2年ぶりのノートルダム!京都公演初日です!
はじめに
まさか京都公演初日に行くことになるなんて1ヶ月前は思いもしませんでした。
岡村美南さんのバースデー観劇を狙ってパリアメ行くつもりだったのに、気付いたらノートルダムの稽古に入ってるんだもん!
ということで、岡村美南さんガチ勢として行かないわけにもいかず…。
必死にチケパトして、プレミア公演のチケットを手に入れることができました。
気付けばノートルダムの鐘は2年前の京都公演の9月15日が最後でした。
その日は宮田愛さんのエスメだったので、岡村美南さんのエスメは東京公演の6月7日が最後。
もう2年以上経ってるんですよねー!!
だからこそ、こうして久しぶりに岡村さんのエスメが観れると知って凄く嬉しかったです。
『ノートルダムの鐘』京都公演の稽古場から – https://t.co/WIFV9KhiDX
— 劇団四季 (@shiki_jp) July 12, 2019
まもなく開幕!――『ノートルダムの鐘』京都公演稽古レポート – https://t.co/NTaFWCV1iA
— 劇団四季 (@shiki_jp) July 23, 2019
久しぶりの京都劇場です。
席は後ろ目でしたけど、入れただけで大満足…!
しっかり拝んできましたので、ぜひ最後までご覧くださいねー。
総評
全体の感想です。
そもそもノートルダム自体を観るのが久しぶりだったのもあって、以前から出演されている方は凄くブラッシュアップされていて凄い完成度の高さでした。
加えて新しいキャストの皆さんもいらっしゃって、全体的に新鮮味を感じられた気がします。
何より岡村美南さんがノートルダムに戻ってきてくださったことが何よりも嬉しくてたまりませんでした。
本当に熱量が高いキャストの皆さんのお芝居で、とても素晴らしかったです。
今回の座席はS列という前に通路を挟んだ席でした。
それもあって解放感がありましたし、全体的にすっごく観やすい!
表情などの細かい部分はぼやけましたが、そこはオペラグラスでなんとか補完。
サイドの端寄りでしたが見切れることもありませんでしたし、特に不便はありませんでした。
迫力もこの席でもしっかり伝わってきたので、凄く新鮮で良かったです。
初日とは思えないクオリティの高さと客席の温度感。
特に大きなミスもありませんでしたし、とにかく素晴らしいの一言に尽きます。
あとはやっぱり久しぶりだったこともあって余計に楽しめました。
岡村美南さんのマイロ以外の役を観たのも久しぶりでしたし、すべてが新鮮な気分。
本当に京都まで来て良かった…と実感できる公演でした。
キャストの感想
気になったキャストの感想を書いていきます。
カジモド:田中彰孝
あっきーカジ、確か東京公演のデビューしてすぐの頃を観ているのですが、あれから2年半が経って物凄くレベルアップしていて驚きました。
デビューしたてのあっきーカジモドはどこかシンバの面影があるような、ちょっと野性的でサルっぽい感じがあったんです。
確かに動物的な感じは動きとして名残があったのですが、それ以上に人間らしいカジモドになっていて凄く良かったです。
ただ身体能力の高さが至るところで見えたので、あ、やっぱり野生的だなぁって(笑)
だけどそういう部分が好奇心旺盛な元気いっぱいのカジで、愛しさが溢れました。
それくらい伸び伸びとした一面があるのに、フロローの前ではすっごく縮こまってしまうのが本当に切なくて…。
ああやって否定され続けて抑圧されていった、そんな歪んだフロローとの関係性を凄く感じさせるカジモドでした。
なんかね、その縮こまり方が本当に犬や猫といったペットそのもので。
うちの犬も普段は好奇心旺盛でとにかく動きまくってるような、無邪気な一面があるんですけど。
やっぱり色々やらかして怒られて縮こまって耳がぺたりと下がってしまうんですよね。
まさに劇中でも「フロロー大助祭のペット!」という台詞がありますが、その通りなんだと思いました。
だから人間なのに人間じゃないような、動物のような…そういう複雑な感情を抱かせる表現力の高さにただただ驚きました。
ある意味野性的な動物的なカジモドの動きっていうのは、あっきーカジモドにおいて間違いではない表現なんだろうなって思います。
あと、Top of the Worldで歌ってるエスメを横目で嬉しそうに見続けるあっきーカジが健在でそれも嬉しかったです。
可愛いんですよねぇ、抑圧された子供がまるで親に褒められたかのような、そんな明るい笑顔になるあっきーカジが。
他にも色々書きたいことありますけど、とりあえずキリがないのでこのくらいで。
あっきーカジモド、想像以上に凄く良くなっていたので本当に感動しました。
