キャストの感想
キャストの感想を書いていきます。
ドナ・シェリダン:岡村美南
恐ろしいくらい絶好調でビックリしました。声も出るし音程も凄く安定しているしお芝居も細かいしで、安定感が半端なすぎて安心して観ていられました。とにかくなんかこの1週間ですげえ貫禄がついて、カンパニーの中心にいる俳優としての実力と存在感が半端なかったです。今回三平果歩ちゃんが急遽ソフィとして出演することになったのもあってか、フォローに回りつつちゃんとお母さんとして娘を支えようという気持ちが強かったのかなと思います。至るところで岡村さんの母性が発揮されていましたし、それがよりお母さんとしてのドナの魅力を高めていました。
なんかあとこれは私の思い違いかもしれないんだけど、ぺーちゃんソフィ相手だとすっげえイケママになる現象は何なんでしょうか…。冒頭でソフィの肩に手を回す仕草とかそのときの表情とか、すっげえイケメンすぎて彼女を侍らしている感じがあって面白かったです。
そしてマネマネも今回は低めの声がやや出しにくい感じはあったものの、やっぱり音域も広がったのは事実だと思いました。岡村さん、低めの音域が苦手っぽくてなかなか声が出せなかったのがデビュー当初の課題でもあったんですけど、今回は声の出し方を意識しながら変えていて、ちゃんと歌えるようになっていたのが印象深かったです。あと、なんか今回のマネマネがめちゃ歌上手くてビックリしました。こぶしの効かせ方とかも凄く細かくなっていたし、ビブラートも細かくなっていて、マネマネの歌い方はより樋口麻美ちゃんのドナに近くなったイメージです。
で、ドナ部屋でのターニャ&ロージーとのやりとりのシーンでは、ポスターをターニャから奪って破ろうとするのになかなか破れなくて、力づくで破っていて捨て方がすげえ雑になっていたのが笑いました(笑)岡村さんって焦ると色々雑になる癖?があるんですけど、ポスターの捨て方マジでいつもより雑すぎて凄く面白かったです。相変わらず小道具に遊ばれちゃってる岡村美南さんが愛しすぎて可愛い。
DQで1番を歌い終えて一旦後ろに捌けるときは両手を上に掲げてガッツポーズみたいのしてたのが死ぬほど可愛すぎて思わず笑っちゃいましたし、ニヤニヤしちゃいました。今回ほどマスクがあって良かったと思った観劇はないかもしれません…。とにかく可愛いが爆発していた…。最高に愛しい…。
一方でスパトゥルでは、ドアの前でドナ&ザ・ダイナモスが歌って踊っているときに増山さんロージーが足を踏み外したのかちょっとバランス崩して躓きかけていて、そのときに岡村さんドナが増山さんロージーの背中をポンポン叩いてフォローしていました。そのアドリブというかカバーが凄くいいな~って思って。
ここのシーンって何十年ぶりの一夜限りのライブでドナもターニャもロージーも緊張してガッチガチな状態なわけじゃないですか。だからこそ増山さんロージーが躓いちゃうのも緊張ゆえっていう演出に見せられるし、「しっかりしてよ~」とでも言うように岡村さんドナが目配せして心配そうに増山さんロージーを見ながらフォローするのも良かったし、ここのハプニングが逆に本編に活かされたような気がしました。周りの女の子たちもそんなガチガチに緊張しているドナたちを笑いつつ心配そうに見守りつつ…っていう感じでライブを楽しんでいて、なんかカンパニーの一体感を感じられた瞬間で感動しちゃいました。とにかく岡村さんのナイスフォローがしっかり活きたシーンだったと思います。ナイス!
