2021年2月13日ソワレ 劇団四季『マンマ・ミーア!』@京都




マンマ・ミーア!
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キャストの感想

キャストの感想を書いていきます。

ドナ・シェリダン:岡村美南

今回どうしちゃったのってくらいハイテンションで死ぬほど可愛すぎました。岡村さんって時々すっごくテンション高いときがあるんですけど今回がまさにそれすぎて、もうそのテンションの高さがちゃんとお芝居に表れていたのが可愛すぎてニヤニヤがとまらなかったです。

特に分かりやすいのは1幕DQ。1番を歌い終えてスタンバイのために一旦後ろに捌けるときに、今回も両手を上げてガッツポーズするみたいにフゥゥ!ってやっていました。その後ろ姿だけでも死ぬほど可愛い。からのグラサンとマラボーを装着しての登場では、客席を見渡しながら歩くのではなくて、今回は両手をくるくる~って回すようにしながら上げて歩いていました。今までに観たことがない新しいパターンのリズムの乗り方です(笑)それがまためっちゃノリノリなのが伝わってきて、もう可愛すぎて頭爆発しそうでした。何なんやろうな、贔屓って何やっても可愛いですよね。生きてるだけで罪です。可愛いは正義だけど罪

そしてヴレヴのスカイとのペアダンスでも、今回は大きなグラスを持って宇都宮さんスカイと乾杯をしてグビッと飲んでいました。それがまた可愛すぎて、一杯やってたんだねだからテンション高いんだねって思いました。なんとなく大きなグラスに並々のビールでも注がれてたんだろうなぁ。ここのヴレヴはもうオペラグラス使って観るようにしているんですけど、あまりの可愛さに頭が真っ白になりそうでした。そんな可愛さを爆発させた直後にキレッキレに踊り出すから訳分からんですわもう(笑)

そんなハイテンションな一面もあったんですけど、怒りの感情の演じ方が変わったのも今回特に印象深かったポイントです。まず1幕のドナ部屋でのやりとりで、元カレ3人が来たことに怒りを爆発させるドナのお芝居。「あいつらには台無しにされたくない!」とターニャに向かって声を荒げるところの第一声がいつもよりちょっと低めで入ったんですよ。多分意図的なものではなく単純な声の調子の問題だとは思うんですけど、その怒り方は凄く心の奥底から沸き上がった感じに聞こえました。いつものちょっと高めのトーンで怒る言い方だと感情的になりすぎて興奮しちゃってる感じに受け取れるんですけど、今回のは積もり積もったものが爆発した感じに聞こえて凄く印象が変わって面白かったです。

また、かなり飛びますけどThe Winnerでの怒りの感情表現もいつもと違っていました。これも意図的に…っていうよりそのときのドナの感情が染み込んで自然に出てきたものだとは思うのですが、一言で表すのであれば静寂の怒りっていう印象です。ここも、いつもみたいに一気に感情的になって興奮しちゃって…っていうのではなくて、21年間ずっと心の奥底に眠らせていたサムへの怒りが沸々と込み上げてきたように思えました。

それを特に感じたのが、「それに、多分父親もそう望んでいる」ってサムが言った直後の「なんですって?!」の岡村さんドナの一言でした。いつもはサムの言葉に対して間髪入れずに反発するんですけど、今回はちょっと間が開いてこの言葉を放ったんです。ほんの些細な間だったんですけど、それによって沈黙を貫こうとしたドナの決意が崩れ落ちる瞬間を垣間見たような気がしました。もうこれ以上看過できないとでも言うように、限界まで我慢し続けていたものがポロッとこぼれたような、そんな繊細さを感じました。だからなんかちょっといつもと違った雰囲気で不意を突かれた感じです。

それから後半の「許してね、怒らないで」の歌詞の部分。ここっていつもサムを見ながら眉を下げて訴えるように歌っているんですけど、今回の岡村さんドナは「怒らないで」のところでサムを見ることなく俯くようにして左下を向いていました。目を下に逸らす感じ。この表情が個人的にすっごく印象に残って、なんか惹き込まれたんです。

「怒らないで」のあとに続くのが「放っておいて私たち2人を」で、早い段階で目を逸らして俯き続けることで次の言葉にどれだけの想いを込めていたのかを感じることができました。「許して怒らないで」なんて情けはもう必要なくて、とにかく放っておいてほしいっていう気持ちが全面に出たような気がします。だからここも、興奮気味に次々と言葉を発するというよりも、もうこれ以上は傷を増やしたくないし我慢の限界だから放っておいてよ…っていう静かな怒りに感じられました。

今回は全編を通して岡村美南さんドナの怒りの表現が凄く一貫していたと思います。瞬発的に沸き上がった怒りを興奮気味に発散するのではなくて、ずっと我慢し続けてきたものがポキッと音を立てて折れてしまったかのように、呆然として、それから沸々と込み上げる怒りを静かに解き放つ、といったような感情表現をされていました。それが凄く新鮮でしたし、新しいドナの解釈を提示されたような気がして凄く感動してしまいました。

