福岡公演10回目の観劇です!
はじめに
ソワレ1日だけ観て終わりなんて味気ないなと思って今回も観劇を決めました。今回は事前にチケットを押さえていなかったので当日券で。凄く贅沢なことにいつも前方席から観劇しているのもあって、今回はちょっと後方寄りで観ようと決めました。
ある意味、そうやって座席が選びたい放題なのもアレなんですけど…。でも色んな楽しみ方ができるならそういうのも大切だよなって思えたので、凄く貴重な体験になったと思います。今回は2階席に団体さんも入っていたので良くも悪くも反応がドキドキでしたが、そういう部分も含めて舞台がナマモノであることの楽しさと難しさも味わえた気がします。
今週はこの2日間だけの観劇となったので、今週分見納めとしてしっかり観劇してきました!主にみなぺーちゃんのレポとなりますが、どうぞお付き合いくださいませ。
総評
全体の感想です。
キャストに変わり映えはありませんでしたが、三平果歩ちゃんがかなり柔軟になってきたのでそれも相まってかなり全体的に自由度が高くなってきたように感じました。岡村美南さんも日によってテンションが異なっているし、良くも悪くも俳優さんたちのリアルなお芝居を楽しめている気がします。
座席は初めて座ってみた前方ブロック最後列のI列センター。前は席が埋まっておらず、両サイドも人がいない状態だったのでかなり開放的に観劇することができました。あまり好ましいことではないですけど、やっぱり周りに人がいないってずいぶん気が楽で凄くリラックスして観ることもできたと思います。それにやっぱり最前列だと気付けないようなことも少し席が下がるだけで視野が広がって気付けるようになるし、そういう意味でも凄く新鮮にマンマを楽しめました。
あとはね、周りに人がいないのが幸いしてライブでめっちゃ豪快に踊ることもできたのが最高に楽しかったです!周りに人がいるとどうしても可動範囲が狭くなってしまってこぢんまりとした踊りになってしまうんですけど、今回はそれを気にすることなく思いっきり腕を広げながら踊れました。だから完全燃焼って感じで充実したし、とにかく自分自身が最高に楽しめて幸せでした。なかなかに贅沢な観劇ができたんじゃないかなって思います。
とはいえ座席は本当にほぼ埋まってないし、拍手も小さいし笑いも起きないし…と前回に近い雰囲気ではあったんですけど、これも前方席で観るのと後方席で観るのとではまた感じ方も違ったんですよね。どうしても前方席に座っていると「~しなきゃ!」っていうプレッシャーがあって息が詰まってしまうんです。でも後方席ならそのプレッシャーから解き放たれて自由に観られる部分もあるから、わりと心に余裕がある状態で観ることができました。それも今回の満足度に大きく繋がったと思います。
そんなわけで、今回はマジでこの席に座ってみて正解でした!また機会があればいつか座ってみたいなと思います。カテコとライブは団体さんも盛り上がっていたし、終わりよければすべてよし!って感じで楽しく終えることができました!
キャストの感想
気になるキャストの感想を書いています。
ドナ・シェリダン:岡村美南
遠目で観ても顔がイイなぁ…と思うくらいのイケメンっぷりでした。オーバーオールの衣装とあの髪型が本当に似合っているし、長身なのもあって凄くスラッとしていてスタイルの良さも引き立っています。こんなにスタイル抜群の男前ドナって過去にいたのかなと思うくらい、岡村さんの魅力が爆発していると改めて実感しました。
そんな岡村さんですが、やっぱり1幕DQはその日のテンションで仕草が変わるみたいです。先週やっていたベッドの上で横たわりながらターニャたちをチラ見するやつはやらなくなってしまったし、ベッドで立ち上がったときの動きも腰くねくねすることなくシンプルに拳を上げるだけだったし、結構省エネモード(笑)ノリノリだと色んな動きしてくれるから観たかったんですけど、次回に期待です。でもグラサンかけて客席を見渡すように歩いてくるときはレイを左手で持ちながらブンブンしていたのでちょこちょこ陽気な一面も垣間見えました。
