2019年6月9日マチネ 劇団四季『パリのアメリカ人』@横浜




パリのアメリカ人
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ゆうき
ゆうき

1週間ぶりの岡村美南さん!

日時:2019年6月9日マチネ公演
場所:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
座席:1階S席2列25番




はじめに

19回目のパリアメです。
先週に引き続き、松島さん×岡村さんが揃ったので行きました!

ようやく梅雨の時期に入って、毎日どんよりした天気が続きそうな感じですが…。
パリアメで元気もらってそんな鬱な気分も吹き飛ばされそうです!

ということで今回は上手寄りでしたが、色々と新たな発見もあって楽しめましたよー!

総評

全体の感想です。

キャスト:★★★★★
座席:★★★★★
全体:★★★★★

なんか先週からまた全体的にブラッシュアップしてない?ってくらいの出来。
アンサンブルがかなり変わったのもあって新鮮さがよりありましたけど、プリンシパルも素晴らしくて。
観るたびに違う作品を観ているんじゃないかっていうような感動がありました。
もうキャストすべてにおいて大大大満足でした!

いつも上手座るときってマイロが遠くてあまり好きではなかったんですけど。
私、今回は上手寄りに座って本当に良かったと思いました。
このあと詳しいことは書きますけど、凄い感動的な発見があったんです。
これは上手に座っていなかったらきっと見つけられなかったことでした。
もうそれだけで、今回上手に座った価値がありました!

もう何も懸念するところなんてありませんし、凄く良かったです!
上手でもこんなに楽しめたっていうのが自分の中で何より大きくて…。
席にこだわらずに楽しめたことこそ、自分が本当の意味でパリアメを好きになれた証拠なのかなって思います。
それくらい作品としても大好きだし、パリアメカンパニーが大好きだと実感しました。
本当に本当にレベルの高い作品だなって思いましたし、凄く凄く楽しかったです!

キャストの感想

気になったキャストの感想を書いていきます。

ジェリー・マリガン:松島勇気

松島さんのジェリー、観れば観るほど好きになるなって思いました。
本当に愛嬌があるし嫌味もないし、かっこよさと可愛さが共存しているジェリーです。
年齢を感じさせない無邪気さと若々しさ、そして大人の男性だからこそ出せる色気や優しさ。
色んな魅力が松島さんのジェリーには詰まっているなと感じました。
後ほど触れますが、松島さんの凄いところって、そのキャラクターの愛する人のことを心の底から自分自身が愛していることかなって。
ちょっと意味分からないかもですが、要するにジェリーと同じようにリズのことを愛しているなぁって色んなところで感じられました。
だからこそジェリーにもそれが自然に染み込んでいるし、観ていて感情移入しやすいのかもしれません。
今回は松島さんのお芝居を観てめちゃくちゃジェリーのことが大好きになりましたし、パリアメのことが大好きになりました。
本当に凄く素敵な俳優さんだなって思います。
あと個人的なファインプレーとして、Shall We Dance?で踊っているときにマイロのイヤリングか何かのアクセサリーが取れて床に落ちてしまったんですね。
とりあえず踊りながら目視でそのイヤリングを確認する松島さん。
そのあとジェリーとマイロでソファーに倒れ込んで会話をする流れだったので、そのイヤリングを気にしながら踊ることがなかったのは幸いでした。
で、その会話が終わったあとにマイロが歌い出しながらジャケットを取るんですよね。
そのときに、着替えの手伝いをするために立ち上がった松島さんがサッとイヤリングを拾って、自分のポケットに入れたんです。
そのあまりにも自然な仕草がとてもイケメンで、さすが松島さん!ってなりました。
ぜひそのまま岡村さんマイロを幸せにしてあげてほしかったです。

