2019年3月21日マチネ 劇団四季『パリのアメリカ人』@横浜

パリのアメリカ人
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ゆうき
ゆうき

ついにパリアメ横浜公演!

日時:2019年3月21日マチネ公演
場所:KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>
座席:1階S席2列13番

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

プリンシパルに関しては東京公演の開幕時と変わっていませんが、全体的にブラッシュアップしていました。
岡村美南さんはもちろんですが、他のキャストもさらにパワーアップしていて、キャスト間の実力の差だったり芝居の差だったり、そういうのがかなり縮まったように感じました。
かなり満足度の高いキャストだったと思います。

今回から追加した項目ですが、今回の席はがっつりマイロ堪能席でした。
パリアメでは下手寄りセンターがマイロを堪能できる席ですけど、特にKAATでは13番ががっつり堪能席でしたね。
カテコでも13番と14番付近(どちらかといえば13番寄り)にマイロが立つので、本当に目の前です。
マイロの部屋のシーンも目の前だし、2幕でメイン5人が一列に立つシーン(分かりにくい)でもマイロがちょうど目の前に来ます。
とにかく最初から最後までマイロを堪能できる席だったので、終始幸せでした。

キャストが東京公演のときよりもかなりレベルアップしていたので、全体的なまとまりもあって凄く良かったと思います。
間延びせず、新鮮さを感じさせてくれる素敵な2時間50分を過ごせました。
パリアメは観れば観るほど好きになる作品だと思います。
本当に凄く素敵な公演だったので、行って良かったです~

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いています。

ジェリー・マリガン:酒井大

酒井さん、東京公演より断然良くなっていて素敵でした!
お芝居が以前よりもイキイキしているし、ダンスで精一杯な感じもなくなっていて。
ジェリーの若さや未熟さっていうのがしっかり表現されていながら、彼が色々な苦い経験をしてきたっていう背景も伝わってくるようになっていました。
あと、2幕のFidgety Feetで椅子を持ち上げて移動するときに「何これ~~!!」って大きな声で叫びながら楽しそうに踊っていて、酒井さんも余裕出てきたなぁって思いました。
余裕が出てきたからこそ、ジェリーがいかに楽しくダンスを踊っているかとかリズに惚れているかとか、そういうのがより伝わってくるようになった気がします。
回数をさらに重ねていけば、もっと良くなると思いました。
酒井さんのジェリー、凄く可愛かったです。

リズ・ダッサン:石橋杏実

石橋さんも凄く良くなっていました。
まだ、喉から声を出しているような声の張り方だなぁ…っていうのは否めないんですけど。
でも凄くお芝居がナチュラルになっていて、リズの可愛らしさがより表現されていたように感じました。
特に、1幕のオーディションのシーンで「急いでギャラリーラファイエットの仕事に戻らなきゃいけないんです」っていう台詞の言い方が凄く良くなってました(ピンポイント)
抑揚の付け方も自然になってきたし、うん、本当に良くなったなぁ…って。
あとはやっぱり石橋さんのダンスがとにかく美しくて、そのときに見せる表情も素敵。
クシャッて笑うのが小悪魔感あってキュンとしてしまいますね。
あれだけ小柄で華奢なのに、力強いバレエをするのは素晴らしいなと改めて感じました。

アダム・ホックバーグ:斎藤洋一郎

洋一郎さんの淡々としたお芝居、決して悪くないんだけどなぁ。
やっぱりどちらかといえば俵さんのアダムが好きかなぁ…という個人的な意見。
しかし、淡々としているからこそ、感情的になりやすいジェリーやアンリとの対比がしっかり描かれていて良かったかなとも思いました。
狂言回しという俯瞰の立場でもある彼が常に冷静な感じなのは、納得できますしね。
もっと人間っぽさ?人間くささがあるアダムだとより良いなぁ…と思いました。
でもやっぱり洋一郎さんのアダムのダンスはキレが良くて思わず見とれてしまいます。
できることならがっつりと洋一郎さんのダンスを楽しみたいな~って感じました。

