2022年2月23日マチネ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』@京都(初日)




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

京都公演初日です!

日時:2022年2月23日マチネ公演
場所:京都劇場
座席:S席1階C列27番




はじめに

ついに『ロボット・イン・ザ・ガーデン』京都公演開幕です~~!無事に幕が開いて、自分も見届けることができて良かったです。

東京公演の前楽から今まで約1ヶ月。この間に観に行くはずだった公演がいくつか中止になってしまい、悔しい思いをしてきました。ロボット初日も無事に幕が開くか不安でしたが、本当に幕が開いて安心しました。

そして久しぶりの京都~~~!ここ数年何度も京都に通っていたので、なんだかマイホームに帰ってきたような懐かしさがありました。今回は以前以上に状況も悪化しているのでたくさん通えるかは分かりませんが、通える限りは通いたいと思います。

京都劇場周辺はロボット一色です。

デジタルスタンプラリーも開催されているので、時間の都合上1ヶ所しか立ち寄れませんでしたがミニチュアタングたんに会うことができました。残りは次回リベンジしたいと思います。

これは京都劇場と隣接しているホテルグランヴィア京都にいたタングたんです。

そして相変わらずQR非対応の京都劇場!!!

私、前日から当日朝にかけてお腹下しまくって死にそうだったので観劇諦めないといけないかも…とすら思っていました。そういうときのためにもやっぱりQRは対応していてほしいですわなー。

でも無事に観劇前にして体調が戻ったので良かったです(笑)本気で今回は諦めざるを得ないかも…と思っていたので本当に良かった……。おかげで観劇に集中できました。いや、ぶり返したらどうしようっていう不安はぬぐえなかったけども。結果的に体調戻ったから良かった良かった。

さて、劇場内のタングたんは京都仕様どす~~~!はんなり~~~!可愛い~~~!!!!これ、全国公演のときどんな感じになるのかめっちゃ楽しみどす~~~~!!!

ということで早速ですが初日を観劇してきましたのでレポしてまいります。ぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です!

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

いやー---色々と新鮮でした!何が新鮮ってキャストの組み合わせもだし、今回はセットが通常版じゃなくてツアー版の簡素な造りになっていたからその影響で一部の演出が大きく変わったことが、東京公演との大きな違いで凄く面白かったです。

東京公演から1ヶ月の期間も空いたし、懐かしさもありつつ新鮮さもありつつでさらに進化したロボットカンパニーの勇姿を見届けることができました。あとはもうとにかく岡村美南さんに会えたので本当に幸せ…。2019年の『ノートルダムの鐘』京都公演といい、2021年の『マンマ・ミーア!』京都公演といい、京都公演の初日は岡村美南さんが飾るという法則でもあるんですかね。京都公演開幕の女としてやっぱり今回も来たかという感じでしたが、久々にお元気そうな姿を観られて嬉しかったです。

今回、初めましての方が何人かいらっしゃって、まずはリジー役の山崎遥香さん。ずっと相原萌さんでしか観てこなかったので初めてでした。エイミーと絡むシーンはほぼないので残念でしたが、リジー枠ってリジー以外でも結構存在感のある役をやっているので、やまはるさんだとこういう風になるんだーと思うポイントがたくさんあって面白かったです。

あとはくまけんさんも帯津さんも初めまして。岡村美南さんとの組み合わせは初めてという点ではロジャー役の五十嵐春さんとの掛け合いも凄く新鮮でした。東京公演ではずっとカイサータティクさんがロジャー役を演じられていて春さんロジャーとは組めていなかったので、エイミー推しとしては絶対に見逃せないポイントでした。身長差もあるしお互い塩顔なのもあって(???)凄くお似合いだったと思います、はい。

組み合わせによる印象の違いもこれから書いていきたいと思いますが、まずは全体を通して観てみてもバランスは非常に良かったですし今期デビュー組も安定感が凄いです。いよいよオリジナルキャストとセカンドキャストをごちゃまぜにしてくるような組み合わせにしてきたからどんな化学反応が起こるかと不安もありましたが、観ていてテンポ悪いな…と感じる瞬間はなかったです。全体的なミスやハプニングもそんなになく、無事に終わった…という達成感でいっぱいだったかも。

