2021年6月12日ソワレ 劇団四季『アラジン』




アラジン
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キャストの感想

主に今回初となったキャストの感想です。

ジーニー:韓盛治

初めましてのソンチさんジーニー!ずっと観たかったのでようやく念願叶って嬉しかったです。

瀧山さんジーニーとも全然違うしその他のジーニーとも違うし、ソンチさんジーニーは凄くファンキーっていうのかな?声の出し方だったりお芝居の仕方だったり、とても若々しくてファンキーでかっこいいタイプでした。

瀧山さんジーニーのように声色のバリエーションで笑わせてくるというよりは、細かい仕草や小言?で笑わせてくるので、不意打ち食らって笑い死にそうでした。もちろん仕草とかオフマイクみたいな部分は俳優さんに委ねられていると思うんですけど、でもこれアドリブじゃなくてちゃんと台本通りにお芝居してるんだよなぁ…って思うと本当に凄いですね(笑)

そういやソンチさんジーニーってランプから登場するところで手をブンブン振って嬉しそうにしているのが可愛いなって思いました(笑)犬か(笑)ソンチさんジーニー、仕草がとにかく可愛くてビックリです。結構声は細めなのでファンキーな感じでかっこいいのに、やることはいちいち可愛いのがずるかったです。

あと、ソンチさんはどこ出身なんだろうって思ったら関西出身でした(笑)関西弁のジーニーには初めて出会ったので新鮮で面白かったです。確かに言われてみれば関西の兄ちゃんって感じするなぁって思ったし、ノリも関西っぽいところあるなぁ…と納得。前情報何も入れずに観ると面白いですね(笑)

そして「責任が伴う…伴う…伴う…」のセルフエコー。下手の遠くのほうを見つめたと思ったら、スッと上手を見だしたりしてアラジンを戸惑わせていました(笑)ここも演じる俳優さんによって全然お芝居違うので、ソンチさんオリジナルのセルフエコーが観られて嬉しかったです。

1幕終盤だけでも正直書き出せないほど面白いなと感じたことたくさんあったはずなのに、多すぎて脳がパンクしました(笑)ジーニーは初見の俳優さんだと毎回情報追い切れないんですよね。それくらい多彩だし面白いしで、見どころ満載でした。

もちろん面白いだけではなくて魅せるところはしっかり魅せてくれるのも素敵でした。それこそ2幕終盤、アラジンとジャスミンが愛を誓い合うシーン。ソンチさんジーニーがすっごく優しい笑顔でうんうん頷いていて、心からアラジンたちのことを祝福しているんだなぁ…っていうのが伝わってほっこりしました。ソンチさんは面倒見の良いお兄ちゃんジーニーでしたからね。そんな優しい表情のソンチさんにもやられて、思わず涙が込み上げそうになりました。

他にも「あ、ここ素敵!」とか「面白い!」と感じた瞬間はたくさんあったんですけど、もう全部は思い出せないくらいたくさんありすぎてキャパオーバーです(笑)とにかくソンチさんジーニー素敵でした!観ることができて良かったです。

アラジン:一和洋輔

初めましてのいっちーアラジン!そもそもいっちーを最後に観たの全然記憶なくて、下手したら2010年の『マンマ・ミーア!』以来かもしれないレベルです。相当久しぶりに観たので、ちゃんといっちーをいっちーと認識して観劇したのもはや今回が初なのでは…とすら思っています。

もうずっといっちーと小林唯くんが顔似てて分からねぇ…って思っていたんですけど、実際に観てみると意外と違いますね。時々唯くんに見える瞬間はあるんですけど、ちゃんといっちーでした(笑)でもいつか叶うなら、いっちーと唯くんでマチソワしてみたいです。

さて、いっちーアラジンちょっと喉が不調なのか歌うときに高音が綺麗に出なかったりして若干心配だったんですけど大丈夫かな…?これがデフォなのか、それともたまたま不調だったのかは分かりませんが、ヒヤヒヤしながら観ることが正直多かった印象です。普通に観ている分にはそこまで気にならないんですけどね。歌に関しては少し心配な点がありました。

だけどお芝居は最っ高…。細かい仕草だったり台詞の言い方だったりがめっちゃくちゃ好きで、とってもアラジンがイキイキしていたんです。青年っていうよりも少年みたいにやんちゃで元気いっぱい。でも時々大人の顔を見せるので、ギャップにやられそうになりました。

なんか凄く印象に残っているのは、ミリオンの「すべて捨てて」の歌詞のところで両手をポーンと投げ出すようにして何かを捨てるジェスチャーをしていたことです(笑)それがとても子供っぽくてやんちゃで、でもジャスミンを救ってくれる仕草でもあって…。愛咲さんジャスミンもいっちーアラジンと同じポーズをして、一緒にすべて捨てていたのがとても印象的でした。