ちなみに今回の座席もヴレヴ堪能席ではあったんですけど、何してんのかさっぱり分からなくてただひたすら可愛い…って思うだけでした。何してたんだろうなぁ…。寿司でも握ってたのかな(笑)
で、2幕はやっぱり特筆すべきはSlippingとThe Winnerかなぁ。ガッツリ上手寄りだったからこそ、Slippingは凄く表情が見やすかったしThe Winnerも阿久津さんサム越しに岡村さんドナの表情を観ながら歌を聴けたので感じ方が違いました。とりあえず、どちらも音程が凄く安定していたのが良かった点ではあるんですけど、ちゃんと聴かせる歌になっていたのが好ポイントでした。
で、Slippingってソフィの女優さんが変わるだけでこんなに印象も変わるものかと再認識できたのが今回の収穫の1つです。ぺーちゃんソフィが急な出演っていうので凄く不安が至るところから伝わってきたんですけど、その不安があったからこそ岡村さんドナのソフィとの向き合い方も違ったように思えたし、娘を支えたいって必死に思う親心が凄くヒシヒシ伝わってきて、いつも以上に母性の感じられたSlippingでした。
あとは手がかかる娘なんですよ、ぺーちゃんソフィってそもそも。だからこそ、独り立ちしようとする娘を見送ることが単純に寂しくて仕方ないんだと思います。ぺーちゃんソフィ相手だと、後悔や責任を感じながら歌うっていうよりも手がかかる可愛い我が子との別れが寂しいっていう悲しさや虚無の気持ちが強くなるように感じます。ある意味凄くシンプルなSlippingになるなぁ…と思いました。だからなのか、めっちゃ泣いてました。あんなに目を細めて涙を浮かべて1人ポツンと歌う「カバン持ち出かけていくのを見送ってる虚ろな私」がひたすら寂しくて仕方ない感じ伝わってきて胸が痛かったです。
でもここで凄く寂しそうに、だけど穏やかに笑っていた岡村さんドナが、サムが部屋に入ってくることで一気にキッとした表情をしたのが個人的にはとても印象深かったです。ソフィのことは私が守るからあなたは放っておいてっていう気持ちが全面に出た、闘う姿勢を見せたThe Winnerになっていたと思いました。これもぺーちゃんソフィの急遽出演を踏まえた上で観てみると凄く意味合いが強まって、ソフィのこと支えるのは私だから!みたいなね(笑)今回ばかりは、なんか自分のことよりもソフィのことを第一に考えて歌うThe Winnerに聴こえたなぁ…。なんかとにかくひたすらお母さんだったんですよ、岡村さん。それがとてもお芝居にも歌にも活きていて良かったです。
こういう変化もやっぱりドナを70回以上演じるようになったからこそできたことだと思いますし、ドナとして母として先輩として三平果歩ちゃんソフィをしっかり支えようっていうのが凄く伝わってきて感動しました。なんか今回の岡村美南さんドナはいつもと違って、めちゃくちゃ安心感があって頼りがいがあって良かったです。もうこんなかっこよすぎるママを観られて幸せでした。
後述しますけど、カテコでもぺーちゃんをしっかりフォローしてあげていて、もうめっちゃお母さんだったのよね…。すげえお母さん。元々母性がある人でしたけど、ママみがナチュラルに出るようになっていて凄く感慨深かったです。今期マンマは岡村さんドナの成長物語でもあるから、こうして母として成熟していく贔屓を見届けられて幸せでした。今回も観に行って本当に良かった…。
あと、ライブ終わりのカテコで真っ先にこっちを見て手を振ってくれたのがビックリでした。今回は最前センター上手端に座っていましたけど、いつも岡村さんって下手側から手を振るので上手側(しかもここまでガッツリ端)を真っ先に見て手を振ることってほぼないんですよ…。私に気付いてそうしてくれたのかな…?なんか知らんけど、めっちゃ全力で手振ってくれたのが嬉しかった…。京都に来てからの私に対する神対応がエグいです。いつもありがとうございます…!
ということで、今回は岡村美南さんのいつもとは違ったドナのお芝居や向き合い方、そして俳優としての対応力を観ることができた観劇になりました。マジで観に行って良かったです。岡村さん、本当に素敵でした。もしかしたら岡村さんそろそろ変わっちゃうかも…という気もしているんですけど、引き続き岡村美南さんのことを全力で応援していきたいと思えた公演に立ち会えました。本当に世界一最高で大好きな自慢の贔屓です。今回も素敵な時間と思い出をありがとうございました!
