2021年7月17日ソワレ 劇団四季『アナと雪の女王』

アナと雪の女王
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キャストの感想

キャストの感想を書いていきます!

エルサ:三井莉穂

ついに来ました三井さんエルサ!冒頭でも書きましたけど、キャスト候補が出たときに「三井さんがエルサ!?嘘でしょ!?」と思ったくらい意外なキャスティングでした。三井さんのことそんなにたくさん観ているわけではありませんけど、エルサっていう感じではないなぁ…ってなんとなく思っていたんです、正直。歌唱力は申し分ないけどキャラクター的には合わないんじゃないかって思っていました。

だけどいざ観てみたら、すんごく良い。それこそ意外でした。あ、三井さんってこういうお芝居もできるんだ…と新発見です。顔立ちは小動物みたいでキュートだし、声も可愛い感じだし、エルサとはちょっとかけ離れているんじゃないか…と思いもしましたけど、ビジュアルは確かに可愛い感じが出ていますけど金髪超絶似合う…。というかビジュアルが良い。ぺーちゃんアナが目くりくりで、三井さんエルサも目がくりくりだから、顔立ち的な意味でも姉妹感強いですわね。

そして声も可愛すぎるかな…と思いきや、いざ聞いてみたら意外とアリだなと思いました。そういえば映画吹き替え版のエルサを演じた松たか子さんも声は可愛かったし、その雰囲気に近しいものを感じました。あとは単純に三井さんの声って凄く綺麗で澄んでいるので大好きです。

歌声もクセがなくて凄く伸びるし、音域も広いのでレリゴーも余裕で歌えていて圧巻でした。もうこの余裕な感じがエルサの覚醒を表現しているようにも思えてさすがでしたし、レリゴー明けはやはりどよめきが起きていて凄かったです。というか、正直ジャスミンよりもエルサのほうが声合っているなと思いました。三井さんって高音出すときに限りなく限界まで地声使って歌うので、ジャスミンだとちょっと声を張りすぎて強くなっちゃう印象があったんです。でもエルサは限界突破するくらいのパワフルボイスで歌えるから三井さんの歌い方が凄く合っていたように感じました。

そしてジャスミンを演じていたときは極力裏声を使わずに歌っていましたけど、「Dangerous to Dream」や他のナンバーでも裏声を使って歌っていたのがもう私的には評価ポイントでしたわ…。そこまで裏声綺麗に出せるわけではなかったですけど、エルサの弱さや心の揺れ動きを表現するのに優しい歌声で歌っていたのが本当に良かったです。歌による感情表現はまだまだ磨く余地があると思いますが、そこも含めて伸びしろだと思います。ジャスミンを演じていたときからは比べものにならないくらい、エルサという役が三井さんの可能性を広げたなぁ…という印象でした。

感情の込め方という点では「Dangerous to Dream」やアナが凍ったときに歌うナンバーは岡本瑞恵さんエルサが凄く長けているし、表情の作り方も含めて感情表現が上手なのは岡本さんだなぁと思います。経験値も違うだろうし、岡本さんがそういう細かい感情表現が得意なのもあるでしょう。三井さんは所々歌うので精一杯になってしまう瞬間があるので、これは本当に経験だと思います。でも両者それぞれ魅力があって伸びしろもあるから、今後が本当に楽しみなんです。だって今の時点でこれだけ完成度高いんですから、今後もっと良くなっていくんだと思うとドキドキ止まらないですよね…。

個人的には「Monster」が凄く好きでした。エルサが苦悩しながら歌うナンバーでもあるので感情の込め方が凄く大切なんですが、まず三井さんこの難曲を音程狂うことなく歌いこなすのがすげえんですわ…。スコーンと伸びる真っすぐでパワフルな歌声がとにかく心地良いし、余裕で声が出るから歌うことに精一杯にならずにお芝居にも力を注げていたのが良かったです。とは言え、やはりエルサの苦悩という点を表現するにはもう一押しかな…。どう表現するかって凄く難しいと思いますけど、ここは三井さんも岡本さんもちょっと苦戦している印象がありました。でも歌は本当に圧巻でさすがでした、なんか最後まで安心して聴いていられました。