で、今回もSlippingの表情は凄く良かったなぁ…。「誇りに思ってるわ、ママを」と言ったソフィを見送りながら、涙を溢れさせて一生懸命に笑っていた姿が印象的でした。ちょうど客席に背を向ける形でソフィの後ろ姿を見送るときに、いつもここで口を閉じながら笑い泣きしていたんですけど、今回は歯を見せるみたいに笑っていて、その健気な姿が凄くグッと来てしまいました。いつからこんな表情出来るようになったんだろうなぁ…。母親になるって、こんなにも人を変えるんだなと今回も改めて実感しましたし、このお芝居が「演じている」というより「自分の中の感情がそのまま表に出た」みたいな感じだったからこそ余計にリアリティがあったんです。
涙が目から流れることはなくとも、あんなにも涙が溢れるようになったのもドナを演じるようになってからほぼ毎公演です。日に日にどんどん染み込んでいって、どんどん母親らしくなっています。だからこそなのか、Slippingラストの「カバン持ち出かけていくのを見送ってる虚ろな私」の歌い方もいつになく弱々しく、そして凄く穏やかな印象がありました。なんか今回のそこの部分の歌い方が個人的に大好きだなと感じたし、凄く美しかったです。まさに虚ろな感じなんだけど、寂しさの中にどこか嬉しさもあって、やりきった感じゃないけど「母親としての役目をようやく果たせた」っていう安心感のようなものを感じられた気がします。それが歌声にそのまま反映されていました。
だから、その直後にサムが来て突然父親の話なんかされるのはドナにとっても非常につらいですよね。この2曲のストーリーにどんどん説得力が増していくようになりましたし、日々岡村さんドナが進化・変化していくからここの解釈も色々変わっていって、観るのが凄く楽しいです。早く、数年後の岡村さんドナがどうなっているか観たくて仕方ないなぁ…って期待してしまいました。
こうやって毎回素晴らしいドナのお芝居をされている岡村さんを観ることができて本当に幸せです。今回はOLSのラスト、「Our Last Summer、想い出の~」の歌詞を「2人の夏~」ってナチュラルに間違えてましたけどね(笑)まあ、有賀さんがちゃんと正しい歌詞で歌っていたからデュエットがちぐはぐになりはしたものの、別に歌詞的に日本語か英語かの違いだから違和感はありませんでした。福岡の岡村さん、ちょこちょこミスが多いんですけど凄くナチュラルな間違え方なので毎回笑ってしまいます(笑)
そんな部分も含め、愛しさ全開でした。日々進化していく岡村美南さんのドナを今回もガッツリ堪能できて嬉しかったです!
ソフィ・シェリダン:三平果歩
前回よりもリラックスしながらお芝居ができたのか、結構柔軟な感じになってきました。従来のぺーちゃんソフィよりまだそれでも抑え目な感じではあるんだけど、演じていけばどんどんぶっ飛んでいくなぁ…と想像できました(笑)
ぺーちゃんソフィは狙ってそうするっていうより自然とそうしている感じがあって、だから天然な天真爛漫に見えて大好きです。計算高いんじゃなくて、自分の好きなことを好きなままやったらそうなったっていう感じなので、ついついこちらも心を許してしまうんだなって思いました。人を幸せにする力を持っているのは素晴らしいことですし、まさにソフィそのものです。これはドナも相当手がかかったと思います(笑)まあ実際に至るところでもドナの苦労が観て取れますけどね。そういう部分も含めて、ドナからはたくさんの愛情を受けてきたんだろうなって思いました。
そして今回はちょこちょこお茶目な一面も。レイオールでは竹内くんスカイがフッと吹き飛ばしたハートをさっと避けたぺーちゃんソフィ。そのまま位置が逆転するときに竹内くんスカイが空中に浮かんだハートを再びキャッチして、もう一度ぺーちゃんソフィに吹きかけていました。2回目でぺーちゃんソフィも撃ち抜かれていて、このハートを避けるやりとりとか横浜のときも凄く面白かったのでまた観ることができて嬉しかったです。
そのあとのボトル一気飲みでは飲み干したボトルを逆さにして町さんアリの頭にぶっかけていました(笑)やめろーって感じで町さんアリにお腹を攻撃されていたぺーちゃんソフィでしたが、歩くときもベロベロに酔っぱらっていて町さんアリにお尻を叩かれながら歩いているのがとても可愛かったです。ぺーちゃんソフィと町さんアリとの絡みが本当に可愛くてずっと観ていたいなって思えました。
