2020年12月12日マチネ&ソワレ 劇団四季『マンマ・ミーア!』@福岡




マンマ・ミーア!
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ゆうき
ゆうき

マチネで岡村美南さんドナ25回目の観劇!

日時:2020年12月12日マチネ&ソワレ公演
場所:キャナルシティ劇場
座席:マチネ1階S席E列23番、ソワレ1階S席E列21番




はじめに

マチネの観劇で岡村美南さんドナ25回目、ソワレの観劇でマンマ通算60回目となりました。いやはやペースが恐ろしいです。別に何かを発見するために毎回観劇しているわけではないのでブログもこんなペースで更新続けても同じようなことばかりしか書けないんですけど、やっぱりナマモノなだけにちょっとした間合いや表情が違っていたりすることもあるし、その日その日の公演を楽しめるっていうことが何よりも嬉しいなと感じられました。

回数観ることがいいってわけでもないし、質より量ってわけでもないし、もちろん1回の観劇を大切にしているんですけど、どこか自分でも感覚が麻痺している部分はあるなと思っています。多分、浅利慶太さんはこういうファンを望んでいないでしょう…(笑)

だけどやっぱりご贔屓が舞台に出演していて、劇場に行けばご贔屓のお芝居を観られるっていうことが奇跡だしファンとしても嬉しいし。そうなると、こうやって通ってしまうんですよね。回数観るからこそ変化に気付けたりすることもあるし、そういった日々の変化や成長を見届けられることに喜びを感じているのかもしれません。

今なら貴重なみなぺーも揃っているしね!

と、突然よく分からない話を始めてしまいそうになったのでレポに移っていきます。ちなみにソワレでは恒川愛さんをお見掛けしたので、もしかしたらターニャ役デビューが近いかもしれませんね。千秋楽間近ですが、今後のキャス変もドキドキです!

ということで今回もマチソワ混合レポになってしまいますが、どうかお付き合いくださいませ!

総評

全体の感想を書いていきます。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

マチネソワレともに大きなミスもハプニングもなく、素晴らしい白熱したお芝居が繰り広げられていました。なんだか先週観たときよりも金曜日に観たときよりもお芝居に変化が出ている方もいらっしゃって、凄く新鮮な気持ちで観劇できました。特に阿久津陽一郎さんが本当に毎回違うお芝居をされるので、とても引き込まれてしまいます。サムに対しても色々考えながら観劇を楽しめました。

そして座席はどちらもE列のドセン寄りの実質最前列センターみたいな場所でした。今期のマンマではこの辺の位置に座るのほぼ初めて…?だと思うので、見え方も感じ方も全然違って新鮮でした。やっぱり何だかんだで物語全体はドセンが一番観やすいですね。俳優さんにこだわり出すと上下どっちがいいとか出てきますけど、今回はマチネもソワレも全体的に観やすい席だったのでいつも以上に観劇に集中できました。

だからこそ、ドナにも感情移入できたしソフィのことも愛しく思えたしサムの気持ちを思ってしんどくなったし…と、これまで以上にキャラクターの心情を深く理解することもできた気がします。どうしてここでこのキャラクターはこんなことを言うのか、こんな表情をするのか…ってリンクさせながら観ると、面白さ倍増しますね…。むしろ今まで集中してなかったのかって思うくらい、今回はマンマの世界観に深く入り込めました。

それとマチネもソワレも拍手が凄く大きかったので、いつになく熱気もあって一体感もありました。これも千秋楽がちょっとずつ近づいているからなのかな。ステージと客席とで熱気がほぼ同じような感じだったからこそ生まれた一体感を肌で感じながら観劇するのは凄く楽しかったです。それにドセン付近はやっぱり岡村美南さんと目が合いやすいなぁ…っていうのも実感。マチソワどちらもたくさん目を合わせていただけました。嬉しかったです。

そんな、いつも以上に色んな収穫があってすっごく楽しめた観劇ができて本当に幸せでした。今週もこうして来れて、やっぱり良かったです!

