか雰囲気の出し方が素晴らしかったです。

マンゴジェリー:田中宜宗

宜宗さんのマンゴってとにかくかっこいいですよねぇ…。
ランペとは対照的に鋭い感じがメイクからも声からも感じるから、マンペルの対比とかも面白い。
だけどどこか可愛い部分もあって、なんとも言えないけど素敵。
というか本当に声低いですよね(初心者)。
実はかなり頼りがいのあるオス猫なんじゃないかなぁ、なんて思っちゃうくらいお兄ちゃん感があって好きです。

スキンブルシャンクス:小林唯

唯さんのスキンボはとにかくかっこよくて爽やかです。
もう周りが濃い猫ばかりだから、よりその爽やかさが目立って好青年っぽさが強調されます。
うーん…とにかく爽やかです(笑)

コリコパット:一色龍次郎

相変わらずコリコって可愛い猫だわ…。
今回はあまり観てなかったからそんなに書けないけど…。
一色さんのコリコも可愛かったです、ミストナンバーでのジェリロとの絡み。

ランパスキャット:松出直也

松出ランパスはマジで身軽…松出さん華奢ですもんねぇ…。
いっつも気になるのがご挨拶の時に姿勢を低くして客席をじーっと見る時の体勢。
なんだか松出さんの体勢って他の人とちょっと違う感じがして(笑)
だけど、凄く可愛いです、松出さんのランパス。
いつかミストやるんですかねぇ…?まだまだ先の話かもしれないけど。

カーバケッティ:佐野隼平

佐野さんのカーバが可愛いと思った瞬間がありまして。
バストファナンバーで、スキンボと一緒に正座してた時にバブちゃんに尻尾を掴まれたんですね。
で、尻尾で遊んでるバブちゃんを振り返って軽く頭をコツンと叩いてました(笑)
そのあともちょっと尻尾のことを気にしてて、そんなカーバをバブちゃんが見て笑うという絡みがありました。
このカーバとバブちゃんの絡み可愛すぎたなぁ…とニヤニヤしちゃいました。

ギルバート:玉井晴章

玉井ギルバートすっごくかっこよかったです…。
声も素敵でしたし、鋭い感じが凄く異色でかっこいいギル。

マキャビティ:文永傑

キャッツには本当詳しくないので、最初黄色いオス猫が誰だかわからなかったけどこれがマキャなんだ。
よく黄マキャって聞くから、ようやく意味が理解出来ました…。
黄マキャの時は可愛くて、マキャの時はかっこいいってずるいですよね?
皆さんそうだけど、身体能力が凄い高いのが分かる役だからアクロバティックな動きに毎回びっくりする。
とてもかっこよかったです。

タンブルブルータス:松永隆志

松永さんの手拍子が相変わらずお猿のシンバルみたいで可愛かった(笑)

まとめ

やばい最後の方かなり雑な感想になってしまった…。
まだまだキャッツのこと分かっていないなという感じはします…。
あと10回くらい観ないと多分猫のことよく分からないかも。

握手は山田デュト様。
おててがすっごく弾力あってぷにぷにしていました(笑)

そして今回は32周年記念公演。
加藤迪さんからご挨拶がありました。
特別カテコは、30周年の時の特別カテコに近いものだったそうで。
それでもやっぱり生で観ると楽しくて迫力がありますね~。
すっごく楽しいカテコでした。
一応、参考程度に30周年記念公演の時の特別カテコの映像を置いておきます。
このジェリロは岡村さんですね。

改めて、32周年って凄いことですよね。
この作品って特に熱狂的なファンが多い、特殊な作品だと思います。
だからこそこれだけ愛され続けているし、これからも愛され続けていくんだろうなと思いました。
私も歴史に刻まれるこの公演に行くことが出来て幸せでした。

ちなみにこの日のサインカードはあゆ美さん。
嬉しい\(^^)/

きっとまたきます札幌!

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