あとは何より、三平果歩ちゃんアナとの声の相性が抜群!1幕の「For the First Time in Forever」の「いーまー」の部分だけでも声の重なりが綺麗って思ったんですけど、「I Can’t Lose You」で本格的にデュエットして声の重なりを聴いてみたら、驚くくらいハモリが綺麗だったんです。声質が似ているのがきっと大きいと思います。声の重なりが美しいハーモニーを奏でていて1つの音色になっていました。もうこれは実際に劇場で聴いてほしい…。本当にめっちゃ綺麗でした。りほぺー姉妹は相性が良すぎる!

ちなみに、三井さんって28歳なんですね…。ぺーちゃんが29歳だから、まさかのエルアナ年齢逆転だったとは思いませんでした。でもちゃんと舞台上では姉妹に見えたし、三井さんのお姉ちゃんっぷりが感じられたし、やっぱり役者さんって凄いですわ…。みずぺーも良かったけど、りほぺーマジで良い。私の中でみなぺーの次に革命が起こりそうなくらい、りほぺーヤバいです…。

続いて三井さんのエルサの全体的な印象について。とても意外だったのは「Dangerous to Dream」でほぼ笑顔を見せなかったことでした。岡本さんエルサはこのナンバーでアナに語るかけるように歌うとき穏やかな笑顔を見せて歌ったり、戴冠式が無事に終了した瞬間に思わず笑みがこぼれて喜びの感情を抑えられなかったりしていて、すっごく細かに感情表現していたんですね。一方の三井さんエルサはほぼ顔が強張ったままで、戴冠式直後にほんのわずか笑ったくらいでした。

そこまでお芝居する余裕がないだけなのか、それともこれもお芝居の1つかは分かりませんけど、三井さんエルサはアグナルからの教えに完全に縛られて自分を100%塞ぎ込んでしまい、自我を失ってしまったのかなぁ…という印象がありました。自分で自分の心(=感情)を凍らせて、動かなくさせてしまったみたいな。常に不安。大人になっても笑うことができない。でも少しずつ心を凍らせていた氷を溶かして、嬉しさを実感して、ほんの少しだけ笑ってみる。

繊細で真面目な岡本さんエルサとは違って、三井さんエルサは元々は凄く明るくてアナに近い女性だったんだろうなぁ…とも思う瞬間も多々ありました。若さゆえのエネルギーもあるでしょうけど、やっぱりレリゴーで吹っ切れたときの満面の笑みと自信に溢れた歌声があまりにもイキイキしていて、序盤の笑顔を見せないエルサとはまるで別人だったんですね。このお芝居の振り幅によってギャップが生まれて、そっか本来の三井さんエルサはきっとこんなに明るいんだろうな…と思いました。

岡本さんエルサはレリゴーすると自分も知らなかった自分になれる。三井さんはレリゴーすると心を覆っていた氷が溶けて本来の明るい自分に戻れる。これが私が感じた両エルサの大きな違いかなと思います。なので、レリゴー単体で観たときは岡本さんエルサが凄く映画版エルサに近いのですが、エルサプで描かれていたやんちゃで明るい性格のエルサは三井さんがイメージ的にピッタリでした。だから、どっちのエルサもエルサなんですよね。どっちも違ってどっちも良い!

と、長々と書いてしまいましたが、本当に三井さんエルサは想像の100倍良かったです。お芝居面や感情表現という点ではもっと公演重ねていくことで磨かれていくと思いますけど、岡本さんエルサとは全然タイプが違って三井さんの良さが出ていたのでとても素敵でした。あとは人それぞれの好みだと思います。そしてアナ役の俳優さんとの相性かな。これ本当に大事だと気付かされました。

あ、あと忘れてましたけど三井さん走るのすっげえ鈍くさくてめっちゃリアルエルサでした(笑)何はともあれ、デビューおめでとうございました!