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いていきます。

ドナ・シェリダン:岡村美南

ソワレはチークが濃くてアンパンマンみたいになっちゃってたのが可愛かったです(笑)が、お芝居においてはマチソワどっちも好調でどんどん良くなっている感じがあって観ていて頼もしかったです。

いつも顔ばかり観てしまって、「顔がいいなあ」とか「可愛いなぁ」とかそんなことを思いながら見つめてしまうので部分的なドナの感想ばかりになってしまうんですけど、今回はしっかり全体を意識しながらその中でのドナの立ち位置を理解するように努めました…。ドナって凄く魅力的な女性ではあるんだけど、彼女自身は完璧でないと思っているし後ろめたさを常に感じながら生きているんだな、というのが今回の気付きでした。

父親が誰だか分からないことも、未婚の母となってしまったことも、家を追い出されたことも、借金を抱えながらホテルを経営していることも、そして母親の務めをちゃんと果たせているのかどうか不安なことも…。全部、ドナは持ち前の明るさでこういった不安や後ろめたさを隠していて、それこそ元カレ3人が現れるまではある意味順風満帆だったんでしょうけど、一気に露呈してしまった印象がありました。

岡村さんドナがかっこよくて強そうに見えるのも、本来の弱さや不安を隠すためのものだと思いました。元カレたちと再会して「私本当にバカだったわ…」と自責の念に駆られながら泣き出しちゃう姿も可愛いですけど、The Winnerでも「バカだった愛を信じ夢を見たこの私」と歌っていて、そういう過去の自分の甘さを今になって痛感し、感情を揺さぶられているのがとても痛々しかったです。

それこそ岡村さんドナは見た目が相当若いのもあって、若さゆえの過ちや若ママならではの苦悩がより濃く描かれています。だからこそドナの未熟な部分がすっごく全面に出ていて、後先考えずに生きてきた若かりし頃のドナにも説得力があったし、母親として自分はちゃんと役目を果たせているのかという苦悩も凄く感じられました。今が楽しければいいやという過去の自分と、守るべきものができた今の自分とでは考え方は大きく変わっているだろうし、未熟ながら必死にそれでも生きていこうとする姿がとても印象的でした。

だからこそのSlippingとThe Winnerです。やっぱりこの2曲に行きつくんですけど、ここに今のドナのすべてが詰まっていると思いました。Slippingで岡村さんドナが見せる表情はとても複雑で、娘に頼ってもらえたことの嬉しさ、手をすり抜けていくことの寂しさ、色んな約束を守れなかったことの後悔、色んな感情がごちゃごちゃに織り交ぜられています。父親のこともあってか誇れるママではないと自覚していて、真っ直ぐにソフィを見つめられない瞬間もありました。涙を浮かべつつ後悔の念に苛まれつつ、それでも時が止まってほしいと願わずにはいられない弱さを見せながらソフィと対峙する瞬間の表情も必見です。眉を下げつつ寂しそうな表情をしながらソフィを見つめ、「バージンロードのエスコート、ママがしてくれる?」と言われて必死に笑いながら頷いて強がって、「誇りに思ってるわ、ママを」で歪む表情を隠すように笑顔を見せる、ここの表情の変化も凄く細かいです。

あんなに自分に自信がなかったドナがこの一言をソフィに言われて、どれだけ嬉しかっただろう、どれだけ救われただろう…と考えるだけで胸が押しつぶされそうでした。あまり泣くことのなかった岡村さんがSlippingで毎回泣くようになったのも、やっぱり母親にとって娘の存在がどれほど愛しいものかを再認識させるには充分でした。お手本もなく自分なりに探りながら子育てをしたであろうドナの頑張りが報われた瞬間ですし、舞台であんなに大きく見える岡村さんの背中が凄くちっぽけに見えてしまうほど、ここのドナは凄く弱くて繊細なんだなぁ…と思えました。1幕で電動ドライバーぶん回してた人とは思えません(笑)

The Winnerもね、どんどん居方が変わっています。特にソワレでは「許してね怒らないで放っておいて」のところとか、目を逸らすことなくずっとサムを見続けて歌っていたのが印象的でした。今までは「放っておいて」でちょっと目を逸らしつつ歌っていたんですけど、目を逸らさなくなったことで正面からサムと向き合って自分の意思を貫こうとするドナの覚悟を感じさせました。ドナがある意味母親として覚醒したからこそ、ソフィを命をかけて守ろうとする強さが凄く出るようになりました。今まで、このナンバーはドナの弱さが露呈する印象があったんですけど、ここに来て岡村さんドナの場合は一気に強さが出るようになって、凄くグッと引き込まれました。岡村美南さんならではのドナが仕上がったように感じました。