で、思ったのが福岡でのぺーちゃんソフィは「ママしか勝たん!」精神よりも、本当に周りが見えていない子供のようでした。なんか凄くパパ探しに必死になっていて、スカイとのやりとりにしてもお芝居が凄く必死感あって、この子は何をそんなに焦っているんだろう…と思うくらいに必死な印象がありました。今を楽しみつつ、ドナやスカイといった周りの人たちのことも大切にしつつ、でもそれ以上に「完璧な結婚式」に夢中になってしまっている感じ。だから、凄くぺーちゃんソフィだけがこの作品の登場人物の中で唯一浮いてしまっているように感じたのかもしれません。
こんなに天真爛漫なのは生まれ持った性格もあるけど、同時に「完璧な結婚式」への憧れが強すぎるからなんだな…っていう説得力がありました。常に空回りしている感じ。1人だけ太陽みたいに明るくて、でもその裏でやろうとしていることは太陽のような眩しさで表には出てこなくて…。まりえちゃんソフィはぺーちゃんソフィよりも精神的に少しだけ大人な感じがあるので、自分がやろうとしていることの大きさを分かっていながらやっている感じがありました。でもぺーちゃんソフィは事の大きさもあまり理解しないまま突っ走っている印象です。だから、この2人のソフィを見比べるだけでもかなり感じ方が変わると思います。
それもあって、Slippingでもあんなに嬉しそうにしているのが無邪気ゆえのものなんだなって納得できました。まりえちゃんソフィのように様々な反省をしたうえでの佇まいではなくて、あんなこともあったけどやっぱりママが大好き!っていうのが伝わってくる佇まい。まるで全然違うので、その違いを観るのも楽しいですし、それに応える岡村美南さんドナのお芝居もちょっと変わるので見どころの1つです。
なんか、改めてソフィに対する印象を自分の中で咀嚼しながら観れた公演にもなりました。ぺーちゃんソフィのお芝居へのアプローチもまりえちゃんと全然違うし、ぺーちゃんお芝居が本当に上手だから魅せるところはしっかり魅せてくるのもさすがでした。なんだかんだで可愛くて憎めないソフィですし、もっと公演を重ねていって美南ママのことを愛してあげてほしいです(笑)
観劇の感想・考察
気になったポイントについてまとめています。
岡村美南さんドナと三平果歩ちゃんソフィの絡み
恒例のみなぺーレポいきます。
スパトゥル。「あなたがいてくれる」で美南ママに指差されたぺーちゃんソフィが両手でハートを作って、そのままハートを維持して美南ママの元に向かっていました。そして顔にそのハートを持っていって、美南ママに押し付けるように猛アプローチ!そんなソフィに困惑しながら「座りなさい」って感じで諭していました(笑)
そしてダズユアカテコ。今回はぎゅーってハグをしたあとにぺーちゃんが岡村さんの腰に手をあてて、ウエストの細さに驚いていました。ぜひぺーちゃんには岡村さんにご飯を食べさせてあげてほしいです。『ウェストサイド物語』では山本紗衣さんが「美南さん小食なんで、私が食べさせてます」って言っていたので、マンマカンパニーでも誰かに食べさせてもらえたらいいなぁ…。ちょっと頬もこけがちなので心配です。
そんなわけで今回の絡みは割とあっさりめだったかも。先週までのまりえちゃんが岡村さんにべったりだったので、なんだかぺーちゃんのほうがあっさりに見える不思議(笑)もちろんそれでもママ大好きな感じは全面に出ているんですけどね。ぺーちゃんはママだけ!っていうより、周りの人とも一緒に楽しんでいる感じがありました。これも千秋楽が近付いていくと多分どんどんママに甘えたがりな子に変わっていくと思うので、それも楽しみです!
まとめ
ということであっという間の遠征でしたが、今回も有意義な観劇ができました。相変わらず元気に舞台に立たれている岡村美南さんのお姿も観ることができましたし、久しぶりに三平果歩ちゃんのソフィも観れましたし。急な突発ではありましたが、本当に来て良かったです。
この並びは京都では観られないかもしれませんからね…。いっぱい目に焼き付けたいと思います。
とはいえもう正直金銭面的にヤバいのですが、それでもやっぱり思い出はプライスレス…。なので福岡はこれからほぼ毎週行くことにします。どうか岡村美南さんが千秋楽まで出演してくれることを、そして千秋楽まで無事に完走できることを祈りたいです。
岡村美南さんが世界一大好きだと実感できました!また来ます!
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