アナ:三平果歩

4週目突入のぺーちゃんアナですが、特に疲れも見せず絶好調で声の伸びも良かったしお芝居もパワーアップしていて最高でした!開幕から引き続きの杉浦さんハンスや神永さんストフとの掛け合いはさらに細部まで磨きがかかって面白くなっていましたし、逆に今週デビュー組の人たちとはしっかり息を合わせたお芝居をしていて、なんて柔軟なんだ…と思いました。というのも、多分ぺーちゃんが元々はセカンドチームとして稽古していたから掛け合いも自然なのかもしれませんね。

たとえばパーティーで石野さんウェーゼルトンの真似をするシーンは、道が相手のときは機敏な動きをしつつ「ササァッ!」と声をつけて道の真似していましたけど、今回はちゃんと石野さんウェーゼルトンがやっていた動きを真似していました。相手に合わせた動きをしているからこそ生まれるリアリティと笑いがあって、ぺーちゃんさすがや…と感心せずにはいられなかったです。

そして杉浦さんハンスとはバカップルっぷりが炸裂(笑)いつの間にそんな距離縮まったの!?と思うくらい杉浦さんと仲良くなっていて、とにかく仕草もオフマイクも色々細かくなっていて驚きでした。ぺーちゃんが合わせたというよりは杉浦さんがどんどん慣れてきてぺーちゃんのお芝居に合わせていったのかなと思うのですが、本当に息ピッタリでした。序盤の氷の上で2人が見つめ合うシーンでは、何やらレモネードの話をしていました(笑)

ちなみに「Love Is an Open Door」で杉浦さんハンスに飛びついて持ち上げられながらプロポーズを受けるシーンで、杉浦さんハンスの前髪がかなり乱れていたみたいでぺーちゃんがこっそりと前髪を直してあげていたのが優しくてキュンとなりました。こういうさりげないところ好きですわ…。

あと、今回は1ヶ所セリフ言い間違えたところあって、エルサにハンスとの結婚を承諾してもらおうとするシーンで言う「話があるなら2人に言って」みたいなセリフを「2人があるなら2人に言って」みたいな感じで言い間違えちゃっていて、私もそれを聞きながら「???」となりました(笑)あえて言い直さずにそのまま言い通していたので、気付かない人は気づかないかもです。まあ、こんな日もあるよね~。

でも相変わらずぺーちゃんらしい明るくて元気なアナを観られたのは本当に嬉しかったです。三井さんエルサとの関係性も凄く良かったし、カテコで三井さんとハグしたときにグイグイ行き過ぎて三井さんが後ろにのけ反りそうになっていたの笑いました。いやぁ、りほぺー姉妹いいですわ…。ぺーちゃんにしか演じられない天真爛漫なアナ、もう今回はしばらく見納めのつもりでガッツリ観られたので大満足です!最高でした!

オラフ:山田充人

ついに日本公演で初の男性版オラフ!逆に過去4回の小林英恵さんが演じたレディーオラフに慣れてしまって、山田さんオラフの第一声聞いたときに思わず「低い!」と驚いてしまいました(笑)とにかく山田さんオラフは声が良すぎる…。イケボというよりは声の厚みが凄くてテノール寄りな感じなので、見た目は可愛いのに声がたくましいから頭がバグりそうでした。

そして仕草1つ1つも小林さんとは全然違うから、本当に何もかもが新鮮!「動かないで」とアナに言われたときのオラフの動きも違ったし、演じる人によってこんなにオラフの見え方って変わるんだと感動しました。パペットは同じなのに、本当にまったくの別人(?)に見えて面白かったです。表情の動かし方も足や手を動かすタイミングも違うしセリフの言い方も違うし、そもそも男性と女性というところで声の感じも違うし、どっちもそれぞれの魅力があって素敵でした。

当然ですけど映画版のオラフは男性が声をあてているので、やっぱり男性版オラフはしっくり来ますね。小林さん演じるオラフは中性的で可愛さ全開で子供っぽさもあって、女性らしい丸みを帯びた声色と優しさのあるキャラクター性が魅力的でしたけど、山田さん演じるオラフは男の子っていうよりはちょっと成長したお兄ちゃん寄りなオラフだったかも。それこそ『アナと雪の女王2』で3歳になったオラフのイメージに凄く近かったです。