ハプニングで言うとするなら、カイルが舞台上に2匹いたってことくらいかな(笑)初めてカイルが登場するとき、ラジコンみたいな感じで遠隔操作されたカイルが出てきますが、自走式カイルがソファーの後ろに回ると次は本城さんが操作するアナログ式のカイルにバトンタッチして登場してきます。その際、遠隔操作版カイルが本来ならソファーの後ろに隠れるはずが、隠れきれずに舞台上に出たまんまになってしまっていて…。他の人たちが舞台前方でお芝居しているときにゆっくりとじわじわ操作しながら動かしてソファー裏に隠そうとしていたのが面白すぎました(笑)

これ、今回私が座った席が上手サイドの一番壁側だったから見えちゃっただけなのかな…と思ったんですけど、他のフォロワーさんもみんなお話しされていたのでほとんどの席から見えちゃっていたっぽいですね(笑)こういうハプニングって一度気になっちゃうと全然集中できなくなっちゃうからしんどかったです。いっそのこと動かさないでそのままにしてほしかったな(笑)

あとは、ボリンジャーが登場してきて「事故」の回想をやるシーン。ここでボリンジャーが「これこそアンドロイドが人間を殺した証。人間を超えた証だ!」みたいなことを言うのですが、今回の万寿夫さんは2回とも「殺した証」って言っていたような。多分何度も観ている人じゃないと気付かないようなポイントだと思いますし、言い間違えたと明らかに動揺した言い方でもなかったので違和感はなかったです。

岡村美南さんもベンと電話するときの「あなたは今もロボットと一緒?」を甘噛み?みたいな感じで言っていたし、ほんのちょこっとしたミスやらハプニングがあったかなー程度です。初日とはいえ東京公演を経ているので全体的な安定感はさすがでした。そして京都で初見の人が多いのか、いつもなら拍手が起こらないナンバーで拍手が起こることも多々あって、凄く温かい雰囲気だったのが良かったです。

東京公演は自由劇場という小規模なところで上演していたから、京都劇場に移ったことでステージの広さにもビックリしましたけど拍手の厚みもかなり大きくなったのでほっこりしました。専用劇場ではないところで上演することもあり、通常セットとはちょっと造りが違うのもポイント。具体的には舞台奥にある階段のついたセットの2階部分が減ったのかな?通常セットは2階部分が上手側の舞台袖まで続いていましたけど、ツアー版セットはなし。

そのため、たとえばエイミーの登場シーンも踊り場から出てくるし(そのため東京公演でやっていた体を捻るようなストレッチはしなくなりました)、ヒースロー空港のプレミアムシートのくだりをやるシーンもロール式のスクリーンを使うのではなく、小道具を舞台袖から受け取って「プレミアムシートです」と言ったり金額を提示したり…っていう感じでした。

2幕冒頭の秋葉原のシーンだって、東京公演では下手側にスタンバっていたスタッフ役の岡村さんが今回のツアー版セットでは上手側にいました。おかげでやることも東京公演とちょっと変わっていて、上手側にはタングが来ないからタングに気付くきっかけも違っていました。猫背で内気なスタッフさんっていうことは変わらないしメアの隠れオタク設定もおそらく変わっていないでしょうけど、真面目にスタッフの仕事をすることが増えたかも(笑)東京公演のときほどハメ外してんなーっていう印象は受けなかったですね。

他にもちょこちょこ変わったシーンはいくつかありましたが、キリがないのでいったんこの辺で。ロボットは京都公演のあとに全国公演も控えていますから、今後はこの演出になりそうですね。東京公演で通常版のセットで観られたことがいかに贅沢だったのかを思い知らされました。

そして座席は今回は2列目の上手ブロックの一番端。東京公演ならA席扱いになっている席だと思います。確かに端っこだし京都劇場のサイドって客席が舞台に向かって正面向いちゃってるから体も正面向くことになって観づらいんですよね。幸いにも端だから思い切って角度つけて観ていましたけど、おかげさまで首が痛いです。

