2021年9月19日ソワレ 劇団四季『オペラ座の怪人』




オペラ座の怪人
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ゆうき
ゆうき

バースデー観劇でした!

日にち:2021年9月19日ソワレ公演
場所:四季劇場[秋]
座席:S席1階3列16番




はじめに

今年の誕生日は何観ようかなーってずっと悩んでいて、岡村美南さんがどこかに出演するならそれを観に行くつもりだったのですが残念ながら未だに戻ってこず…。本当は『アナと雪の女王』を絶対に誕生日に観るぞと思っていたのですが、ここ最近は『オペラ座の怪人』にハマってしまい、そしたら「やっぱりオペラ座を観たい!」と思い至り、結果的に今年のバースデー観劇はオペラ座になりました。

ちょうどタイミング的にお兄ちゃん戻ってきてくれるんじゃないかな~って予想していたので、ドンピシャに予想当たって嬉しかったです。私が今こうしてオペラ座に熱を上げているのは紛れもなく飯田洋輔さんのファントムがきっかけなので、大好きなお兄ちゃんファントムでバースデー観劇ができたのは本当に幸せでした。

そしてせっかくのバースデー観劇なので絶対に3列センターで観たいと思い、念願のガチな最前列センターでの観劇ができました。前に数列空席がない状態での観劇なんていつぶりだろう…。去年2月に『ライオンキング』を観たとき以来かもしれないです。オペラ座は天使像が上から降りてくる演出があるからなのか、最前列を含め5列までは中央が空席になっています。なので3列センターは8席しかないのかな?今後も座れるか分かりませんが、とにかく貴重な座席だったのでしっかりと観劇してきました!

いつも以上に解像度が高く、情報量も多い観劇ができたので覚えている限りレポしていきます。ぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

まず何よりも、3列センターちっけえ(笑)ステージとの距離が近すぎて、6列センターが最前列だったときとは比べものにならないくらい迫力がありました。オフマイクも全部聞こえてくるし表情もより細かく見えるし舞台袖も見えるから、情報量が桁違い。あまりにも凄すぎて目が離せませんでした。

それに音響もダイレクトに声が届くような感覚で、6列のときに感じた音がこもる感覚は一切ありませんでした。それもあって迫力が凄まじく、全身で歌声を浴びられてアドレナリンが出まくりの観劇ができました。ガチの最前列がこんなにも迫力あるということを、このコロナ禍によって忘れかけていたので、自分にとって28歳の幕開けとなる9月19日という日にこの感覚を取り戻せたのは本当に幸せでした。この日のために取っておいて良かった…。

ただステージとの距離が近い分、1幕ラストの天使像にいるファントムはほぼ見えなかったですし、シャンデリアも頭上をすぐ通り過ぎていくのでほぼ見えないし、ましてやプロセニアムアーチ上にいるファントムなんて天の声(笑)こればかりは仕方ないですね…。天使像でAIAOYを歌うお兄ちゃんファントムの表情は観たかったので悔やまれる…!

でも俳優さんの表情をたっぷりと堪能できたので嬉しかったです。ファントムやクリスティーヌは特に感情が激しく動くので、表情の細かな変化や息遣いを間近で感じられました。おかげでいつも以上に激アツなお芝居の掛け合いを観られて、作品をより深く理解できたと思います。本当に激アツ。

座席がステージと近い分、上手側で行われるやりとりは少し遠く感じましたが、オペラ座は下手寄りで観るのが好きなので座席位置的にもドンピシャでした。地下室でのファントムとクリスティーヌのやりとりは主に下手側で行われるので、洋輔さんファントムと紗衣さんクリスの対決を目の前で観られて迫力満点でした。いやはや、楽しかった…。

そしてキャストに関しても先週とほぼ変わらなかったですが、光田さんが戻ってきたり初めて青羽剛さんを観られたり…と少しずつ変化もあって、先週とは違ったオペラ座を楽しめました。個人的に観たかったキャストもいることはいるんですけど、でも今回のキャストで観られて良かったと思えたくらい皆さんのお芝居が本当に魅力的でたまらなかったです。

