2021年7月31日マチネ 劇団四季『オペラ座の怪人』




オペラ座の怪人
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ゆうき
ゆうき

初めての下手寄り観劇です!

日時:2021年7月31日マチネ公演
場所:四季劇場[春]
座席:S席1階7列14番




はじめに

2週連続のオペラ座観劇です!前回観たときに洋輔さんファントム×海沼さんクリスティーヌの組み合わせがあまりにも熱すぎて、これはもう一度観たい!と思ったので戻りのチケットを拾って無事観劇することができました。

オペラ座もようやく観劇回数重ねてきて自分の好みのキャスティングが分かってきましたし、それこそ1月10日の千穐楽も控えているので悔いのないようにたくさん観ておこうと思えましたし、自分なりにこだわりながらどんどん観劇できたらいいなと思っています。

本当はソワレに『アナと雪の女王』もチケット取っていたんですけど、どうしてもやらないといけないことがあったので見送りました。アナ雪に関しては町島智子さんがアナデビューされたら観に行きたいです。

あとは先日、来年5月に『ノートルダムの鐘』の再演が発表されたこともあってお金も貯めなきゃと思ったんですよね。岡村美南さんが出演されていないこの4ヶ月弱、何だかんだでたくさんの作品を観劇していたので正直財布も通帳も底尽きています。ちゃんとね、来たるときのためにお金は貯めておかないとですね!

と言いつつも、岡村美南さんに関しては動きがまったく分からないです。『キャッツ』福岡公演のパンフレットにも名前は載っていたそうですが一番最後に載っていたそうですし、何かあったときに出られるように…ということかもしれません。『ノートルダムの鐘』も公式サイトのギャラリーの写真が岡村さんから別の方にほとんど変わっていて、これはどういうことなんだろうなぁ…とちょっと邪推してしまいます。でも、退団はしていないので。大丈夫です。安心してください。

と、ちょっと脱線しましたけどその分今は別作品に集中できる期間でもあるので、今回のオペラ座もしっかり楽しんできました!念願の下手寄りでの観劇だったので、いつもの見え方とは違った視点でレポをお伝えしていけたらと思います。ぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

前回観たときに洋輔さんファントムと海沼さんクリスティーヌが感情と感情をぶつけ合う激しくて熱いお芝居を繰り広げていて、その熱気に飲み込まれてしまったのをきっかけに今週も観劇を決めました。だから期待しかなかったわけなんですけど、先週以上にこの2人の気合いと熱量が凄くて、感情の出し方も先週以上に大きくなっていて驚きでした…。期待をはるかに超えてきたので、もうただただ感無量です。

キャストは前回からメグやアンドレが変わりましたが全体的には大きく変わらず、だからこそ先週からさらにヒートアップしているのを強く感じることができました。とにかくアツい!特にやっぱり洋輔さんと海沼さんは凄かったです。前回観たときにこの2人が結ばれるエンドでもおかしくない…みたいなことを書きましたけど、改めて観てみるとそういうことではないな…と。この2人の間にあるものって、恋人のような愛の深さではなく「パパ」を通して繋がれた絆の強さだったんです。だから恋仲になれるというよりは、本当の家族のような存在になれたんじゃないか…って思いました。

共依存という言い方をしてしまうと印象が変わってしまう気がするんですけど、お互いがお互いを凄く信頼しているんだなぁ…って感じたんです。特に海沼さんクリスはファントムのことを心から信頼していて、彼のために心を捧げたいと本気で思っているのが凄く伝わってきました。そして洋輔さんファントムもクリスティーヌを本気で大事に想っていて、彼女のために人生を捧げていて…。だからお互いが相手をかなり必要としていて、その信頼関係があれば家族以上の繋がりを築けたはずなんですよ。お互いの存在がお互いを良い方向へ高めていったのは確かなので。

だからこそ、ラストで信頼関係が一瞬にして崩れて憎しみへと変わっていったことが凄く切なくて苦しかったです。やっぱりラストのシーンはファントムとクリスティーヌの信頼関係が強ければ強いほどズドーンと突き落とされるんですよね。要は落差です。洋輔さんファントムと海沼さんクリスはこれが本当に凄いんだなって再認識しました。最初から最後まで凄く感情的で凄く情熱的だから、観ている私たちにも2人の信頼関係が伝わりやすいし、視覚的にも聴覚的にも情にも強く訴えかけてくるものがあるんだと思います。

なんでこんなに観ていて涙が出るんだろう…って思うんですけど、ただただ切ないんじゃなくて、2人の強い信頼関係をずっと見守ってきたからこそ苦しくなってしまうんだなって感じました。今回は特に洋輔さんファントムのお芝居がすっごく心に響いて、めっちゃ涙が溢れました。凄く良質なお芝居を観られて、本当に感無量です。

そして今回は下手寄りからの観劇だったのも個人的にとても大きいポイントでした。今期オペラ座は過去5回とも上手寄りだったので、下手寄りで観たのは今回が初めてだったんです。地下室のシーンは結構下手寄りでのお芝居が多かったし、ずっと下手で観たいなぁ…って思っていたので、ようやく観られて嬉しかったです!

まあ見え方も感じ方も大きく違いましたわ…。やっぱりね、地下室でのクリスティーヌとファントムのやりとりが凄く観やすかったです。クリスが初めて地下室に連れてこられてファントムの仮面を剥がして迫られるシーンとか、ラストのクリスからファントムにキスするシーンとか…。ずっと正面から観てみたかったシーンをガッツリと観ることができました。でね、そうなると表情もしっかり見えるわけですよ。でね、そうなると「あ、今このキャラクターはこんなことを感じているんだ」って伝わってくるわけですよ。でね、そうなるとそのシーンの深みが増して作品への理解が深まるわけですよ。

だからもう、ファントムやクリスティーヌというキャラクターへの理解も作品そのものの理解も凄く深まった観劇ができました。下手寄りはファントムとクリスティーヌの重要なシーンを観るのにめちゃくちゃ良くて、今回座った席からは天使像に乗ったファントムも凄く観やすかったので個人的にかなり良席だったと思います。下手のサイドブロックになっちゃうと楽屋シーンで少し見切れが発生したりしそうだなぁ…とも思うので、バランスよく観るにはやっぱりセンターブロックが良いですね。

客席は緊急事態宣言中ということもあって空席も少なくなかったし、拍手ももっと大きな音でステージに届けたい…というのが正直なところでしたけど、客層は本当に良くて安心して観劇できました。先週も今週もだけど、満席じゃないからか拍手の厚みがとても物足りなく感じてしまいます。俳優さんたちがこれだけ凄いお芝居を繰り広げているので、もっともっと盛大な拍手を送りたい…と少しもどかしさを感じました。でも、そう感じてしまうくらい今回の公演も素晴らしかったです。

私にはまだまだ知識が足りない部分もあるし、回数を重ねながら一生懸命理解を深めようと頑張っている最中ですが、どんどん沼に引き込まれているのは確かです。作品のもつ魅力にどんどん気付けるようになってきて、俳優さんたちのお芝居に心を打たれて、こうして劇場に足を運んでいるわけなので。だから今回も観られて良かったなぁと思いました。

そしてもう一度下手側で観たいです。次は欲を言うけどもう少しセンター寄りの下手がいいな(笑)色んな席から、色んな組み合わせでこの作品を観て、自分なりにもっと理解を深めていきたいと感じられた観劇でした。とにかく最高の観劇ができてめちゃくちゃ幸せです!

>>次のページからはキャストの感想です!

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