こんな感じで、「自信のない母親の弱さから、覚悟を持った母親の強さ」を見せることこそが岡村さんドナの一番の魅力だと今回観ていて強く思いました。毎回この2曲は観るたびに感じ方が変わるんですけど、今回のドナの居方は凄くストーリー性もあってかっこよかったです。何も残らなくなったからこそ、唯一守るべきもののために戦おうとするドナが凄く素敵でした。若さゆえの苦悩もあったけど、それが報われてからの岡村さんドナは見違えました。

なんかすっごく胸を打たれて放心状態になりましたし、やっぱり岡村美南さんはすげえや…って感動しました。ここまでドナを繊細に演じ切った姿を観られて、マジで嬉しかったです。

カテコではマチソワともにガッツリとこちらを見て手を振っていただけました。それも凄く嬉しかったんですけど、特にソワレはドセンなこともあってライブで岡村さんが目の前に立たれていて、客席を見ながら歌ってくれるんですけど、そのときに何度も目が合って微笑むようにして歌ってくれたのがすっごく嬉しくて頭が麻痺しました。こんなに岡村さんと目で会話するじゃないけど、一緒に同じ時間を楽しんでいるっていうことを実感できたのが凄く久しぶりで、嬉しかったです。

個人的にこんな嬉しいこともあって、もう感無量のマチソワでした。最高に楽しかったですし、またさらに進化した岡村美南さんのドナを見届けることができて幸せでした。

ソフィ・シェリダン:三平果歩

ぺーちゃん、マチネは金曜日に引き続きやや大人しめな感じのソフィだったんですけどソワレになって横浜みたいにやややかましいソフィに戻っていてちょっと安心しちゃいました(笑)とても元気いっぱいで天真爛漫なソフィになっていたので、凄く元気をもらえました。

ソフィがどうしてここまで完璧な結婚式にこだわるんだろう…と思いながら観ていましたが、自分の父親が誰なのかを知ることが自分を知ることだと思い込んで猪突猛進に真実を追い求めている姿がぺーちゃんソフィの可愛らしさの1つでもあると再認識できました。ドナやスカイに隠し事をしていた後ろめたさを感じつつも、持ち前の明るさでそのことを隠し、屈託のない笑顔でどんどん周りを巻き込んでいくのが凄く上手。大人たちがついソフィに甘くなっちゃうのは、単にドナの娘だからだけじゃないなと思わせてくれるくらい、愛嬌が抜群でした。

常にニコニコしているからこそ、スカイと向き合うときのぎこちなさが逆に強調されて、それも凄く良かったです。言い出そうとするんだけど言えなくてついごまかしてしまうような言い方も凄く絶妙で、ソフィがやろうとしていることを知らないスカイとの対比がより濃く描かれていて面白かったです。そのまま空気に飲まれるようにスカイといちゃつき出すのも、今が良ければいいっていう昔のドナの生き方にそっくりで、やっぱり親子だなぁ…と感じました。

それからビルが父親かもしれないと分かって嬉しそうにする姿も印象的だったのですが、個人的には2幕のスカイとのやりとり、それからドナとの対峙が特筆したい部分です。スカイと言い合いになるシーンは竹内一樹くんスカイのお芝居の上手さも合わさって、凄く見応えのあるシーンになっています。

ぺーちゃんソフィが凄く必死に訴えるのはスカイを愛しているという事実よりも自分を知ることが大切だという意見。そう信じて疑わなかったのにスカイに正論を突き付けられて頭が真っ白になって涙ながらに「私を愛してるかどうか…?」と混乱してしまっている姿も凄く愛しかったし、未熟さが強調されていて良かったです。ソフィはドナのことを尊敬しつつも、ドナのようにはなりたくないと思っている節もあるので、自分が何者なのかを知る=父親が誰なのかを知ることに必死になっていますが、だからこそ本当に大切なことに気付けていないっていうのがぺーちゃんの明るさゆえの空回り感や周りからちょっと浮いた感じで説得力を出せていたように思えます。