オペラ座に関してはお兄ちゃん以外は特にこだわりなく観ているのですが、やはり少しずつ好みも出てくるので、普段そんなにしっかりと観られない俳優さんたちを今回たっぷりと堪能できて良かったです。どの俳優さんを観るにも解像度が高すぎてむしろキャパオーバーでしたけど、おかげでキャラクター1人1人をじっくりと観察できました。

皆さん実力者の集まりだから歌もお芝居も上手いし、ひたすら耳と目が幸せでした。重厚感が凄くて、キャラクターそれぞれの思惑と感情がぶつかり合って、こんなにも観劇しながら感情が激しく揺れ動く感覚というのは久しぶりでした。とにかく熱すぎる公演でしたし、俳優さんたちのコンディションも最高すぎて全力で熱いお芝居を繰り広げてくださって感謝しかありません。とても素敵な公演を観劇できて幸せでした!

で、未だに私の中で解釈が固まり切っていない洋輔さんファントム×紗衣さんクリスティーヌについても注目しながら観ていたんですけど、やっぱり紗衣さんクリスティーヌは掴みどころがないなぁ。凄く不思議な人…。だけどその掴みどころのなさがクセになるし、もっと彼女を知りたい、もっと彼女に近づきたいと思ってしまう気持ちも分かりました。

洋輔さんファントムがあまりにも子供みたいに縋ってくるし強引な形でしか愛を伝えられないんだけど、紗衣さんクリスはそんな彼を優しく包み込むのではなく、するっと交わしてしまう。そして容赦なく怒りをぶつけられるほどの逞しさを持っていて、余計に洋輔さんファントムが切なく見えてしまいました。洋輔さんファントムと紗衣さんクリスは最後に形勢逆転して一気に洋輔さんファントムが弱く見えちゃう力関係が凄く好きです。

だからこの2人を観ていると絶対に結ばれることはないって分かるし、芸術を愛する者同士の想いの強さを競い合うバチバチとした闘いがむしろ観ていてドキドキしました。紗衣さんクリスが本当に逞しくて強いので、洋輔さんファントムがどんどん追い詰められていく様が切なすぎて胸がキュッとなりました。

だけど、所々ファントムとクリスティーヌが見えない絆で繋がっているのを表すような仕草をそれぞれがしていたり…と、気付かされるポイントもあって情緒が不安定になりそうでした。今回は墓場で赤いスカーフをすくってキスをしながら顔に正面から押し当てた紗衣さんクリス。偶然かは分かりませんが、洋輔さんファントムもラスト、クリスティーヌが投げ捨てたヴェールを拾うとまず頬に当てて、それから正面から顔に押し当てていました。こういうところで2人の仕草が一緒だと、ハッとさせられますね…。兄紗衣たまらんです。

他にも、今回はクリメグやジリー母娘、マネージャーたちなどキャラクター同士の関係性や絡みに注目してみたら色んな発見もあって楽しかったので、視野を広げるのって大事だなと改めて感じました。そしてキャラクターのことを知っていけば知っていくほど愛着が湧くので、どんどん沼にハマっていって抜け出せません。今度はあの組み合わせで観てみたいな~とか欲も出てきました(笑)

今回はオフマイクも結構聞こえてきたこともあって、よりキャラクター同士の絡みの情報量が多くて観るのが楽しかったです。ハンニバルの稽古中に高井治さんが「ハハハハハハ」と高笑いしていたのが聞こえてきたときはさすがに笑いそうになりましたけど、ご機嫌な高井さんを観られて幸せでした(笑)

そんな感じでとにかく情報量が多い観劇だったので若干キャパオーバー気味でしたけど、終始素晴らしい公演で感情を揺さぶられまくりで凄く楽しかったです。こんなにも素敵な公演をバースデー観劇として堪能できて本当に本当に幸せでした!

NEXT>>キャストの感想です!

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