2021年6月20日マチネ 劇団四季『キャッツ』千穐楽@大井町

観劇の感想
まとめ

観劇の感想

気になったポイントを書いていきます！

特別カーテンコール

通常カーテンコールのあとに全員が揃って、そこで上川一哉さんから千穐楽の挨拶がありました。無事千穐楽を迎えたことの感謝、そして次の公演地・福岡に向けての意気込みを語っていました。とても落ち着いた話し方で話されていて、凄く良かったです。

なんとなくマンカストラップ役の金本泰潤さんが挨拶されるのかな…なんて思っていたのですが、タガーでしたか。いまいち四季ちゃんの挨拶代表者の選定方法の基準が分からないのだけど、上川さんももうベテランですしこの作品に携わっている歴も長いですし大井町キャッツを支えた俳優さんの1人でもあるし、だからこそ選ばれたんだなぁ…と思えるくらい素晴らしい挨拶でした。

そして挨拶が終わると特別カテコへ！舞踏会の音楽と共にジェリクルたちがあらゆる組み合わせで踊り出しました。カーバ役の河津さんが側転というべきか側宙というべきか凄いアクロバティックを披露したりもしてめちゃくちゃ皆さんの身体能力の高さにやられました（笑）

その中でジェリロちゃんはスキンボの列車の輪に。ガスのしっぽを掴みながら列車を形成して上手から下手に走っていきました。ただ、ガスが完全に前のジェニのしっぽを掴み損ねていて列車が断裂していましたけど（笑）そういうのも含めてとても可愛らしいやりとりが観られて幸せでした。

それから最後はグロタイの船が下りてきて、船に何やら赤い布を被ったものが設置されていました。舞踏会の終盤の音楽とともにその布がめくられ、「千秋楽」の文字が書かれたボードが出てきました。『キャッツ』の節目の公演でよく観るアレですね。そのボードを囲むようにジェリクルたちが大集合。客席からは大きな拍手が送られました。

ラストはメモリーに合わせて、ジェリクルが1匹ずつそれぞれのパフォーマンスをしてお辞儀をしていき捌けていきました。中にはペアでパフォーマンスをするジェリクルもいましたが、皆さん凄いパフォーマンスをしていて本当に凄かったです。そして最後はグリザベラで締め。なんだか、メモリーが流れながら1匹1匹が思い思いにパフォーマンスをしていくのを観て、凄く込み上げるものがありました。

その後もカテコは6回続きましたが、最後はスタッフさんの規制退場案内によって強制終了（笑）あそこまで強引な終了の仕方は初めて観ましたけど、『マンマ・ミーア！』のときみたいに14回とか続いたらどうしよう…という不安もあったので良かったです。まあ、タガー締めは観たかったですけどね…！

ちなみにその6回のカテコでは、マンゴジェリー役の森田さんがとにかくやかましくて笑いました（笑）めっちゃ投げキッスをするんですよ。まあそれはいいんだけどやかましい（笑）何回目かのときに隣にいたジェリロ役の奥平さんが森田さんに影響されて投げキッスをしたら、それを受けて森田さんも調子に乗って何度も投げキッスしまくってて、客席からは笑いが起こっていました。あんなお調子者なマンゴって初めて観たなぁ。凄く面白かったです。

そして下手の上のほうでは唯くんが敬礼をしていて、隣にいた妹がきゃっきゃしてました。いやもうみんなやること可愛いし面白いし、目が足りなかったです。全員観る分の目が欲しいなって思いました。

でもこんな感じで最高に素敵なカーテンコールで締めることができたので、凄く幸せな気持ちで劇場を出ることができました。今回観たこの景色はしっかりと目に焼き付けながら、心にも焼き付けておきたいです。

まとめ

いやもう素敵な千穐楽でした…。こんなにたくさんの人に愛されている作品なんだなっていうのを再認識できましたし、俳優さんたちもお客さんたちもみんな熱量が高くて、凄くアツい時間を過ごせました。

なかなか贔屓出ていないと足が遠ざかってしまうんだけど、やっぱり劇団四季って本当に凄いんだなぁ…っていうのを再認識できた観劇になりました。『キャッツ』に限った話じゃないですけど、どんどん新しい人たちにバトンが受け継がれていくんですよね。そうして何年何十年と続いていくんですよね。それを目の当たりにしたし実感した観劇でした。

贔屓にまつわる思い出がたくさん詰まっている作品なだけに、その思い出を上書きしたくない気持ちもあるんです。だけど、今回観ていて「あ…贔屓との思い出は上書きされることもないし、色褪せることもないな」と思いました。むしろ鮮明に思い出して、以前よりも好きになれた気がします。

だから、そういう意味でもこの千穐楽を見届けられたことが本当に幸せでした。やっぱり何だかんだで大好きな作品です。