ソフィ・シェリダン:三平果歩
急遽出演となった三平果歩ちゃんソフィ!ちなみに今回でぺーちゃんソフィを観るのは20回目でした。マンマに戻ってくるのは2020年12月24日の公演以来です。この公演の翌日から『コーラスライン』に急遽出演となって約1ヶ月ヴァルとして舞台に立ち続け、それから1~2週間で急遽ソフィへ…。ちょっと大忙しというか、エマージェンシー対応がえげつないんですよね。本当によく出演できたと思いました。
とはいえやはりちょっと急すぎてぺーちゃん自身もコンディションを整え切れていなかったっぽいのは凄く伝わってきました。ぺーちゃんもかなり不安だったみたいで、実際今回の公演では結構ミスが目立ったり歌声がいつもより出ていなかったり…というのもあってこちらもヒヤヒヤしながら観てしまったのは事実です。
幕が開いて普通にぺーちゃんがソフィとして舞台に立っているっていうことが凄いと思ったし、相変わらずニコニコしていて太陽みたいに明るくて元気いっぱいなソフィは健在でした。しかし、ハニハニの間奏での台詞が一部飛んじゃったところがあって、「私が3人に会うまではママにあの人たちを追い返してほしくないの。上手くいけば一目でパパが分かるはずよ!」みたいな台詞だったかな。ここの「上手くいけば」が飛んじゃっていきなり「一目でパパが分かるはずよ!」になっちゃいました。そもそも「私が3人に会うまでは~」の部分はガラッと変わっちゃって「ママに知られたくないの」ってなっていたと思います。まあここは初見さんには絶対分からないミスだし、別にこの一言がなくても繋がる台詞なのでギリセーフって感じかな。
あとはドナに「私たちの時代には20歳でなんて結婚しなかったわよ」と言われたあとにいつもソフィがドナのお腹に腕を回して抱き着くんですけど、この仕草もド忘れしちゃっていたっぽいです。これも何回も観ているから気付いた部分ですけど、やっぱりどうしても抜けてしまう仕草や台詞はあったぽくて、ぺーちゃんも焦りは正直あったと思います。でもここは岡村さんドナもいつもやるソフィに両腕を回す仕草をしないでぺーちゃんソフィに合わせていました。だから違和感なく観られたし、逆に良かったです。
これ以外にもミスが1ヶ所あって、ヴレヴでのサムとのやりとり。サムが「娘が欲しいとずっと思ってたんだ!大きい娘ならもっといい!」という台詞を言ってその直後にソフィが「でもサム私!」と挟むとサムが「大丈夫!」と遮る…というやりとりがあるんですけど、阿久津さんサムが「娘が欲しいとずっと思ってたんだ!」と言った直後に「でもサム…」とぺーちゃんソフィが1テンポ早い段階で台詞を発してしまったんです。そしたら阿久津さんサムがぺーちゃんソフィの台詞の「でも」あたりに被せるようにして「大きい娘なら~」と遮ったんですよ。これ、実はすげえフォローだなって思いました。
ここでソフィの台詞に被せるように言うことで、ぺーちゃんソフィがもう一度この台詞を言うチャンスを与えるわけです。実際に「大きい娘ならもっといい!」と阿久津さんサムが言ったあとにぺーちゃんソフィがまた「でもサム私!」と正しいタイミングで言い直しました。同じ台詞の繰り返しにはなったわけですけど、言い切る前に遮られてしまったから消化不良なんですよね。だからサムに聞いてもらうべくもう一度言ってもおかしくないんです。もし1回目のときにサムが最後まで台詞聞いちゃっていたら、2回目ソフィが同じことを言うと凄くくどくなっちゃうからね。
同時に、ソフィがめちゃくちゃ焦っていて、一方のサムが全然話を聞かない感じも凄く強調されました。だからより臨場感が出て、このミスが凄く活かされた場面になっていたんです。これを観た瞬間になんか凄く感動しちゃって、阿久津さんってやっぱりすげえ…となりました(笑)