リズ・ダッサン:近藤合歓

近藤さん、なんか本当に1回目のときと印象変わったなぁ…って個人的に思いました。
最初はマジで観ていられないかも…って感じだったのが、観ていくうちにだんだん良さが分かっていく感じに。
単調だったイメージも実はそんなことなくて、ただ控えめなリズなんだなっていう解釈に変わっていきました。
しっかり彼女なりの意見とかを持っているし、伝えるときにはそれを伝えられる。
ただ少し不器用なのか冷静なのか分からないですけど、まあ謎めいている部分は凄く感じられました。
周りが実力派揃いなので余計にお芝居の面で浮いちゃう部分があるのは否めないかなと思います。
でも凄く笑顔も可愛らしいしダンスも綺麗だし、そういう面でしっかりカバーができているのが救いかと。
個人的に石橋さんリズが大好きなのもあるので、もっと感情出してほしいな…なんていうのはありますけど、これが近藤さんの持ち味だと思うのでそれはそれで楽しめたらいいなって思いました。

アンリ・ボーレル:小林唯

唯くん、なんか日に日にお芝居がナチュラルになっていって個人的にかなり好きだなって感じました。
本当に最初の頃は四季調がしっかりしていて、聞き取りやすいけど不自然な印象があったんです。
でもだんだん唯くんらしいお芝居になってきたような気がして、良かったです。
あと、個人的にいいなと思ったのが「僕はミュージカルスターだ」って言ったあとに、右手をくるくるって胸元にやってお辞儀?みたいのしてたんですよ。
その仕草がなんか唯くんアンリらしくて凄く可愛いなって思いました。
それと結構笑い方が独特なので、至るところで「ははっ」て笑い声が聞こえてきて、ちょっと笑いそうになりました。
本当に観れば観るほど唯くんアンリも好きになるので、いてくれてありがとうっていう気持ちになりました。

マイロ・ダヴェンポート:岡村美南

もう毎回言ってますけど、今回も本当に素晴らしかったです!
先週からお芝居の雰囲気とか結構変わったところもあって、なんだか観ていて凄く新鮮な気持ちになりました。
何がどう変わったっていうのを1つ1つ説明はできないんですけど…。
声のトーンだったり言い方だったりもそうですし、あとは全体的に相手に隙を与えない感じのマイロになった印象です。
間合いの取り方や緩急の付け方がかなりせっかちな感じというか。
それを聞いて、別に嫌味な感じは一切しなかったし、より高嶺な感じがしましたね。
最強の女感満載で、個人的にはかなり頼もしかったです。
あと、昨日観劇後に居酒屋でご飯食べてたんですけど、そのときに喫煙している女性が何人かいたんですよ。
その人たちのタバコの吸い方を見ていて、やっぱり岡村さんの仕草って吸ってない人の吸い方だなぁ…っていうのは思いました。
こればかりは習慣もあるだろうし、簡単に見破れてしまう部分ではあるんですけど。
それにしてもマジでマイロという女性にタバコを吸わせる演出は感謝しかないですよね…。
なーんか格好がつかない不器用なタバコの吸い方を観ていても、凄く愛しさが溢れましたし。
健全な印象は相変わらずで、本当に大好きだなぁって思いました。
そして昨日はなぜだかいつにも増して色気がなさすぎて愛しすぎました(笑)
なんでだろう…なんでこんなに色気ないんだろう…(そろそろ怒られろ)
大人でおしとやかで上品なマイロなんですけど、やっぱりそこが岡村美南さんなんだよなぁ。
全然分からないんですけど、それすらもやっぱり好きで仕方ないわけなんですよね。
あ、ちなみに上手だったので1幕ラストのジェリーとのタバコのやり取りはがっつり目の前でした。
えっち…本当にあそこだけは色々とえっち。
ジェリーに身体を寄せて腰を落とすのも、絵を見つめる伏し目がちな表情も本当に大好きです。
そして何より、昨日はとにかく笑顔にやられてしまいましたね…。
いや、いつものことなんだけど、昨日はいつもより凄く笑顔が素敵だったんですよ。
Fidgety Feetでめちゃくちゃ楽しそうに歌って踊る岡村美南さんがあまりにも愛しくて。
本当にこの人は笑顔が凄く似合うし可愛いなって思いました。
松島さんとアイコンタクトを取りながら踊ってる姿がボビポリを彷彿とさせて…。
余計に愛しさが込み上げたし、ずと観ていたいと思いました。
もう好きって気持ちが溢れすぎて、自分でその好きっていう気持ちに追いつけないです。
ちなみに2幕終盤で、リズの楽屋を訪問するんですけど。
そのシーンって鏡になったセットが数枚あるので、自然とそれらに姿が映し出されるんですよ。
そしたらちょうど岡村美南さんが鏡すべてに姿が映し出されたわけで…。
「あ、お、岡村美南さんが4人もいる!!」ってなりました(*’ω’*)
大好きな人が4人もいて、ワイもう天国に行っちゃうかもしれない…!!!ってなりました。
もうあまりにも好きすぎて頭が沸いてるわけなんですよね…。
一度に岡村さんを4人も観れたあの瞬間の感動は一生忘れません。
そんなことも含めて、やっぱり岡村美南さんって凄く素敵な女優さんだなって改めて思いました。
こんなに好きだなって実感できるのもずっと観ていたいって思えるのも岡村美南さんだけです。
今回も岡村さんのお芝居や笑顔を観ることができて、凄く幸せでした!

