2022年1月9日マチネ 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』




ロボット・イン・ザ・ガーデン
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ゆうき
ゆうき

ご縁をいただきました!今週見納め!

日時:2022年1月9日マチネ公演
場所:自由劇場
座席:S席1階3列21番




はじめに

来てしまったよ!今回はマジでチケット全然取れなくて諦めていたんですけど、本当にありがたいことにご縁をいただきましてなんとか…なんとか行くことができました。感謝しかありません。このままデビュー週全通したいくらいなんだけどね。10日は『オペラ座の怪人』千穐楽を見届けてきますので、今回でいったん見納め。

デビューしてまだ間もないですがすっかりミナミーの虜なので今回も無事に見届けることができて良かったです。もうさぁ、気持ちだけは行く気満々だったんだけどチケット手に入らないし…でもどうしても行きたいし…と葛藤しながら結局ブログを仕上げなくちゃいけなくて3時間くらいしか睡眠取れず。コンディションとしては正直最悪でした。頭が全然働かないし眠いし気持ち悪いし。

そんな無理してまで観劇する必要があるのかって話ですが、やっぱり行けるときに行かないとなんですよねぇ。ほら、カトウも言ってるじゃない。「人間だって止まります。それは明日かもしれない」って。私だって明日止まるかもしれないし贔屓が明日止まってしまうかもしれない。公演が明日止まるかもしれない。劇団四季が明日止まってしまうかもしれない。そう考えたら、やっぱり行かない選択肢はありませんでした。

まあどうせ贔屓を観てりゃ眠気なんか吹っ飛ぶっしょと思いながら観劇に挑みました。一応注意喚起しておきますが、本当に体に負担がかかるので良い子はマネしないでくださいね。そしてご報告しておくと、開始10分で見事に眠気が吹っ飛びました。その理由は後ほど。

ということで今回もしっかりと岡村美南さんのお芝居を観てまいりましたのでレポしていきますね!毎度のことながらたくさんの方にブログを読んでいただけて、中にはコメントをくださる方もいて本当に励みになっています。コメントはすべて目を通していますし、反応いただけることがすっごく嬉しいです。皆さんありがとうございます!

ではぜひ最後までご覧くださいませ!

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

なんかさ!岡村美南さんがデビュー4公演目にして結構お芝居の雰囲気変えてきたのでビックリしました!全体的にというよりは細部でちょこちょこって感じなんだけど、「お、変わったな」と思う瞬間があって面白かったです。山下さんもどんどん馴染んでいくし、デビュー2公演目の前田さん&小原さんタングもナチュラルになっていて、少しずつまとまりが出てきた印象がありました。とても良い公演を観たなーっていうのが率直な感想です。

タングは日替わりだけど、キャストはこれ以上ないんじゃないかってくらいバランスが良くて最高でした。もう本当にね、最高なのよ…。ロボットはオリキャスしか勝たん!って再演が決まったときは思ったけど、今期デビューのキャストさんもみんな凄く素敵なんですよね。新演出はなかなか受け入れられないけど(まだ言う)、新キャストはめっちゃ好きです。変わることは何も悪いことばかりじゃないんだな…って。新たな風を吹き込んでくれて、この作品の魅力をグンと引き上げてくれた気がします。もちろん贔屓も含め、ね。

今回は上手サイド最前列からの観劇だったのですが、8日ソワレが下手サイド最前列で真逆からの見え方だったので凄く面白い観劇ができました。同じ作品だけど座席によって見え方も感じ方も変わるから観劇はやめられないです。エイミーは下手に立つことが多いので上手側だとエイミーを堪能するには距離が遠いんですけど、その分表情をバッチリ観られるので正直下手より上手のほうが好きだなと思いました。今回の上手サイド最前列は最高すぎるくらいにエイミー堪能席でした。

私はエイミーを堪能したいオタクなので、表情をガッツリと観られる位置だと彼女の心情が伝わりやすくて解像度がグンと上がるなというのを実感しました。特に2幕ラストのベンと再会して想いを告げ合うシーンは最高。センターから観ていると視界に映るのはエイミーの横顔だから感情の情報が半分しか読み取れないし、下手はもはや表情見えないし、その点上手は角度的に顔がほぼ正面だったので口元をギュッとさせて眉毛を下げて泣きそうになりながらベンに「あなたじゃないとダメなの」って言ってるミナミーを観られて幸せでした。

なんか、思った以上にミナミーがちゃんとエイミーだったなという印象を受けましたね。ちゃんと弱い部分もさらけ出して愛されることを望んでるっていう。原作のエイミーのイメージって岡村さんよりもゆきみさんのほうが近いから、岡村さんのエイミーって岡村さんならではのオリジナル要素があるんですけど、今回観ていてこれまでの3公演に抱いた印象とは違った印象を抱くことができました。

ミナミーって強い女性のイメージが強くて守ってもらうようなか弱さは一見ないですけど、ちゃんと弱い部分をベンに見せられる人だったんだなというのが大きな発見でした。だからホッとしましたよね。人に弱さを見せることができるって、相手を信頼しているからできることだし、相手に愛されているからできることだと思うんです。だから、あの瞬間の想いを吐露するミナミーの表情はベンに愛されている何よりの証拠なんだなって思って、凄くグッと来ました。いいものを観れたぁ…。