でも上手寄りはエイミーの表情を堪能できる席だったのでたくさん表情を観ることができました。そんなに見切れもなかったし、強いて言えば目の前に別の人が立つことでエイミーが隠れてしまうといったことは多少なりともありました。でもここの表情は絶対に見逃したくない!っていうシーンはだいたい観られたので大満足です。

なんならこんなに壁寄りのサイドで観たのも初めてだったから、いつもとはまた違った角度で楽しめて新鮮でした。端とは言うけど2列目だから近いし表情もたっぷり堪能できるし、相変わらず私の贔屓の可愛さに打ちのめされて帰ってきましたわ(笑)

あとは京都公演になるといつも音響が気になって仕方ないんですけど、スピーカーが目の前だからなのかそこまで気にならなかったです。フォロワーさんのお話だとやはり音響は小さかったみたいなので、京都公演あるあるは今回も例外ではなかったみたいですね。公演を重ねていく中で音響のバランスは整えられていくと思うので、その点は今後に期待しましょう…!

とりあえずセットやら座席やらに関してはこんな感じですかね。ちょっと1回じゃまだ観足りない部分もあるし見逃した部分もたくさんあると思うので、次回以降の自分に期待しておきたいと思います。

本編に関しては深く色々考えながら観るというよりも、頭空っぽにして観ようーって感じだったので純粋に楽しんでいました。前回、といっても1ヶ月前ですけどオリキャスのチェンバーズ夫妻を観たから改めてセカンド組はアプローチが全然違うなーって思いましたね。本当に全然違う。全然違うんだけど、こんなチェンバーズ夫妻も全然アリって思わせてくれるほどの説得力がある。

やっぱり山下啓太さんと岡村美南さんの組み合わせは最高ですわ。お互いにこの人じゃないとダメって思わせてくれる夫婦。運命で結ばれている感半端ないです。特にミナミーのほうが、山下さんベンじゃないと絶対にダメなんだなって思わせてくれるんですよ。

岡村美南さんってエイミーもそうなんですけど、母性本能が相当高い女性を演じるのが上手で…。だから相手からグイグイと来られるよりも、自分が相手に寄り添いたいっていうタイプなんじゃないかなと思いました。『ノートルダムの鐘』のカジモドに関してもまったく同じ印象。

「追いかけられる」よりも「追いかける」ほうが性に合っているのが岡村美南さん。だからエイミーに関しても、山下さんベンのような気弱で優しくて強引じゃない感じの男性に惹かれるのも必然だなぁ…と思います。東京公演のときにも書きましたが、ミナミーは「愛されるよりも愛したい、マ・ジ・で~」なKinkiタイプの女性なんです。

そういった精神性も夫婦のバランスもオリキャスとは全然違いますし、だからこそロジャーだとやっぱりダメだったんだな…という説得力もありました。今回、ロジャーは五十嵐春さんでして岡村さんエイミーと組むのは初めてでした。東京公演で組んでいたカイサーさんロジャーほどグイグイ行くタイプではありませんし、どちらかといえば謙虚なロジャーです。その点はミナミーともお似合いだなぁ…と思いました。身長差も凄く良かったです(2回目)。

でもそれだけじゃきっとダメで、ミナミーは母性本能をくすぐるようなダメダメなベンが好きなんでしょう。世話を焼いてあげたいとか支えてあげたいとかそういうことじゃなく、そばにいたいんだと思います。一緒に支え合っていきたい。彼の優しさに包まれながら、同時に彼を優しく包んであげたい。そういう関係性でありたいんだろうなーって。だから山下さんベンじゃないとダメなんだなと今回改めて強く感じさせられました。

もう結ばれるべくして結ばれた夫婦。山下×岡村のチェンバーズ夫婦はマジでお似合いだし可愛いし尊いしで最高でした。オリキャス観たときにやっぱりオリキャスは凄いなーって思いましたけど、こっちの夫婦も負けないくらいに凄いです。家族のカタチは人それぞれで良いですね!