そういう意味でも小林さんオラフのほうが好奇心旺盛でガツガツ来る感じなので笑いにも貪欲だし、実際に笑わせに来ようとしているお芝居が結構多かったですけど、山田さんはどちらかと言えば成り行きで笑いを取っていこうとする感じのお芝居だったのも両者の違いがあって面白かったです。

「In Summer」も男性ボイスだからなのかキーが映画版と同じに感じた?ので聴き馴染みがありました。女性版になると声が高いからかキーが少し上がったように感じるんだけど、どうだったのかな…。歌い出すと急に声に厚みが出るの本当に面白すぎました(笑)でも山田さん、ラストのハイトーンとかはちょっとキツそうだったなぁ。普段の山田さんなら絶対に出せる音域だと思うんですけど、パペットを動かしながらだと歌いにくいのかそれとも単なる不調なのかは分かりませんが、若干不安定だったのがヒヤヒヤしました。

そのほかは問題なく安心して観られたので、とにかく色んな発見があって面白かったです。山田さんも比較的憑依型のパペティアさんかなぁ…と思うのですが、しっかり観られなかったので次回は山田さんの演じ方にも注目していきたいです!

ハンス:杉浦洸

正直今回一番驚いたのが杉浦さんハンスかもしれません…(笑)もう初日とは比べものにならないくらいお芝居が柔軟になっていて、かなり余裕が出てきたのがビシバシ伝わってきました。杉浦さんって相当真面目な方なのかなって思っていたのですが、今回はお芝居の至るところで遊びを加えてきて、ご自身でも楽しみながらお芝居していたのが感じられてすっごく良かったです。

歌の安定感も初日とは比べものになりませんし、なんなら杉浦さんが歌い出せばホッと安心して観ていられるようになりました。まだ開幕してから1ヶ月経っていないのにここまでの成長ぶりは凄すぎて、今後もっと演じていけばもっと良くなっていくんだろうなぁ…とすでに伸びしろを感じまして、もう期待しかないです。

で、何がどう変わったかって言うと、基本的には1幕のアナとの掛け合いです。ハンスがとにかく気さくで明るくてテンション高い感じになっていて、そりゃアナも一緒に楽しくなっちゃうしプロポーズも受け入れちゃうよなと思うほどの好青年さ?が目立つようになりました。とにかく仕草と歌の合間の声出し?が増えた印象です。アナと心を通わせていくのは歌やダンスだけじゃなく、言葉の掛け合いも。2人が息ピッタリで、ハンスがアナに合わせるようにとにかく明るく接していて、もう陽キャです(笑)ハンスが陽キャ…?と聞くと解釈違いと思うかもしれませんけど、観れば分かります。これは惚れる。杉浦さんが演じると、こんなハンスもアリだわと思わせてくれるんです。

「Love Is an Open Door」の1番サビ終わりにアナとくっついて並ぶところで実はおろしている腕の下のほうでしれっとガッツポーズをしていることに初めて気づきました。計画通りっていう意味なのか、アナのテンションに合わせるようにあえてそういうパフォーマンスをしているのかは分かりませんけど、可愛かったです(笑)

そして同曲の間奏部分は踊りながら合間に「ハッ」とか色んな言葉を発していて、アナの脚を大きく開いてしまってぺーちゃんアナが「やば!」みたいに言ったのを聞いて「なんで!?」って杉浦さんハンスが言ったのも面白かったです。そんな感じで、台本に載らない言葉のキャッチボールが凄く増えていて、ぺーちゃんアナとの親密度も高まっていてバカップル感丸出しで最高でした。杉浦さんってここまで振り切ったお芝居できるんだ~って感動しましたし、本当に観ていて楽しかったです。

その一方で2幕終盤で悪役に変わる瞬間のお芝居も凄く上手になっていて、アナに本当のことを告げるときの表情が凄くわるーい感じになっていました。セリフの言い方も表情も悪役のそれで、もうめっちゃハンス…。本当に終始良すぎて、杉浦さんハンスに釘付けでした…。マジ最高。次回観たらもっと良くなっているんだろうなと思ったらマジで期待大です!