アンリ・ボーレル:小林唯

今回一番ブラッシュアップを感じられたのが唯くんでした。
前回はちょっと唯くんの四季調が気になってしまったり抑揚の付け方だったりが淡々としていたりで、正直うーん…って感じだったんですけど。
1か月ぶりに観る唯くんアンリはめちゃくちゃ良くなってて、一気に好きになりましたね。
前までの唯くんアンリは「マザコン坊や」と言われる通り、親にいい顔する頼りない息子っていう感じがしました。
でも今回は男らしさや力強さを感じさせる、一人前の男性らしさがあって。
迪さんアンリのような大人の包容力っていうのはまだまだありませんが、大人への階段をのぼるアンリの、子供の一面と大人の一面が垣間見えて良かったです。
それに彼の内に秘めている情熱や愛情が爆発したときのエネルギーが、前回よりもかなり激しく感じられました。
それがいかにアンリがこれまで抑圧された環境の中で生きてきたのかを物語っていて。
そういう力強さが至るところで感じられて、うん、本当に良かったなぁ…。
あとはマイロに「エレガントな靴ですね」って声かけるシーンのやりとり。
以前までは社交辞令っぽさを感じましたけど、今回は聞いていても彼の中から自然に出てきた言葉なんだろうなっていうのを感じられました。
やっぱり岡村さんマイロと並ぶと、どうしても背伸びをする子供っぽいアンリに見えてしまうんだけど。
唯くんアンリが本当は凄く優しくて、マイロに同情からではなく彼の本心として声をかけたんだなっていうのが伝わってきて。
うん、唯くんアンリ本当に前回に比べてかなり良くなっていました。

マイロ・ダヴェンポート:岡村美南

いやぁ…今回も本当に素敵なお芝居をされていた岡村美南さんに、ブラヴァー!
前回から大きく変わった点っていうのはそこまでないんですけど、とにかくパワーと圧倒的存在感は健在でひたすら素晴らしいとしか言えませんでした。
彼女が出てくるだけで一気にその場の空気が変わりますし、相変わらず主役を食いそうな勢いでしたね…。
岡村さんの素晴らしいところって、お芝居の中でも特に「間合い」だと思うんですけど。
絶妙なんですよね…本当に、マイロがその場に生きているように感じさせるナチュラルさを表現していて。
表現しているっていう言葉すらおかしいかもしれないくらい、岡村さんのお芝居は本当に自然です。
また、岡村さん自身が凄く大人っぽい雰囲気をまとっていることもあって、マイロがかなり大人の女性に見えるんですけど…。
仕事のときに見せるマイロの表情と、プライベートの際に見せるマイロの表情。
この違いの差が凄く大きくて、大人なんだけどやっぱりまだ子供な一面もあるんだなっていうのが感じられて凄く好きでしたね。
彼女が一人で強く生きられるような逞しい女性であることは変わらないんですけど、どこか幼さを感じさせる部分も残っていて。
そういう危なっかしいところも、観ていて庇護欲を掻き立てられました…。
世間知らずのお嬢様っていうわけではないんだけど、なんでも思い通りになると思っている自信に満ち溢れたマイロも、厳しい現実を知ったマイロもすべて愛しさが募りました…。
岡村さんが演じるマイロは本当に凄く立派な女性です。
だからこそ、立派じゃない一面を見せる弱い彼女により惹かれてしまうんだろうなと改めて実感しました。
ちなみに、2幕冒頭の「具合が悪いんだ。移りたくないだろ?」って言って去ろうとするジェリーを見送るときや、2幕終盤の「バーの閉店まで粘る~」の台詞で「なんと私」って言うときの岡村美南さんがあひる口やるんですけど、それがめちゃくちゃ可愛いなって毎回観ていて思ってました。
岡村美南さんのあひる口とか可愛すぎですよ~~~~~~。
っていう、長々と書いたくせに中身がほとんどない姐さんの感想でした…。

マダム・ボーレル:秋本みな子

秋本さんのマダム・ボーレル観るの久しぶりで、やっぱり秋本さん好きだな~って実感しました。
秋本さんのマダムって本当に凄く愛情に溢れていて素敵なんです。
アンリを心から愛していることも、世間体をかなり気にしながらビクビク生きている感じも。
凄く人間味があって、感情豊かで好きなんです…。
アンリがあそこまで伸び伸びと生きられたのも、秋本さんのようなマダムの存在があったからだなっていうのが凄く納得できるんです。
厳しい一面もありつつ、優しさもユーモアもあるマダムで凄く素敵でした。
だから久しぶりに秋本さんのマダム観れて幸せでした!

観劇の感想・考察

気になったポイントの感想などを書いています。

アダムのテーマである「腐敗と死の必然性」について

私がちゃんと全体を通して話聞いてなかったなぁ…って思ったんですけど、アダムって最初からネガティブ思考だったんですね(笑)
考えてみればI Got Rhythmの冒頭で不協和音を組み込んでいたり、ジェリーの絵を見て「気が滅入るやつが大好きなんだ」って言っていたり。
アダムが結構ネガティブに生きていることを象徴する台詞や仕草って実は結構あったんだなって今更ながら気づきました。
ちゃんと話を聞こうな!!!!