話の流れでロジャーに触れたので、春さんロジャーの話もちょろっと。エイミーをバックハグするときの春さんロジャーですが、エイミーが背中を向けたときにすぐ抱き締めるんじゃなくて上手側でお芝居をしている山崎遥香さんリジーのハグのタイミングに合わせていました。だから下手側と上手側とでそれぞれの男女が同タイミングでハグをするっていう演出になっていて凄く良かったです。

舞台の演出上こんな近くにいますけど、ヒューストンとイギリスのそれぞれ離れた土地でのハグですからね。離れた場所で同じタイミングでそれぞれが恋人ではない異性から抱き締められているわけですよ、夫婦たちが。「やめて」と拒んだエイミーと、キスを受け入れようとしたベン。この対比はちょっと憎いですけど、それぞれ次の恋に走り出そうとしながらも上手くいかないっていうのがこの同時のハグでより一層強調されていて凄く好きなポイントでした。

あと、春さんロジャーの場合は2幕ラストでエイミーと再会したときに握手するだけですね。カイサーさんロジャーは頬にキスをする感じでイギリス人っぽいような挨拶をしていたので、その点はちょいとザ・アジア人っぽいロジャーだなぁ…なんて思いながら観ていました。改めて春さんロジャーめっちゃ好きだなと感じた観劇になりました!

ひとまず本編はそんな感じで。続いてカテコです。

タング締めカテコは計3回だったかな。まず1回目、タングが登場するもガムテープが取れてしまったためにフラップが開いちゃって、舞台袖にいるベンを呼ぶタングたん。慌てて山下さんが出てきてガムテープでしっかり閉めてあげていました。自分でガムテープ貼れないタングが可愛すぎてキュンとなりました。

2回目のタング締めでは舞台中央まで出てきて何するのかと思いきや、舞台前方にある花かごを取ってぶらーんと持ち上げていました。そして3回目では思いっきり投げキッスをしてくれたタングたん!もうずっとご機嫌でめっちゃ可愛かったです~~~!

あとは全員が登場してくるカテコのラスト、岡村さんが山下さんと一緒にタングを支えて走ってきたんです~~!いつもだいたいサザエさんみたいに後ろ走りしながらおいでおいで~ってやって登場してくるんですけど、今回は家族でタングを支えていて、めっちゃキュンとなりました!可愛すぎ~~~。

そしてちょうどこのときのカテコでお辞儀し終えて皆さんが上手と下手それぞれに捌けていくときに、本来なら下手側に捌けていくタングがわざわざ上手側に来てくれてお辞儀してくれたんです。か、可愛い…。そしてそんなタングに気付いた岡村さんがじーっとタングのことを見ていて、山下さんと一緒に下手のほうでタングを待っていました。最後にはタングが山下さんに手を繋がれて、家族で捌けていきました。

っていう感じのほっこりカテコだったのですっごく心がぽかぽかして幸せでした。本当にもうタング含めたチェンバーズ家族が可愛すぎてたまらなかったです。岡村さんも幸せそうだし、ずーっと観ていたいと思いました。それくらい最高のカテコでした!

そんな感じで京都公演初日は無事に幕が下りました。凄く温かくて素敵な公演で、私も無事に見届けられて良かったし観に行って良かったなと強く感じられました。本当に大満足!

同時に、「地上の星雲」のシーンで光を灯している岡村美南さんのお姿を観て「あぁ、こうして劇場で会えることってなんて奇跡なんだろう…」と感じました。このご時世ですしいつ公演が中止になるかも分からない、そもそもいつまで劇団四季にいてくれるかも分からない。そんな状況の中で、こうしてまた大好きな岡村さんに劇場で会えたことが本当に嬉しくて…。光を灯している岡村さんは私の席からは一番遠い位置にいましたが、一番輝いていました。それくらい、岡村美南さんは私にとっての「生きている光」なんです。

だから1回1回の観劇を噛み締めつつ、彼女に会えることを当たり前と思わず、大切に観ようと思いました。京都は公演期間も短いですしそんな頻繁に観られるわけじゃないと思いますが、観られるときに観たいと思います。とにもかくにも、大好きな岡村美南さんにも会えて最高に幸せな京都公演初日でございました!

NEXT>>キャストの感想です!

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