ウェーゼルトン:石野喜一

石野さんのウェーゼルトン、めっちゃ好きでした!それこそビジュアルがめっちゃ映画版のウェーゼルトンに似ていたし、やっぱりこの役ってこれくらい年齢を感じさせる方が演じると凄く映えるなぁ…と思いました。道のウェーゼルトンもかなり良かったですが、公爵っていうよりお坊ちゃまっていう印象があったし、映画版のウェーゼルトンはカツラを被っているハゲ頭おじさんなので、ビジュアル的には石野さんがぴったりでした(若干失礼)。

なので、そこに道の機敏な動きを合わせたらもう映画版ウェーゼルトンの出来上がりですわ(笑)そういう意味では、石野さんも道もウェーゼルトンだなぁ…という説得力があって、キャスティングはドンピシャだったんだなと思います。

石野さんはダンスはそこまで機敏ではなくどちらかと言えば結構上品な感じがしたので、もっと激しめに踊っていただけたら嬉しいかも。ウェーゼルトンはとにかく異質なキャラクターですし、パーティーのシーンでのインパクトは本当に凄いので、もっとダンスでアプローチできるとより映画版に近しくなるので今後が楽しみです。

お芝居も凄く自然で違和感がなく、公爵としての高貴さ、ヴィランとしての狡猾さ、そして最後エルサに忠誠心を見せる謙虚さ…どれも佇まいがドンピシャに合っていました。全体的に観ても完成度が高かったし、個人的に凄く好きなキャスティングでした!

パビー:渡久山慶

渡久山さん、かなり久しぶりに観た気がする。とてもかっこいいパビーでした…。長としての貫禄もあるけど、長っていうよりリーダーって表現したほうがふさわしいような、ザ・兄貴感漂うパビーでした。セリフの発し方も自然だし、お芝居もかなりナチュラル。幼少期のエルサに接するときは優しいお兄さんっていう感じがあったし、クリストフと再会するシーンでは頼れる兄貴らしさがあったし、人によって色んな一面が見えてくるのがとても良かったです。

大森瑞樹さんのパビーはかなり力強い突き抜けるような歌声でしたけど、渡久山さんパビーはスコーンと突き抜けるというよりは歌がうめえ…!が先行する感じの歌声かな。ブロードウェイ寄り?の歌声は大森さんでしたが、渡久山さんの歌声も心が躍るようなワクワク感というかドキドキ感を味わえました。全体的に安定感と安心感が凄い。出番はそんなに多くないですけど、渡久山さんパビーの存在感と安定感は本当に抜群だったので凄く目も心も惹きつけられました!

バルダ:柏谷巴絵

柏谷さんバルダも開幕キャストの松本菜緒さんに負けず劣らず、力強いパワフルな歌声でかっこよかったです。松本さんバルダのような肝っ玉母さんらしさはありませんでしたけど、親戚のおばちゃんにいそうな感じがあって親近感はとても湧きました(笑)

ただ、「Fixer Upper」後にアナが倒れたところでパビーに向かって「前にもやったからできるでしょ」みたいに言うセリフの言い方は若干気になったかも…。ここは松本さんも少し気になった部分なんですけど、ちょっと焦りがありすぎて緩急というかテンポを取るのが凄く難しいのかなぁ…と思いました。なんだか流れるようなセリフの発し方になってしまうので、思わず聞き逃してしまいそうになるんですよね。台本の構成の問題なのか尺の問題なのか。でもバルダに限らず、「ここのセリフそんな流れるように言う!?」って思うセリフは多々あるので、台本が全体的にテンポが速いのかもしれません。

と、若干話が逸れましたけど柏谷さんバルダのお芝居は全体的に観ると凄く自然だったし、お節介焼く感じとかも良かったです。次回はもっとちゃんと観ます!