達郎さんカジもしばらく観てないので、2人を観たらまた新たな発見があるんだろうなって今から凄く楽しみです。
フロロー:野中万寿夫
万寿夫さんのフロロー、こんなに冷徹だったっけ…ってくらい冷徹でした。
一度でもカジモドのことを愛したことがあるのかな…って思わせるくらいの冷たさで衝撃を受けました。
前はもう少し優しさや愛情が感じられた気がしたんだけど…。
だから、あっきーの感想のところでも書きましたが、ペットなんですよね万寿夫さんフロローにとってカジモドは。
ペットはペットでもいわゆる虐待をしてしまうようなダメ飼い主みたいでした…。
肉体的かつ精神的暴力を浴びさせ続けて、意思を持たせないように自分の思い通りになるように抑圧する。
そういうDV的な一面が垣間見られて、なんか凄く胸がキュッと痛くなりました。
だからこそ「人間を愛したことがあるのか」っていうカジモドの言葉は凄く的を得ている気がしたんです。
ペット、奴隷…そんな風にしか思っていないカジモドはもちろん、エスメラルダのこともまるで奴隷のように扱って、その人の意思なんか尊重しようとしなくて。
本当にこの人に人間の心はあったのだろうかって、凄くおぞましくなりました。
彼は彼なりに葛藤している姿が描かれているし、確かに人間なんだなって…思わされなくもないんですよ。
だけど、やっぱり万寿夫さんフロローは人間じゃないです。
少しでも愛情や優しさを感じられた頃であったならまだ救いはあったけど、久しぶりに観た万寿夫さんフロローは本当に身体を悪魔に蝕まれた怪物でした。
ちなみにヘルファイヤーめちゃくちゃかっこよくて鳥肌止まらなかったですね…。
エスメラルダ:岡村美南
岡村美南さんが最後にエスメラルダを演じたのは1年3ヶ月前の横浜公演でした。
私は横浜公演は観に行っていないので、実質最後に観たのは東京公演の6月7日です。
気付いたらもう2年岡村さんのエスメラルダを観ていなかったんですよね…。
正直かなり後悔しましたし、もっと通えば良かったって思ってノートルダム再演を願っていました。
そしたらまさかの岡村美南さんエスメが生還…。
久しぶりに観た岡村さんのエスメは、以前とはかなーり変化があって凄く新鮮でした。
やっぱり役を離れた時期が長いのもあるし、その間にマイロという大人の女性を演じたのも凄く大きいんだと思います。
以前の岡村さんエスメは贔屓目に観て、完成されすぎていた気がしました。
誰もが岡村さんエスメに恋するのは当然だし、彼女なら魔力があって数々の奇跡を起こせても当然…そんな完全無敵な印象があったんです。
でも、なんか「器用に生きるのが上手」そんなエスメに変わった気がします。
具体的にどう変わったからそう思ったって言葉で表現はできないんですけど、なんかそう感じたんですよね。
多分、以前は歌声やお芝居に力強さが凄くあったからなんじゃないかなって。
それが随分力を抜くようになって、緩急や強弱をより付けられるようになったんだと思います。
「タンバリンのリズム」なんかはそれが顕著で、あの曲は周りの男たちを魅了するような曲でもあるのに岡村さんは割と力強さが強調されていて色っぽさの面で欠けてたんですよ。
(岡村さん自身が色気ないだろっていうツッコミは受け付けません)
でも、歌い方として逆に軽めに歌うようになったというか、力まなくなったのは凄く大きな変化だと思いました。
それもあって歌声に艶っぽさが出たし、凄く魅力的になったと思います。
あ、いや…えっと、あの…やっぱり岡村さん自身に色気はなかったんですけどね…。
あ、でも太ももから脚にかけてが無駄な肉が一切なくてとてもえっちでした。
お芝居の面でも緩急や強弱の付け方に所々変化が見られましたし、大人びたエスメになった印象です。
マイロを演じたことがでかいかなぁ…その辺は、多分。
でもその分聡明さは秀でていて、そういう部分は岡村さんの魅力ですね。
あと特筆すべきは、やっぱり岡村美南さんの包容力の高さ…。
カジモドに対してフラットに接してあげられる、そして歩み寄ってあげられる。
触れることも躊躇わないし、「あなたのお友達、好きよ」って声をかけてあげられる。
そのときの声色も表情も手も指先も、すべてが慈愛に満ちていて…。
ああもうマジで「歩く包容力だわ」って思いました。
そこにやらしさとか正義感とか、そういうものはまったくないんですよね。
岡村さんが色んなところで言ってますが「エスメはヒーローではない。正しいことを正しいと思ってやっているだけ」っていうのが、まさにこの包容力の部分でも感じられます。
カジモドに優しくしようと思ってそうしているとか、そういうことじゃないんですよね。
この包容力は岡村さん自身から滲み出るもので、そこに偽りもやらしさもないんです。