自分が本当に大切にすべきことは何なのか分からないままドナの部屋を訪ね、ドナとぎこちないながらも対話を試みていく。でもドナは無償の愛でソフィを受け入れてくれて、自分の過去についても本当のことを話してくれて、何もかもを犠牲にしながらソフィをたった1人で大切に育ててくれたことを知って、ようやく自分にとって大切なことは何なのかに気付いていく。このソフィの成長が、ぺーちゃんの表情と台詞の言い方でしっかり表現されていてとても心を揺さぶられました。

「誇りに思ってるわ、ママを」の言い方は若奈まりえちゃんとは全然雰囲気が違うんですけど、横浜のときみたいに「やっぱりママが大好き!」っていう気持ちだけじゃなくて「私にとって本当に大切なのはこんな素敵な家族がいるってことだ」という気付きへの喜びも感じられるようになりました。ここのドナとソフィの信頼関係がどんどん強くなっていくので、観ていて凄く楽しいです。うわべだけのナンバーじゃなくなってきて、しっかり2人の関係性がSlippingの中で描かれるようにになりました。

ぺーちゃんソフィがこうやってストーリーを追いながら成長していく姿をじっくりと観察してみて、ちゃんとこの子はドナの娘だったんだなぁ…と説得力を感じることができたのは今回の大きな気付きです。

あとはマチネの「ウォータールー」でぺーちゃんが両手をつきながら足をくるくる回す系のアクロバットをやっているの初めて気付いて「すげ!」ってなりました。本当に身体能力が高い(笑)凄くニコニコして最初から最後まで愛嬌抜群なのも可愛すぎましたし、屈託ないなぁ…と心を絆されました。今回もたくさん堪能できて嬉しかったです。

ターニャ:高倉恵美

恒川愛さんが見学にいらしていたのでもうそろそろ高倉さんターニャ見納めかも…と思ってしっかり観てきました。この日、高倉さんがインタビューを受けている新聞の発売があったので買って読んだのですが、ターニャって38歳の設定らしいです。驚き…。

それにしてもマチネの高倉さんがマジでやかましくて、すっごく腹筋を鍛えられました(笑)元々やかましいターニャではあったんですけど、マチネはいつも以上に面白くて最高でした。高倉さんターニャはとにかく人の噂話や恋愛事情を聞くのが好きみたいなので、ドナの話をニヤニヤしながら聞いているのがすっごく面白いんですよね。心配しているように見せて実はかなり楽しんでいるのが丸わかりで、こういう人いるよなーーー!っていう謎の説得力と親近感がありました。

マチネではロージーに「他に何をすればいいの、3人の男と!」と言われたときに「ぐふ…ぐふぐふっ…思い出させないで!」って笑ってて腹筋死にました(笑)その笑い方何…意味深すぎる笑い方もですけど、ターニャのコミカルさが凄く強調されてめっちゃくちゃ笑いました。ソワレではロージーにビルの話をされたときに耳打ちするかのように「ちょっと好きなの?」って言ってて、そのやかましさも絶妙でした。

それから1幕DQ。岡村さんドナがレイをぶんぶん振り回しながら歩くので、それを避けるように必死に手でぶんぶん振り払いながらドナの後ろをついていってて可愛かったです。やることが本当にお茶目(笑)

と言いつつも、ラストでドナがサムと急遽結婚式を挙げた際には涙ぐむようにして親友の幸せを心から願っていて、もうマジでよく分かんない人です(笑)散々ドナの恋愛話を肴にお酒を飲んでそうな感じがあったけど、ちゃんと幸せは喜んでいるっていうのが憎めなくて、愛しさを感じました。ここまでターニャに対して面白さや魅力を感じたこともなくて、高倉さんのお芝居がこんなにもイキイキしているのもターニャがハマり役だからだろうなぁ…と思いました。

真面目な役も凄く素敵ですけど、ターニャほど高倉さんの魅力が爆発している役もないんじゃないでしょうか。個性的で作品にユーモアを与えてくれる唯一無二の存在だと改めて実感しました。面白いくせにダズユアは超絶かっこいいし、振れ幅が凄いです。今回もたくさん笑わせてもらえて幸せでした!