あとは上手に座っていて良かったなと感じたのはGiftですかね。Cパートの「出会ったばかりなのに変よね~」の歌詞のところでちょうど後ろから光彩が差してミナミーを照らしていたのですが、その様子があまりにも女神すぎて尊さの塊でした。ここはセンターから観るのも良いけど上手側から観るほうが尊さが増すのでオススメです。羽根も相まって、マジで天使に見えました。

とにかく山下さんベンとミナミーの尊さがめっちゃ強調されるのが上手寄りだなーっていう印象です。なので今回は常にチェンバーズ夫妻の尊さを感じながら観劇できました。幸せすぎる。観れば観るほどこの2人がお似合いすぎるんですよ…。もう最高に好き。

で、今回のチェンバーズ夫妻には革命が起こりました。2幕ラストでタングがエイミーの心臓の音を聞かせてくれるときに、タングが雑音を絞ることで心臓の音がようやく聞こえてくるという演出があります。そこで妊娠していることを実感してミナミーが一瞬山下さんベンを見てハッとして両手で口元を押さえて泣くお芝居をするんですけど、いつも山下さんベンとアイコンタクトができなくて一方的になっちゃっていたんです。だけど今回、山下さんベンがミナミーを見て2人がアイコンタクトに成功したんですよ…!(ハードルの低い話)

ベンと顔を見合わせたことでミナミーの感情も昂ったのか、声をあげて泣いていました。だからこれまで観てきた4公演の中で、凄くしっくり来るお芝居になっていたと思います。お芝居の掛け合いとか雰囲気とかとってもお似合いだなって思っていたのにアイコンタクトだけはいつも成功しなかったから、ようやく夫婦としての説得力がこういうところにも表れるようになって安心しました(笑)

考えてみれば『パリのアメリカ人』のカテコでもこの2人は隣同士なのになかなかアイコンタクトが成功していなかったなーと(笑)そういうところが可愛くて好きでもあったんですけど、ようやく息が合ってきたようで本当にホッとしましたよ。ここからさらに公演重ねていくことで夫婦としての説得力を身につけていってほしいなと思います。

そして今回上手で観ていてラスト、ミナミーの左手の薬指に指輪が光っているのを見つけてグッと来てしまいました。エイミーって途中から指輪を外しているんですよね。1幕冒頭はまだつけてるはずだけど、その頃はエイミーにとって指輪すらも心の手枷になっていたと思うんです。ベンと離れたことでその手枷も外れるけど、エイミーは自分の想いを自覚してベンの元へ戻ってきます。また夫婦としてやり直すことになったエイミーの左手の薬指にはまた指輪が光るようになりました。でね、2幕ラストで見える左手の薬指の指輪はまるで家族の証とでもいうようにエイミーを温かく包み込んで明るく照らしてくれるアイテムになっていて、同じアイテムなのにこうも印象変わるんだ…と思いました。

ベンもエイミーも温かい家族に包まれて幸せそうに笑い合っているのを観て、やっと同じ方向を向けたんだねぇ…と1幕の「ふたりのことば」の歌詞を思い返して感慨深くなりました。何度観ても素敵すぎる。『マンマ・ミーア!』もハッピーエンドでしたけど、それ以上に温かいのがこの作品だから、こんなに温かくて優しくて愛に溢れた作品に出演して、幸せそうに笑って終わる姿を観るだけでグッと来てしまいます。数年前は『ウェストサイド物語』や『ノートルダムの鐘』など重めのお話が多かったですし、ここ最近のハッピーエンドものへの出演は私の健康にも良いですわ。幸せそうな贔屓を観ることが私の幸せです。どうかミナミーはベンとタングとボニーと一生幸せに暮らしてほしいです。

あと、改めて「地上の星雲」の演出好きだなって思いました。旧演出のものも嫌いではなかったですが、ここだけは新演出がマジで最高。ロボットは演出が凄く凝っていて、深く考えないと真意にたどり着けないものも多いんですが、ここは新演出になったことで分かりやすくなって毎度感動しています。エイミーもカトウもリジーも登場するのが凄く良い。離れていてもみんな同じ空の下で繋がっていて、どんな人種でもどんな人生を歩んでいる人でも平等に生きている光が灯っている。そういった意味合いが込められているであろう演出がとても美しくて尊くて、命の尊さと大切さが伝わってくるのでたまらんです。

今回はミナミーを目で追いつつもベンやタング、その他のキャラクター、そして演出の細部にも目を向けながら観劇できたので新たに発見できたこともあれば再認識できたこともあって凄く充実した観劇ができました。マジで今回のような素敵な公演を観劇することができて良かったです。沼だわ、まったくね。

カテコもほんわかした気分でチェンバーズ家のわちゃわちゃも観られて幸せの極みです。岡村さんが拳を握ってファイト!のポーズをしながら「頑張れ!頑張れ!」って言いながら後ろを走ってくるタングを負ぶった山下さんにエールを送って登場する瞬間があって、なんだかご機嫌だなーって思っていたら直後のお辞儀もかなり長めに頭を下げていました。それから顔を上げたら隣の万寿夫さんに満面の笑みを向けていて、すっごくニコニコしていたのが可愛かったです。なんか今回はやけにテンション高くていいことでもあったのかな?

チェンバーズ家、マジで癒しです。本当に死ぬほど可愛い。ずっと応援していきたいです。ま、そんな感じで今回の公演は観に行けて本当に良かったなと感じることがたくさんありました。デビューから4公演目にしてちょっとずつお芝居を模索し始めて変化していく兆しが見えてきたのもあって、今後がさらに楽しみになりました!

NEXT>>キャストの感想です!

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