マイロの異性への過剰なボディタッチの理由って?

もう最低な考察で申し訳ないんですけどね…。
マイロってジェリーはもちろん、アダムやアンリにも手を差し伸べるんですよ。
ジェリーに対してはかなり強気にアプローチしていますが、結構他の異性に対して距離が近いというか…。
アダムが悩んでいるときに彼の手を握りますし。
アンリにもビズ(フランス式挨拶の頬へのキス)をして「明日の朝電話して」って言いますし。
男好きというわけではないんですよね、分かっているんですよ。
ただ、かなりボディタッチが多いなぁ…って、節操ないなぁ…って(最低)
多分彼女的には、女として好かれようと思って意識的にやっていることではないんだろうなって思っています。
彼女の生まれ持った包容力だったり生まれ育った環境だったり…。
そういうところが影響していたり、あとはアメリカ人っていうのもなんか関係あるのかな?
どちらにしても、マイロが最終的に幸せになってくれるなら全然いいんですよね。
いっぱい恋愛して、失敗もしていいと思うんです。
どうかマイロが笑って幸せになれる、そんな人と出会えるといいなって願っています(誰)

カテコの岡村美南さんのやらかし

まあ、これまで岡村さんの舞台はたくさん観てきましたから、その中で岡村さんがミスしたり色々やらかしたり…っていうのは何度も観てきています。
今回は何度目かのカテコで、出演者が手を繋いで前に出てきてお辞儀をするんですけど。
そのときに岡村美南さんが、定位置より一歩前に出すぎてしまって、「あっ」って表情しながら笑って定位置に下がってました。
隣にいた唯くんもそれを見て一緒に笑ってて、か、可愛いかよおまえら~~~!ってなりましたね…。
全然いいですよ一歩出るくらい、気にしないでいいのに~~~。
そういうちょっと素が見えたところも可愛くて、カテコでほっこりしました(笑)
これまでのやらかしに比べたら全然可愛いもんだから許容範囲です。

まとめ

横浜公演になって、公演パンフレットが新しくなっていたのでそのお知らせです。

左が3月発行分/右が1月発行分
東京公演で販売されていたものは1月発行のもので、全編稽古場写真でした。
マイロに関しては岡村美南さんのみで、宮田愛さんの稽古場写真は一切使われていませんでした。
ちなみに、1月発行分では岡村美南さんの写真は確認できるもので9枚。

そして横浜公演からは3月発行分として、すべて舞台写真に変わったパンフが販売されていました。
こちらは東京公演の出演者がほとんど写っています。
マイロも岡村さんと宮田さんの2人分が確認できていますね。
こちらでは岡村美南さんの写真は4枚…かな?
しかしよく見てみると加藤迪さんのアンリの写真が見当たらない気がするんだけど、気のせいでしょうか…?
どちらにしてもぜひ買ってほしい1冊ですので、買ってくださいね!
めちゃくちゃ素敵な岡村さんのマイロの写真がたくさん掲載されています。

また、KAATの劇場内のチラシが置かれているスペースにこんなものも。

無料配布の冊子で、石橋さんと近藤さんの2人のインタビューが掲載されていました。
3月15日発行のもので、2ヶ月間は置かれていると思うので、観劇時にはぜひこちらもチェックしてみてください~。

ということで観劇自体は2月13日以来なので1ヶ月以上ぶりでした。
そんな中で、大好きな岡村美南さんを堪能できる下手寄りセンター最前列ということでこの日を心から待ち望んでいました。
初日だけ出て次の日から宮田さんだったらどうしよう…とか色々ドキドキしていましたが、無事にあなたに会えて嬉しかったよ、岡村美南さん。

本当にすべてが大好きだと感じた観劇でした。
岡村美南さんのお芝居も歌もダンスも、何もかもが大好きです。

そして観れば観るほど好きになる「パリのアメリカ人」。
横浜公演になってキャストがよりパワーアップして素敵になって。
今回観ていて、また一層好きになれました。

渋谷のが近いからKAATは遠く感じてしまったんだけどね(笑)
それでも、悔いのないようにたくさん通えたらいいなと思います。

とにかく興奮冷めやらないですが、次は今週の土曜日マチソワです!
ソワレは初のC席ですが、マチネはまた下手寄りセンターなので楽しみです!

素敵な思い出をありがとう!

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