今回はこんな感じで台詞が飛んじゃったり言うタイミングを間違えちゃったり…と色々あったんですね。本人としても凄く気にしていたと思うんですけど、どれも全然初見なら気付かないレベルのミスだったし、ちゃんと岡村さんや阿久津さんがぺーちゃんに合わせてお芝居してくれたから違和感もなかったんです。だから全然気にしなくていいし、ぺーちゃんソフィのお芝居も凄くリアリティがあって良かったと思います。本当にね、周りの大人たちがしっかりぺーちゃんソフィをフォロー&サポートしてくれていたからこそ、ぺーちゃんも乗り切れたんじゃないかなって感じました。
むしろこんな急の出演でも完成度高く演じ切ったことが凄いと思います。1幕はヒヤヒヤすることもありましたけど、2幕は安定したお芝居をしていましたし、本当に素晴らしかったです。相変わらずSlippingでのぺーちゃんソフィはママ大好きっていうのが節々から伝わってきましたし、岡村さんドナもそんなぺーちゃんソフィに泣かされていました。でね、なんか今回の公演を観ていて岡村美南さんがドナデビューしたときのことを思い出したんです。
岡村さんがドナデビューしたときに立ち会ってくれたのが三平果歩ちゃんソフィで、まだまだ初々しかった岡村さんドナをフォローしてくれていました。今回はその逆なんですよね。急遽出演になったぺーちゃんソフィを岡村さんドナがフォローするっていう。お互いがお互いを支え合っているっていうのが凄く伝わってきて、この2人だからこそ乗り越えられたこともたくさんあって、そういう数々の過去の公演が今回のSlippingとリンクしました。だから今回、ぺーちゃんが急遽戻ってきたわけですけど、ちょうど岡村さんがドナを演じていて良かったなって思いました。この2人だからこそ築けた今回のドナとソフィの関係性だったんじゃないかな。
カテコでぺーちゃんがすっごく泣きそうな顔していて、本当に凄く不安だったんだと思うんです。実際にたくさんミスもしてしまったし、自分的にも課題がきっとたくさん見つかったのかもしれません。でも、本当にぺーちゃんソフィすっごく良かったです。ちゃんと周りの俳優さんたちがぺーちゃんソフィのミスを上手に消化してくれたから本当に気にしなくていいし、元気いっぱいでニコニコしているぺーちゃんソフィの姿に凄く元気もらったよ!って本人に伝えたい。なんとかして三平果歩ちゃんに届け!(無理)
冗談は置いといて、確かに本調子ではなかったかもしれなかったけどソフィとして凄く堂々としていたしたくさん元気をもらったし、存在感も発揮していたと思います。ぺーちゃん本来の明るさと愛嬌が全開で、凄く幸せをもらえました。何はともあれ、おかえりなさい!ぺーちゃんが帰ってきてくれたこと、本当に嬉しかったです。
今後『アナと雪の女王』の稽古もあると思うので、あまり長い期間は出演しない気はするんですけど、また近いうちにぺーちゃんソフィに会いに行きたいです。本当に突然の出演、お疲れ様でした!良かったよ、マジで!!!(届け)
ターニャ:高倉恵美/ロージー:増山美保
なんかまたちょっとずつお芝居変えてきたっぽくて思わず笑っちゃう場面が結構ありました。高倉さんターニャはまず1幕冒頭でソフィにハグをスルーされたときに言う「私のこと覚えてないわよね」に対して、増山さんロージーが「ずいぶんと整形したものね」と言ったのをシーッて口元に人差し指をあてて制していて、新しい仕草をしていました。
そしてドナ部屋でのやりとりもいくつか変化がありました。コイントスで勝利した増山さんロージーがエアベッドを床に広げたあとにベッドに大きく横たわるんですけど、そのときターニャに見せびらかすように「ふんっ」て満足気な顔で横たわっていたのがちょっとした変化です。前は「はぁぁぁ…」って極楽に浸るようにベッドに横たわっていたので、とにかくターニャに対してマウントを取りたい感じが伝わってきてとても可愛かったです(笑)