ミスターZ:荒木啓佑

荒木さんに変わってから随分経ちましたがようやく今週抜けましたね。
本当に長い間お疲れ様でした!
荒木さん、マエストロの髭を取って素顔でサンボとして登場するところ本当にかっこよくてビックリしますね。
めっちゃ爽やかなので、マエストロとのギャップにいつも驚いています。
2幕最後でマイロを讃えようとするところの乾杯の音頭というか、その台詞がなかなか面白くて。
「寛大なる後援者・マイロ・ダヴェンポートに乾杯!」って言ってるんですけど。
「乾杯!」がいつも勢い余って「カンパァァァ!」ってなって「イ」がどこかへ消えるんですよ(笑)
昨日はそれが一層激しくて、聞いた瞬間にちょっと吹き出しそうになりました(笑)
カテコでも昨日は珍しく岡村さんを見続けて順番待ちしてましたし、なんだか可愛い人だなって思いました。
ところで、「ミスターZ」って名前はなんなの?????
「マエストロ」とかそんなんで良かったのではと思うのですが全く分かりません!笑

観劇の感想・考察

気になった箇所の感想などを書いていきます。

アンサンブルの変化

先週からかなりアンサンブルの方が変わったので、印象もガラリと変わりました。
男性についてはまず高橋伊久磨くんお帰りなさいっていうのが大きかったですね。
やっぱりスラッとして背も高くてイケメンで色々と様になっているなぁって思いました。
あとはずっと連投していた渡邉寿宏さんが抜けて桒原駿さんが入って。
渡邉さんの枠って結構台詞もあるので存在感があるんですけど、それも聞き慣れた声から違う声になったので随分と変わった感じがしました。
あと、吉岡慈夢さんがいなくなったのめちゃくちゃでかいなって昨日気付いて。
いつも仮面舞踏会のシーンで凄くうるさいわけですよ、慈夢さん(笑)
でもそれが一切聞こえてこなくてちょっと寂しさを感じてしまいましたね…。
女性も数名変わったんですけど、そもそも未だに女性サンボが分からない人多くて区別がついてません。
でもインしたばかりの田口ゆりさんは顔分かりやすかったのですぐに覚えられました(笑)
女性も全員判別できるようになりたいです~。
そんなわけでやっぱりアンサンブルも人が変われば作品の印象も全然変わるので、面白いなぁって思いました。

アマンディーヌの可愛らしさ

続いて、ギャラリーラファイエットのシーンでアマンディーヌを演じている女性サンボの塩住珠希さんについて。
この方はアマンディーヌやっていることもあって顔はなんとか覚えられています。
前にもブログで書いたと思うんですけど、塩住さんのアマンディーヌ本当に可愛いんですよ。
ジェリーが踊り出しているのを見て楽しそうにしているのも可愛いし。
リズが味方さん支配人?に呼ばれているところに介入して一生懸命リズを庇うのも可愛いし。
そのときの必死さが本当に可愛くて「私がやったんですってば!」って訴えてたのが面白くて笑いました(笑)
アマンディーヌちょっとしか出てこない役ですけど、めちゃくちゃ可愛くて好きです。