サム・カーマイケル:阿久津陽一郎

マチネではいつものオールバックだった前髪がおりてて、見た目10歳くらい若返っててめっちゃかっこよかったです。ソワレでも最初はしっかり前髪固めてたのに、終盤のほうではやっぱり前髪おりてきちゃってて若返っていました(笑)

そんな阿久津さんですが、今回もサムのお芝居は凄く魅力的で面白かったです。マチネは凄く動揺しまくる語尾強めのサムになっていたし、ソワレは動揺して弱気のサムになっていたし…と毎回サムの雰囲気が違っていて凄く新鮮。不意打ちを食らうこともあるので、油断できません。

個人的には、マチネのThank You~でソフィが「歩く前からもう私踊った」と踊っているのを見て「はははは」と笑いながらソフィに背中を向けてすんっ…とした表情に変わったのがとても面白かったです。乾いた笑いをしながら動揺を必死に隠そうとしているのがサムの可愛らしさを強調していました。

一方で、「S・O・S」とかを観ながらサムの立場になって考えてみたら凄くしんどくなってしまって、サム報われてほしい…という気持ちも芽生えました。ドナの言い分はいったん置いておくとして、サムはドナのことがずっと忘れられずにいて、何があったかは知らないけど離婚して大切な子供たちとも離れ離れになって、そんなときにドナから結婚式の招待状が届いて…。結果的にはドナからの招待ではなかったものの昔と変わらないままのドナがいて、しかも付き合っていた当時自分が設計したホテルを現実にしてくれていて、さらに自分が父親かもしれない娘を産んでいて…。そりゃサムからしたら、ドナへの恋心が再燃するきっかけがたくさんあったし、何としてもドナの力になりたいって思うよなぁ…ってなりました。

だから、あんなにドナに必死に増築のアイデアを提案したりソフィのことを提言したりしたんだなっていうのが理解できて、阿久津さんサムが嬉しそうにドナに話しかけたり心配するように声をかけたりするのも心苦しかったです。もちろんサムも悪い部分はあるんだけどね。

阿久津さんサムが落ち着いた佇まいだからこそ岡村さんドナの頭に血が上っちゃうお芝居との落差が生まれて、そのコントラストも凄く好きでした。ちょっとばかり弱気で情けない部分はあるんですけど、阿久津さん自身の包容力と落ち着きがあるからこそしっかりドナを支えようとしてくれそうだし、ソフィのことも大切にしてくれそう。今回はサムにも少し心を寄せながら観ることができて、とても新鮮な気持ちでマンマを楽しめました。阿久津さんのサムは本当に観ていて飽きないです。

観劇の感想・考察

気になったポイントについて書いていきます。

みなぺー母娘の絡み

今回も比較的落ち着いた感じだなぁ…とは思いつつ、やっぱりこの2人が並んでいるだけでも可愛くて仕方がなかったので目の保養でした。

まずスパトゥル。マチネはぺーちゃんソフィが「あっちあっち!」って遠くを指差すんだけど、岡村さんドナがかたくなにそっちを見ようとしませんでした(笑)もし指差したほうを見たら膝カックンでもやるつもりだったのかしら。ソワレは指鉄砲で至近距離でバンッと撃ち抜くぺーちゃんソフィ。一度は岡村さんドナもうっ…て撃たれたジェスチャーをしたものの、2回目以降は「やめなさい!」ってたしなめられていました(笑)ここのママは余裕ないからあまり困らせないであげてね、ぺーちゃん(いいぞもっとやれ)。

マチネのダズユアカテコではぎゅーってしたあとにぺーちゃんソフィが岡村さんドナの脇腹をこちょこちょ~ってくすぐっていて、2人できゃっきゃしていました。天使。可愛い。永遠に観ていたかったです。ソワレもぎゅ~~~~って抱き着いていたのが可愛かったし、ここのみなぺー母娘はずっと観ていたいです。

あと、ソワレのマネマネで「いつか金持ちの男を捕まえて」で男を捕まえて胸元にひょいっとしまう仕草をする岡村さんドナの胸元を覗き込もうとしていたぺーちゃんソフィも観測(笑)やめなさい(笑)ぺーちゃんソフィ、ちょこちょこセクハラまがいなことをするのでつい笑ってしまいます…。

横浜のときからは落ち着きが出たものの、2人の絡みは相変わらず可愛いですし、Slippingの両者のお芝居も表情も凄く素敵なので見応えは抜群でした。千秋楽に向けてもっともっと良くなっていくんだろうなぁ…って思うと、今から楽しみです。