また、ドナからバーに元カレたちがいることを聞いたターニャとロージーが嬉々として覗きに行くシーン。バーに向かおうとする増山さんロージーが「うひゃひゃひゃ!」って笑いながら走って行ったのがめちゃくちゃ面白すぎて腹筋死にました(笑)前々からやかましいロージーだなとは思っていたんですけど、なんかこの1週間でやかましさが倍増した気がします。より面白さを突き詰めていて、高倉さんターニャとのコンボで予想外の爆弾を投下してくることもあるので、不意打ちを食らいまくっています。今回もこの不意打ちにはやられました…。
そして岡村美南さんの感想のところでも書いたんですけど、今回はスパトゥルで増山さんロージーがちょっとバランスを崩してコケかける…といったハプニングもありました。事故に発展しなかったので良かったですが、逆にこれが岡村さんドナのフォローも相まって、数十年ぶりに衣装を身に纏ってライブを行う彼女たちの緊張感を助長させる演出っぽくなったのが面白かったです。特にロージーはDQで腰をやられる場面もあって鈍くさい…というか、身体にガタが来ている姿も描かれているので、そういったキャラクター性を逆手にとって今回のハプニングを上手にカバーしていました。本当にプロの俳優さんたちの対応力はさすがだと思います。
今回は岡村美南さんが凄く安定していたのもあってドナ&ザ・ダイナモスの安定感は素晴らしかったです。やっぱり彼女たちのバイタリティが高ければ高いほど、この作品って凄くイキイキするし活力をもらえると思うんです。今回は三平果歩ちゃんが久しぶりに戻ってきたのもあって、それこそ8年ぶりに会う親戚のような雰囲気も醸し出していてそれも良かったです。ターニャとロージーの俳優さんのバランスってとても大事だなぁ…と改めて実感した観劇にもなりました。本当に高倉さんターニャと増山さんロージーの息の合い方は素晴らしいです。たくさん笑わせてもらえて幸せでした!
観劇の感想・考察
気になったポイントについて書いていきます。
三平果歩ちゃんソフィを支えたママとパパ(仮)
ここまで書いてきたように、ソフィが急遽交代になったことで三平果歩ちゃんが出演したわけですがなかなか本調子ではなく…。私も最初こそみなぺーの濃厚な絡みを期待してはいたんですけど、正直ぺーちゃんも結構いっぱいいっぱいになっちゃって余裕がなかったみたいでした。そんなぺーちゃんを特に支えてくれたのが、ママである岡村美南さんとパパ(仮)の阿久津陽一郎さんです。
2人がどういう風に本編でぺーちゃんを支えたかっていうのはぺーちゃんの感想のところで詳しく書いたのでここでは割愛しますが、やっぱりこの2人は特にぺーちゃんソフィと絡むシーン多いだけにぺーちゃんソフィに合わせつつフォローしながらお芝居していた印象がありました。それをぺーちゃんも凄く感じ取っていたみたいです。
だからか、ダズユアカテコでプリンシパルが1人1人出てきてお辞儀するときに、ぺーちゃんがお辞儀し終えて岡村さんのところに向かったら、ホッとしたのか岡村さんの胸に顔を埋めるようにして抱き着いていました。また子犬みたいにぴょんぴょん跳ねながら飛びつくようにハグするのかなって思っていたので、衝撃を受けたというか…そっか、不安だったんだ…ってなんか胸をギュッと掴まれた感覚でした。
岡村さんもそんなぺーちゃんを抱き締めつつ頭をなでなでして慰めていて、もうその姿がお母さんそのものなのよ…。ぺーちゃんも珍しく全然顔を上げずにずっと胸に顔埋めるようにしていたし、凄く不安が大きかったんだと思います。お辞儀し終えた阿久津さんが2人のところへやってきたら、岡村さんが阿久津さんのほう見ながらぺーちゃんのこと多分何かしら言ってたのかな。それを受けて岡村さんがぺーちゃんの背中をさするようにして慰めていて、阿久津さんが岡村さんの後ろから手を伸ばしてぺーちゃんの腕あたりをポンポンしていました。もう…2人ともめっちゃ親(笑)