オーケン:阿部よしつぐ

ついに来たよしつぐさんオーケン!開幕キャストの竹内一樹くんがかなりインパクト凄くて強烈だったのでよしつぐさんもヤベエだろうな…と思っていたのですが、まあ普通にヤバかったですわ(笑)でもインパクトっていう意味では竹内くんが予想の斜め上をはるかに超えていった感じだったので、ある意味よしつぐさんオーケンは期待通りのオーケンでした。

ただ、女々しさ全開の不思議系な竹内くんオーケンとはタイプが全然違って、雄々しさ全開の野性的な感じがあって、それぞれの色が出ていたのがとても面白かったです。竹内くんとよしつぐさんそれぞれの要素を合わせたのが映画版のオーケンっていう印象なので、どっちも映画のオーケンに通ずるものがあって違和感なく観ることができました。

とにかくよしつぐさんオーケンは気持ち悪い(笑)竹内くんオーケンも気持ち悪いんだけど、気持ち悪いのベクトルが全然違うんですよね。よしつぐさんオーケンは野蛮で変態な感じが漂っていて、道端で野宿していてニヤニヤしながらこっちを見ているようなおじさん感全開でした。近寄ったら危険。常に薬キメてそうな感じっていうのかな。ボロクソ言ってごめんなさい(笑)

そして口も悪いのでやさぐれてもいます。もう、よしつぐさんの魅力が存分に詰まったオーケンでした。なのに、指は「キュンです」のポーズを何度もしていて、それがまた気持ち悪いんですよね(褒めてる)。色んな要素を全部詰めしているから情報量が多すぎて渋滞していました。

あとはやっぱり歌上手い…。オーケンが「アアア~~~」って歌うところはブロードウェイで聴いたときと同じような野太い歌声を出していてプチ感動でした(笑)すべてにおいて安定感があって、竹内くんとは全然違うタイプで攻めていっているのも個人的には凄く好感度高くて、かなり好きでした。2幕冒頭の客席いじりもよしつぐさんらしく野蛮な感じが出ていたし、今後さらにどういう風にブラッシュアップされていくのかとても楽しみです!

あ、ちなみに「Hygge」で神永さんストフを抱き締めるときに神永さんストフのほっぺにキスしていたのが気持ち悪すぎて笑いました(笑)あとは杉浦さんがカテコでお辞儀を終えて後ろに下がってきた神永さんにグーを差し出していたんですけど神永さんがそれに気付かなかったのかスルーしていて、しょぼんとした杉浦さんに向かって隣にいたよしつぐさんが「キュンです」ポーズをしていたのやかましすぎて笑いました(笑)よしつぐさん、周りのキャストの方々との絡みがマジ面白いので見どころです!

アグナル王:田川雄理

開幕キャストが阿久津陽一郎さんだったので色々インパクト強めなアグナルでしたけど、田川さんは阿久津さんとは違って塩顔であっさりめのアグナル王でした(笑)でも声色は凄く細めで高めで、声の感じは比較的阿久津さん寄りな感じかな。日本のアグナル王はこの路線で行くのかもしれませんね。

田川さんってもしかしたら他の作品でも観ているかもしれないんですけど、顔を認識してしっかり観たのって今回が初めてだったので何もかもが新鮮だったのですが、やっぱりアンサンブルとして紛れるとどこにいるのか分からなくなっちゃうぅぅ…。また今度観るときに田川さんだったらしっかり見分けられるように注目してみたいなと思います…!

イドゥーナ妃:大岡紋

『パリのアメリカ人』ぶりの大岡さん!隠れ人たちを呼ぶときの歌は少し音域的にきついのかなぁ…と思いましたし、若干大岡さんの歌声が高めだったので、おどろおどろしさはあまりなかったように思います。ブロードウェイで観たときのような歌声のミステリアス感は開幕キャストの髙岡さんのほうが強いかも。

でも大岡さんはお芝居がとてもナチュラルで、優しさと包容力があったのでお母さんらしさが凄く感じられました。あとは大岡さんって歌に関してもお芝居に関してもかなり淡白でクセがないのが好きです。

そしてカテコではヤングアナ役の福田果音ちゃんと手を繋いでいたんですけど、果音ちゃんが手をブンブン振るから大岡さんもそれに合わせて手を大きく振ってあげていてほっこりしました。親子~!映画の本編でもなかなか見られなかった光景なので、ちょっと泣きそうになりました。凄く優しくて子供思いなイドゥーナ妃で最高でした!

>>次のページからは色々とメモ書きです。

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