2019年3月23日ソワレ 劇団四季『パリのアメリカ人』@横浜




パリのアメリカ人
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ゆうき
ゆうき

ソワレも行ってきました!

日時:2019年3月23日ソワレ公演
場所:KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>
座席:3階C席B6列13番




総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★
全体:★★★

マチネと同じキャストですが、やっぱり全体的にまとまりが出てきて良かったです。
そして岡村美南さんの迫力を今一度感じられる公演だったような気がしました。

今回初めてパリアメでC席に座ってみましたが、遠い!
普段私が最前列か2列目のどちらかにしか座らないからかもですけど…。
3240円であの素敵な公演を観られるのでコスパはいいと思いますが、正直あまりオススメはできないかなと思いました。
その理由に関しては後ほど詳しくご説明します。

作品としてはかなりレベルも上がってきていて素敵でしたが、やはり席の関係で作品の良さが半減した感じは否めなかったです。
ただ、音響は凄く良かったので3階にもばっちり声が響いていたので安心しました。
もちろん岡村美南さんも凄く素敵でしたし、遠くからでも彼女の魅力が充分伝わってきて。
やっぱり好きだなぁ…と改めて感じられたので幸せでしたね。

観劇の感想・考察

今回はキャストの感想を省き、C席に座って気付いた点についてご紹介していきます。

とにかく遠い

当然ですが、C席は3階の一番最後列なので舞台との距離が遠い!
かなり上から舞台を見下ろす形なので、常に俯瞰しながら観劇する感じです。
昨日私はオペラグラスをあえて使いませんでしたが、オペラグラスがないと表情や細かな部分は全然見えませんね。
ただ、やはり劇場の構造としてC席でも見やすさは感じられました。
全体をしっかりと視野に収められますし、全体が観たい人にはうってつけの席だと思います。
ですが、俯瞰して物語を観るっていうのはどうしても物語に入りにくい特徴があると思っていて。
プロセニアムアーチも含めて舞台上の出来事を観ていくので、どこか感情移入しにくくなるんですよね。
見えない壁があって、その箱の中で演者さんたちがお芝居をしているような感覚でしょうか。
物語にがっつり入り浸りたい私からすると、俯瞰して観る席っていうのはあまり向いてないなと実感しました。

ホリゾント幕が半分しか見えない

私がC席をあまりオススメできない理由は一番これが大きいんです。
ホリゾント幕って舞台の背景となる幕のことですけど、あそこにプロジェクションマッピングで綺麗なパリの情景とか幻想的な世界観を映し出しているんですが…。
C席からだとホリゾント幕が半分しか見えないんですよ。
そのため、せっかくのプロジェクションマッピングが下半分しか見えないっていう大きなデメリットがありました。
パリアメはこのプロジェクションマッピングで再現される美しいパリの世界観が1つの魅力だと思うんですけど、それが見えないとなるとかなり勿体ないなと思いました。
2階席ならぎりぎりホリゾント幕全体見えるのかな…。
どちらにしても、C席からだと舞台美術の美しさの魅力が半減してしまって凄く勿体ないという点があったので、私個人としてはあまりオススメできないなと思いました。

台詞の印象が変わる

これはどういうことかというと、先程も書きましたがキャストの表情が見えないために起こることですね。
舞台って歌やダンスもそうですけど、キャストの表情によって今このキャラクターがどんな感情を抱いているんだろう…とかそういうのが伝わってくると思います。
だから、表情がぼやけて見えずにただただ台詞だけを聞いていると、かなり印象が違うなぁ…って感じました。
例えば、2幕序盤でマイロがジェリーの腕を取りながら「私の才能豊かな友人、ジェリー・マリガンが~」って言うシーン。
ここで、マイロが「これは私たちが…」とジェリーと一緒に夢見たことだと紹介しようとして、ジェリーがマイロの手を解いて離れてしまい、「私が夢見ることさえ…」と言い直すんですけど。
マイロはこのとき、ぎこちない笑顔を浮かべながら言い直すんですよね。
その表情によって、マイロがジェリーに拒まれたことによるショックを隠そうとか変な態度のジェリーに疑心を抱いている感じとかが伝わってくるんです。
けど、C席だとその表情は見えなくて(オペラグラスを使えば別ですけど…)。
台詞だけを聞いていると、単純にマイロが言い直しただけ、というような淡泊な印象を受けました。
あぁ、表情が見えないとこの台詞ってこんな印象になるんだぁ…っていうシーンが多々あって。
やっぱり舞台ってキャストの表情ありきでよりキャラクターが生きるし、深みが増すんだなぁと再認識もできましたね。
私が、表情を観るのが好きだからっていうのも大きいかもしれませんが、やっぱりせっかくなら前方席で表情も含めて楽しめるとよりいいなぁ…って実感しました。