三平果歩ちゃんソフィと竹内一樹くんスカイの絡み

この2人の絡みも凄く面白いので密かな楽しみです。

レイオール。マチネでは「昔はやきもちを妬くなんてことはなかったんだ」で金曜日と同じく遠くを指差してぺーちゃんソフィがそっちを向いている間に竹内くんスカイが膝カックン。今回はちゃんと成功して、ぺーちゃんソフィが見事にカックンされてました(笑)ソワレはほっぺツンだったかな。

2番では竹内くんスカイが吹きかけたハートに対するぺーちゃんソフィの動きがマチソワで違っていました。マチネではハートを避けて、それを「ほら、飛んでる」みたいな感じで空中を指差すぺーちゃんソフィに対し、竹内くんスカイがキャッチするのかと思いきや第2発をピストルみたいに撃って、見事にぺーちゃんソフィが撃ち抜かれていました。ソワレではハートをガッとキャッチして至近距離でピストルにして撃ち返していたぺーちゃんソフィでした。

また、「ウォータールー」では竹内くんがバイオリンみたいなものをエア演奏していたので、ぺーちゃんもそれに合わせるように何かを弾いていて、それから竹内くんがチェロか何かを演奏し出したのでぺーちゃんソフィが手でひらひら~ってしたり拍手したりしていました(笑)この2人はいっつもやっていることが謎すぎて可愛いです。

その他気になったことなど

ちょこちょこ面白い発見もあって、有賀さんハリーがヴレヴでソフィに「バージンロードを一緒に歩くよ!」と話すシーンで「イエス!!」って言うときに片足を挙げるんじゃなくて両足を地上から離してジャンプしていたのがとっても可愛かったです。有賀さんハリーもちょこちょこお芝居に変化が出てきたので、また後日まとめて感想を書きたいと思います。

あとはダズユア。マチネでは、踊っている高倉さんターニャの足元に瓶を置いて必死に拝んでいる吉岡さんがいました(笑)何を拝んでいるんだか知らないですけど、最初の頃よりも柔軟に色々動くようになっていて、観るのが結構面白いです。ソワレでは歩いている高倉さんターニャの後ろをついていくエディがターニャのお尻を触ろうとして、吉岡さんに必死に腕を掴まれていました。こういう些細なやりとりも観ていて面白かったです。

まとめ

たくさんの収穫があった今回のマチソワになりました。座席位置によってもこれだけ見え方感じ方が違うということを再認識できましたし、何より岡村美南さんドナが日々進化されていくのを肌で感じることができたのが本当に嬉しかったです。

そういったお姿を客席から観ていると、やっぱりまた会いに行きたくなっちゃいます。早くも今回で25回目を迎えましたけど、まだまだ観たい。観られるものなら50回、100回、それ以上…と観続けていきたいです。それくらい、岡村さんドナがどんどん母親になっていく変化を感じられるのが嬉しくて仕方ないです。彼女がいつか舞台俳優人生に幕を下ろす日まで、見届けようと思えた観劇になりました。

彼女が舞台に立ち続ける限り、私も彼女のファンとしてその姿を見届けながら応援していきます!今回も素敵な思い出をありがとうございました!大好きです!

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コメント

  1. シマ より:

    はじめまして。
    岡村さんを検索してたらこのブログにたどり着きました。
    初めて岡村ドナを見た時、正直ハマらなかったんだけど、回数重ねる&このブログに出会って、今は岡村ドナにめちゃくちゃハマってしまいました。
    もっといろんな役の岡村さんをみたいなーと。
    こんなに愛が溢れているブログ、これからも楽しみにしています。

    • yunky373 yunky373 より:

      シマさん、はじめまして。
      コメントいただき、ありがとうございます!
      ブログも見てくださり、そして岡村美南さんに興味を持っていただきありがとうございます!
      私も最初は岡村さんのドナがあまりしっくりこなかったのですが、回数を重ねるごとにどんどん良くなられていきました。
      凄くお芝居が上手で丁寧かつ繊細に演じる方なので、ぜひ他の役も機会があれば観ていただけると嬉しいです。
      サイトも岡村美南さんのことも、何卒よろしくお願いいたします!

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