偽善なんかではなくて、カジモドに自然と歩み寄れるその優しさが、岡村美南さんエスメの最大の良さだと私は思っています。
Top of the Worldで歌い終わったあとにカジモドの頬に触れて撫でてあげる、その仕草も以前から好きでした。
やっぱり岡村美南さんの包容力が爆発するこのシーンは、作中で一番好きです。
これだけのために京都まで来た甲斐があったというもんです。
そして最後なんですけど、死ぬお芝居がすっごく上手になられていてビックリしました…。
別に下手ってわけじゃなかったけど、さらに磨きがかかって上手になっていました。
もう上手く言えないですけど、なんか…息絶える直前ってこんな感じなのかなって…リアルに思わされる感じで。
口紅が取れてナチュラルメイクに変わる部分も大きいとは思うんですけど、それだけじゃなくて。
「弱々しい」とかそういう簡単なものじゃないんですよ。
限りなく体力もなくて、多分声出すのもつらくて、それでも必死に何かを伝えようとする、その生命力の強さ、そして儚さ。
そこが合わさって、エスメの最後の想いが溢れる、それが伝わってきたようでした。
こんなに岡村さん良かったっけ…って思うくらいに凄く良くなっていて、正直これ以上ないくらいに好きって気持ちが溢れました。
本当に本当に素晴らしかったです…。
1年3ヶ月のブランクを感じさせない完成度の高さ、本当に脱帽です。
ただただ凄いとしか言えなかったですし、こうして2年越しにレベルアップした岡村美南さんのエスメラルダを観ることができて幸せでした。
フィーバス:清水大星
清水さんもかなり久しぶりですが、なんかSomeday前のお芝居が凄く良くて感動でした。
たくましい一面が多いフィーバスだからこそ、震えるような声と弱々しい表情はギャップありすぎて反則ですよ…。
佐久間さんと違って硬派なフィーバスのイメージですが、そこはまんまだったのは良かったです。
もう少し遊んでいる感じを出してもいいですけど、清水さんはこれでいいんです。
硬派だからこそ一途にエスメラルダを想う姿にはより一層説得力が増しますし、とても素敵。
(個人的には軟派な佐久間さんフィーバス大好物なんですけどね…笑)
で、話を戻してSomeday前のエスメラルダとのやりとりのシーンですけど…。
負傷した部分の痛みもあって、体力がないことを声の弱々しさでしっかり表現していて。
かつ「死」を目前にしたことの不安や恐怖が伴って、あれだけ勇敢だった兵隊が勇敢じゃなくなってしまうことへの説得力がとても感じられました。
何が言いたいって、一貫した真面目さとたくましさが崩れ去る瞬間を目撃してしまうわけで、その衝撃が本当に何とも言えないんです。
切ない、苦しい…そんな感情で伝えきれるものではなくて、うん、上手く言えないけど…。
久しぶりに観たのも相まって、よりフィーバスというキャラクターに深みが増したような気がしました。
とっても良かったです、清水さん!
クロパン:吉賀陶馬ワイス
稽古場写真見て初日はよしつぐさんかなーって思ってたら、まさかのワイスさん!
よしつぐさんに何かあったのか気になりますね…ちょっと心配です。
ということで久しぶりのワイスさんでしたが、相変わらず陽気なおじさんクロパン(笑)
カリスマ性の高いよしつぐさんと違って、怪しさ全開のワイスさんクロパンで逆に安心しました。
でも東京公演のときはもっと陽気なイメージありましたけど、時を経て結構落ち着いた印象です。
クールに振る舞っている感じもありますし、その中で必死に生きようとしている感じもあって。
声のトーンも結構落ち着いた感じになったので、陽気なおじさんだけどそれは見せかけな印象がとても強くなって良かったです、はい。
思った以上に(個人的に)良くなっていてワイスさんクロパン好きかも…って思いました。
あとやっぱり歌が上手い。
ワイスさんの歌声もっと聴きたいくらいなので、もっとクロパンの曲をくださいって思いました。
観劇の感想・考察
気になった箇所の感想などを書いていきます。
手島章平さんジェアンのかっこよさについて
プリンシパルは以前観た人たちですが、アンサンブルさんたちがお初の方が結構いまして。
その中でも個人的にドストライクだったのが手島さんのジェアンでした。
今まで観てきたのが宇龍さんとサトケイさん。
その2人とは全然違って、爽やかさ溢れるジェアンでもうめちゃくちゃ衝撃を受けました。
なんだこのイケメンジェアンはって感じですよもう…。
宇龍さんもサトケイさんもどこか真面目そうな印象があって、あまりピンと来なかった部分があったんです。
でも手島さんは軟派な感じでフロローも手に負えないようなどうしようもない感じ全開。