照明の美しさに気付ける

これは逆に1階前方席に座っていたら絶対に気付けないことだと思います。
上から見下ろすからこそ、ステージ上に照らされる照明がどんな形や色をしているのかを知れるなと…。
1階前方だと、どうしてもキャストの表情に気を取られてしまいますからね…。
私の視野が狭すぎるだけかもしれないんですけど…。
1幕終盤、ジェリーがマイロと絡むシーンではほとんど赤の照明が使われていたんですけどそれって何か意味があるのかなぁ…とか考えたりもできて、それは楽しかったです。
普段気付けない点に気付けるっていうのは、見方を変えるからこそできるメリットかなとも思いました。

↓ここからは気付いた点など。

足がもつれてコケかける酒井さん

2幕、アンリとの婚約報告を終えたリズがアンリ家の外でジェリーと本音をぶつけ合うシーン。
リズに手を引かれて前方に出てくるとき、酒井さんが足をもつれさせてしまいコケかけてしまいました。
ちょっとヒヤッとしましたが、何事もなく舞台が進行したので少し安心です。
ダンサーさんだとわずかな怪我が大きな事故に繋がる可能性もありますからね…。

セーヌ川がしっかり川になっている

これもC席に座って気付いた点ですが、Lizaのシーンや2幕終盤でセーヌ川のほとりのセットが出てきます。
このシーンでは、ホリゾント幕にしっかりセーヌ川のプロジェクション映像が映し出されるんです。
で、舞台セットとしてセーヌ川の沿岸が下りてきて、川と地上との境目が表現されるんですね。
しかしステージ後方(セットの裏側)って1階前方席からは見えないようになっていて。
それがC席からはよく見えたんですが、ちゃんと水色の照明が使われていて。
ステージ前方の地上の部分は、ピンクの花柄?とは違うけど、そんな感じの模様がちりばめられていました。
そういうところで、細かくステージ後方にはその模様が来ないように設計されていて、ああさすがだなぁ…と思いました。

岡村美南さんの声量大爆発

いつものことなんですけどね!!!笑
なんか改めて遠目から観ていて、岡村さんってやっぱり声量おばけだなって思いました(笑)
それだけです。

カテコでフリーズする岡村美南さん

これめちゃくちゃ面白かったんですよ…(笑)
パリアメってカテコが何回か続くと音楽が流れ出して、たいていそこで拍手が止むんです。
でも今回は全然拍手が鳴り止まなくて、また幕が開いて出演者が出てきたんですね。
で、いつもの通り手を繋いで前方に出てきてお辞儀をして、そのまま下がるんですけど。
手を振っていいのかそれとも手を繋いだままなのかよく分からなかったみたいで(笑)
酒井さんも片手をあげて手を振ろうとして、周りを見ながら「あれ?」って顔して手を下ろしてしまって。
岡村さんもグヨルさんと繋いだ手を中途半端に上げた状態でフリーズしてしまって(笑)
いや、可愛いかよ!!!!!!
グヨルさんと顔見合わせた状態で幕が下がるっていう異様なカテコになりました(笑)
フリーズしちゃう岡村さんがあまりにも面白すぎてさすがに草生やしましたね…。

まとめ

そんな感じで、遠くからの観劇は色々な発見もありつつ、やっぱり前方席での観劇が好きだなと再認識した公演になりました。
どうしても回数を観たいと思って安い席で観てしまうときもあるんですけど、やっぱりご贔屓が出ているときはしっかり席にこだわる必要があるなと感じましたね。

でも一度は遠くから観てみたいって思っていたので、今回観ることができて楽しかったです。
また、パリアメでマチソワって結構しんどくないかなって思っていたんですけど。
案外楽しくて、全然苦ではありませんでした。

またいつかマチソワとかしたり色々贅沢したりしたいなって思います。

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