松島さんジェリーの切なさと愛しさ

私が今回、上手に座って本当に良かったと思ったのが2幕ラストのシーンを観たときでした。
セーヌ川のほとりで、1人佇む松島さんジェリー。
そこは以前リズと待ち合わせして何度も踊った思い出の場所です。
一緒に腰掛けたベンチを振り返って、ふと松島さんが切なそうに微笑んだのが印象的でした。
それからスーツをベンチに掛けて、座るんですよ。
そしたら、まるで隣にリズが座っているかのように、誰もいない隣を見つめて笑ったんです。
そして、リズに話しかけるように「リズ」って声かけていて。
私19回目にして、ジェリーがこんなことしていたなんて初めて知りました。
下手に座っていたらきっと気付けない、上手だったからこそ気付けた部分だったと思います。
その後リズがやってきて、幸せを噛み締めるようにリズを抱き締める松島さんジェリーを観て「良かったねぇ…」って心から思えました。
多分これ酒井さんはやっていなかっただろうし、松島さんもいつもやっているのか定かではないんですけど。
あまりにも衝撃を受けすぎてしまって、ここで一気にジェリーのことが好きになりました。
リズがいないにも関わらず、まるでリズが一緒にいるかのように、幻覚を見ているかのように笑って「リズ」って話しかける松島さんジェリーがあまりにも切なすぎて…。
これを観た瞬間に、CFYのNice Work~でその場にいないはずのポリーとまるで一緒に踊っているかのように楽しく踊る松島さんボビーを思い出しました。
松島さん、こういうところが本当に表現者として素晴らしいなって感じます。
ジェリーは心からリズのことを愛していたことが分かったし、きっとアンリと結ばれたとしても彼の中でリズと過ごした思い出は一生の宝物で色褪せることがないんだろうなって。
あのままリズがやってこなかったら、きっとジェリーは思い出の中で生き続けたのかもしれないって。
もう、本当に今回はマジで上手寄りに座って良かったと凄く実感しました。
まさか最後の最後にこんなに切なくて愛しさの溢れるジェリーを観れるなんて思わなかったので、さらにパリアメという作品のことが好きになれた瞬間でした。

カテコで見つけてくれる岡村美南さん

もうこればかりは確信がないのでただの自惚れというか勘違いかもしれないんですけど…。
まあ、25番はセンターの最上手なので本当に遠いわけですよ、カテコのマイロの立ち位置からすると。
それでも私はやっぱり岡村さんを観たいので、そっちをずっと観ているのですが。
(上手の俳優さんたちには本当に申し訳ないです…)
「あー、下手の人にめっちゃ手振ってる…いいなぁ」なんてやきもちをね、ちょっとね、妬いてしまうんです。
なかなかめんどくさいガチ恋おたくなわけですけど。
岡村さんって時々上手のほうとかもバーッて視線向けて、全体的に手を振るんですよね。
で、最後のカテコのときにふと私の方を見て手を振り出した岡村さん。
一瞬かと思いきや、結構な時間こちらにずっと手を振って「うんうん」って頷いてくださって。
正直、下手に座っているときでも岡村さんがここまで上手の一方に向かってずっと手を振り続ける姿は見ないので凄く驚いて。
同時にこれは見つけてくれたのかな…なんて勘違いをしてしまうわけでした…。
岡村さん、私が自分のファンだって分かっていらっしゃるのかどうなのかも分かりませんけど。
もうこれは勘違いしたもん勝ちということで、ちょっと幸せに浸ろうと思います(笑)

まとめ

なんというか、もう毎回恒例なんですけど。
観るたびに岡村美南さんへの愛しさが増すと言いますか…。
本当に私は岡村美南さんを好きになれて幸せな人間だなって凄く実感しました。
こんなにも魅力的な人に出会えて…。
観劇でこんなにたくさんのエネルギーと元気をいただいて。
もう、岡村美南さんを好きになれて本当に良かったし幸せです。

毎回、今日が最後かもしれないっていうくらいのつもりで観劇をしています。
だからこそ1回1回の観劇を大切にできるし、しっかり目に焼き付けようって思えるんです。
質の高い観劇ができているかどうか分かりませんけど、少なくとも私にとっては最高の観劇になっています。

こんなに回数重ねても毎回新たな発見がありましたし。
やっぱり公演を重ねれば重ねるほどパリアメカンパニーの結束力が凄く強くなっていくので、観ていて楽しいんですよね。
だから、今回も観劇できて本当に良かったって思いました。

次は誕生日週に戻ってきたら…かな!

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