出番としては短かったですけど、かなり印象深く刻まれて、とても良かったです。
死んだエスメの手をバンバン叩くあっきーカジモド
エスメが死んで「エスメラルダ…ねえ、エスメラルダ!起きて!」って声をかけるカジモド。
このとき、あっきーが結構な強さで岡村さんエスメの手をバンバン叩くんですよ(笑)
もう岡村さんの手も細すぎてアレでしたけど、「い、痛いよそれ!」って思わざるを得なくて(笑)
もちろんここで容赦したらリアリティに欠けてしまうし、これで問題ないんですけどね。
そのシーンを観ながら「やめたげて!彼女のライフはゼロよ!!(物理的に)」って内心思ってしまい、もう感動も涙もすべて台無し感(笑)
そういうところにネタ要素を自らぶっこむなって思いましたが、なかなかに痛そうだったので(笑)
それにしても、マジで岡村さんの死に顔が美しすぎて私も死にそうでした。
相変わらずカテコの段取りを理解していない岡村美南さん
初日ということもあってカテコが随分と長引きました。
私は途中で拍手をやめてしまいましたが、ちょっとあまりにも長いかな…(笑)
素晴らしいことは素晴らしいので、それを讃えての拍手であればいいんですけど。
促すようなカテコの長さは日本の演劇界での問題でもありますよね。
というのは置いといて…。
岡村美南さんがカテコの段取りを把握していないのはパリアメでも多々ありましたけど。
ノートルダム初日でもそれを発揮していて、「相変わらずやなぁ…」って草生えました(笑)
何度かエスメ、フロロー、カジの3人が真正面奥に捌けていくことがあって。
多分そのときも岡村さんはそのつもりだったんだと思います。
だから後ろに向かって歩いていく岡村さんでしたが、その横を歩いていたあっきーが岡村さんの肩を下手側に押していて(笑)
「こっち」って岡村さんのことを下手側に方向転換させていました(笑)
いや、さすがに笑うでしょ迷子になった子供か(笑)
結局あっきーに肩抱かれながら一緒に下手に捌けていきましたけど、最後にそんなほっこりすることされたら幸せになっちゃいますよもう…。
本当に私のご贔屓さま、結構ポンコツで可愛いです…まったく。
まとめ
そんなわけで京都公演初日、本当にキャストも客席も熱量が高くてすっごく楽しかったです。
私自身もこの2年で転職したり鬱病を患ったり、色々と環境や自分自身の変化があったのもあって余計に感じ方が変わりました。
何よりキャストの皆さんの個々のブラッシュアップがとにかく凄い。
この作品ほど、人によって演じ方や感じ方が変わる作品はないと思います。
そして…。
最後に出演された6月9日のパリアメ以来となった我がご贔屓・岡村美南さん。
またこうしてエスメラルダとして会えて本当に本当に幸せでした。
彼女が「お芝居をやりたい」という想いで掴んだエスメラルダ。
初めての日本公演オリジナルキャストにも選ばれた役ですし、色んな想いがあると思います。
そんな役をこうして再び観ることが出来たのは、奇跡だと思います。
京都は正直お金かかるし遠いんですけど、それ以上の価値をくれるのが岡村美南さんのお芝居です。
歌やダンスもパリアメ以上に堪能できますし、正直ファンとしては嬉しい限りです(笑)
今回こそ後悔しないように…というか自分の気持ちに正直になって、通えるだけ通おうと思いました。
あと、記念としてグッズを買いまくったのですがトータル2万円くらいになっちゃったよ!
チケット代よりグッズ代のが高いって何よ!
って感じなのですが、シークレットチャーム買ったら1個も被らなかったしエスメラルダ2種類をコンプできました!
買って良かったーーーー!!!!
ということで、あっという間の京都公演初日でした。
マジで一瞬のように感じました。
楽しみって一瞬で過ぎ去ってしまいますね…。
ちなみに初日ということもあって、飯田達郎さんや味方隆司さん、山下純輝さんといった豪華な面々がロビーを歩いておられました。
次行くときは達郎さんのカジモドが観たいなぁ…。
明日のキャス変で岡村美南さんがステイなら、次は8月2日に行きます!
岡村さんがいる間はノートルダムの鐘強化期間です。
お金がある限り通うぞおおおおお!!!
京都に再上陸――『ノートルダムの鐘』京都公演が開幕! – https://t.co/1N8PLnh0xj
— 劇団四季 (@shiki_jp) July 28, 2019
公式さんも仕事が早い!
ありがとうございます!!!!!!!!!!!
そんなわけで、長くなりましたが最後までお付き合いありがとうございました!
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