岡村さんのお芝居が日々変化してきているのは私自身も感じていることですが、今回の感情表現の変化ももし意図的なものではないとしても、ドナを演じ続けてきたからこそ生まれた間合いであり声色であり表現方法だと思います。とても良いお芝居を観られた気がして、大満足です。

なので今回はハイテンションでありながら怒りのお芝居は凄く静かっていうギャップのあるドナを演じられていました。もう振れ幅が凄すぎる(笑)それだけ、普段明るく元気に生きている女性がサムという男性に対してどれだけの想いを抱き続けてきたのかがとても分かりやすかったです。だからこそ最後には結婚して幸せそうにしているドナを観られて、心から良かったねと思えました。こうして贔屓が結婚する姿を今回も見届けられて幸せでした…。マジで今回の可愛さは異常でした。天使。

ソフィ・シェリダン:三平果歩

三平果歩ちゃんも相変わらずのハイテンションっぷりで可愛すぎました。本当にね、この子は愛嬌が凄いし観ているだけで元気もらえるし愛しさが募っちゃいます。ぺーちゃんが楽しそうにしているのを観ることに幸せを感じるっていう、なんかこれまで岡村美南さん以外に抱いたことのない感情がぺーちゃんに対しても生まれているんですよね。理由としては岡村さんドナの娘だからかもしれませんけど、でもそれはあくまできっかけに過ぎなくて、今はもう三平果歩ちゃんという女の子に惹かれてるんだなぁ…と思いました。

そして今回は岡村美南さんドナが凄くハイテンションだったのもあって、三平果歩ちゃんソフィのハイテンションっぷりを観ていたら「この子は確かに岡村さんドナが産んだ子だ」となりました(笑)岡村さんドナがファンキーではあるものの落ち着きもある女性だから、ぺーちゃんソフィがあまりにもぶっ飛びすぎてて本当に親子なのか?と思ってしまうほど乖離があったんですけど、今回はマジで親子でした。ハイテンションなシェリダン母娘マジで可愛かった。

また今回は冒頭の日記読むところとか、結構いつもよりやや早口だった印象がありました。早口というか、間の取り方が早かったのかな。その感じが早くこの内容を紹介したくて仕方ないっていうようにも受け取れて、凄く面白かったです。自分の中で抱えている秘密を早く誰かに打ち明けたいっていうワクワク感も伝わってきましたし、ぺーちゃんソフィがいかにパパという存在に憧れを抱いているのかも伝わってきました。

それもあって、ダディーズと絡むときのぺーちゃんソフィのワクワク感も凄かったです。目がキラキラと輝いて、一体誰がパパなんだろうっていう期待でいっぱいなのが溢れていました。だからこそ、ドナに対する印象やドナとの思い出を知りたくて仕方がなくて、探りを入れるように…というよりも隠すことなく真っ直ぐに聞いちゃう感じもぺーちゃんソフィらしくて良かったです。凄く純粋で真っ直ぐなところが一貫しているのが、ぺーちゃんソフィの魅力だと改めて思いました。

で、冒頭にも書きましたがレイオールではぺーちゃんソフィのマイクが突然切れるっていうハプニングもあったりしてソワソワしてしまう部分もあったんですけど、そのあとにペッパーに「ソフィは幸せ者だな!巡り会った最初の男と結婚するなんて!」と言われて「ペッパー!」と叫ぶ台詞があるんです。この「ペッパー!」も全然聞こえなかったんですけど、これは多分ぺーちゃんが単純に台詞を抜かしただけっぽいかな?忘れちゃったのか、これを言えるほどの間がなかったから意図的に言わなかったのかのどちらかだと思います。なくても進行上問題はないからギリセーフでしょう。

そういったハプニング?とかもちょこちょこありましたけど、今回もぺーちゃんソフィは絶好調でしたし凄く可愛かったです。レイオールでは宇都宮さんスカイの放った弓矢を避けていましたし、お酒一気し終えたらまた勢いづきすぎて椅子から落っこちそうになっていたし、本当にひたすら元気で可愛すぎました。目が離せないんですよね、危なっかしいという意味でも、魅力的すぎてという意味でも。人を惹き込む力があるからこそ、こんなにも周りの人たちにも愛されてるんだろうなーと改めてぺーちゃんの魅力を再認識できた観劇になりました。今回もぺーちゃんソフィを観ることができて良かったです。

観劇の感想・考察

気になったポイントについて書いていきます。

マジで心から楽しそうなみなぺー母娘

7日のレポで三平果歩ちゃんがドナに抱き着く仕草を忘れちゃってたって書いたんですけど、なんだか11日も今回もやっていなかったので単純にやらなくなっちゃっただけみたいです。うーん、みなぺー母娘のハグ好きだったから観たかったよぅ…。