あとジャスミンに市場を案内してあげるよって言うシーンでは、戸惑う愛咲さんジャスミンを引っ張るようにして連れていってちょっと強引なところもあって、それもたまらなかったです。

同時にAWNWでは、それまでちょっと高めの歌声で歌っていたのに、急にこの曲になった途端にイケボで歌い出したのが印象深かったです。かっこつけっていうのもあるだろうけど、それ以上にジャスミンをフォローしようとか楽しませようとか、いっちーアラジンなりの優しさがあるのかなとも思いました。ずっと子供っぽかったいっちーアラジンがここに来て急に大人びた色気を放つので、ちょっと観ているこっちまでドキドキが止まらなかったです。

そして2幕ラストだったかな?はしゃぎまくるジーニーに「ジーニー!良かったね!でも寂しくなるよ」と声をかけるところ、ジーニーの名の呼び方が心の奥から叫ぶみたいに全力で泣きそうな声で叫んでいたのがまたグッと来ました。いっちーアラジン、とても全力なのが凄く好印象でした。

カテコではプリンシパルが1人1人前に出てきてお辞儀するところで、愛咲さんが前に出てきたときに後ろでスタンバイしていたいっちーが飛びつくように隣にいたソンチさんに抱き着いて抱っこされていたのがとても可愛かったです(笑)本当に子供みたいだし、ソンチさんジーニーととても仲良さそうだったのが伝わってほっこりしました。

とにかくいっちーアラジンは可愛いしやんちゃだしで良かったです。あとは歌の不調が勿体なかったから、次回観に行くことがあれば調子良いといいなぁ。何はともあれ観ることができて嬉しかったです!

ジャスミン:平田愛咲

初めましての愛咲さんジャスミン!そもそも愛咲さんをメインで観るのって実は今回が初めてでした。『エビータ』でアンサンブルとして出演されていたのは観ているんですけど、ガッツリとお芝居を観るは今回が初めてだったので、凄く楽しみでした。

いやぁ、正直期待以上にめっちゃ良くてビックリです。スタイルもルックスも雰囲気もジャスミンにピッタリでした…。とっても可愛らしくて柔らかい雰囲気があって、それでいて芯は真っ直ぐで。プライドが高いとかではないし、気高くもありすぎない。程よく逞しい。なんか絶妙なんですよね、すべてが。

プリンセスと呼ぶにはあまりにもピッタリすぎて、ここまでジャスミンというキャラクターでしっくり来た人は初めてかもしれません。それくらい個人的にはハマったキャスティングでした。

歌の力強さとかは岡本瑞恵さんがやっぱり素晴らしいなと思う部分もあったんですけど、裏声も使いながら綺麗に歌われていて、それがまた美しいなって思いました。決して威圧感もないし不快感もない、心地よく聴いていられる歌声でした。ザ・ディズニーのプリンセスって感じです。

そしてとても上品。市場に来たときに、町の人たちに「こんにちは」って挨拶もしていたりして、とても礼儀正しいな~って思いながら観ていました。育ちの良さがしっかり伝わってきて良かったです。

その一方で、吉谷さんサルタンの真似をするときは声を吉谷さんに限りなく寄せてみたり、市場で左巻きの即興演技をするところでは凄く子供っぽい声を出してみたりして、声のバリエーションが凄いなって思いました(笑)特に左巻きの演技はすっごく頭悪そうな感じが出ていて、これまでの上品で知的なジャスミンからは想像もできない真逆のお芝居をされていたので、そのギャップにも驚かされました。ここまで思い切ってやると清々しいですね。凄く良かったです。

また、2幕ラストでは目元に涙を浮かべながらアラジンとジーニーのやりとりを観ていて、凄く心が綺麗で純粋なんだろうなぁ…とも思いました。終始愛咲さんジャスミンにはキュンとしちゃいましたし、観ていけば観ていくほど凄く好きだなぁ…と感じるポイントが多かったです。

声も顔も可愛らしいし、お芝居も歌も上手だし、ジャスミンにピッタリだし、愛咲さんジャスミンを観ることができて幸せでした。個人的に凄く好きなキャスティングだったので、また愛咲さんジャスミンに会いに行きたいと思います!

ジャファー:深水彰彦

初めましての深水さんジャファー!確かつい先月だか先々月だかにデビューですよね。もう深水さんしばらくお名前見ていなくて退団されちゃったのかな…と心配だったので、また劇場で拝見できて嬉しかったです!私が観るの、下手したら2015年の『サウンド・オブ・ミュージック』以来では…?