頑張った子供をあやすようにママとパパが頭撫でたり背中さすったりして慰めてるわけですよ。もう本物の親子みたいで、なんか凄く心が温かくなりました。いつもはここわちゃわちゃやってるわけですよ。福岡のときなんかはぺーちゃんが岡村さんを持ち上げたりして、やりたい放題のフリータイムなわけですよ。それが、素でこういうやりとりをしていて、もうこの3人の親子関係の絆を感じて本当に感動しちゃったんです。だからね、本当に今回の公演に立ち会ったのが岡村美南さんと阿久津陽一郎さんで良かったなって思いました。
物語に登場するキャラクターたちにとって、この2日間の主役はソフィなんです。そんなソフィを周りの大人たちが温かく見守って支えてあげているっていう本編のように、ぺーちゃんを岡村さんや阿久津さんたちが支えるっていう本編とリンクした公演になっていて、なんかいつも以上に心が温かくなりました。マジで今回の公演に立ち会えたこと、心から幸せだなって思えました。こんな素敵な親子のやりとりを観ることができて嬉しかったです。
あと、一応最後にスパトゥルのやりとり簡単に書いておきますね。スパトゥルで上手側の椅子に座っている帽子被っている女の子がぺーちゃんソフィに何かを吹きかけたのかな。それを美南ママに必死に報告していたんですよ。その子を指差して「ねえ聞いて!あの子がね~」みたいにめっちゃ何かを訴えていました。で、当然美南ママは余裕ないのでやめなさいと制します。
そして2番の「あなたはどこなのか~」の歌詞でぺーちゃんソフィを見ながら、左手を何度も振り下ろすようにして「落ち着きなさい!」ってジェスチャーしていて、ぺーちゃんソフィが「ごめんなさい」とでも言うようにその場でぺこぺこ頭下げていて笑いました。完全に犬扱いですよ(笑)まあぺーちゃんソフィは基本落ち着きないので、美南ママも手がかかって大変ですね。岡村さんドナがここでこういう仕草するの珍しかったので、今回観ていてちょっとビックリしちゃいました。岡村さんにこういう顔させられるのは三平果歩ちゃんだけですわ…。さすが、三平果歩ちゃん恐るべしでした!
まとめ
ということで、本当に今回は色々ありました。色々あったんだけど、あったなりにしっかりカンパニーの皆さんで団結して支え合って乗り越えてきた公演になりました。このご時世だし急な対応に追われることもたくさんあって大変だとは思うんですけど、それでもしっかり素晴らしい公演を届けてくださる四季の俳優の皆さんが凄いと再認識できた観劇にもなりました。マジで今回は観劇できて良かったです。
もちろん元々こんなつもりではなかったし、いつか三平果歩ちゃんソフィがまた観れたらいいなぁ…という気持ちではありました。だけど急にまりえちゃんからぺーちゃんに変わって、開演直前まで対応に追われて…バタバタしていた公演だったと思います。だから、とりあえず無事に終わったことが安心というか…ホッとしました。こうやって毎週観劇していると思いがけない公演に当たることもあるもんですね。今回ばかりは自分の行動力を褒めたいなと思います…(笑)
そして久しぶりに大好きなみなぺー母娘を観られて幸せでした。まさか京都でこんな早く実現するとは…と私も未だに夢心地なんですけど、三平果歩ちゃんもよく乗り切ってくれたし、岡村美南さんもよくぺーちゃんを支えてくれました。本当に素晴らしかったです。
逆に若奈まりえちゃんが心配でもあるんですけど、何もないといいな…。どうかこのまま京都マンマが千秋楽まで無事に駆け抜けられるように祈りながら、私もまた次回観劇予定があればまた劇場に足を運びたいと思います。
次回からは三平果歩ちゃんのキャスボもこんなヘンテコじゃなくて綺麗になっていることでしょう。逆に今回のガタガタキャスボはレアなので記念に。
今のところもうチケット持ってないですけど、岡村美南さんが連投されたら近々観に行きたいと思います!長くなりましたが最後までお付き合いありがとうございました!