とちょっぴり寂しさも感じながら観ていましたけど、今回もスパトゥルでは相変わらずいちゃいちゃしていて最高に尊かったです。実はその前にお酒に酔っぱらったぺーちゃんソフィが、ドナたちが一晩限りのライブをやると聞いて、腰に手を置きながらもう片方の手を上に上げてスーパースターポーズを何度もしていたんですよ。多分バンドを組んでいたときのドナの真似なのかな?それがまた可愛くて面白くて、本当にぺーちゃんソフィは何やっても可愛いなぁ…って思いました。それからスパトゥル本編!ダーッと美南ママの元へ走っていくと両手で親指を立てながらグーッてしていて、それから思い切りぎゅうううっと抱き着きました。

みなぺーちゃんのハグ久しぶりだよぅぅぅぅぅ(´;ω;`)♡♡♡

嬉しすぎて昇天しかけましたし、抱き着かれてタジタジになっちゃってでも拒めない受け身ママな岡村さんドナも最高に可愛かったです。そしてぺーちゃんソフィのママへの愛が重くて素敵。

それからぺーちゃんソフィが座らされると両隣のアリ&リサと肩を組んで仲良くゆらゆらしていたんですけど、「あなたはどこなのか」で美南ママがぺーちゃんソフィに向かってぐるぐる~って感じで指差ししてきたので、ぺーちゃんソフィは見事にハートを撃ち抜かれて後ろへバタンと倒れていきました(笑)そりゃ大好きな美南ママにあんなことされたら一発ノックアウトされちゃうよね。見事に仕返し成功な美南ママも、ちょろすぎなぺーちゃんソフィも本当に可愛すぎました。マジでみなぺーてぇてぇ…。

というか、前回のレポでも書いたんですけどぺーちゃんソフィのときは「あなたはどこなのか」の仕草本当に毎回変えてくるんですよね。岡村さんがめっちゃ楽しそうにしてるのが伝わってきて凄くほっこりしちゃいました。指差しはまりえちゃんソフィにもやるけど、今回のぐるぐる~って指先を動かしながらの指差しは初めて観たパターンですし、岡村さんドナの色んな引き出しを開けてくれる三平果歩ちゃんソフィはマジで恐ろしいなと思いました(笑)

あとはダズユアカテコ。ちょっと何してたのかはっきりとは見えなかったのですが、なんかきゃっきゃしてたんだよなぁ。そのあとの他の出演者に向けてやる指差しを2人のオリジナルなやり方でしていて、胸元からサッと指を出すみたいな感じで勢いよく指差しをしていました。ぺーちゃんがやってた指差しを岡村さんが一緒にやってくれたんだろうな(笑)本当に仲が良くて、観ていて幸せな気持ちになれました。

今回も大収穫祭りで最高に楽しかったです。みなぺーはマジで期待を裏切らな過ぎて恐ろしいですわ。公式がこんなに過剰供給してくれるの、もうみなぺー沼の住民としては嬉しい限りなんですけど、むしろキャパオーバー(笑)本当にこんな幸せが毎回続いて良いのかって思っちゃいますけど、この恩恵はありがたく受け取るに限ります。最高の幸せをありがとうございました…。大好きです、みなぺーちゃん…。

まとめ

三平果歩ちゃんが来てからさらにマンマの需要が高まってマジでチケット取れないんですけど、なんとかギリギリ観劇することができて今回も幸せでした。本当にチケット取るの大変すぎて挫けそうですが、やっぱり観たあとは「来て良かった」と思えるんですよね。

岡村美南さんがドナとしてあと何回舞台に立ってくださるのか、三平果歩ちゃんがソフィとしてあと何回舞台に立ってくれるのか、この2人の母娘をあと何回観れるのか…。色んなことを考えるたびに、今観なきゃという気持ちに突き動かされてしまいます。今回も本当にみなぺーの絡みが可愛くてキュンとなっていたんですけど、みなぺーが揃うのはもう今期が最初で最後かもしれないんですよね。そう考えると、本当に今観ないでいつ観るのってなっちゃって、要するにエンドレスです。

これだけ人生で『マンマ・ミーア!』にお金も時間も捧げることはきっとないでしょう。だから今を全力で楽しみたいなって思えましたし、それだけの価値を今回も見出すことができました。マジで来れて良かった…。

推しカプちゃん。もうね、本当に大好きです。岡村さんとぺーちゃんがまさかここまで素敵な母娘になるなんて思わなかったなぁ。いやぁ、本当に奇跡の組み合わせですわ。今回も観れて良かったぁ。

次回は2月14日、バレンタインデー!こんな素敵なイベント日に岡村美南さんと三平果歩ちゃんに会えるなんて幸せいっぱいですよ。バレンタインならではのみなぺーの絡みにも注目していきたいです。

長くなりましたが、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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