今週も岡村美南さんに会いに来ました!
はじめに
今週のキャス変でついに村俊英さんフロローが登場です。私は2018年度の横浜公演を観ていないので、今回が初めての村さんフロローとなります。だって本物だからね。アニメ版「ノートルダムの鐘」のフロローの歌唱パートの吹き替えキャストですから。凄く楽しみでした!
それもあってかなのか元々の作品人気もあってか、今週のチケットがマジで全然取れない…(笑)本当にチケット取るの苦戦して、今回のもなんとか取れたって感じでした。前日予約も前方席が開放されないし、戻りも全然拾えない。もう訳が分からんです(笑)
岡村美南さんがせっかくエスメラルダを再び演じてくれているのに、私は予定空いてるのに、チケットがないから会いに行けないなんて!と憤慨しています。いやーこんなことなかなかなかったので本当に参ってます。でも無事に今週もひとまず今回行けたので、しっかりと観てきました。
今回は村さんフロローを中心に、カジモドやエスメラルダやフィーバスとの関係性などについても感じたことを書いていきたいと思います。ぜひ最後までご覧くださいまし!
総評
全体の感想です。
毎度のことながらキャストが1人変わるだけで作品の印象がガラッと変わりますね!初めましての村さんフロローは先週までの野中万寿夫さんフロローとは全然タイプが違ったので、その違いも含めてすっごく楽しく観劇できました。というか、村さんフロローの声を聞いた瞬間に「本物!」と思ってしまったくらいなので、感動です…。
今回のカジモドは前回に引き続き、寺元さんカジモド。先週と違わず熱量の高いお芝居をされていました。で、フロローとの主従関係は万寿夫さんとのときよりも緊張感があって、観ているこっちがヒヤヒヤとするくらいでした。村さんが入ったことによってアニメからそのままキャラクターたちが飛び出してきたかのような印象があり、凄く面白かったです。
そして村さんフロローを観ていたら聖職者って大変だな…って思いました。自分の欲は禁じて常に自分を律して生きていかないといけないわけじゃないですか。エスメの自由な生き方に凄く衝撃を受けただろうなって思います。「ジプシー」という身分で、ジプシーらしからぬ振る舞いをする。「聖職者」であるために自分の生き方を律するフロローとは真逆の生き方です。フィーバスもまた自分の使命を全うしていたけど、彼はエスメの生き方や考え方に感化されて自分自身も生きたいように生きることを決意します。でもフロローは違う。
カジモドにもエスメのことは考えるな!と言いながら、フロロー自身考えてしまうわけですし。一生懸命自分の欲を理性で抑えようとする姿が痛々しいというか…。自分の欲を抑え続けて生きていくと、いずれ限界を迎えて欲が自分自身を飲み込んでしまうんだなーって反面教師的な感じで観てしまいますよね。適度に程よく欲に正直になるのがきっと一番人間らしくいられるのかもしれないです。
実際、聖職者として清き道を全うに生きる人も世の中にはいると思うんですけど。人間の三大欲求のひとつに「性欲」があるくらいですし、禁欲って相当な覚悟が必要なんだろうなーと他人事のように感じたりもしています。フロローもきっと高貴な女性に恋していればあんなに悩むことはなかっただろうに、よりによってジプシーの娘に恋をしてしまったんだから「悪魔だ」とか言い出しちゃうんですよね。拗らせおじさんです。
まあでも若い頃から地位や身分に対して差別の意識は持っていたみたいですし、聖職者だからとかそういうのは関係ないかもしれませんね。フィーバスが挨拶してきたときも「隊長」っていう言葉を聞いて手のひらを返しますから。地位の低い者に対してはとことん見下す人なんだろうなっていうのは元来の人格の一部に含まれていたんだろうなと思いました。
だからここがフロローと、カジやフィーバスとの違い。「ジプシーのエスメラルダ」に恋をしてしまったのか、それとも「一人の女性としてのエスメラルダ」に恋をしたのか。フロローは地位や身分というものに囚われ過ぎていて、本質を見失っちゃった可哀想な人ですね。権力を持つと厄介になっちゃう人の典型です。
前回はフィーバスに焦点を当てながら観ていた部分もあったので、今回はフロローを中心に観ることができて良かったです。フロローは人間の一番醜い部分を体現したキャラクター。立場上、本来一番綺麗な人間であるはずの人なのに。その皮肉さも含めて、フロローというキャラクターをじっくりと観ることができて凄く有意義な観劇となりました。
また、今週デビューの人がアンサンブルさんですがたくさんいたので「あれ、先週とキャスト違う!」っていうのに開演してから気付くことも多々ありました。フロリカもフレデリックもデビューですよね確か。だから全体的に先週とは違うテンポがあって新鮮でした。で、今更ですけど女性サンボの坂井菜穂さん、本当に歌上手いです!パワフルボイスがいつも決まっていて、聴くたびに心地良い…。色んな役掴んでほしいなーって思いました。
そして今回は今期初の上手寄りサイドブロックに座りました。サイドとは言っても通路横なので視界良好だったし、見切れの心配もあったのですが実際懸念していたシーンはちゃんと見えたしで、凄く観やすかったです。TOTWのエスメは柵に乗ってからの表情が見えなかったですけど、まあ言うたらそこくらいじゃないかな?エスメに関しては見切れもほぼなく観やすくて大満足でした。
なんなら普段あまり表情が見えないシーンが正面から観られたり、カテコで下手に捌けていく岡村さんの最後の瞬間まで観られたり…と凄く美味しい瞬間もあったので、下手ばかりにこだわらず上手寄りも吸われて良かったです。
あ、でもラポンテでのキスシーンは角度的に「してるフリ」っていうのが見え見えだったのが残念…。おかげで岡村さんのキス顔(直前)を見れたので個人的には大興奮だったんですけど、やっぱりガチでしてほしいな~と思わずにはいられなかったです(笑)
とはいえ今回もミスやハプニングはなく熱量の高い素晴らしい公演でした。今週は本当に全然チケットが取れないのでもしかすると今週がラストとなるかもしれないと思い、しっかりと堪能してきました。たっぷりと贔屓充するだけじゃなく、村さんフロローにも会えて嬉しかったです。今回もボロ泣きでしたが、最高の観劇ができて幸せでした!
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