深水さんってトラップ大佐もビルもそうでしたけど、すっごく真面目なのがお芝居に出る俳優さんなんですよね。だからジャファーをどう演じるんだろう…って思っていたんですけど、やっぱり真面目さが滲み出ていて深水さんらしいなって思いました(笑)なかなか振り切れない感じが不器用だし真面目だし、とても愛しかったです。

とはいえジャファーも柔軟性は必要な役だとは思うので、もっともっとネジ外してぶっ飛んでほしいなぁ…とも思いました。まだまだお堅い部分はあったので、多分これからもっと演じていく中で柔軟にお芝居されていくんじゃないかな。

ただミュージカル版のジャファーはあまりにもコミカルに描かれすぎている部分もあるので、アニメ版に近しいジャファー像としてはピッタリかもしれませんね。やはりオリキャスの牧野さんジャファーの印象が強いので、そのイメージを軸に考えてしまいがちなんですけど…。

短気な性格を出すにはかなり声を荒げたりするお芝居が求められるので、そういう部分はミュ版ジャファーとしてはもっとこれからお芝居が変化していくのかなぁ…とも思いますが、真面目そうな一面は深水さんならではのジャファー像として受け取っていきたいなと思いました。もちろんお芝居に限らず、歌も最高でした!やっぱり深水さんという俳優さんが大好きだなと今回の観劇を通して再認識できて嬉しかったです。

カシーム:二橋純

初めましての二橋さんカシーム!今年デビューとかだったかな?

西尾さんや萩原さん、松島さんはザ・アニキっていう感じのカシームだったので凄くリーダー気質だしダンディだし頼りたいと思わせてくれる雰囲気がバリバリにあったんですよ。だけど二橋さんのカシームはこれまでのカシームとは全然タイプが違うなって思って、それがとても新鮮でした。

ガッツリ髭を生やしていないのもあるのかもしれないですが、凄く優しい顔してるんですよね~。ニッコニコ笑ってるし人当たり良さそうだし、アニキっていうよりは普通に仲良い同等関係の友達っていう感じでした。凄く親近感があるので、BOAKがみんなただただ仲良しの友達みたいで可愛かったです(笑)頼りがいもありそうでなさそうな感じも最高でしたし、凄く二橋さんの魅力が詰まったカシームだなと思いました。

あとはまだデビューしてから間もないのもあってか、細かい部分での遊びはあまりなかったかも?たとえばプリンスアリ後にオマール、バブカックと後ろのほうでわちゃわちゃするシーンがあったりするんですけど、二橋さんカシームはただただ笑っているだけだったりすることが多かったです。もっと遊んでいいなぁとも思ったし、もっとわちゃついてくれたらこっちが嬉しい(笑)そういう意味でもまだまだ期待できる部分がたくさんあるので、これからが楽しみだなぁ…とも思いました!

元々アンサンブルとして出演されていましたし、ダンス力は抜群。歌も上手でしたので、どんどん公演を重ねていってさらに素敵なカシームになるだろうなという予感はしています。何はともあれ、気になっていた二橋さんカシームを観られて嬉しかったです!

アンサンブル:吉田絢香

吉田さん2019年の『ノートルダムの鐘』以来ですけど、この作品では凄く久しぶりに観た気がします。フェスで観てからずっと密かに好きな方でもあるので、いつかジャスミン演じてほしいなぁ…と思っているんですけど、まだですかね。

なんかやっぱり凄く目を惹く存在なんですよね。凄く華奢でちっちゃい方ですけど、とてもダイナミックなお芝居をされるのでいつも観てしまいます。なんか前は2枠で観た記憶があるんですけど今回1枠。歌もあるんだけど、ほんのちょっぴりなのでもっと聴かせてほしいです。少ないながらもとても歌うまさんだなっていうのが分かる歌声で、久々に吉田さんの歌声聴けて嬉しかったです。

そしてハイアドでオマールの元へ向かって支えられていたのに、ストンと落とされたあとにめっちゃ怒って口を大きく開けて威嚇するような表情を戸高さんオマールに向けていて笑いました(笑)変顔がインパクトありすぎなんですよね(笑)そういうのをためらうことなく全力でやっちゃうところ大好きです。

カテコではいっちーとなんか色々やりとりしてたんですよね。なんかお互い指を立てて何かを送り続け合うようなことしていて、2人で仲良くわちゃわちゃしていました。またフェスのときみたいにボーカル枠として色んな歌を歌ってほしいなぁ…とも思うので、ジャスミンいつか実現してほしいです…!とにかく、元気そうな吉田さんを久々に観られて幸せでした!

まとめ

今回は久しぶりの観劇というのもあってか初めましての方もたくさんいて凄く新鮮でした。観たいと思っていたキャストが揃っていて、大収穫の観劇ができたので突発して良かったです。

何より平田愛咲さんのジャスミンが個人的に大ヒットで、今後も色んなアラジンの組み合わせと観てみたいなぁって思いました。『アラジン』はなかなか通うこともないので、北村優さんのアラジンに出会ったとき以来の衝撃を受けています…。凄く良かったです…。

そしてたっぷり元気をもらえるくらい笑ったので、本当に観劇して良かったなと思いました。(だからといって仕事頑張れるかといえば頑張れないんですけど…笑)

でも、また元気もらいたいときは『アラジン』を観に行きたいです~!凄く簡単なレポでしたが最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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